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第3章 守るべきか、攻めるべきか
いい出会いに乾杯-26-
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アーウェンは井戸に戻る。
アーリーとアメリアは囲いを作っていた。残りは上の部分。大きめの平らな楕円形の石を重ねてその間をモルタルで埋めている。
「もうちょっとで出来そうだね…あ———」
アーウェンは、アメリアたちに近づきながら言う。
籠を吊るすための柱が無いことに気がついた。バニラに木を角材にして持ってきてと言う。その時にクロムにもそのことを伝える。
クロム達が帰ってくる前に雑な設計図を作りアメリアに渡す。
二人が戻ってくる。クロムの影から、立派な柱が出てくる。クロムより大きい。
柱にほぞをつけて、穴を掘りその中に柱を入れ、また土を入れ直した。
柱の上のほぞにほぞ口を入れる。クロムが影で包むと蛸の足の様にして持ち上げる。ほぞが半分ぐらいハマった。残りはクロムの蛸の足で高速で叩きつけ、ほぞ口が埋まる。
柱のぐらつきがなく、立派に立っている。梁のした三十センチ下辺りに、穴を開け、その穴にボウを入れ反対側にピッタリ合う。棒に合わせて、炭をすりこぎで粉状にして指に乗せなぞる。棒の場所だけ白く残るそこに穴を開ける。木を入れると綺麗にはまる。それが確認できたら、真ん中に滑車を入れる。
「よし、これで籠が下ろせる。火は…とろ火か。炭も無くなってきてるから追加で入れないと…」
アーウェンはそう言い、またフー、ルーの場所に行く。炭の数を見て、焚いている木を貰い、籠に入れる。炭を抱え急いで、井戸に向かう。
井戸に垂らして、3回上下させたら見る事を繰り返す。大体、三十回くらいしたら火が消えてくるのがわかったからそれを目処に何度も繰り返した。一番上の囲いの部分が乾いているか何度か確認をして、指が埋まることも、指紋が付くこともなくなり、作業が終わる。今度は、布を引き、大きい石から入れ細かい砂を入れていく。この作業を3回繰り返す。
リザードマン達は慌てふためく。わざわざ掘って水を出したのにまた埋めるなんて何を考えているんだ。本当に水は汲めるのか等、話は尽きない。
「早くても、三日、七日待てば出てくるから、安心して、後最初溜まった物は一度捨てます。危ない可能性があるからね」
日が暮れて、今夜はここで宴会が開かれることになった。と言っても、料理に使う材料も何もない。
「これを召し上がってください」
リザードマンは川魚七匹と天然の果物を持ってくる。
アーウェンは鑑定を使って見てみる。魚は問題なさそうだ、果物は酸味が強く甘味が少ないそうだ。
「魚を焼いても良いかな」
「——ええ、どうぞ、どうぞ」
アーウェンが言うと、リザードマンは、頷きながら言う。
火の用意をしていると、子供のリザードマンが目に映る。物欲しそうにこちらを見ている。もしかしたら、この魚はあの子供達が食べる物だったのかもしれない。
アーリーとアメリアは囲いを作っていた。残りは上の部分。大きめの平らな楕円形の石を重ねてその間をモルタルで埋めている。
「もうちょっとで出来そうだね…あ———」
アーウェンは、アメリアたちに近づきながら言う。
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クロム達が帰ってくる前に雑な設計図を作りアメリアに渡す。
二人が戻ってくる。クロムの影から、立派な柱が出てくる。クロムより大きい。
柱にほぞをつけて、穴を掘りその中に柱を入れ、また土を入れ直した。
柱の上のほぞにほぞ口を入れる。クロムが影で包むと蛸の足の様にして持ち上げる。ほぞが半分ぐらいハマった。残りはクロムの蛸の足で高速で叩きつけ、ほぞ口が埋まる。
柱のぐらつきがなく、立派に立っている。梁のした三十センチ下辺りに、穴を開け、その穴にボウを入れ反対側にピッタリ合う。棒に合わせて、炭をすりこぎで粉状にして指に乗せなぞる。棒の場所だけ白く残るそこに穴を開ける。木を入れると綺麗にはまる。それが確認できたら、真ん中に滑車を入れる。
「よし、これで籠が下ろせる。火は…とろ火か。炭も無くなってきてるから追加で入れないと…」
アーウェンはそう言い、またフー、ルーの場所に行く。炭の数を見て、焚いている木を貰い、籠に入れる。炭を抱え急いで、井戸に向かう。
井戸に垂らして、3回上下させたら見る事を繰り返す。大体、三十回くらいしたら火が消えてくるのがわかったからそれを目処に何度も繰り返した。一番上の囲いの部分が乾いているか何度か確認をして、指が埋まることも、指紋が付くこともなくなり、作業が終わる。今度は、布を引き、大きい石から入れ細かい砂を入れていく。この作業を3回繰り返す。
リザードマン達は慌てふためく。わざわざ掘って水を出したのにまた埋めるなんて何を考えているんだ。本当に水は汲めるのか等、話は尽きない。
「早くても、三日、七日待てば出てくるから、安心して、後最初溜まった物は一度捨てます。危ない可能性があるからね」
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「魚を焼いても良いかな」
「——ええ、どうぞ、どうぞ」
アーウェンが言うと、リザードマンは、頷きながら言う。
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