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第五十一話
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「マサトどのの国を承認ですか?」
おれの提案にトルキア王は驚いている。 おれはサクトに手紙を送り各種族の了承をえていた。
「ああ、おれたちは建国する。 七種族を傘下におさめ、大陸の五分の一は領土がある。 そこでこのマイゼン王国と同盟を結ぶ」
「それは構いませんが、私は別としてモンスターの国の誕生は他国の警戒をうむのでは」
「それは仕方ないよ。 ただもう黒衣の化者《ダークレイス》の存在も明らかにした方がいい。 他の国でもなにかたくらんでそうだしな。 それに......」
「それに?」
トルキア王に説明すると納得してくれた。 おれたちは国として建国を宣言する。 そしてマイゼン王国と同盟を結んだ。
「......というわけだ。 国として、マーメイド族のためにも、君には友好国マイゼン王国のトルキア王に嫁いでもらう」
アルピュリアにそう告げた。
「は、はい......」
困惑しながらも受け入れた。
(アルピュリアが種族を重んじてるなら、この提案をうけなき訳もないからな)
トルキア王はそれをきくやいなやアルピュリアを抱き止める。 アルピュリアは静かに涙を流した。
「きゃ......」
アミネイアが声をあげるのをおれとキュルアでとめた。
「これからクラスベルク大陸十国での緊急会議を始める」
そう巨大な円卓の前で、それぞれの国の代表がつどう場におれとサクトはいた。
「きたな」
おれたちが建国を宣言したあと、すぐにこのザイクロフト帝国の城に各国代表が召集された。
「それでは、新たに国家として名をあげた【オルトレイス国】を承認するかについて皆で話し合ってもらう」
そう威厳ある老人がそういう。
「あれがザイクロフト帝国、皇帝シュライゼか」
「ええ、この大陸最大の国です」
補佐としておれについてきたサクトが小声でいう。
「認められません。 モンスターの国など人ではないのですよ」
そう冷たくいったのは紳士風の細目の男だった。
「あれはリドミラ法王国の法王マーゼルフです」
(人間以外を人と認めないアスト教の法王か...... まあそうだろうな)
「承認すべきだ。 わが妻はマーメイド、モンスターイコール魔物とは我らの主張にすぎない。 理性あるものはすべて人種だ」
そうトルキア王が説明した。
「我も同意見だ。 人間という種族の定義は曖昧、他者を害さない理性あるものには権利があるべきだ」
そう毛むくじゃらの筋肉質なおっさんがいった。
「ドワーフ、タンテモイド国、国王ザルデンです」
(まあ、ドワーフも人種として認められたのはこの百年らしいしな)
「私たちはモンスターを制御してくれるならどちらでもいい」
そう耳が長く整った顔の女性が興味なさげにいう。
「エルフ、セイリスティン国、女王ミルティンです」
(エルフかきれいだな。 でも冷たそう)
「我らはモンスターたちの建国に賛成だ。 現在、モンスターの被害がほぼなくなった。 彼にモンスターの主となって教育や指導をしてもらえば安全が担保される」
(あれはラルトレンの王さまグランドか、その後ろはアルデアの父親バーメニック...... 顔がにてるな)
「本当に信用できるの? 所詮モンスターじゃない」
そう軽い感じのイケメンがそういった。
「あれはアルフレド王国の国王ベルサスです」
(チャラ男みたいだな。 だが、アルフレド王国はキメラの研究をしていた。 信用ならないな)
「わしは賛成だ。 我が方にいた暴れていたトロールたちはおとなしくなった。 まあ暴れていたのも、どこぞのバカな国が余計なことをしたからかもしれんがな」
そう老人は不快そうにベルサスをみてそういうと、ベルサスはベロをだしている。
「ルードロイヤの王、ジェフロム王です」
(あの人、アルフレドが関与した事件を知ってるのか、まあどの国も諜報員はいるか)
「わたしも同意見です。 我が方の宰相が闇の組織に与して国を破壊しようとしました。 それを阻止してくれましたので、信頼にたりえます」
「ああ、あれはハストワーンの子供の王さまか。前にあったな」
「ええ、ナセブさまです。 傾いた経済が我らの助力で回復しつつありますので感謝しておるようです」
(なるほど)
「我々はいまハーピーの脅威がある。 それを、解決していただきたいな」
そう気弱そうな王がいった。
「ブレンダイン王国の王、ブレンダインですね」
(ハーピー そういえばデュセとリーシェは説得できてないんだよな。 大国の三ヶ国以外はほぼ賛成。 多分大国を、牽制するためにもおれたちを認めた方がいいという算段もあるんだろう)
「ふむ、マサトどの。 それでは貴公が国をつくることが、みなに有益だと思う説明をしてもらえるか」
シュライゼがそううながす。
「ああ、我が国はモンスターと呼ばれるものたちを教育や生活の保護をしている。 いままで各自生存権を守るため争っていたが、食料や安全を確保したことで、不要な争いが起こらなくなっているのは、あなた方も認識しているはず」
「しかし、それは人間をだますための、そういうふりなのかもしんないじゃないか」
そう手をヒラヒラさせてベルサスはこちらをみている。
「だが、実際我がモンスターたちがつくった店舗は各国家に利益をもたらしているはず」
「確かに、そなたの店はいままでなかった品があり、その税や労働者をやとっている。 そのおかげでこちらも潤ってはおるな」
「それは認めるよ」
ザルデンとミルティンはうなづく。
「それが策謀ではないとはいえぬな。 油断させておき、そのすきに兵力の増強、内情を手に入れ、戦争するつもりかもしれぬ」
そうシュライゼは疑問をていした。
「それはおかしい。 我が方はそのまま放置すれば他国に戦争をしかけていた。 もし彼らが世界の覇権を狙うようなら、ほっておいた方がよかったはず、しかし危険を冒してそれを伝え防いでくれた」
そうナセブ王ははなす。
「それは我らも同じ、暗殺を放置すれば戦争へむかった。 それを阻止している。 支配を考えるならば、わざわざそんなことをする必要はないだろう」
グランド王がナセブ王に同意する。
「だが、これではもはや魔王ですよ。 モンスターたちを率い、再び暗黒の時代をつくるやもしれないでしょう」
マーゼルフ法王は焦ったように訴える。
「お話の途中ですが、魔王の話がでたのでよろしいですか」
おれがそう手をあげると、皇帝シュライゼはうなづく。
「......かまわぬ」
「実は魔王復活を企む黒衣の化者《ダークレイス》というものたちが暗躍しています。 彼らと何度かぶつかり野望を阻止してきましたが、かれらのことをご存じでしょうか?」
おれがいうと、みなうなづく。
「やはりご存じでしたか」
「うむ、怪しげなモンスターをつれ、破壊工作や分断工作などおこなっている。 我らのものもかなり犠牲になった」
皇帝シュライゼがそういうと、他の国の王たちもうなづく。
「かれらの知りうる情報も提供しましょう」
おれは知ってる限りの黒衣の化者《ダークレイス》の情報を話した。
「魔王の復活か...... 正気とは思えん」
「ああ、そんなものが復活したら、それこそ世界が、人間、モンスターも終わる」
王たちは不安を口々に話す。
「一人幹部を倒しましたが、かなりの魔力をもちます」
「ふうむ、そうなると、もめている場合ではないな」
ザルデン王がそういうと、ミルティン女王もうなづく。
「戦ったのなら構成者の詳しい情報が欲しい」
「ならばオルトレイスの国家承認でよいか」
グランド王がそういうと、みなうなづく。
「......仕方ないね」
「いいだろう」
ベルサス王と皇帝シュライゼもうなづく。
「くっ...... わかりました」
不満そうにマーゼルフ法王も了承した。
「ここに新国家オルトレイスを認める」
おれは立ち上がり礼を述べる。
「ありがとうございます。 情報は詳細に文章化して各国にお渡しします」
みなに感謝し、そう約束した。
おれの提案にトルキア王は驚いている。 おれはサクトに手紙を送り各種族の了承をえていた。
「ああ、おれたちは建国する。 七種族を傘下におさめ、大陸の五分の一は領土がある。 そこでこのマイゼン王国と同盟を結ぶ」
「それは構いませんが、私は別としてモンスターの国の誕生は他国の警戒をうむのでは」
「それは仕方ないよ。 ただもう黒衣の化者《ダークレイス》の存在も明らかにした方がいい。 他の国でもなにかたくらんでそうだしな。 それに......」
「それに?」
トルキア王に説明すると納得してくれた。 おれたちは国として建国を宣言する。 そしてマイゼン王国と同盟を結んだ。
「......というわけだ。 国として、マーメイド族のためにも、君には友好国マイゼン王国のトルキア王に嫁いでもらう」
アルピュリアにそう告げた。
「は、はい......」
困惑しながらも受け入れた。
(アルピュリアが種族を重んじてるなら、この提案をうけなき訳もないからな)
トルキア王はそれをきくやいなやアルピュリアを抱き止める。 アルピュリアは静かに涙を流した。
「きゃ......」
アミネイアが声をあげるのをおれとキュルアでとめた。
「これからクラスベルク大陸十国での緊急会議を始める」
そう巨大な円卓の前で、それぞれの国の代表がつどう場におれとサクトはいた。
「きたな」
おれたちが建国を宣言したあと、すぐにこのザイクロフト帝国の城に各国代表が召集された。
「それでは、新たに国家として名をあげた【オルトレイス国】を承認するかについて皆で話し合ってもらう」
そう威厳ある老人がそういう。
「あれがザイクロフト帝国、皇帝シュライゼか」
「ええ、この大陸最大の国です」
補佐としておれについてきたサクトが小声でいう。
「認められません。 モンスターの国など人ではないのですよ」
そう冷たくいったのは紳士風の細目の男だった。
「あれはリドミラ法王国の法王マーゼルフです」
(人間以外を人と認めないアスト教の法王か...... まあそうだろうな)
「承認すべきだ。 わが妻はマーメイド、モンスターイコール魔物とは我らの主張にすぎない。 理性あるものはすべて人種だ」
そうトルキア王が説明した。
「我も同意見だ。 人間という種族の定義は曖昧、他者を害さない理性あるものには権利があるべきだ」
そう毛むくじゃらの筋肉質なおっさんがいった。
「ドワーフ、タンテモイド国、国王ザルデンです」
(まあ、ドワーフも人種として認められたのはこの百年らしいしな)
「私たちはモンスターを制御してくれるならどちらでもいい」
そう耳が長く整った顔の女性が興味なさげにいう。
「エルフ、セイリスティン国、女王ミルティンです」
(エルフかきれいだな。 でも冷たそう)
「我らはモンスターたちの建国に賛成だ。 現在、モンスターの被害がほぼなくなった。 彼にモンスターの主となって教育や指導をしてもらえば安全が担保される」
(あれはラルトレンの王さまグランドか、その後ろはアルデアの父親バーメニック...... 顔がにてるな)
「本当に信用できるの? 所詮モンスターじゃない」
そう軽い感じのイケメンがそういった。
「あれはアルフレド王国の国王ベルサスです」
(チャラ男みたいだな。 だが、アルフレド王国はキメラの研究をしていた。 信用ならないな)
「わしは賛成だ。 我が方にいた暴れていたトロールたちはおとなしくなった。 まあ暴れていたのも、どこぞのバカな国が余計なことをしたからかもしれんがな」
そう老人は不快そうにベルサスをみてそういうと、ベルサスはベロをだしている。
「ルードロイヤの王、ジェフロム王です」
(あの人、アルフレドが関与した事件を知ってるのか、まあどの国も諜報員はいるか)
