2 / 33
第2章「手つなぎテストと制服の下」
しおりを挟む
翌日の午後、燈は指定された実習室の前で澪を待っていた。昨日の出来事が頭から離れず、一晩中眠れなかった。澪の舌の感触、あの時の甘い香り——全てが鮮明に記憶に刻まれている。
「お疲れさま」
澪が現れた。今日も制服姿だが、昨日よりもブラウスのボタンが一つ多く外れているような気がした。胸元から覗く白いレースが、燈の視線を引きつける。
「今日の課題は何でしょうね」
燈が尋ねると、澪は肩をすくめた。
「どうせ、また変なことでしょう」
実習室に入ると、教授が待っていた。部屋の中央には二人掛けのソファが置かれている。
「本日の課題は『手をつないだまま5分以上自然な会話を継続する』ことです。ただし、単純に手を握るだけでは不合格。恋人らしい親密さを表現してください」
燈と澪は顔を見合わせた。手をつなぐだけなら簡単に思えるが、恋人らしい親密さとなると話は別だ。
「それでは開始してください」
ソファに並んで座った二人。澪が燈の手を取ると、その指先の冷たさに燈は身震いした。
「緊張してるの?」
澪が小さく笑う。燈は頷こうとしたが、次の瞬間、澪が彼の腕に自分の腕を絡ませてきた。
密着した澪の身体から、ほのかな体温が伝わってくる。制服越しでも分かる柔らかな膨らみが燈の腕に当たり、彼の思考が停止した。
「これが……制服越しの……」
燈の呟きに、澪がくすりと笑った。
「感じるでしょ?でも、これくらいなら演技の範囲よ」
澪は燈にもたれかかるようにして、彼の肩に頭を乗せる。髪の甘い香りが鼻腔をくすぐり、燈の心拍数が上がった。
「ん~、汗ばんでるのね。ちょっと触ってもいい?」
澪の声が妙に艶っぽく響く。燈が返事をする前に、澪の自由な手がブラウスの襟元に伸びた。
「ちょっと、何を……」
「演技よ。恋人なら、こういうことするでしょ?」
澪はそう言いながら、燈のシャツのボタンを一つ外した。そして、その隙間から指を滑り込ませる。
「っ……」
澪の指先が燈の胸筋を軽く撫でた。その感触に、燈の身体がビクッと反応する。
「意外と鍛えてるのね」
澪の指が燈の腹筋のラインを辿る。くすぐったいような、しかし確実に快感を伴う刺激に、燈は唇を噛んだ。
「じゃあ、私も触ってみて。教育でしょ?」
澪はそう言うと、自分の胸元のボタンを一つ外した。白いブラウスの間から、レースのブラジャーが覗く。
「え……いや、それは……」
「大丈夫よ。どうせ演技なんだから」
澪が燈の手を取り、自分の胸元へと導く。燈の指先が、澪の鎖骨の辺りに触れた。
澪の肌は思っていた以上に滑らかで温かい。指を少し下へ滑らせると、ブラジャーのレースに触れそうになる。
「そこ……」
澪の声が微かに震えた。燈は慌てて手を引こうとしたが、澪がその手を押さえる。
「もうちょっと……」
燈の指先が、ブラジャーの縁に触れそうになったその時——
「警告:心拍数・体温急上昇。感情反応値:80」
AIの機械音声が響いた。燈は慌てて手を引き、澪も身体を離す。
二人は息を荒げながら見つめ合った。澪の頬は薄く紅潮し、燈もまた動揺を隠せずにいる。
「時間終了。合格ラインです」
教授が淡々と告げる。しかし、その表情には何か含みがあるような気がした。
実習室を出る際、澪が燈の袖を軽く引いた。
「さっきの……感じた?」
「え?」
「私の……心臓の音」
澪の瞳が燈を見つめる。そこには昨日とは違う、何か熱いものが宿っていた。
「演技のはずなのに……変ね」
澪はそう呟くと、足早に歩き去った。燈は一人、廊下に取り残される。
手のひらに残る澪の体温と、あの時の彼女の表情が頭から離れない。これが本当に演技なのか、燈にはもう分からなくなっていた。
