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第十九話
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「何とかしないと大惨事だ!」
おれはヘルスネークに乗って、なぐったり剣で肌をさすが固くて厚いためあまり効いているようには見えない。
「くっ! 全然効かない! このままじゃ、町の人たちが......」
おれは魔力を集中する。
「ヒール! ミネラル!! だめだ! 反応がない!! おれが危険じゃないからか...... なら」
おれはアンダーグを使い、顔の方へとんだ。 そしてヘルスネークの前に飛ぶ。
「こい!!」
ヘルスネークが口をあける。
「アンダーグ! フォラール!」
ヘルシャークの口のなかにおれはいた。
「何とかかまれなかった。 フォラールの風とアンダーグで口の中へ飛び込んだからだな」
浮きながら、奥へと進む。
「外が効かないなら、中からだ」
「シャー!!」
なかを進んでいると、赤い地面から目のない蛇が現れた。
「こいつら! 洞穴の! 寄生してたモンスターなのか!」
そいつらを倒しながら奥へと進む。
「ここは!?」
広い場所にでる下には液体がある。
「ここは胃かなにかか! よし! フォラール!」
集中して大きな風の刃を壁へとぶち当てる。
ゴゴゴゴゴ......
「うお! ゆれる! 効いているのか! やはり内部は効くな!」
更にフォラールを使い、風をぶちあてる。
すごいゆれが激しくなる。
ビジャ、ビシャ、ビシャ!
天井から雨のように液体がふる。 それは服につくと煙を放った。
「これは胃酸のようなものか...... かなり強力だ。 溶ける!」
服が溶けるのも構わず風を放ち続ける。
「ぐぅ! 痛い! 溶ける! だがこいつもダメージを受けてる! 何とかこのまま墜落させる! 下に落ちればメリムとレフィーネがいるはずだ!」
壁を剣や腕で叩きまくる。
「くっ...... 体が溶けてきてる...... くっ、まだ落ちない! 早く落ちろ!! 落ちろおおおお...... おお」
「やっとか」
目を開けると、そこにはミネラルがいた。
「ミネラル!」
「ちっ、死ぬまで追い込まれねえと、オレたちを起こせねえとはなさけねえな」
不満げにそういった。
「今はそんなことをいってるひまはないんだ! こいつを落とすのを手伝ってくれ!」
「わかってるが、こうオレたちを起こすたび、何度も死にかけられると、お前は死んじまいかねねえんだよ」
「でもそれ以外に方法が......」
「しゃあねえ、オレの練った魔力を与えてやる。 お前程度の魔力でも、これなら話ぐらいはできるはずだ。 こいつをやったら夜でも話にこい」
「はっ!」
目が覚めるとひとつの腕が黒く、自在に動かせる。
「こういうことか...... よし!」
その黒い腕を付き出して、おもいっきり収縮して解放した。
ドゴオッ!
壁を突き抜けておれは外へと飛び出た。
「ギャオオオ!!」
ヘルシャークは空中で暴れながら、地面へと落ちていく。
ドゴオオオン!!
轟音とものすごい土煙をあげて地面へとおち、ヘルシャークは動かなくなった。
「ふぃ...... やったか」
おれはおりていき、動かないことを確認すると、へなへなとその場に倒れる。
そのあと、しなしなになってたおれをメリムたちが見つけて、町までつれ帰ってきてくれたらしい。
「それでその黒い腕になったのね」
「ああ、魔力を与えてくれて...... とりあえず今日あえるか試してみるよ」
その日のよる。
「きたか」
おれが眠ると暗い空間にミネラルがいた。
「ああ、残してくれた魔力でなんとか、ヒールは」
「お前のその魔力じゃ、二人を同時に起こすことは無理だな」
「そうか、でもヒールに力を貸して欲しいんだけど......」
「オレがそうだったように、あいつも自分で魔力を練って起きてくるだろう」
「そうか、それでなにかわかったことは?」
「だめだな。 オレが何者で、なんでここにいるのか。 全く思い出せん」
そうため息をついた。
「なにもわからずか...... 他の者たちは」
「うっすらと意識は感じるが、今のところはヒール以外とコンタクトはとれていないな...... こっちの情報は半覚醒で知っているだろうから、お前が魔力を高めればそのうちでてくるだろう」
「そうか、結局魔力を高めるしかないか。 なら死に近づくしかない」
「そうだが、もうひとつある」
「もうひとつ......」
ミネラルは一瞬でそばにきて、おれを殴り飛ばした。
「ぐはっ!! なにするんだ!」
「ここはおそらく魔力の空間だ。 ここで魔力の使い方を覚えることだ」
「魔力......」
「いいか、お前は本来かなりの魔力をもってるが、無駄に魔力を使ってるんだ。 ほとんどが散っていっちまってるのをとどめる。 それには実戦が一番だ」
そういうとこちらに手招きした。
「こいよ」
それからおれは夜になるたび、ミネラルと戦った。
おれはヘルスネークに乗って、なぐったり剣で肌をさすが固くて厚いためあまり効いているようには見えない。
「くっ! 全然効かない! このままじゃ、町の人たちが......」
おれは魔力を集中する。
「ヒール! ミネラル!! だめだ! 反応がない!! おれが危険じゃないからか...... なら」
おれはアンダーグを使い、顔の方へとんだ。 そしてヘルスネークの前に飛ぶ。
「こい!!」
ヘルスネークが口をあける。
「アンダーグ! フォラール!」
ヘルシャークの口のなかにおれはいた。
「何とかかまれなかった。 フォラールの風とアンダーグで口の中へ飛び込んだからだな」
浮きながら、奥へと進む。
「外が効かないなら、中からだ」
「シャー!!」
なかを進んでいると、赤い地面から目のない蛇が現れた。
「こいつら! 洞穴の! 寄生してたモンスターなのか!」
そいつらを倒しながら奥へと進む。
「ここは!?」
広い場所にでる下には液体がある。
「ここは胃かなにかか! よし! フォラール!」
集中して大きな風の刃を壁へとぶち当てる。
ゴゴゴゴゴ......
「うお! ゆれる! 効いているのか! やはり内部は効くな!」
更にフォラールを使い、風をぶちあてる。
すごいゆれが激しくなる。
ビジャ、ビシャ、ビシャ!
天井から雨のように液体がふる。 それは服につくと煙を放った。
「これは胃酸のようなものか...... かなり強力だ。 溶ける!」
服が溶けるのも構わず風を放ち続ける。
「ぐぅ! 痛い! 溶ける! だがこいつもダメージを受けてる! 何とかこのまま墜落させる! 下に落ちればメリムとレフィーネがいるはずだ!」
壁を剣や腕で叩きまくる。
「くっ...... 体が溶けてきてる...... くっ、まだ落ちない! 早く落ちろ!! 落ちろおおおお...... おお」
「やっとか」
目を開けると、そこにはミネラルがいた。
「ミネラル!」
「ちっ、死ぬまで追い込まれねえと、オレたちを起こせねえとはなさけねえな」
不満げにそういった。
「今はそんなことをいってるひまはないんだ! こいつを落とすのを手伝ってくれ!」
「わかってるが、こうオレたちを起こすたび、何度も死にかけられると、お前は死んじまいかねねえんだよ」
「でもそれ以外に方法が......」
「しゃあねえ、オレの練った魔力を与えてやる。 お前程度の魔力でも、これなら話ぐらいはできるはずだ。 こいつをやったら夜でも話にこい」
「はっ!」
目が覚めるとひとつの腕が黒く、自在に動かせる。
「こういうことか...... よし!」
その黒い腕を付き出して、おもいっきり収縮して解放した。
ドゴオッ!
壁を突き抜けておれは外へと飛び出た。
「ギャオオオ!!」
ヘルシャークは空中で暴れながら、地面へと落ちていく。
ドゴオオオン!!
轟音とものすごい土煙をあげて地面へとおち、ヘルシャークは動かなくなった。
「ふぃ...... やったか」
おれはおりていき、動かないことを確認すると、へなへなとその場に倒れる。
そのあと、しなしなになってたおれをメリムたちが見つけて、町までつれ帰ってきてくれたらしい。
「それでその黒い腕になったのね」
「ああ、魔力を与えてくれて...... とりあえず今日あえるか試してみるよ」
その日のよる。
「きたか」
おれが眠ると暗い空間にミネラルがいた。
「ああ、残してくれた魔力でなんとか、ヒールは」
「お前のその魔力じゃ、二人を同時に起こすことは無理だな」
「そうか、でもヒールに力を貸して欲しいんだけど......」
「オレがそうだったように、あいつも自分で魔力を練って起きてくるだろう」
「そうか、それでなにかわかったことは?」
「だめだな。 オレが何者で、なんでここにいるのか。 全く思い出せん」
そうため息をついた。
「なにもわからずか...... 他の者たちは」
「うっすらと意識は感じるが、今のところはヒール以外とコンタクトはとれていないな...... こっちの情報は半覚醒で知っているだろうから、お前が魔力を高めればそのうちでてくるだろう」
「そうか、結局魔力を高めるしかないか。 なら死に近づくしかない」
「そうだが、もうひとつある」
「もうひとつ......」
ミネラルは一瞬でそばにきて、おれを殴り飛ばした。
「ぐはっ!! なにするんだ!」
「ここはおそらく魔力の空間だ。 ここで魔力の使い方を覚えることだ」
「魔力......」
「いいか、お前は本来かなりの魔力をもってるが、無駄に魔力を使ってるんだ。 ほとんどが散っていっちまってるのをとどめる。 それには実戦が一番だ」
そういうとこちらに手招きした。
「こいよ」
それからおれは夜になるたび、ミネラルと戦った。
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