「わたしも同意見です。 我が方の宰相が闇の組織に与して国を破壊しようとしました。 それを阻止してくれましたので、信頼にたりえます」
「ああ、あれはハストワーンの子供の王さまか。前にあったな」
「ええ、ナセブさまです。 傾いた経済が我らの助力で回復しつつありますので感謝しておるようです」
(なるほど)
「我々はいまハーピーの脅威がある。 それを、解決していただきたいな」
そう気弱そうな王がいった。
「ブレンダイン王国の王、ブレンダインですね」
(ハーピー そういえばデュセとリーシェは説得できてないんだよな。 大国の三ヶ国以外はほぼ賛成。 多分大国を、牽制するためにもおれたちを認めた方がいいという算段もあるんだろう)
「ふむ、マサトどの。 それでは貴公が国をつくることが、みなに有益だと思う説明をしてもらえるか」
シュライゼがそううながす。
「ああ、我が国はモンスターと呼ばれるものたちを教育や生活の保護をしている。 いままで各自生存権を守るため争っていたが、食料や安全を確保したことで、不要な争いが起こらなくなっているのは、あなた方も認識しているはず」
「しかし、それは人間をだますための、そういうふりなのかもしんないじゃないか」
そう手をヒラヒラさせてベルサスはこちらをみている。
「だが、実際我がモンスターたちがつくった店舗は各国家に利益をもたらしているはず」
「確かに、そなたの店はいままでなかった品があり、その税や労働者をやとっている。 そのおかげでこちらも潤ってはおるな」
「それは認めるよ」
ザルデンとミルティンはうなづく。
「それが策謀ではないとはいえぬな。 油断させておき、そのすきに兵力の増強、内情を手に入れ、戦争するつもりかもしれぬ」
そうシュライゼは疑問をていした。
「それはおかしい。 我が方はそのまま放置すれば他国に戦争をしかけていた。 もし彼らが世界の覇権を狙うようなら、ほっておいた方がよかったはず、しかし危険を冒してそれを伝え防いでくれた」
そうナセブ王ははなす。
「それは我らも同じ、暗殺を放置すれば戦争へむかった。 それを阻止している。 支配を考えるならば、わざわざそんなことをする必要はないだろう」
グランド王がナセブ王に同意する。
「だが、これではもはや魔王ですよ。 モンスターたちを率い、再び暗黒の時代をつくるやもしれないでしょう」
マーゼルフ法王は焦ったように訴える。
「お話の途中ですが、魔王の話がでたのでよろしいですか」
おれがそう手をあげると、皇帝シュライゼはうなづく。
「......かまわぬ」
「実は魔王復活を企む黒衣の化者《ダークレイス》というものたちが暗躍しています。 彼らと何度かぶつかり野望を阻止してきましたが、かれらのことをご存じでしょうか?」
おれがいうと、みなうなづく。
「やはりご存じでしたか」
「うむ、怪しげなモンスターをつれ、破壊工作や分断工作などおこなっている。 我らのものもかなり犠牲になった」
皇帝シュライゼがそういうと、他の国の王たちもうなづく。
「かれらの知りうる情報も提供しましょう」
おれは知ってる限りの黒衣の化者《ダークレイス》の情報を話した。
「魔王の復活か...... 正気とは思えん」
「ああ、そんなものが復活したら、それこそ世界が、人間、モンスターも終わる」
王たちは不安を口々に話す。
「一人幹部を倒しましたが、かなりの魔力をもちます」
「ふうむ、そうなると、もめている場合ではないな」
ザルデン王がそういうと、ミルティン女王もうなづく。
「戦ったのなら構成者の詳しい情報が欲しい」
「ならばオルトレイスの国家承認でよいか」
グランド王がそういうと、みなうなづく。
「......仕方ないね」
「いいだろう」
ベルサス王と皇帝シュライゼもうなづく。
「くっ...... わかりました」
不満そうにマーゼルフ法王も了承した。
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