性教育パーフェクトマニュアル

みにぶた🐽

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第2章「手つなぎテストと制服の下」

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 翌日の午後、燈は指定された実習室の前で澪を待っていた。昨日の出来事が頭から離れず、一晩中眠れなかった。澪の舌の感触、あの時の甘い香り——全てが鮮明に記憶に刻まれている。

「お疲れさま」

 澪が現れた。今日も制服姿だが、昨日よりもブラウスのボタンが一つ多く外れているような気がした。胸元から覗く白いレースが、燈の視線を引きつける。

「今日の課題は何でしょうね」

 燈が尋ねると、澪は肩をすくめた。

「どうせ、また変なことでしょう」

 実習室に入ると、教授が待っていた。部屋の中央には二人掛けのソファが置かれている。

「本日の課題は『手をつないだまま5分以上自然な会話を継続する』ことです。ただし、単純に手を握るだけでは不合格。恋人らしい親密さを表現してください」

 燈と澪は顔を見合わせた。手をつなぐだけなら簡単に思えるが、恋人らしい親密さとなると話は別だ。

「それでは開始してください」

 ソファに並んで座った二人。澪が燈の手を取ると、その指先の冷たさに燈は身震いした。

「緊張してるの?」

 澪が小さく笑う。燈は頷こうとしたが、次の瞬間、澪が彼の腕に自分の腕を絡ませてきた。

 密着した澪の身体から、ほのかな体温が伝わってくる。制服越しでも分かる柔らかな膨らみが燈の腕に当たり、彼の思考が停止した。

「これが……制服越しの……」

 燈の呟きに、澪がくすりと笑った。

「感じるでしょ?でも、これくらいなら演技の範囲よ」

 澪は燈にもたれかかるようにして、彼の肩に頭を乗せる。髪の甘い香りが鼻腔をくすぐり、燈の心拍数が上がった。

「ん~、汗ばんでるのね。ちょっと触ってもいい?」

 澪の声が妙に艶っぽく響く。燈が返事をする前に、澪の自由な手がブラウスの襟元に伸びた。

「ちょっと、何を……」

「演技よ。恋人なら、こういうことするでしょ?」

 澪はそう言いながら、燈のシャツのボタンを一つ外した。そして、その隙間から指を滑り込ませる。

「っ……」

 澪の指先が燈の胸筋を軽く撫でた。その感触に、燈の身体がビクッと反応する。

「意外と鍛えてるのね」

 澪の指が燈の腹筋のラインを辿る。くすぐったいような、しかし確実に快感を伴う刺激に、燈は唇を噛んだ。

「じゃあ、私も触ってみて。教育でしょ?」

 澪はそう言うと、自分の胸元のボタンを一つ外した。白いブラウスの間から、レースのブラジャーが覗く。

「え……いや、それは……」

「大丈夫よ。どうせ演技なんだから」

 澪が燈の手を取り、自分の胸元へと導く。燈の指先が、澪の鎖骨の辺りに触れた。

 澪の肌は思っていた以上に滑らかで温かい。指を少し下へ滑らせると、ブラジャーのレースに触れそうになる。

「そこ……」

 澪の声が微かに震えた。燈は慌てて手を引こうとしたが、澪がその手を押さえる。

「もうちょっと……」

 燈の指先が、ブラジャーの縁に触れそうになったその時——

「警告:心拍数・体温急上昇。感情反応値:80」

 AIの機械音声が響いた。燈は慌てて手を引き、澪も身体を離す。

 二人は息を荒げながら見つめ合った。澪の頬は薄く紅潮し、燈もまた動揺を隠せずにいる。

「時間終了。合格ラインです」

 教授が淡々と告げる。しかし、その表情には何か含みがあるような気がした。

 実習室を出る際、澪が燈の袖を軽く引いた。

「さっきの……感じた?」

「え?」

「私の……心臓の音」

 澪の瞳が燈を見つめる。そこには昨日とは違う、何か熱いものが宿っていた。

「演技のはずなのに……変ね」

 澪はそう呟くと、足早に歩き去った。燈は一人、廊下に取り残される。

 手のひらに残る澪の体温と、あの時の彼女の表情が頭から離れない。これが本当に演技なのか、燈にはもう分からなくなっていた。

 天井の監視ドローンが、オレンジ色に点滅しながら燈を見下ろしている。
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