3 / 42
第一部:王国追放と聖域保護同盟
第3話 神獣様の贈り物と、無自覚な絶品スープ
しおりを挟む
「……ん、あったかい。いい匂い」
頬を撫でる柔らかな陽光と、鼻腔をくすぐる陽だまりの匂いで目が覚めた。
視界いっぱいに広がるのは、漆黒の、それでいて艶やかな毛並みだ。王宮のあの硬くて冬場は氷のように冷え切る石造りの寝台ではない。高級な羽毛に包まれているような、いや、それすらも凌駕する心地好い重みが私を包んでいた。
「きゅうん?」
私が身動きをすると、隣に丸まっていたラピスが眠たげな藍色の瞳を細めて私を見上げた。おはよう、とでも言うように私の頬をちろりと舐める。
可愛い。もう、一生このままベッドから出たくない。
かつての王宮での暮らしを思い返せば、王子からの不条理な説教に耐え忍ぶ一時間よりも、ラピスの喉元をブラッシングするこの一秒間の方が、比べるまでもなく私の人生には価値がある。
私は枕元に置かれていた、不思議な細工の施されたブラシを手に取った。
ラピスの背中にそっとブラシを沈めると、指の第一関節まで埋まるほどの深い冬毛が、ふわりと心地よい波を打つ。
「ふふ、いい子ねラピス。毛並み、もっとピカピカにしましょうね。私を助けてくれた、大切な家族なんだから」
丁寧に、愛しさを込めてブラッシングをしてあげると、ラピスはうっとりと目を細め、完全に私に身を委ねてくる。
この子は、他の誰でもない私にだけ、こうして喉元をさらしてくれる。世界中の誰も触れることのできない神聖な存在が、私だけの「もふもふ」になっている。その事実が、凍りついていた私の心をじわりと溶かしていった。
「さて、ラピス。今日のご飯はどうしましょうか。……あら、もう準備してくれたの?」
私が起き上がると、ラピスは「任せて!」と言わんばかりに尻尾を振り、窓辺に置かれた「獲物」を誇らしげに示した。
それは、黄金色の羽がキラキラと朝日に輝く、丸々と太った大きな鳥だった。宝石を埋め込んだような瞳をしているけれど、きっと森の地鶏の一種に違いない。
「まあ、美味しそうな鶏ね! ラピス、あなたが捕まえてきてくれたの? 本当にいい子ね、助かるわ!」
私はラピスの頭を何度も撫でて褒めちぎる。
……本人は気づいていない。
それが、一国を滅ぼしかねない毒を持つ怪鳥『ゴールデン・コカトリス』であることを。
伝説に謳われる厄災を、ラピスは「主の朝食」として、一筋の傷さえつけずに、最高に新鮮な状態で仕留めてきたのだ。
私はさっそく、その「地鶏」を【古の浄化】を込めた井戸水で洗い、大鍋に入れた。
普通の刃物では歯が立たないはずの肉が、私の浄化の光に触れた瞬間にほろりと解け、凝縮された旨味の塊へと書き換わっていく。
「……いい香り。やっぱり、自然の恵みは最高ね。王宮で出されていた冷めた食事より、ずっとみずみずしいわ」
森で摘んだハーブをたっぷり入れ、井戸の水でじっくり煮込んだ黄金色のスープ。
一口飲むだけで、体の奥底から温かなエネルギーがあふれ出し、肌が内側から透き通るように発光し始める。
かつてあれほど重く苦しかった「魔力」が、今は心地よい微熱のように全身を巡っている。
……けれど、私は「田舎の鶏肉って弾力があって、旨味が濃いのね」と、目の前の美味しさに夢中になるだけだった。
*
一方その頃。エリアナという「重石」を失った王国側は、文字通り地獄のような光景を迎えていた。
「陛下……北東部の穀倉地帯が、怪鳥に襲われ、守備隊が全滅しました」
「……物流も遮断。王都への食糧供給が、完全に止まりました」
執務室。ジークフリート王子は、震える手で報告書を握りつぶした。
目の前にあるのは、かつての豪華な晩餐の面影もない、カピカピに乾いた硬いパンと、具も味もない薄いスープだ。 結界という「傘」を失ったことで、魔物の流入が止まらず、かつての贅沢はわずか一晩で過去の遺物と化していた。
「ミラ……! 聖女の祈りはどうした! あの怪鳥をなんとかしろと言っているだろう!」
「無理よ! あんなの、見るだけで失神しちゃうわよ! お姉様ならなんとかできたかもしれないけど、私にできるわけないじゃないの!」
ミラの叫びが、がらんとした執務室に虚しく響く。
二人の間に、これ以上の言い訳も怒鳴り声も続かなかった。
そこにあるのは、冷え切ったスープと、どうしようもない沈黙。
エリアナという『本物』がいなければ、自分たちはただの、力を持たない一対の男女に過ぎない。その残酷な事実に、彼らはようやく直面していた。
*
「お腹いっぱいね、ラピス。午後はあそこでお昼寝しましょうか」
私は、ラピスがいつの間にか庭に作ってくれた、虹色の花が咲き乱れる特等席を指差した。
そこはただ座っているだけで、身体の芯から淀みが消えていくような、不思議なほど清浄な空気に満ちている。
世界でたった一匹、私だけの神獣は、私の膝の上に丸まり、ゴロゴロと満足げに喉を鳴らしている。
ふと、森の境界線あたりで、腰を抜かしてこちらを呆然と見つめている男性がいた。
辺境の村の住人だろうか。
彼は、昨日まで「死の森」と呼ばれ、一歩でも近づけば命がないと畏怖されていた禁忌の地が、わずか一晩で「神々しい光を放つ楽園」へと変貌している異様な光景を、震えながら眺めていた。
「あら、お客様かしら? でも、今日はお昼寝が先ね。ラピスも眠そうだもの」
私はそんな驚愕の視線には構わず、柔らかい花の絨毯に身を預けた。
ラピスの温かな背中に顔を埋め、柔らかな午後の眠りに身を任せる。
誰の許可もいらない。誰のために祈る必要もない。
ただ、好きな時に、好きなだけ眠れる幸せ。
私を捨てた国が、今さら血眼になって自分を探し始めていることなんて、夢にも思わずに。
頬を撫でる柔らかな陽光と、鼻腔をくすぐる陽だまりの匂いで目が覚めた。
視界いっぱいに広がるのは、漆黒の、それでいて艶やかな毛並みだ。王宮のあの硬くて冬場は氷のように冷え切る石造りの寝台ではない。高級な羽毛に包まれているような、いや、それすらも凌駕する心地好い重みが私を包んでいた。
「きゅうん?」
私が身動きをすると、隣に丸まっていたラピスが眠たげな藍色の瞳を細めて私を見上げた。おはよう、とでも言うように私の頬をちろりと舐める。
可愛い。もう、一生このままベッドから出たくない。
かつての王宮での暮らしを思い返せば、王子からの不条理な説教に耐え忍ぶ一時間よりも、ラピスの喉元をブラッシングするこの一秒間の方が、比べるまでもなく私の人生には価値がある。
私は枕元に置かれていた、不思議な細工の施されたブラシを手に取った。
ラピスの背中にそっとブラシを沈めると、指の第一関節まで埋まるほどの深い冬毛が、ふわりと心地よい波を打つ。
「ふふ、いい子ねラピス。毛並み、もっとピカピカにしましょうね。私を助けてくれた、大切な家族なんだから」
丁寧に、愛しさを込めてブラッシングをしてあげると、ラピスはうっとりと目を細め、完全に私に身を委ねてくる。
この子は、他の誰でもない私にだけ、こうして喉元をさらしてくれる。世界中の誰も触れることのできない神聖な存在が、私だけの「もふもふ」になっている。その事実が、凍りついていた私の心をじわりと溶かしていった。
「さて、ラピス。今日のご飯はどうしましょうか。……あら、もう準備してくれたの?」
私が起き上がると、ラピスは「任せて!」と言わんばかりに尻尾を振り、窓辺に置かれた「獲物」を誇らしげに示した。
それは、黄金色の羽がキラキラと朝日に輝く、丸々と太った大きな鳥だった。宝石を埋め込んだような瞳をしているけれど、きっと森の地鶏の一種に違いない。
「まあ、美味しそうな鶏ね! ラピス、あなたが捕まえてきてくれたの? 本当にいい子ね、助かるわ!」
私はラピスの頭を何度も撫でて褒めちぎる。
……本人は気づいていない。
それが、一国を滅ぼしかねない毒を持つ怪鳥『ゴールデン・コカトリス』であることを。
伝説に謳われる厄災を、ラピスは「主の朝食」として、一筋の傷さえつけずに、最高に新鮮な状態で仕留めてきたのだ。
私はさっそく、その「地鶏」を【古の浄化】を込めた井戸水で洗い、大鍋に入れた。
普通の刃物では歯が立たないはずの肉が、私の浄化の光に触れた瞬間にほろりと解け、凝縮された旨味の塊へと書き換わっていく。
「……いい香り。やっぱり、自然の恵みは最高ね。王宮で出されていた冷めた食事より、ずっとみずみずしいわ」
森で摘んだハーブをたっぷり入れ、井戸の水でじっくり煮込んだ黄金色のスープ。
一口飲むだけで、体の奥底から温かなエネルギーがあふれ出し、肌が内側から透き通るように発光し始める。
かつてあれほど重く苦しかった「魔力」が、今は心地よい微熱のように全身を巡っている。
……けれど、私は「田舎の鶏肉って弾力があって、旨味が濃いのね」と、目の前の美味しさに夢中になるだけだった。
*
一方その頃。エリアナという「重石」を失った王国側は、文字通り地獄のような光景を迎えていた。
「陛下……北東部の穀倉地帯が、怪鳥に襲われ、守備隊が全滅しました」
「……物流も遮断。王都への食糧供給が、完全に止まりました」
執務室。ジークフリート王子は、震える手で報告書を握りつぶした。
目の前にあるのは、かつての豪華な晩餐の面影もない、カピカピに乾いた硬いパンと、具も味もない薄いスープだ。 結界という「傘」を失ったことで、魔物の流入が止まらず、かつての贅沢はわずか一晩で過去の遺物と化していた。
「ミラ……! 聖女の祈りはどうした! あの怪鳥をなんとかしろと言っているだろう!」
「無理よ! あんなの、見るだけで失神しちゃうわよ! お姉様ならなんとかできたかもしれないけど、私にできるわけないじゃないの!」
ミラの叫びが、がらんとした執務室に虚しく響く。
二人の間に、これ以上の言い訳も怒鳴り声も続かなかった。
そこにあるのは、冷え切ったスープと、どうしようもない沈黙。
エリアナという『本物』がいなければ、自分たちはただの、力を持たない一対の男女に過ぎない。その残酷な事実に、彼らはようやく直面していた。
*
「お腹いっぱいね、ラピス。午後はあそこでお昼寝しましょうか」
私は、ラピスがいつの間にか庭に作ってくれた、虹色の花が咲き乱れる特等席を指差した。
そこはただ座っているだけで、身体の芯から淀みが消えていくような、不思議なほど清浄な空気に満ちている。
世界でたった一匹、私だけの神獣は、私の膝の上に丸まり、ゴロゴロと満足げに喉を鳴らしている。
ふと、森の境界線あたりで、腰を抜かしてこちらを呆然と見つめている男性がいた。
辺境の村の住人だろうか。
彼は、昨日まで「死の森」と呼ばれ、一歩でも近づけば命がないと畏怖されていた禁忌の地が、わずか一晩で「神々しい光を放つ楽園」へと変貌している異様な光景を、震えながら眺めていた。
「あら、お客様かしら? でも、今日はお昼寝が先ね。ラピスも眠そうだもの」
私はそんな驚愕の視線には構わず、柔らかい花の絨毯に身を預けた。
ラピスの温かな背中に顔を埋め、柔らかな午後の眠りに身を任せる。
誰の許可もいらない。誰のために祈る必要もない。
ただ、好きな時に、好きなだけ眠れる幸せ。
私を捨てた国が、今さら血眼になって自分を探し始めていることなんて、夢にも思わずに。
391
あなたにおすすめの小説
自動販売機スキルで治癒と浄化をもたらす令嬢は、王都の呪詛を暴き、炎の公爵家次男に愛される
暖夢 由
ファンタジー
十八歳の成人儀式で授かったのは、誰も聞いたことのない《自動販売機スキル》。
役立たずと嘲られ、婚約者レオンには即座に婚約を破棄され、人生が崩れ落ちたように思えた。
だがそのスキルには、食べ物を作り、摂取すれば魔力を増やし、さらに“治癒効果”を付与できるという隠された力があった。
倒れた母を救い、王都の名門・ヴァルセイン伯爵夫人を救ったことで、カミーラは“呪詛”という闇の存在を知る。伯爵邸で出会った炎の力を持つ公爵家次男レグナスとの出会いが、彼女の運命を大きく変えていく。
やがて王都全体に“謎の病”が蔓延。カミーラは治癒スープの炊き出しを行い、人々を次々と回復へ導く。
一方、病の裏で糸を引いていたのは………。
“無価値”と嘲られたスキルが、いま世界を癒し、未来を照らす光となる――。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
トカゲ令嬢とバカにされて聖女候補から外され辺境に追放されましたが、トカゲではなく龍でした。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
リバコーン公爵家の長女ソフィアは、全貴族令嬢10人の1人の聖獣持ちに選ばれたが、その聖獣がこれまで誰も持ったことのない小さく弱々しいトカゲでしかなかった。それに比べて側室から生まれた妹は有名な聖獣スフィンクスが従魔となった。他にもグリフォンやペガサス、ワイバーンなどの実力も名声もある従魔を従える聖女がいた。リバコーン公爵家の名誉を重んじる父親は、ソフィアを正室の領地に追いやり第13王子との婚約も辞退しようとしたのだが……
王立聖女学園、そこは爵位を無視した弱肉強食の競争社会。だがどれだけ努力しようとも神の気紛れで全てが決められてしまう。まず従魔が得られるかどうかで貴族令嬢に残れるかどうかが決まってしまう。
大自然を司る聖女、王宮を見捨て辺境で楽しく生きていく!
向原 行人
ファンタジー
旧題:聖女なのに婚約破棄した上に辺境へ追放? ショックで前世を思い出し、魔法で電化製品を再現出来るようになって快適なので、もう戻りません。
土の聖女と呼ばれる土魔法を極めた私、セシリアは婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡された上に、王宮を追放されて辺境の地へ飛ばされてしまった。
とりあえず、辺境の地でも何とか生きていくしかないと思った物の、着いた先は家どころか人すら居ない場所だった。
こんな所でどうすれば良いのと、ショックで頭が真っ白になった瞬間、突然前世の――日本の某家電量販店の販売員として働いていた記憶が蘇る。
土魔法で家や畑を作り、具現化魔法で家電製品を再現し……あれ? 王宮暮らしより遥かに快適なんですけど!
一方、王宮での私がしていた仕事を出来る者が居ないらしく、戻って来いと言われるけど、モフモフな動物さんたちと一緒に快適で幸せに暮らして居るので、お断りします。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
役立たずと追放された聖女は、第二の人生で薬師として静かに輝く
腐ったバナナ
ファンタジー
「お前は役立たずだ」
――そう言われ、聖女カリナは宮廷から追放された。
癒やしの力は弱く、誰からも冷遇され続けた日々。
居場所を失った彼女は、静かな田舎の村へ向かう。
しかしそこで出会ったのは、病に苦しむ人々、薬草を必要とする生活、そして彼女をまっすぐ信じてくれる村人たちだった。
小さな治療を重ねるうちに、カリナは“ただの役立たず”ではなく「薬師」としての価値を見いだしていく。
【完結】アラフォー聖女、辺境で愛されます。~用済みと追放されましたが私はここで充実しています~
猫燕
恋愛
聖女エレナは、20年間教会で酷使された末、若い新聖女に取って代わられ冷淡に追放される。「私の人生、何だったの?」と疲れ果てた彼女が流れ着いたのは、魔物の呪いに苦しむ辺境の村。咄嗟に使った治癒魔法で村人を救うと、村の若者たちに「聖女様!」とチヤホヤされる。エレナの力はまだ輝いていた――。追放されたアラフォー聖女が、新たな居場所で自信と愛を取り戻す、癒やしと逆転の物語。
地味で無能な聖女だと婚約破棄されました。でも本当は【超過浄化】スキル持ちだったので、辺境で騎士団長様と幸せになります。ざまぁはこれからです。
黒崎隼人
ファンタジー
聖女なのに力が弱い「偽物」と蔑まれ、婚約者の王子と妹に裏切られ、死の土地である「瘴気の辺境」へ追放されたリナ。しかし、そこで彼女の【浄化】スキルが、あらゆる穢れを消し去る伝説級の【超過浄化】だったことが判明する! その奇跡を隣国の最強騎士団長カイルに見出されたリナは、彼の溺愛に戸惑いながらも、荒れ地を楽園へと変えていく。一方、リナを捨てた王国は瘴気に沈み崩壊寸前。今さら元婚約者が土下座しに来ても、もう遅い! 不遇だった少女が本当の愛と居場所を見つける、爽快な逆転ラブファンタジー!
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる