化粧

愛梨

文字の大きさ
1 / 1

化粧

しおりを挟む
深夜0時
鏡の前に座り化粧をする
昼間の私を捨て去り
夜の私へと変わる為に

昼間は大人しく地味で控えめ
それが本当の私かなんて分からない
だけどその私を嫌う自分がいる
だから深夜0時に化粧をして
派手に艶やかに変身する

化粧をしていく顔を鏡で見ていると
「もう一人の私」
が少しずつ顔を出す
昼間は外に出ず家に引きこもり
深夜の時間を迎えるのを待つ

太陽が沈み
周りが闇に包まれていく
化粧をして派手な服を着て
夜の街へと向かう

皆が振り向く
私に声を掛け
寄ってくる雄達
そんな雄達を軽くいなし
私は一人BARでカクテルを呑む

化粧
昼間の私
深夜の私
どっちが本当の自分かなんて分からない
多分…
どっちも本当の私

体は一つ
だけど心は二つ
違う…
もっと沢山の私がいる
化粧一つあれば
私はどんな自分にだってなれる
それは本当は弱く小さな子供のままの傷ついた自分を守る為…

そんな事も忘れる位
私は沢山の人格を作り過ぎた
そうじゃないと
生きていけなかったから…

化粧をした私
変わった私
本当の私を愛してくれる人を求め
今日も化粧をして
夜の街を彷徨う

化粧をした私なんて偽物かもしれない
それを見破って
傷ついた小さな子供の私を抱きしめてもらいたい

そんな人…
それはきっと私が初めて愛した「あなた」かもしれない…
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

抱きしめて

麻実
恋愛
夫の長期に亘る不倫に 女としての自信を失った妻は、新しい出会いに飛び込んでいく。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

私には婚約者がいた

れもんぴーる
恋愛
私には優秀な魔法使いの婚約者がいる。彼の仕事が忙しくて会えない時間が多くなり、その間私は花の世話をして過ごす。ある日、彼の恋人を名乗る女性から婚約を解消してと手紙が・・・。私は大切な花の世話を忘れるほど嘆き悲しむ。すると彼は・・・? *かなりショートストーリーです。長編にするつもりで書き始めたのに、なぜか主人公の一人語り風になり、書き直そうにもこれでしか納まりませんでした。不思議な力が(#^^#) *なろうにも投稿しています

蝋燭

悠十
恋愛
教会の鐘が鳴る。 それは、祝福の鐘だ。 今日、世界を救った勇者と、この国の姫が結婚したのだ。 カレンは幸せそうな二人を見て、悲し気に目を伏せた。 彼女は勇者の恋人だった。 あの日、勇者が記憶を失うまでは……

侯爵様の懺悔

宇野 肇
恋愛
 女好きの侯爵様は一年ごとにうら若き貴族の女性を妻に迎えている。  そのどれもが困窮した家へ援助する条件で迫るという手法で、実際に縁づいてから領地経営も上手く回っていくため誰も苦言を呈せない。  侯爵様は一年ごとにとっかえひっかえするだけで、侯爵様は決して貴族法に違反する行為はしていないからだ。  その上、離縁をする際にも夫人となった女性の希望を可能な限り聞いたうえで、新たな縁を取り持ったり、寄付金とともに修道院へ出家させたりするそうなのだ。  おかげで不気味がっているのは娘を差し出さねばならない困窮した貴族の家々ばかりで、平民たちは呑気にも次に来る奥さんは何を希望して次の場所へ行くのか賭けるほどだった。  ――では、侯爵様の次の奥様は一体誰になるのだろうか。

~春の国~片足の不自由な王妃様

クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。 春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。 街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。 それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。 しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。 花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??

【完】はしたないですけど言わせてください……ざまぁみろ!

咲貴
恋愛
招かれてもいないお茶会に現れた妹。 あぁ、貴女が着ているドレスは……。

処理中です...