婚姻=スキル共有!? ハズレと追放された俺に、美少女女王とイケメン魔王が嫁婿に来て土下座してきたんだが。俺の隠しスキルはガチャ確操作だった

みにぶた🐽

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第1章12話「古代遺跡制圧作戦と暗躍の影」

「古代遺跡制圧作戦と暗躍の影」 ②

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 シルヴァニアの森は、王国東部の奥地にある広大な森林地帯だった。

 普通の森とは明らかに違う異様な雰囲気が漂っている。木々は異常に高く成長し、枝葉が複雑に絡み合って空を覆い隠していた。森の奥からは、不気味な魔力の波動が感じられる。

「ここが古代遺跡のある森ですね」

 マクシム副団長が地図を確認する。

「遺跡までは徒歩で約二時間です」

 森の入り口には、過去の調査隊が設営したと思われるキャンプの跡があった。しかし、そのほとんどが荒廃し、テントは破れ、物資は散乱している。

「これは…」

 俺は惨状を見回した。

「第二調査隊のキャンプですね」

 マクシム副団長が説明する。

「重傷者多数で撤退した時のままです」

 キャンプの中央には、大きな焦げ跡があった。何かが爆発したような痕跡だ。

「魔法の暴走でしょうか」

 エリシアが焦げ跡を調べる。

「かなり強力な魔力反応の残滓があります」

 ルーカスが手帳にメモを取りながら質問する。

「エリー殿は魔力の分析もできるのですね?」

「多少は」

 エリシアが警戒しながら答える。

「それでは、詳しい分析結果も記録させていただきます」

 ルーカスが執拗に質問を続ける。明らかに俺たちの能力を詳しく把握しようとしていた。

 森の中に入ると、異常現象がより顕著になった。

 普通なら夕方の時間帯だが、森の中は深い夜のような暗さに包まれている。松明を灯しても、その光は数メートル先までしか届かない。

「魔力の密度が異常に高いですね」

 エドリアンが魔法で周囲を調べる。

「古代遺跡の影響が森全体に及んでいる」

 進むにつれて、より奇怪な現象に遭遇した。

 巨大化した昆虫、青く光る植物、空中に浮遊する石塊。どれも古代魔法の暴走による影響だった。

「第一調査隊はこの辺りで行方不明になったんです」

 マクシム副団長が説明する。

「痕跡すら見つかっていません」

 確かに、調査隊の痕跡は全く見当たらなかった。まるで森そのものに飲み込まれてしまったかのようだ。

 さらに奥に進むと、突然視界が開けた。

 そこには、信じられない光景が広がっていた。

 古代遺跡は、巨大な石造りの神殿のような建物だった。しかし、その神殿は空中に浮遊し、周囲を虹色のオーロラが取り巻いている。神殿の各所からは青白い光が放射され、空間に歪みを作り出していた。

「これが古代遺跡…」

 俺は息を呑んだ。

「予想以上です」

 神殿の真下には、直径百メートルほどのクレーターがあり、その中心からは間欠泉のように魔力が噴出している。

「あれが暴走の原因でしょうね」

 エリシアが指差す。

「神殿内部の魔法装置が制御を失い、膨大な魔力が放出され続けている」

「どうやって神殿に入るんですか?」

 俺がマクシム副団長に尋ねると、彼が困った表情を見せた。

「それが問題なんです。神殿は高度約五十メートルに浮遊しており、通常の手段では近づけません」

「魔法で飛行するのは?」

「神殿周囲の魔力の乱れが激しく、飛行魔法は不安定になります。第三調査隊は飛行魔法で接近を試みましたが…」

 マクシム副団長が言いにくそうに口を濁す。

「全滅の原因がそれだったんですね」

 俺は理解した。

 その時、ルーカスが前に出てきた。

「隼人殿、ここで【ガチャ確操作】の能力を使ってみていただけませんか?」

「どのような用途でしょうか?」

「飛行魔法の成功確率を上げる、という使い方は可能でしょうか?」

 その提案に、俺は違和感を覚えた。ルーカスはまるで俺たちを危険に晒そうとしているかのようだった。

「飛行魔法は私が担当します」

 エドリアンが割って入る。

「私の魔法なら、多少の魔力の乱れは対処できます」

「いえ、今回は隼人殿の能力の実地検証が目的ですから」

 ルーカスが食い下がる。

「ぜひとも【ガチャ確操作】での解決を」

「無茶な要求ですね」

 エリシアが冷たく言い放つ。

「明らかに危険を承知で提案している」

 ルーカスの表情が一瞬変わった。しかし、すぐに営業スマイルを浮かべる。

「安全第一で行きましょう。まずは神殿の詳しい調査からです」

 俺は確信した。ルーカスは間違いなくヴィンセント魔導師の息がかかった人物で、俺たちを失敗に導こうとしている。
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