真なる世界の主人公達よ。

独。

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第15話

新たな人脈

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 敵の事について情報を集めるため、"眼下の世界"という情報調達など情報を専門とする会社へと足を運んだ。この会社は街の不確かな噂や流行、モンスターやダンジョンの情報まで幅広く取り扱っている。噂に関してはそれについて検証をしたり、検証を依頼するなどして正確な情報へと変える。情報を売るだけでなく買取もしている、新たな稼ぎ方の会社である。設立からわずか2週間にも関わらず急発展ぶりを見せこの街でもかなりの上位の会社へと上り詰めていた。
「これかなり大きいビルね。2週間でこれってすごいわね、、、」
「確かに普通ならビルの一角とかだけどここはもう一棟買ってるからな」
中に入ると美人な受付が居たが、これはホログラムのNPCだ。
「こんにちは。凪月様とスイ様ですね。ご要件は何でしょう
1.情報の売却
2.情報の購入
3.情報の交換
4.その他
我社が取り扱っている情報か分からなく交換かどうか怪しい場合は2を選択して下さい」
「じゃあ2で」
「かしこまりました担当の物にお伝えしますので右手手前の待合室1でお待ちくださいませ」
「すごいわね。かなり効率的になるように設定されてる」
「2週間でこの発展は怖いな本当に」
「お待たせしました。すいません担当が今日居なくてですね。自分で言うのもなんですがあまりにも急で人手が足りてないんですよぉ。あ、申し遅れました私"眼下の世界''の社長をさせて頂いております。宇宙空間(そら くうま)と申します。」
「いやいや全然待ってないですよ。僕は、、、」
と一連の挨拶を済ませ本題に入った。ここからは心理戦である。何故なら相手が知らない情報を誤って晒してしまっては損になるからだ。
「まず情報の購入にあたって質問なんですが。楽(がく)というプレイヤーをご存知でしょうか」
楽は先日戦ったプレイヤーだ。戦ってる時辛うじて名前が見えたのだ。これが唯一の収穫と言っていい。
「あぁそのプレイヤーは知ってますよ。1度他社が戦って、こちらに情報を売って頂いたので。そのプレイヤーのどのような情報を?」
「そうね、ならまずそいつの能力かしら」
「能力ですかぁ会社を持っていない方の資金力が分からないのですが大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。続けてくれ。」
「申し訳ございません。挑発のつもりは一切無いのでご理解頂きたい。では早速、そのプレイヤーの能力を」
楽の能力情報
能力名 眼
僅かな未来とサーモグラフィーの様な見え方ができる能力。成長次第では未来が僅かではなくより先が見えるのでは無いかと考えられる。
「しかしこの中の未来が見えるという所が少し正確ではありません。これは恐らくですが未来が見えるのではなく彼がこうなるだろうと想像した未来が見えてその通りに未来が動くと考えるのが妥当だと思います。あるプレイヤーは避けようとしたのにも関わらず動けずに当たったと言う方がおります。それも何件もなので信憑性はあるかと」
「スイの水の奇襲がバレたのと魁夢が予想したのに直撃したのはそのせいだった訳か」
「他に必要な情報は?」
「そうね、敵の仲間について聞きたいわ」
「彼の仲間は元々は強化型の仲間では無かったのです。彼には彼の正確にとって相性の良い仲間がいました。、、、、」

楽の仲間について
楽のコスパ重視の正確にピッタリの仲間が居た。名前は不明だが。能力は内面把握(インサイドハック)という異種能力の能力者で、相手の強さを数値化する。それはプレイヤー同士の戦闘力だけでなく、相性や性格の面から判断される。戦ってる時の精神状態や、相手にどのような効果がかかってるのかまで見える。この世界の仕様上、楽の能力では見えない部分を見せてくれるのだ。

「へぇそんなやつがいたんだぁ。じゃあもう1人仲間が居ることは知らないのね」
「ほう、もう1人ですか。ではこの情報と交換という形で教えて頂けませんか。」
「この情報って今までの全ての情報と思っていいのよね?」
「うっ、、こりゃ参りました。わかりましたそれで良いですよ今回は。」
「分かったわなら教えてあげる」
交渉上手なスイを大阪のおばちゃんみたいだと褒めようとしたがその先の未来に死が見えたのでやめた。能力を使わなくてもこれぐらいは見える。
そうしてこちらが知ってる情報は伝えた。
「ありがとうございました。あなた方とはこれからも情報を交換していきたいのでフレンド登録しましょう。」
「いえいえこちらこそです。」
こうして交換し、新たな人脈を得て1日を終えたのであった。
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