天井の監視ドローンが、オレンジ色に点滅しながら燈を見下ろしている。
「お疲れさま」
澪が現れた。今日も制服姿だが、昨日よりもブラウスのボタンが一つ多く外れているような気がした。胸元から覗く白いレースが、燈の視線を引きつける。
「今日の課題は何でしょうね」
燈が尋ねると、澪は肩をすくめた。
「どうせ、また変なことでしょう」
実習室に入ると、教授が待っていた。部屋の中央には二人掛けのソファが置かれている。
「本日の課題は『手をつないだまま5分以上自然な会話を継続する』ことです。ただし、単純に手を握るだけでは不合格。恋人らしい親密さを表現してください」
燈と澪は顔を見合わせた。手をつなぐだけなら簡単に思えるが、恋人らしい親密さとなると話は別だ。
「それでは開始してください」
ソファに並んで座った二人。澪が燈の手を取ると、その指先の冷たさに燈は身震いした。
「緊張してるの?」
澪が小さく笑う。燈は頷こうとしたが、次の瞬間、澪が彼の腕に自分の腕を絡ませてきた。
密着した澪の身体から、ほのかな体温が伝わってくる。制服越しでも分かる柔らかな膨らみが燈の腕に当たり、彼の思考が停止した。
「これが……制服越しの……」
燈の呟きに、澪がくすりと笑った。
「感じるでしょ?でも、これくらいなら演技の範囲よ」
澪は燈にもたれかかるようにして、彼の肩に頭を乗せる。髪の甘い香りが鼻腔をくすぐり、燈の心拍数が上がった。
「ん~、汗ばんでるのね。ちょっと触ってもいい?」
澪の声が妙に艶っぽく響く。燈が返事をする前に、澪の自由な手がブラウスの襟元に伸びた。
「ちょっと、何を……」
「演技よ。恋人なら、こういうことするでしょ?」
澪はそう言いながら、燈のシャツのボタンを一つ外した。そして、その隙間から指を滑り込ませる。
「っ……」
澪の指先が燈の胸筋を軽く撫でた。その感触に、燈の身体がビクッと反応する。
「意外と鍛えてるのね」
澪の指が燈の腹筋のラインを辿る。くすぐったいような、しかし確実に快感を伴う刺激に、燈は唇を噛んだ。
「じゃあ、私も触ってみて。教育でしょ?」
澪はそう言うと、自分の胸元のボタンを一つ外した。白いブラウスの間から、レースのブラジャーが覗く。
「え……いや、それは……」
「大丈夫よ。どうせ演技なんだから」
澪が燈の手を取り、自分の胸元へと導く。燈の指先が、澪の鎖骨の辺りに触れた。
澪の肌は思っていた以上に滑らかで温かい。指を少し下へ滑らせると、ブラジャーのレースに触れそうになる。
「そこ……」
澪の声が微かに震えた。燈は慌てて手を引こうとしたが、澪がその手を押さえる。
「もうちょっと……」
燈の指先が、ブラジャーの縁に触れそうになったその時——
「警告:心拍数・体温急上昇。感情反応値:80」
AIの機械音声が響いた。燈は慌てて手を引き、澪も身体を離す。
二人は息を荒げながら見つめ合った。澪の頬は薄く紅潮し、燈もまた動揺を隠せずにいる。
「時間終了。合格ラインです」
教授が淡々と告げる。しかし、その表情には何か含みがあるような気がした。
実習室を出る際、澪が燈の袖を軽く引いた。
「さっきの……感じた?」
「え?」
「私の……心臓の音」
澪の瞳が燈を見つめる。そこには昨日とは違う、何か熱いものが宿っていた。
「演技のはずなのに……変ね」
澪はそう呟くと、足早に歩き去った。燈は一人、廊下に取り残される。
手のひらに残る澪の体温と、あの時の彼女の表情が頭から離れない。これが本当に演技なのか、燈にはもう分からなくなっていた。
天井の監視ドローンが、オレンジ色に点滅しながら燈を見下ろしている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる