真なる世界の主人公達よ。

独。

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第16話

動き響めく街

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 情報と人脈を得た次の日、匿名のメッセージが届いた。

ーーーーーー
魁夢は私の手にある。返して欲しければ渋谷広場、中央第1ビルまで凪月とスイ2人で来い。
(承認済みメッセージです。→魁夢)
ーーーーーー

 なんとも端的な文なのだろうか。魁夢の名前が承認されているから確実にそこにいる。何故それが分かるのかと言うと承認するには書いた本人の掌に指を置かないと承認されないからだ。
 しかし、何かを要求するでもなく、その場所に向かうだけ。目的が分からないだけに怖い。おそらく頭の切れるやつなんだろうと今までの経験上から察知した。
 この文からしてスイの方にはメッセージが行っていないのだろうと思ったのでスイに連絡をし渋谷広場に集合した。
「第1ビルって一階部分は預け入れ窓口よね?あとビルの購入とかも、事務的な事しかしないこんなとこで誘拐なんて出来ないはずよ。」
「焦っていて気づかなかった。確かにそうだな。第1ビルは公的な場所のはずだ一体何がしたいんだ。」
 そんな話をしていると後ろからぞろぞろと12人やってきた。それも全員が有名どころの社長である。中にはあの情報会社の人もいた。少し不安で焦っている様子から誰かを誘拐されたのだろうと察知した。
 暗黙の了解で全員が一緒にビルへと足を運んだ。他の全員が社長なのにも関わらず、自分たちだけ無名で更に会社ももっていないので冷たい目線がちらほらと刺さった。自動扉が開いてすぐ、静かだった雰囲気の中に息を飲む音がはっきりと聞こえた。一階部分にあるはずの銀行が消えていたのだ。
「ど、どういう事だこれは、、、」
そんな声が聞こえる中明かりが消え、丁度12人分のスポットライトが当たった。床は丁度1人分の六角形のタイルが敷き詰められているような床で、その1枚1枚、合計12人分のタイルにスポットライトが当たった。銀行が無くなっていて理解が追いついて居ない中、唯一理解できるその位置に考える事もせず全員がそこに立っていた。判断力はこうも簡単に削がれる。
 スポットライトも消え、真っ暗になり、見えた訳では無いのだが、ガタンッという音とエレベーターに乗っている様な重力の感覚から、上に動いているのだろうと予想できた。しかし誰も驚かない、全くの無言で事が進んでいる面から流石は社長をしているだけはあると思った。
 その雰囲気に押されてかスイもその口を開くことは無かった。一体この後何が起きるのだろうか雰囲気のせいで話せないがかなり恐怖を感じていた。
 


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