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どうにか活路を見出…さなくても良いのでは?
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「最初っから詰みだったワケね…」
…ん?いやでも別にギルベルト…旦那様と主人公をくっつけないと離婚出来ないわけでは無いだろうし…詰みでは無い…?
いやでも真のベストエンドって言われているのはギルベルトルートだって言われていたし…?
ギルベルトルートは義姉であり、国の魔女を宿したアヴリルを完全に滅ぼす話になる
国の魔女とは、はるか昔、国が出来たばかりの頃、魔物に悩まされた王が近隣の森に住む魔女と契約を交わしたと言うものだ
…そう、表向きは
本当は王に恋をした魔女が全て裏で手を引いていたのだ
魔王に関しても、全ては魔女の自作自演
そもそも本来はそんなも最初から存在しなかったのである
しかし、王も愚かでは無かった
恋心や、自作自演に気が付きながらも魔女を利用出来るだけ利用して…ポイはしないが自身の守りを着実に固め、妻となる王妃は、魔女と対比する教会からの娘を貰い、生涯ビジネスライクな関係を貫き、魔女のものになることは無かったと言う
まぁ、確かに力を貸したら言うことを聴くなんて思われちゃ国政が傾くだろうし
よくある話では、王が魔女を使い捨て恨んだ魔女が国を呪うっていうのがスタンダードなんだろうけど、初代国王様は上手くやったんだろうな
だから大人しくアヴリルお義姉様に宿ってるんだろうし、ゲームでも居たという存在しか出ていないのだろうし
「いや、もしや魔女に多大なる影響を受けている可能性も無きにしも非ず…?」
魔女を宿した影響であの性格になってる可能性?
…いやいやいや、あれは元からあの性格でしょ
なに馬鹿な事を考えているんだか…
ん?あれ?でもお義姉さまって、産まれながらにして魔女が宿っていたって話だよね…?
「どうやって、誰が気付いたの…?」
『天秤の主と救済の乙女』はかなりシナリオが作り込まれている
いらないはずの設定とかが濃密に作られていると娘が大興奮しながら話していたのを覚えている
私も、娘のプレイ画面を見ていたから設定資料集を少しだけ読んだけど、かなり作り込まれていて驚いたのを覚えている
「この世界に、魔法があっても、ゲームみたいな鑑定魔法はない
神からの信託もあってないようなもの」
ゲームでも、ステータスの確認は出来ていたけれど、それはプレイヤーが見ているだけで、主人公は見れている様子はなかったし、見れないとまで設定資料集には書かれていた
主人公補正があると言っても救済の乙女は娘曰くぶっ壊れ性能
しかも彼女が、こちらに来るよりもずっと前に判明している
そんな能力を持っている人間が居たとして、現実になっているこの世界で噂にすらなっていないのはおかしいのだ
「ゲームのような、ご都合展開は無いはずなのに…」
そう、この世界は現実だ
目の前の割れた花瓶から溢れた水は冷たく、割れた破片で切れた傷はジクジクと痛い
「ってあ、もうこんな時間…?!」
随分と考え込んでしまっていたせいか、明るかった空はオレンジから紫色へと変わり始めていた
…ん?いやでも別にギルベルト…旦那様と主人公をくっつけないと離婚出来ないわけでは無いだろうし…詰みでは無い…?
いやでも真のベストエンドって言われているのはギルベルトルートだって言われていたし…?
ギルベルトルートは義姉であり、国の魔女を宿したアヴリルを完全に滅ぼす話になる
国の魔女とは、はるか昔、国が出来たばかりの頃、魔物に悩まされた王が近隣の森に住む魔女と契約を交わしたと言うものだ
…そう、表向きは
本当は王に恋をした魔女が全て裏で手を引いていたのだ
魔王に関しても、全ては魔女の自作自演
そもそも本来はそんなも最初から存在しなかったのである
しかし、王も愚かでは無かった
恋心や、自作自演に気が付きながらも魔女を利用出来るだけ利用して…ポイはしないが自身の守りを着実に固め、妻となる王妃は、魔女と対比する教会からの娘を貰い、生涯ビジネスライクな関係を貫き、魔女のものになることは無かったと言う
まぁ、確かに力を貸したら言うことを聴くなんて思われちゃ国政が傾くだろうし
よくある話では、王が魔女を使い捨て恨んだ魔女が国を呪うっていうのがスタンダードなんだろうけど、初代国王様は上手くやったんだろうな
だから大人しくアヴリルお義姉様に宿ってるんだろうし、ゲームでも居たという存在しか出ていないのだろうし
「いや、もしや魔女に多大なる影響を受けている可能性も無きにしも非ず…?」
魔女を宿した影響であの性格になってる可能性?
…いやいやいや、あれは元からあの性格でしょ
なに馬鹿な事を考えているんだか…
ん?あれ?でもお義姉さまって、産まれながらにして魔女が宿っていたって話だよね…?
「どうやって、誰が気付いたの…?」
『天秤の主と救済の乙女』はかなりシナリオが作り込まれている
いらないはずの設定とかが濃密に作られていると娘が大興奮しながら話していたのを覚えている
私も、娘のプレイ画面を見ていたから設定資料集を少しだけ読んだけど、かなり作り込まれていて驚いたのを覚えている
「この世界に、魔法があっても、ゲームみたいな鑑定魔法はない
神からの信託もあってないようなもの」
ゲームでも、ステータスの確認は出来ていたけれど、それはプレイヤーが見ているだけで、主人公は見れている様子はなかったし、見れないとまで設定資料集には書かれていた
主人公補正があると言っても救済の乙女は娘曰くぶっ壊れ性能
しかも彼女が、こちらに来るよりもずっと前に判明している
そんな能力を持っている人間が居たとして、現実になっているこの世界で噂にすらなっていないのはおかしいのだ
「ゲームのような、ご都合展開は無いはずなのに…」
そう、この世界は現実だ
目の前の割れた花瓶から溢れた水は冷たく、割れた破片で切れた傷はジクジクと痛い
「ってあ、もうこんな時間…?!」
随分と考え込んでしまっていたせいか、明るかった空はオレンジから紫色へと変わり始めていた
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