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第四十二話
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遺跡地下に降りる。
「簡単に見つかったな。 罠もない......」
遺跡内はなぜか明るい。
「これも錬金術でつくったものなんでしょうね。 どうやってつくったのか皆目見当もつきませんけど......」
「確かに、壁や床から、かけたであろう石が仄かに光ってるわね」
リリンにアンナがうなづいた。
「魔力探知すると、この遺跡全体が魔力を放ってる。 これは魔法じゃないんだろ?」
「うーん、魔力を使った技術でしょう。 原始の魔法といってもいいのかもしれませんが、魔法のようにそのまま効果を発するというよりは何か物質を介して発動するものといった感じですかね」
リリンが光る石を拾って推測して話した。
「なるほど、これほどの技術が昔からあったのか......」
先へと進む。
いくつかの部屋には何かの実験のようなあとがあり、生物の骨や植物やさまざまな鉱物なんかがおかれている。 ただ乱雑に扱われたようにそこら中に散乱している。
「ここは実験室とかか......」
「多分......」
「荒らされた形跡があるわね」
地面に足跡らしきものがある。
「みたいですね...... 盗掘か、何かでしょうか」
リリンが警戒したようにいう。
「簡単にここにこれるかしら? ゴーレムもいたしなんの理由もなく訪れる場所じゃないわ」
「だな。 まあさきにいけばわかる。 魔力探知が上手く働かないから、慎重にいこう」
俺たちは先へと進んだ。
一階、二階、三階と先へと進む。 十階への階段が見えている。
「うわああああ!!」
階段の下から、なにかが壊れるような大きな音と悲鳴が聞こえた。
「いってみよう!!」
階段を賭け降りると、大きな部屋のなか、巨大な金属の人型と、その足元に男がいた。
「あれは!? ゴーレムか! それにあの......」
「父さん!!」
リリンが駆け寄っていく。
「危ない!! アンナ!!」
「わかってる!」
俺は右に走り蒼氷球をもつ。 アンナは左に走りながら矢を放った。
キン、キン、キィン
アンナの矢はその金属のような装甲に弾かれる。
「ギギィ...... ガガガ」
金属の人型はアンナの方を向くと、その巨大な両腕から何かを放った。
ドドドドドドッ
「きゃああああ!!」
「アンナ!!」
アンナの前にいくつかの蒼氷球を投げつけると、それがわれ氷の壁ができた。
「大丈夫か!!」
「ええ!! なんとかかすっただけ!!」
「なんだこいつゴーレムか!!」
赤爆球を投げつける。 ゴーレムに当たると爆発し轟音をを響かせた。
ゆっくりとその爆煙からゴーレムが現れる。
「だめだ! そいつは魔力防御をもってる! 魔力、魔法はほとんど効かない! 物理的な力以外では傷をつけられない!」
そう男がさけぶ。
「ちっ、しかたない!」
手持ちの蒼氷球を全部ゴーレムの前に投げつけ、氷の壁を作った。
「皆逃げるぞ!」
男のもとへかけよると肩を貸しその場をあとにする。
「ふぅ、助かったよリリン」
「父さん!」
リリンがその毛むくじゃらの大男に抱きつく。 男はリリンの頭を優しく撫でた。
リリンの父親はバルフといい、錬金術のことを調べるためにこの遺跡へはいったという。
「ここまでは手持ちのアイテムで何とかこれたんだが、まさか魔力が効かないやつがいるとは......」
参ったという風にバルフは頭をかいた。
「ここにきたのは父さんだったんだね」
リリンが聞くとバルフは首をふった。
「いや、私がここにくる前に、何者かがはいったようだ...... あのアイアンゴーレムもそいつらが起動したんだろう」
「何者か......」
「最近、錬金術士がつくったとされる遺跡が荒らされていて、それを調べていたんだが......」
なにかを考えるようにバルフはそういった。
「だが、あいつは突破できそうにない...... 先にその理由があると思ったんだが...... もうアイテムもない。 一度帰るしかないな」
「あいつを倒すのに何がいる?」
「ん? どういうことだ」
「この人がいれば突破できるよ!」
リリンがそういうと、バルフは首をかしげた。
「簡単に見つかったな。 罠もない......」
遺跡内はなぜか明るい。
「これも錬金術でつくったものなんでしょうね。 どうやってつくったのか皆目見当もつきませんけど......」
「確かに、壁や床から、かけたであろう石が仄かに光ってるわね」
リリンにアンナがうなづいた。
「魔力探知すると、この遺跡全体が魔力を放ってる。 これは魔法じゃないんだろ?」
「うーん、魔力を使った技術でしょう。 原始の魔法といってもいいのかもしれませんが、魔法のようにそのまま効果を発するというよりは何か物質を介して発動するものといった感じですかね」
リリンが光る石を拾って推測して話した。
「なるほど、これほどの技術が昔からあったのか......」
先へと進む。
いくつかの部屋には何かの実験のようなあとがあり、生物の骨や植物やさまざまな鉱物なんかがおかれている。 ただ乱雑に扱われたようにそこら中に散乱している。
「ここは実験室とかか......」
「多分......」
「荒らされた形跡があるわね」
地面に足跡らしきものがある。
「みたいですね...... 盗掘か、何かでしょうか」
リリンが警戒したようにいう。
「簡単にここにこれるかしら? ゴーレムもいたしなんの理由もなく訪れる場所じゃないわ」
「だな。 まあさきにいけばわかる。 魔力探知が上手く働かないから、慎重にいこう」
俺たちは先へと進んだ。
一階、二階、三階と先へと進む。 十階への階段が見えている。
「うわああああ!!」
階段の下から、なにかが壊れるような大きな音と悲鳴が聞こえた。
「いってみよう!!」
階段を賭け降りると、大きな部屋のなか、巨大な金属の人型と、その足元に男がいた。
「あれは!? ゴーレムか! それにあの......」
「父さん!!」
リリンが駆け寄っていく。
「危ない!! アンナ!!」
「わかってる!」
俺は右に走り蒼氷球をもつ。 アンナは左に走りながら矢を放った。
キン、キン、キィン
アンナの矢はその金属のような装甲に弾かれる。
「ギギィ...... ガガガ」
金属の人型はアンナの方を向くと、その巨大な両腕から何かを放った。
ドドドドドドッ
「きゃああああ!!」
「アンナ!!」
アンナの前にいくつかの蒼氷球を投げつけると、それがわれ氷の壁ができた。
「大丈夫か!!」
「ええ!! なんとかかすっただけ!!」
「なんだこいつゴーレムか!!」
赤爆球を投げつける。 ゴーレムに当たると爆発し轟音をを響かせた。
ゆっくりとその爆煙からゴーレムが現れる。
「だめだ! そいつは魔力防御をもってる! 魔力、魔法はほとんど効かない! 物理的な力以外では傷をつけられない!」
そう男がさけぶ。
「ちっ、しかたない!」
手持ちの蒼氷球を全部ゴーレムの前に投げつけ、氷の壁を作った。
「皆逃げるぞ!」
男のもとへかけよると肩を貸しその場をあとにする。
「ふぅ、助かったよリリン」
「父さん!」
リリンがその毛むくじゃらの大男に抱きつく。 男はリリンの頭を優しく撫でた。
リリンの父親はバルフといい、錬金術のことを調べるためにこの遺跡へはいったという。
「ここまでは手持ちのアイテムで何とかこれたんだが、まさか魔力が効かないやつがいるとは......」
参ったという風にバルフは頭をかいた。
「ここにきたのは父さんだったんだね」
リリンが聞くとバルフは首をふった。
「いや、私がここにくる前に、何者かがはいったようだ...... あのアイアンゴーレムもそいつらが起動したんだろう」
「何者か......」
「最近、錬金術士がつくったとされる遺跡が荒らされていて、それを調べていたんだが......」
なにかを考えるようにバルフはそういった。
「だが、あいつは突破できそうにない...... 先にその理由があると思ったんだが...... もうアイテムもない。 一度帰るしかないな」
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「ん? どういうことだ」
「この人がいれば突破できるよ!」
リリンがそういうと、バルフは首をかしげた。
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