60 / 71
第六十話
しおりを挟む
おれたちは薬の出所を探して、首都ライドアスのスラムへときてみた。 きらびやかな中心部と違い、一区画が全てがスラムとなっており、夕方なのに暗い。
「中心部はおれたちの国より豊かだったのに、こっちはハストワーンのスラムよりひどいな」
無造作に布や木で組んだ家らしきものが並ぶ。
「なんでスか? あっちの人たちはお金があるのに、この人たちを救わないッスか?」
「同胞なのに......」
ササとキキは言葉をうしなっている。
(まあ、モンスターの中で理性のないものは、同胞もただの奴隷か養分だけど、理性あるモンスターは種族の絆が強い。 これは理解できないのかもな)
小さな子供たちがまとわりついてきて、お金をねだってくる。
「なんとかならないッスか!」
「いや、今だけ助けても......」
ササとキキは悲しげに見つめてくる。
「......しかたない。 炊き出しでもするか。 お金を渡すから食材を買ってきて」
ササにお金を渡すと、ササは鍋や食材を買ってきて、調理を始めた。
「ササって料理できたの? 腕は翼なのに?」
「まあ、姉ちゃんは昔から器用ッスからね」
キキは料理するササをみている。
「でも族長をかけて戦ってなかった」
「うちらは姉ちゃんが無理するのが嫌だったからッス。 でもリーシェ、デュセ姐さんたちがきて張り合って、しっちゃかめっちゃかになったッス」
「なんかごめん......」
「姉ちゃんは無理するッス。 うちらは昔、山の方にすんでたッスが、人間に追いやられて砂漠にすむようになったッス。 その時大勢、大人が殺されて、うちら子供たちだけで生きていくために人間たちからものを盗んでなんとか生きていたッス」
そうキキはつぶやいた。
(だから、子供たちを助けたかったのかもな......)
「ここに炊き出しにきてもらうように店に頼むか」
「それで、これがベルセルクっていう薬か」
おれは店でササがもってきた薬瓶をみる。 中には青い液体がはいっていた。
あれから、おれたちはスラムに毎日炊き出しに訪れた。
「炊き出しにきていた人たちがいってたッス。 この奥にいる【アザイド会】って奴らがその薬を売ってるって」
ササはそういった。
(国も調べられなかったことを、仲良くなって聞き出したのか。 ササとキキはコミュ力強いな)
「それがこの薬か......」
おれは分析するため、少しだけ飲んでみた。
「まずっ!!」
(精霊ちゃん、どうだ?)
『これは負の魔力を多量に含みます。 そのことで欲望が活性化して快楽を得られ、依存性を持たせているようです。 いま成分を中和しています』
「これを治せる薬は作れるかな」
『はい、負の魔力は正の魔力で相殺できるようにできます。 正の魔力を込められるサクトやネオン、リーシェ、デュセならば作ることができると思います』
「そうか、ならさっそくサクトたちに連絡して、生成してもらっておくか」
そう手紙を送った。
そのあとスラムの奥へとむかった。
スラムの奥、光も指さない場所に大きめの小屋がある。 場違いなほど、ほかとは違いきちんとした建物だ。 中からあかりがもれている。
「アザイド会ってとういうやつらなんだ?」
「元々外の裏社会の奴らで、ここに押し入るようにはいってきて根城にしてるらしいッス」
(つまり反社か...... 黒衣の化者《ダークレイス》が関わってるかもな)
おれたちは建物にはいろうとするものに紛れてなかにはいる。
奥の部屋にはいると、大勢人相の悪いやつのなか、一人ソファーにどかっとすわって、金を数えている。
(こいつが反社のボスか)
「それにしても、こんな薬で巨万の富をえられるなんてな!」
そうソファーの男が小瓶を手に笑みを浮かべる。
「......しかし、ボス、あいつら信用できるんですかね。 どうも薄気味悪くて」
「まあな。 たいした金もいらないからこの薬を売りさばけなんて、あまりにもうさんくさい」
「それにこいつを飲んだやつは、おかしくなっちまいます。 仲間も何人かは」
「飲ませるなといっただろうが!」
「すみません。 興味本位で飲んだみたいで......」
「ちっ、明らかにヤバい薬なのはわかる。 どんどん蔓延してるからな。 もしかしたら、他の国の策略かもな...... まあどうあれ、もうすぐここからおさらばして他で売るぞ」
「でも国が目を付けて、まともに販売できやせん。 どうしやすか?」
「心配ねえ。 こいつには依存性がある。 少しずつ霧状にして国にながしるらしいぜ、それを設置してきたんだからな」
「ああ、あの霧ってそうなんですね」
(あの霧か!)
