恋をする前に、世界はどうやら滅ぶらしいです。

無月

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少しだけ過去を思い出す

家族であつまる…おれは最期をどうやって過ごすんだろう?
父さんと、母さんの昔話でもして終わるのだろうか?それとも、友人で集まってワイワイ騒ぐのだろか?

「あ、林道お前暇なら俺の相手しろよ」

なんて、センチメンタルに考えていたけどニヤリと笑うハルさんに思考が現実へと戻ってきた
いやだし、もう無理なの分かってるはずだろうに…

「やだよ、そもそも膝やってんだからもう剣道はできないし」
「え、先輩剣道やってたんすか?」
「そーだよ、こいつ俺と同じ道場に通ってたんだよ
で、怪我して自暴自棄になってた時にネネに拾われてここ入ったの」
「へぇー」
「別に自暴自棄になってないし、燃え尽きてただけだし…」

すねたような声がでて、恥ずかしくなってそっぽを向いた
別に、ボスに誘われて入っただけが理由じゃない

「母さんが絵本作家してたから、ちょっと興味あっただけだし」
「なるほど?親への憧れすか?」
「まぁ、そう言う事にしといてやるよ」
「それだけだし、憧れ…は別にないし!!
この話はもう終わり!!そこ!ニヤニヤしない!!!」

これ以上はおれが耐えられないし、2人はもう楽しんでるしでサイアク…
ぺったりと机に頬をくっつけるとひんやりとした冷たさが生温くなっていく
2人はまだガヤガヤと言っているがもう知らない、何も聞かない

「おいおいすねんなって、てか道場来て話し相手なるだけでもいいから来てくれよ」
「暇なんですか?」
「めちゃくちゃ暇だし、部員もほとんど来てないし、寂しい」
「……ボス呼べばいいじゃん」
「今暑くてあいつ呼んでも来てくんない
それにもうちょっと寒くなっても来てくんない」
「それいつ来るんです?
「春」

でも虫が多いと来ねぇわと答えたハルさんにそれもうずっと来ないじゃないっすかと蒼太の鮮やかなツッコミが入った
まじでそれいつでも来ないじゃんと小さく笑いが漏れる

「あれ、部長から連絡来た」
「お、梅崎、ついでにあとで数学のノート俺が借りに行くって言っといて」
「あー……うわぁ」
「え、なに蒼太変な声出して」
「部長が気付いて発狂してます、衛生兵求む」

絶望したような熊のスタンプがポコポコとチャットアプリに流れていく
ボスの普段は可愛いミニキャラのアイコンが別れたカップルみたいな黒タピオカになっていて全てを察した
…こりゃ、イベントやらないことを気が付いたな

「なはは、やべぇ!黒タピオカじゃん!」
「あんた今からこの黒タピオカにノート借りに行くんだよ」
「あ、待ってヤダ怖い、りんちゃんついてきて」
「りんちゃん呼ぶな、絶対行かない一人で行って」
「ついでに、コーラとチョコ買って持ってってくださいよ」
「はぁ?なんで」
「部長がやけ食いパーティーするそうです。」

めんどくせぇ、何て言いながらも多分、買って行くんだろうな、ボスに甘々だから
チョコだけじゃなく、他にお菓子も買っててやけ食いに付き合うんだろう

「あー、じゃあコンビニ寄って帰るわ…」
「はいさようならー」
「部長の事よろしくお願いします。」
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