4 / 66
第四話
しおりを挟む
「やったわね! 契約できたわ!」
アンナは喜んでいる。
「でも魔力値20の二十個ということは魔力400だ。 なにかアイテムを手に入れないと取引できん。 でも俺はお金ないぞ」
「私のこのペンダントなら1000はするはず......」
そう首に下げた高価そうな六角形のペンダントのようなものを握る。
「いや、それは大切なもんだろ」
「一応運命の六角鍵というものだけど...... 今はこのチャンスを逃すべきじゃないわ」
アンナはそれを換金して、1000コールドを手に入れてきた。
「ポーションが一個10ゴールドで、魔力値が5だから、80個、つまり800ゴールドか。 いけるな」
「ええ、早速ポーションを購入しましょう」
ポーションを買い込むと、宿へと向かう。
「よし! ポーション80個、取引《トレード》」
テーブルにポーションを並べると、頭のなかに映像が浮かぶ。
「一応、魔力400でなにが得られるか調べて」
「わかった...... えっと、50で鉄の剣、100で鋼鉄の剣、盾、鉄の鎧、200でゴルークの果実、サーベルラットの牙、400でハイドスネークの鱗、カルム石、バインドの魔法のスクロール、ラーザムの木の板」
「魔法もあるの! それにハイドスネークってあの......」
「まだあるけど」
「メモするからまって!」
俺がいうものをアンナが興奮気味にメモしている。
「とりあえず、先に約束のものを用意しましょう!」
「ああ、じゃあファムトルの根、二十個取引《トレード》!」
そういうと意識がもうろうとして目の前が暗くなった。
「なっ...... あれ? どうした」
俺はベッドに寝ていて、横に心配そうな顔をしたアンナがいた。
「大丈夫!」
「ああ、でも一体......」
頭がいたい。
「取引《トレード》を使ったあと昨日倒れたのよ」
「じゃあ!?」
「大丈夫、ファムトルの根はちゃんと交換されてたから、私がプラントンさんのところへ持っていったわ」
「ふぅ、そうか、やっぱりこの能力使うとリスクがあるらしい」
「ええ、間違いないわね。 魔力を失って気絶したんだわ」
「今後は使う量を調整しないとな」
「ほら、これ!」
アンナはテーブルに置いた袋一杯の銀貨を見せてくれた。
「これで2000ゴールドか!」
「ええ、1200のもうけね! すごいわ!!」
「もう一回したら、まず、売ったあのペンダント買い戻した方がいい」
「ええ......」
次の日、再度依頼を受け、1000をもうけた。 そのお金でペンダントを買い戻せた。
「じゃあ、そのお金で調べて効率のよい取引《トレード》の条件を見つけられるな」
「ええ、それなんだけど、ハイドスネークの鱗ってあったじゃない」
「ああ、確か魔力値400の......」
「それは高値で売れるの。 多分10000ゴールドぐらい」
「マジか!」
「貴族が装飾用の鎧や盾に加工する高級品よ。 需要もあるわ」
「なら早速ポーションを大量に買って交換しよう!」
「まって、たくさん買うとポーションの価格があがってしまう。 色んな商品を買って、多少効率が悪くても交換しましょう。 それにその能力の魔力消費も心配だから、ゆっくり交換したほうがいいわ」
「確かに...... いちいち倒れていたら効率も悪いな。 どのぐらい使用できるか調べてみよう」
その日から一日ずつハイドスネークの鱗を手に入れ、売却を繰り返す。
俺たちは二週間ほどで50万ゴールドほど手に入れた。
「すごいよ...... たった二週間で50万なんて」
アンナは目の前に置かれた金貨の山をみてそういった。
「ああ、取引《トレード》は一日魔力値1500ぐらいできるのがわかった。 だいたいハイドスネークの鱗三回分だ。 最初は魔力が少なかったから気絶したんだな」
「それに魔力値の大きいものは、変換でより疲労がたまるのがわかったわね」
「さて、これからどうする?」
「そうね。 もうハイドスネークの鱗の売買はやめた方がいいと思う」
「ほう、それはなぜ? 稼げるのに」
「さすがに出所をいぶかしがる人たちがでてきたの。 どこから手に入れてるのかを調べるために尾行までしてきてる」
「確かに俺たちしか扱わないからな。 それに短期間で多くの金を稼げば妬まれもされる。 最悪、金と命を狙われかねん」
「......ええ、今のところは素材はいいものだから買い取ってもらえてるけど、さすがにいいわけも苦しくなってきたわ」
そう考えるようにアンナはいった。
「他のものを扱うか......」
「あとはモンスターを狩るかね。 もちろん実際に狩るわけじゃないわ」
「なるほど...... モンスターがいる場所にいって手に入れたように見せかけるか......」