「でも、そんなのヤバいじゃないですか!」
「おれたちも吸ってるってことですか!」
子分たちはざわつく。
「心配ない。 霧状にしたら飲むより、はるかに体への吸収率は低い。 じゃなきゃ直接おれたちに売らせたりはしないだろう。 長期間吸いつづけなけりゃ効果はうすい。 ただずっと吸い続けると、他の国にいっても買いに来るだろうぜ」
(そんなことをしていたのか、中和薬を作っていてよかった)
「な、なるほど」
子分たちは安堵したようすだ。
「どうするッス。 こいつら全員捕まえるッスか?」
「いや、この薬の出所が知りたい。 対策をとっているすこし泳がせよう」
それから、帰って散布している場所の捜索と、精霊ちゃんに霧の成分の分析をたのむ。
それからスラムに何日かかよい、しばらく監視しているとボス、アザイドがでていった。 おれたちはそれを尾行する。
アザイドが町からはなれて、森の中へはいった。
「中心部はおれたちの国より豊かだったのに、こっちはハストワーンのスラムよりひどいな」
無造作に布や木で組んだ家らしきものが並ぶ。
「なんでスか? あっちの人たちはお金があるのに、この人たちを救わないッスか?」
「同胞なのに......」
ササとキキは言葉をうしなっている。
(まあ、モンスターの中で理性のないものは、同胞もただの奴隷か養分だけど、理性あるモンスターは種族の絆が強い。 これは理解できないのかもな)
小さな子供たちがまとわりついてきて、お金をねだってくる。
「なんとかならないッスか!」
「いや、今だけ助けても......」
ササとキキは悲しげに見つめてくる。
「......しかたない。 炊き出しでもするか。 お金を渡すから食材を買ってきて」
ササにお金を渡すと、ササは鍋や食材を買ってきて、調理を始めた。
「ササって料理できたの? 腕は翼なのに?」
「まあ、姉ちゃんは昔から器用ッスからね」
キキは料理するササをみている。
「でも族長をかけて戦ってなかった」
「うちらは姉ちゃんが無理するのが嫌だったからッス。 でもリーシェ、デュセ姐さんたちがきて張り合って、しっちゃかめっちゃかになったッス」
「なんかごめん......」
「姉ちゃんは無理するッス。 うちらは昔、山の方にすんでたッスが、人間に追いやられて砂漠にすむようになったッス。 その時大勢、大人が殺されて、うちら子供たちだけで生きていくために人間たちからものを盗んでなんとか生きていたッス」
そうキキはつぶやいた。
(だから、子供たちを助けたかったのかもな......)
「ここに炊き出しにきてもらうように店に頼むか」
「それで、これがベルセルクっていう薬か」
おれは店でササがもってきた薬瓶をみる。 中には青い液体がはいっていた。
あれから、おれたちはスラムに毎日炊き出しに訪れた。
「炊き出しにきていた人たちがいってたッス。 この奥にいる【アザイド会】って奴らがその薬を売ってるって」
ササはそういった。
(国も調べられなかったことを、仲良くなって聞き出したのか。 ササとキキはコミュ力強いな)
「それがこの薬か......」
おれは分析するため、少しだけ飲んでみた。
「まずっ!!」
(精霊ちゃん、どうだ?)
『これは負の魔力を多量に含みます。 そのことで欲望が活性化して快楽を得られ、依存性を持たせているようです。 いま成分を中和しています』
「これを治せる薬は作れるかな」
『はい、負の魔力は正の魔力で相殺できるようにできます。 正の魔力を込められるサクトやネオン、リーシェ、デュセならば作ることができると思います』
「そうか、ならさっそくサクトたちに連絡して、生成してもらっておくか」
そう手紙を送った。
そのあとスラムの奥へとむかった。
スラムの奥、光も指さない場所に大きめの小屋がある。 場違いなほど、ほかとは違いきちんとした建物だ。 中からあかりがもれている。
「アザイド会ってとういうやつらなんだ?」
「元々外の裏社会の奴らで、ここに押し入るようにはいってきて根城にしてるらしいッス」
(つまり反社か...... 黒衣の化者《ダークレイス》が関わってるかもな)
おれたちは建物にはいろうとするものに紛れてなかにはいる。
奥の部屋にはいると、大勢人相の悪いやつのなか、一人ソファーにどかっとすわって、金を数えている。
(こいつが反社のボスか)
「それにしても、こんな薬で巨万の富をえられるなんてな!」
そうソファーの男が小瓶を手に笑みを浮かべる。
「......しかし、ボス、あいつら信用できるんですかね。 どうも薄気味悪くて」
「まあな。 たいした金もいらないからこの薬を売りさばけなんて、あまりにもうさんくさい」
「それにこいつを飲んだやつは、おかしくなっちまいます。 仲間も何人かは」
「飲ませるなといっただろうが!」
「すみません。 興味本位で飲んだみたいで......」
「ちっ、明らかにヤバい薬なのはわかる。 どんどん蔓延してるからな。 もしかしたら、他の国の策略かもな...... まあどうあれ、もうすぐここからおさらばして他で売るぞ」
「でも国が目を付けて、まともに販売できやせん。 どうしやすか?」
「心配ねえ。 こいつには依存性がある。 少しずつ霧状にして国にながしるらしいぜ、それを設置してきたんだからな」
「ああ、あの霧ってそうなんですね」
(あの霧か!)
「でも、そんなのヤバいじゃないですか!」
「おれたちも吸ってるってことですか!」
子分たちはざわつく。
「心配ない。 霧状にしたら飲むより、はるかに体への吸収率は低い。 じゃなきゃ直接おれたちに売らせたりはしないだろう。 長期間吸いつづけなけりゃ効果はうすい。 ただずっと吸い続けると、他の国にいっても買いに来るだろうぜ」
(そんなことをしていたのか、中和薬を作っていてよかった)
「な、なるほど」
子分たちは安堵したようすだ。
「どうするッス。 こいつら全員捕まえるッスか?」
「いや、この薬の出所が知りたい。 対策をとっているすこし泳がせよう」
それから、帰って散布している場所の捜索と、精霊ちゃんに霧の成分の分析をたのむ。
それからスラムに何日かかよい、しばらく監視しているとボス、アザイドがでていった。 おれたちはそれを尾行する。
アザイドが町からはなれて、森の中へはいった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる