ブラックボックス 〜禁じられし暗黒の一角〜

parip Nocturne

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第1章 相棒と別れと

闘技開始-2-

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 次はクロムに剣闘士が近づいて来る。
 (あいつは、長距離に強い、インファイトに持っていければ勝てる)
 97k(擬数)をベースにレバーアクションに変えてあり、銃剣もついている。
 剣闘士のストレートをクロムは風車のように、銃を使い全てをさばく。隙を見て、肩に当てるストックを足の甲に当てようとしたら避けられた。そのままストックを地面に当て、体を浮かせ体重を乗せた、蹴りを胴体に当てる。剣闘士はそのまま曲線を描き背中から倒れる。地面に着くまでかなりの浮遊間があった。瞬時に立ち上がり前傾姿勢になり突っ込んで来る。
 クロムはスナイパーライフル(SR)を剣闘士に投げる。剣闘士は片手でSRをはじく、銃から黒い煙が出て手に絡むようにして消えていく。煙がなくなり、クロムの姿も消える。頭にナニカを突きつけられる。
 クロムは瞬時に姿勢が低くなる大股で一歩を出し、剣闘士の横につく。そのまま、USPI(偽名)を頭につけ打ち込む。
 「安心して、ゴム弾相当だから」
 その後、クロムは、ミニガンを出して掃討する。
 パドーは霧の中で弄んでいる。
 パドーは背後に霧を出し、その中に入っていく。ヒップラインを強調した歩き方をしながら。
 「くそ、あのケモミミ、誘ってやがる」
 剣闘士何人かが霧の中に入っていく。
 霧の中は1メートルも先は見えない、濃霧になっている。その中に何故かパドーの姿が見える。
 「待ってー、今から狩ってやるよ~」
 「へへへ、待って、待って」
 「どこに行っても、同じだーあぁ」
 あの霧の中で何があるのだろう。みんな神経がイカれているようにも思える。
 しばらくすると、鉄同士がぶつかる、甲高い音が響き出す。
 しばらく、音が鳴り止まない。すると霧がだんだん晴れて来ると、剣闘士同士で戦っている。
 「ベイビー何恥ずかしがってんだい」
 「もっと、避けた方がいいんじゃないか」
 「どうなってんだ、ケモミミが3いや、4体…」
 いろんなところで混沌としている現状があらわになる。
 パドーはこっちに近づいて来る。はたから、見ていた剣闘士が叫ぶ。
 「ケモミミはあそこだ」
 霧の中にいたものたちは一斉に、叫んだ剣闘士に向かっていく。
 「そんなとこにいたのか~い」
 「そんな、挑発的なダンスして、乗ってやるぅぅよ」
 「ああ、めんどくさい、5体居ようが……十体…皆ゴロシだ」
 霧に入って行った皆叫んだ、剣闘士に向かう。
 「やめろ、止まれー止まれよ。うっうぁぁぁぁぁ」
 剣闘士は薙ぎ倒され、次々と剣闘士が剣闘士を襲いかかる。
 「あははははは、そんなに逃げるなよー」
 「捕まえた、これから楽しもうや」
 「いなくなれ、いなくなれ、いなくなれ。どうして…どうしていなくならないんだ…」
 阿鼻叫喚となす。
 三人により壊滅状態になっている。
 アーリーを探すが見えない。
 コロシアムの隅に塔がっている。ダンジョンだろうか。
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