婚姻=スキル共有!? ハズレと追放された俺に、美少女女王とイケメン魔王が嫁婿に来て土下座してきたんだが。俺の隠しスキルはガチャ確操作だった

みにぶた🐽

文字の大きさ
40 / 72
第1章8話「真価発揮と新たな力の開花」

「真価発揮と新たな力の開花」 ④

しおりを挟む
 翌朝、村の人々が俺たちを見送りに集まってくれた。

「隼人さん、気をつけて!」

 マルセリーヌが心配そうに声をかける。

「必ず無事に帰ってきてくださいね」

「もちろんです」

 俺は微笑んだ。

「今度は、もっと強くなって戻ってきます」

「隼人おにいちゃん、がんばって!」

 【光球術】の子供が小さな光の玉を俺にプレゼントしてくれた。

「お守りだよ」

「ありがとう」

 俺はその光の玉を大切にポケットにしまった。

「皆さん、ありがとうございました」

 エリシアも村民たちに挨拶する。

「私たちも、この村での経験を大切にします」

「そうだな」

 エドリアンも珍しく感傷的になっている。

「この村で、我々は真の絆を深めることができた」

 フィーナとセバスティアン博士も見送りに来てくれた。

「隼人さん、今度はお互い頑張りましょう」

 フィーナが爽やかに微笑む。

「私も、村の調査を続けて、隼人さんの名誉回復に役立つ研究をします」

「隼人殿」

 セバスティアン博士が握手を求める。

「あなたとの出会いで、私の研究は大きく進歩しました。感謝しています」

「こちらこそ」

 俺も握手を返す。

「博士の研究が、きっと多くの人の役に立つと思います」

 馬車に乗り込む前に、俺は改めて村を見回した。

 つい数日前まで『最弱村』と呼ばれていた小さな村。でも今は、住民たちのスキルが覚醒し、活気に満ちた素晴らしい場所になっている。

「行きましょう」

 アルフォンス団長が声をかける。

「王都で討伐隊と合流します」

 俺たちは馬車に乗り込んだ。

 馬車が動き出すと、村の人々が手を振って見送ってくれる。俺も窓から手を振り返した。

「きっと帰ってきます」

 俺は心の中で誓った。

 馬車の中で、団長が今回の任務について詳しく説明してくれた。

「オーガの群れは約二十体。その中に、通常の三倍のサイズを持つ『オーガキング』が一体います」

「オーガキング……」

 俺は前世の知識を思い出した。ゲームでも最強クラスの敵だった。

「過去の記録では、オーガキング一体を倒すのに精鋭騎士が十名以上必要でした」

「それは確かに手強そうですね」

 エリシアが真剣な表情を見せる。

「しかし」

 エドリアンが自信を込めて言う。

「我々の【トリニティノヴァ】なら、一撃で倒せる可能性がある」

「そうですね」

 俺も頷いた。昨日の威力を考えれば、オーガキングでも十分対応できるはずだ。

「頼もしいですね」

 団長が安心した表情を見せる。

「実は、今回の討伐隊には他にも問題がありまして……」

「問題?」

「メンバーの中に、隼人殿に対して複雑な感情を持つ者がいるのです」

 やはりオスカー騎士のことか。

「オスカーのことですね」

「ええ。彼は前回の件で、自分のプライドが大きく傷ついています」

 団長が説明する。

「隼人殿への謝罪は済ませましたが、まだ完全に受け入れられずにいるようです」

「仕方ないことです」

 俺は理解を示した。

「突然、自分より強い相手が現れたら、誰でも戸惑いますから」

「そのような理解を示していただけるとは……」

 団長が感謝の表情を見せる。

「隼人殿は、本当に成長されましたね」

 確かに、追放された時の俺とは別人だ。エリシアとエドリアンとの出会い、村での生活、そして村民たちとの交流。すべてが俺を成長させてくれた。

「今度は、俺から歩み寄ってみます」

 俺は決意を新たにした。

「オスカー騎士も、きっと立派な騎士だと思いますから」

 夕方、俺たちは王都に到着した。

 久しぶりに見る王都の城壁は、やはり威圧的だった。でも、以前のような恐怖は感じない。むしろ、自分の成長を確かめる場所として見えていた。

「明日の朝、討伐隊と合流します」

 団長が説明する。

「今夜はゆっくり休んでください」

 俺たちは王都の宿屋に案内された。部屋で休んでいると、エリシアが話しかけてきた。

「隼人さん、明日が楽しみですね」

「そうですね」

 俺は頷いた。

「今度は、本当の意味で仲間として戦えるかもしれません」

「ええ。そして、あなたの真の力を多くの人に見てもらいましょう」

 エドリアンも同意する。

「愛しき我が契約者よ、明日は我々の結束を示す日だ」

 俺は窓の外を見た。王都の夜景が広がっている。

 追放された時は、二度と戻ることはないと思っていた場所。でも今は、堂々と立っていられる。

 明日からの討伐任務。きっと新たな試練が待っているだろう。でも、俺にはエリシアとエドリアンがいる。そして、村で培った経験と、深まった絆がある。

 どんな困難が待っていても、乗り越えてみせる。

 俺たちの真価を、世界に示すために。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。

真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆ 【あらすじ】 どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。 神様は言った。 「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」 現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。 神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。 それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。 あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。 そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。 そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。 ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。 この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。 さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。 そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。 チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。 しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。 もちろん、攻略スキルを使って。 もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。 下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。 これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。 【他サイトでの掲載状況】 本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)

わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。 対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。 剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。 よろしくお願いします! (7/15追記  一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!  (9/9追記  三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン (11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。 追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

 社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。

本条蒼依
ファンタジー
 山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、 残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして 遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。  そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を 拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、 町から逃げ出すところから始まる。

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

処理中です...