恋をする前に、世界はどうやら滅ぶらしいです。

無月

文字の大きさ
6 / 9

終わりの実感

しおりを挟む
「おい、なんかお前の従姉妹顔真っ赤にして爆走してったんだけど」
「あれ、ハルさんだ」

ガラガラと千夏が出て行った扉を開けて、滅多に来ない一つ上の先輩、篠田しのだはるかが部室へと訪れる
剣道部と言うバリバリの運動部のこの人が、文系部なんて特に用のあるような場所ではなかったはずなんだけど…

「篠田先輩こんにちは」
「おー、それで吉田はどうしたんだ?」
「あは~まぁ、いろいろあったんだよ
で、なんかあったの?」
「あ、ネネ来てねぇか?」
「ネネ…?あぁ、門馬部長なら、新刊落とすとか何とかで今日は休みっすよ」
「え?ボス、今日サボり??」

門馬寧々、この部活の部長であり、ハルさんの尋ね人は今日は来ていないらしい
そういえば、最近流行病のせいでずっとやってなかったイベントがやり始めてヒャッホイしてたな

「あー通りで、連絡戻れないわけだ」
「そうなの?蒼太はよく連絡取れたねぇ」
「まぁ、なんせ俺が書いたのを描いてるんで」
「梅崎っていつもどんな作風の書いてんだ?」
「俺の絵柄的には少女漫画っすね」
「は?アイツの絵柄は少年漫画じゃん
少女漫画の話は似合わんだろ??」
「あーね、蒼太が書きたいのと大将書きたいの絵と話が真逆だからね…」
「たまに話を交換してんですよ」
「あー、あれか逆だったかもしんねぇ…ってやつ」

某忍びない系忍者の漫画のコラ画像を思い出して笑いそうになる
てか、世界終わるのにイベントなんてやるの??

「そういや、ネネが出るイベントってやつは何時やんだ?」
「えっと…確か12月の、あっ」
「わぁ、とっくに人類滅びてんじゃん」
「うっわ部長これ気付いてんのか…?」
「気が付いてないだろ、たぶん…」

可哀想に…まぁ、ワンチャン気付いてるけど本作って手元に置いて起きたくて作ってるのかって可能性も…
あれ、本ってどのぐらいで作れんだっけ?そもそも印刷所今やってんのか?

「電話してみよ」
「あぁ、多分今連絡無理っすよ
戦闘シーン書いてるっぽいので」
「マジ?結局家いくしかないのか…」
「家…そうだ、ハルさんはボスになんの用だったの?」

結局なんの用出来たのか聞くのを忘れてた
学校で会いに来るより家が隣なんだからそっちの方が楽なはずだろうに

「数学のノートを借りに…マジでやべぇ…」
「そんなやばいんすか?」
「ヤバいもやばい、ハルさんガチガチの文系だから数学の補習常連」
「言うな言うな、心が痛い」

数学の先生も諦めるぐらいの赤点、逆に尊敬する
てか、数学の先生いるの?
理数系全滅って話じゃ無かったっけ?

「3年は、数学の授業あるんすか?」
「いや、部活でコーチやってるじぃ様が教えてくれるって」
「あ~あの、確かに数学の先生やってたって木戸センが言ってたね」
「まぁ、今週は家族が来るらしくって部活も何もなくて暇なんだけどな」

世界が終わるって言うんだ、家族が集まっても不思議では無い
…そう考えてみると、本当に世界は終わるのかって実感する
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

「好きって言ったら負け!」完璧すぎる生徒会コンビの恋愛頭脳戦は今日も平行線です~恋は勝ち負けじゃないと知るまでの攻防戦

中岡 始
BL
「好きって言ったら負け」 それが、俺たちの間にある、たったひとつのルールだった。 星遥学園の顔、生徒会長・一ノ瀬結翔と副会長・神城凪。 容姿、成績、カリスマ性――すべてが完璧なふたりは、周囲から「最強ペア」と呼ばれている。 けれどその内側では、日々繰り広げられる仁義なき恋愛頭脳戦があった。 ・さりげない言葉の応酬 ・SNSでの匂わせ合戦 ・触れそうで触れない、静かな視線の駆け引き 恋してるなんて認めたくない。 でも、相手からの“告白”を待ち続けてしまう―― そんなふたりの関係が変わったのは、修学旅行での一夜。 「俺、たぶん君に“負けてもいい”って思いかけてる」 その一言が、沈黙を揺るがし、心の距離を塗り替えていく。 勝ち負けなんかじゃない、想いのかたちにたどり着くまで。 これは、美形ふたりの駆け引きまみれなラブコメ戦線、 ついに“終戦”の火蓋が落ちるまでの物語。

告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした

雨宮里玖
BL
《あらすじ》 昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。 その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。 その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。 早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。 乃木(18)普通の高校三年生。 波田野(17)早坂の友人。 蓑島(17)早坂の友人。 石井(18)乃木の友人。

兄貴同士でキスしたら、何か問題でも?

perari
BL
挑戦として、イヤホンをつけたまま、相手の口の動きだけで会話を理解し、電話に答える――そんな遊びをしていた時のことだ。 その最中、俺の親友である理光が、なぜか俺の彼女に電話をかけた。 彼は俺のすぐそばに身を寄せ、薄い唇をわずかに結び、ひと言つぶやいた。 ……その瞬間、俺の頭は真っ白になった。 口の動きで読み取った言葉は、間違いなくこうだった。 ――「光希、俺はお前が好きだ。」 次の瞬間、電話の向こう側で彼女の怒りが炸裂したのだ。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。

キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、 ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。 国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚―― だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。 顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。 過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、 気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。 「それでも俺は、あなたがいいんです」 だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。 切なさとすれ違い、 それでも惹かれ合う二人の、 優しくて不器用な恋の物語。 全8話。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

今日くらい泣けばいい。

亜衣藍
BL
ファッション部からBL編集部に転属された尾上は、因縁の男の担当編集になってしまう!お仕事がテーマのBLです☆('ω')☆

処理中です...