「ねえ......」
考えているとアンナに話しかけられる。
「なんだ?」
「コウミはなんで私と組んでいるの? 正直、稼ぎたいならもっと大商人と組めばいいでしょ。 あなたはもっと打算的な人間だと思ったけど?」
真剣に聞いてきた。
「俺は打算的なクズだよ」
「は、はっきりいったわね...... ならどうして?」
「これが最も打算的だろ。 大商人と組めば短期間は確かに稼げるかもしれない。 だけど稼ぐことのみで繋がると、いずれ俺を暴力や脅迫で支配しようするかもしれんだろ。 その点、アンナは金もない俺に手をさしのべた。 リスクのことも気にしてくれる。 どっちが安全かは一目瞭然だ」
「それは確かに......」
「欲深なやつとの取引はリターンもあるがリスクが大きい。 俺はクズだが、金を稼ぐリターンにはさほど興味はない。 あくまでも自由に生きるためだ。 ならリスクのないアンナと組む方が利点がある」
「なるほど、そういうことなんだ」
少しあきれながらも、うなづいている。
「まあ、あなたのことなんとなくわかったわ。 コウミと組むのは私にとってメリットだしね。 それでこれからどうする?」
「今のところ安定して食えればいいが、アンナは何かしたいことはないのか? 商人なんだろう金を稼ぐ目的は?」
「そうねぇ、私も生きるために商人になった口だし...... あえていえば国を得るかしら」
「国...... ずいぶん大きくでたな。 国か」
「生きるため以外得られるなら居場所でしょ。 私の国はなくなっちゃったから......」
(なくなった? どういうことだ? いやまあいい、変な詮索は関係がこじれるもとだからな)
「居場所はいい考えだ。 俺も欲しいな。 それでこの世界は土地を買えるのか?」
「ええ、でも人の多い居住地は高いわよ。 モンスターのせいで人がすめない土地の方が多いから」
「それはモンスターを排除すれば、すむところを作れるってことか?」
「そうね。 もともとそうやって村、町、国ってなっていったわけだから...... まさか!!」
「ああ、どうせなら何もないところから国をつくろうぜ! モンスターを何とかすればできる方法を見つけてさ! それは面白そうだ!」
そういう俺をアンナは唖然とした顔でみた。
アンナは喜んでいる。
「でも魔力値20の二十個ということは魔力400だ。 なにかアイテムを手に入れないと取引できん。 でも俺はお金ないぞ」
「私のこのペンダントなら1000はするはず......」
そう首に下げた高価そうな六角形のペンダントのようなものを握る。
「いや、それは大切なもんだろ」
「一応運命の六角鍵というものだけど...... 今はこのチャンスを逃すべきじゃないわ」
アンナはそれを換金して、1000コールドを手に入れてきた。
「ポーションが一個10ゴールドで、魔力値が5だから、80個、つまり800ゴールドか。 いけるな」
「ええ、早速ポーションを購入しましょう」
ポーションを買い込むと、宿へと向かう。
「よし! ポーション80個、取引《トレード》」
テーブルにポーションを並べると、頭のなかに映像が浮かぶ。
「一応、魔力400でなにが得られるか調べて」
「わかった...... えっと、50で鉄の剣、100で鋼鉄の剣、盾、鉄の鎧、200でゴルークの果実、サーベルラットの牙、400でハイドスネークの鱗、カルム石、バインドの魔法のスクロール、ラーザムの木の板」
「魔法もあるの! それにハイドスネークってあの......」
「まだあるけど」
「メモするからまって!」
俺がいうものをアンナが興奮気味にメモしている。
「とりあえず、先に約束のものを用意しましょう!」
「ああ、じゃあファムトルの根、二十個取引《トレード》!」
そういうと意識がもうろうとして目の前が暗くなった。
「なっ...... あれ? どうした」
俺はベッドに寝ていて、横に心配そうな顔をしたアンナがいた。
「大丈夫!」
「ああ、でも一体......」
頭がいたい。
「取引《トレード》を使ったあと昨日倒れたのよ」
「じゃあ!?」
「大丈夫、ファムトルの根はちゃんと交換されてたから、私がプラントンさんのところへ持っていったわ」
「ふぅ、そうか、やっぱりこの能力使うとリスクがあるらしい」
「ええ、間違いないわね。 魔力を失って気絶したんだわ」
「今後は使う量を調整しないとな」
「ほら、これ!」
アンナはテーブルに置いた袋一杯の銀貨を見せてくれた。
「これで2000ゴールドか!」
「ええ、1200のもうけね! すごいわ!!」
「もう一回したら、まず、売ったあのペンダント買い戻した方がいい」
「ええ......」
次の日、再度依頼を受け、1000をもうけた。 そのお金でペンダントを買い戻せた。
「じゃあ、そのお金で調べて効率のよい取引《トレード》の条件を見つけられるな」
「ええ、それなんだけど、ハイドスネークの鱗ってあったじゃない」
「ああ、確か魔力値400の......」
「それは高値で売れるの。 多分10000ゴールドぐらい」
「マジか!」
「貴族が装飾用の鎧や盾に加工する高級品よ。 需要もあるわ」
「なら早速ポーションを大量に買って交換しよう!」
「まって、たくさん買うとポーションの価格があがってしまう。 色んな商品を買って、多少効率が悪くても交換しましょう。 それにその能力の魔力消費も心配だから、ゆっくり交換したほうがいいわ」
「確かに...... いちいち倒れていたら効率も悪いな。 どのぐらい使用できるか調べてみよう」
その日から一日ずつハイドスネークの鱗を手に入れ、売却を繰り返す。
俺たちは二週間ほどで50万ゴールドほど手に入れた。
「すごいよ...... たった二週間で50万なんて」
アンナは目の前に置かれた金貨の山をみてそういった。
「ああ、取引《トレード》は一日魔力値1500ぐらいできるのがわかった。 だいたいハイドスネークの鱗三回分だ。 最初は魔力が少なかったから気絶したんだな」
「それに魔力値の大きいものは、変換でより疲労がたまるのがわかったわね」
「さて、これからどうする?」
「そうね。 もうハイドスネークの鱗の売買はやめた方がいいと思う」
「ほう、それはなぜ? 稼げるのに」
「さすがに出所をいぶかしがる人たちがでてきたの。 どこから手に入れてるのかを調べるために尾行までしてきてる」
「確かに俺たちしか扱わないからな。 それに短期間で多くの金を稼げば妬まれもされる。 最悪、金と命を狙われかねん」
「......ええ、今のところは素材はいいものだから買い取ってもらえてるけど、さすがにいいわけも苦しくなってきたわ」
そう考えるようにアンナはいった。
「他のものを扱うか......」
「あとはモンスターを狩るかね。 もちろん実際に狩るわけじゃないわ」
「なるほど...... モンスターがいる場所にいって手に入れたように見せかけるか......」
「ねえ......」
考えているとアンナに話しかけられる。
「なんだ?」
「コウミはなんで私と組んでいるの? 正直、稼ぎたいならもっと大商人と組めばいいでしょ。 あなたはもっと打算的な人間だと思ったけど?」
真剣に聞いてきた。
「俺は打算的なクズだよ」
「は、はっきりいったわね...... ならどうして?」
「これが最も打算的だろ。 大商人と組めば短期間は確かに稼げるかもしれない。 だけど稼ぐことのみで繋がると、いずれ俺を暴力や脅迫で支配しようするかもしれんだろ。 その点、アンナは金もない俺に手をさしのべた。 リスクのことも気にしてくれる。 どっちが安全かは一目瞭然だ」
「それは確かに......」
「欲深なやつとの取引はリターンもあるがリスクが大きい。 俺はクズだが、金を稼ぐリターンにはさほど興味はない。 あくまでも自由に生きるためだ。 ならリスクのないアンナと組む方が利点がある」
「なるほど、そういうことなんだ」
少しあきれながらも、うなづいている。
「まあ、あなたのことなんとなくわかったわ。 コウミと組むのは私にとってメリットだしね。 それでこれからどうする?」
「今のところ安定して食えればいいが、アンナは何かしたいことはないのか? 商人なんだろう金を稼ぐ目的は?」
「そうねぇ、私も生きるために商人になった口だし...... あえていえば国を得るかしら」
「国...... ずいぶん大きくでたな。 国か」
「生きるため以外得られるなら居場所でしょ。 私の国はなくなっちゃったから......」
(なくなった? どういうことだ? いやまあいい、変な詮索は関係がこじれるもとだからな)
「居場所はいい考えだ。 俺も欲しいな。 それでこの世界は土地を買えるのか?」
「ええ、でも人の多い居住地は高いわよ。 モンスターのせいで人がすめない土地の方が多いから」
「それはモンスターを排除すれば、すむところを作れるってことか?」
「そうね。 もともとそうやって村、町、国ってなっていったわけだから...... まさか!!」
「ああ、どうせなら何もないところから国をつくろうぜ! モンスターを何とかすればできる方法を見つけてさ! それは面白そうだ!」
そういう俺をアンナは唖然とした顔でみた。
0
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる