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遊郭阿片事件編
遊郭阿片事件二
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吉宗の命を受けた桜は芸者として吉原に潜入した。
芸者は吉原内に登録して宴席があれば呼び出される芸者と雇われる者に分かれていたが、桜は潜入調査が目的なので内芸者〔妓楼の雇われ芸者〕である。
大門(おおもん)と呼ばれる入り口をくぐり抜けると、その向こうは、色道(しきどう)。
ずらりと提灯が並ぶその光景は夜になると幻想の世界を視覚化させて表したかのような美の結集。
「日に千両が舞い落ちる世界」の呼び名が相応しい、愛を金で買う世界がそこにあった。
大門から真っ直ぐ延びる大通りは仲の町と呼ばれるメインストリート。
大門を入ってすぐ左手には面番所と呼ばれる遊廓内の犯罪や事件を取り締まるために同心が駐在する番所がある。
ここには源心が配置された。
桜と共に玉屋を調査するためである。
向かい側には四郎兵衛会所、これは吉原の自衛団で表向きは吉原の秩序を守るという事になっているが、本業は遊女の脱走を防ぐ監視所である。
玉屋は江戸町二丁目にあり吉原の中でも一、二を争う売り上げを誇る遊郭であった。
わずか八件しかない大見世と呼ばれる最高級妓楼の一つである。
玉屋の楼主霧右衛門は見た目はにこやかだが、腹の中では何を考えているかわからない人物と評判は芳しくないが、この吉原の楼主は霧右衛門に限らずみな冷酷非道であった。
ゆえに楼主の事を「亡八(ぼうはち)」と呼ぶ。
亡八とは人間の徳〔仁、義、礼、智、忠、信、孝、梯〕の八つすべてを失った者を揶揄する呼称で、金を儲けるために手段を選ばない人間の事である。
それでも商売人を目指すものにとって楼主というのは一生に一度はやってみたいものの一つとされていた。
どんなに揶揄されようと自分の腕一本で店を大きく出来るところに魅力があったからである。
「桜と言ったな。聞くところによると、お前さんは三味線も琴もかなりの腕前とか。派遣じゃなく来たその日から客を呼べそうな芸者は久しぶりだ。せいぜい頑張って売り上げを上げてくれ。期待しているぞ」
言葉とは裏腹に冷たい眼差しの霧右衛門であったが、これまで何人もの辻斬りや用心棒まがいの連中の殺気を見ている桜にしてみたら緩いものである。
「ご期待に添えるよう奮迅致します」
とにこやかに答えた。
桜は玉屋の楼主霧右衛門に目通りしたあと、遣手婆(やりてばあ)のお里に説明を受けた。
このお里も元々は遊女で格子(ごうし)まで登り詰めた人物である。
「お前さん桜と言ったね。この店では桜花という名でやってもらうよ」
「桜花。ですね。かしこまりました」
「わかっていると思うけど、芸者と遊女は完全分業制だからね。あんたはその顔立ちに加えてひと通りの芸を身につけているという子だ。さぞ人気が出るだろうが、決して遊女たちのお客を取ってはいけないよ」
「心得ております」
遊女は自分で芸をしないため、その道の達人として芸者がいた。
芸者は琴や三味線で客を楽しませるのが仕事で、遊女の客を取るのは御法度であり、芸者と遊女は完全分業制で成り立っている。
その時である、霧右衛門に呼ばれて部屋に入って来たのはこの見世のお職、朝霧大夫であった。
桜はその姿を見て内心驚いていた。
艶やかで上品な振る舞いにその場に現れただけで場の空気を一変させるような存在感。
他の遊女が厚化粧なのに対して朝霧は薄化粧にも関わらず透き通るような白い肌。
桜の知っている女性で立っているだけでこれほど優雅な雰囲気を出す人は思い当たらなかった。
「霧右衛門はん、わっちに何の用でありんすか?」
「今日から新しく芸者として働く事になった桜花だ。当面は朝霧の下に付けるつもりだからよろしく頼む」
「おおかたそんなことだろうと思うとったでありんす」
朝霧は不服そうな表情を隠さない。
何故なら面倒を見る禿(かむろ)たちを初めとする人員の費用は全て姐役の遊女が出す事になっているからだ。
「これ、朝霧。楼主に失礼でしょう」
お里がたしなめるが、朝霧の表情は変わらない。
「まあ良い。とにかく頼んだぞ」
と霧右衛門に言われて渋々承知した朝霧であった。
朝霧は去り際に桜をちらっと見た。
〔この女子はん、綺麗な顔立ちをしているが芸者とは思えない何かを感じるでありんすな。。わっちの考えすぎかも知れんけど〕
朝霧と入れ替えに不寝番(ねずばん)の彦蔵という男が呼ばれた。
不寝番(ねずばん)とは表向きは灯油の油が切れないように継ぎ足して回る仕事だが、それと同時に遊女の様子、客の様子をそれとなく見張るのが役目で、これにより心中や足抜、自害などの兆しを見つけるのである。
「彦蔵、桜花を部屋に案内してやっておくれ」
「へい。わかりやした。桜花さん、どうぞこちらへ」
桜は妓楼(ぎろう)の一階にある居住区の一室に案内された。
妓楼の一階は下級遊女の張見世部屋が唯一の営業スペースであとは雇人の生活空間となっていて、二階が客を迎えるスペースで高級遊女の部屋が並んでいた。
桜が案内された部屋に入ると外からちらりと桜を覗く顔が見えた。
「へへ。こんちには」
「あら、こんにちは。あなたは?」
「わっちは朝霧姐さんの禿(かむろ)でおしのでありんす」
「おしのちゃんね。私は桜花。よろしくね」
「芸者さんはわっちとかありんすって言わないんですね。深川芸者は男勝りでカッコいい人が多いと聞いておりんすが、桜花さんもそんな雰囲気がするでござりんす」
おしのにそう言われて、私は男っぽいって事か?と首をかしげる。
これでも桜は自分は普段はおしとやかで仕事の時だけちょっとばかりお転婆な女の子だと思っている。
そんな桜の心情は知らず、おしのは笑顔を向けてくるので桜も笑顔で答えた。
「おしのちゃん色々わからない事があると思うから教えてね」
「あい」
⭐︎⭐︎⭐︎
桜は桜花という芸名で接待するが、その美貌と話術であっという間に店の人気者となった。
特に三味線の腕前は一級品で、初披露目から桜花の人気はうなぎのぼりで、中には芸者である桜花が目当ての客すら出てくるようにまでなり、吉原でもちょっとした有名人になりつつあった。
こうなると面白くないのは遊女たち。
桜の任務はあくまでも阿片の密売を抑えるための潜入捜査であって芸者として名を得るためではないのだが、極秘裏ゆえに遊女たちから睨まれる事となる。
そんなある日、見世で朝霧に次ぐ二番手大夫の紅玉が桜に食ってかかってくる。
「たかだか芸者が随分と調子に乗っているでありんすね」
「いえ、そんな事ありませんが。。」
そういう桜の足をギリギリと踏みつける紅玉。
「ここはお前のような田舎娘の来なんすところじゃござりんせん。痛い目見たくなくば、早よ田舎に帰るんでござりんすね」
その言葉に桜の目が光る。
「あ、紅玉姐さん。お袖に埃が。。」
と言って腕を掴み上げる。
「痛!何するでありんすか」
「痛い目とはこういう事ですか?」
「桜花、芸者風情がわっちにこんな事してただで済むと。。」
「どうなるんですかね?ぜひ見てみたいのですが」
桜はそう言って紅玉の腕をへし折れんばかりにねじ上げ、紅玉は悲鳴を上げる。
桜が殺気の目を向けると紅玉は震え上がった。
彼女とてベテランの遊女。
これまで何人もの荒くれ侍を相手にした事があるが、桜の殺気はその連中とは比較にならない鋭さであった。
「姐さん、二度と私に迂闊な事は言わないようにね。さもないと次はこの程度じゃ済まさないよ。それに私は別に姐さんたちの仕事を奪うつもりはない」
桜はそれだけ言うとその場を立ち去った。
その様子を影で見ていた人物がいた。
朝霧である。
「あの胆力と腕っぷし。やっぱりあの子、只者ではありんせんな」
しかし気がすまないのがやられた紅玉。
「あの女、許せんざんす。。」
紅玉の目が怪しく光った。
芸者は吉原内に登録して宴席があれば呼び出される芸者と雇われる者に分かれていたが、桜は潜入調査が目的なので内芸者〔妓楼の雇われ芸者〕である。
大門(おおもん)と呼ばれる入り口をくぐり抜けると、その向こうは、色道(しきどう)。
ずらりと提灯が並ぶその光景は夜になると幻想の世界を視覚化させて表したかのような美の結集。
「日に千両が舞い落ちる世界」の呼び名が相応しい、愛を金で買う世界がそこにあった。
大門から真っ直ぐ延びる大通りは仲の町と呼ばれるメインストリート。
大門を入ってすぐ左手には面番所と呼ばれる遊廓内の犯罪や事件を取り締まるために同心が駐在する番所がある。
ここには源心が配置された。
桜と共に玉屋を調査するためである。
向かい側には四郎兵衛会所、これは吉原の自衛団で表向きは吉原の秩序を守るという事になっているが、本業は遊女の脱走を防ぐ監視所である。
玉屋は江戸町二丁目にあり吉原の中でも一、二を争う売り上げを誇る遊郭であった。
わずか八件しかない大見世と呼ばれる最高級妓楼の一つである。
玉屋の楼主霧右衛門は見た目はにこやかだが、腹の中では何を考えているかわからない人物と評判は芳しくないが、この吉原の楼主は霧右衛門に限らずみな冷酷非道であった。
ゆえに楼主の事を「亡八(ぼうはち)」と呼ぶ。
亡八とは人間の徳〔仁、義、礼、智、忠、信、孝、梯〕の八つすべてを失った者を揶揄する呼称で、金を儲けるために手段を選ばない人間の事である。
それでも商売人を目指すものにとって楼主というのは一生に一度はやってみたいものの一つとされていた。
どんなに揶揄されようと自分の腕一本で店を大きく出来るところに魅力があったからである。
「桜と言ったな。聞くところによると、お前さんは三味線も琴もかなりの腕前とか。派遣じゃなく来たその日から客を呼べそうな芸者は久しぶりだ。せいぜい頑張って売り上げを上げてくれ。期待しているぞ」
言葉とは裏腹に冷たい眼差しの霧右衛門であったが、これまで何人もの辻斬りや用心棒まがいの連中の殺気を見ている桜にしてみたら緩いものである。
「ご期待に添えるよう奮迅致します」
とにこやかに答えた。
桜は玉屋の楼主霧右衛門に目通りしたあと、遣手婆(やりてばあ)のお里に説明を受けた。
このお里も元々は遊女で格子(ごうし)まで登り詰めた人物である。
「お前さん桜と言ったね。この店では桜花という名でやってもらうよ」
「桜花。ですね。かしこまりました」
「わかっていると思うけど、芸者と遊女は完全分業制だからね。あんたはその顔立ちに加えてひと通りの芸を身につけているという子だ。さぞ人気が出るだろうが、決して遊女たちのお客を取ってはいけないよ」
「心得ております」
遊女は自分で芸をしないため、その道の達人として芸者がいた。
芸者は琴や三味線で客を楽しませるのが仕事で、遊女の客を取るのは御法度であり、芸者と遊女は完全分業制で成り立っている。
その時である、霧右衛門に呼ばれて部屋に入って来たのはこの見世のお職、朝霧大夫であった。
桜はその姿を見て内心驚いていた。
艶やかで上品な振る舞いにその場に現れただけで場の空気を一変させるような存在感。
他の遊女が厚化粧なのに対して朝霧は薄化粧にも関わらず透き通るような白い肌。
桜の知っている女性で立っているだけでこれほど優雅な雰囲気を出す人は思い当たらなかった。
「霧右衛門はん、わっちに何の用でありんすか?」
「今日から新しく芸者として働く事になった桜花だ。当面は朝霧の下に付けるつもりだからよろしく頼む」
「おおかたそんなことだろうと思うとったでありんす」
朝霧は不服そうな表情を隠さない。
何故なら面倒を見る禿(かむろ)たちを初めとする人員の費用は全て姐役の遊女が出す事になっているからだ。
「これ、朝霧。楼主に失礼でしょう」
お里がたしなめるが、朝霧の表情は変わらない。
「まあ良い。とにかく頼んだぞ」
と霧右衛門に言われて渋々承知した朝霧であった。
朝霧は去り際に桜をちらっと見た。
〔この女子はん、綺麗な顔立ちをしているが芸者とは思えない何かを感じるでありんすな。。わっちの考えすぎかも知れんけど〕
朝霧と入れ替えに不寝番(ねずばん)の彦蔵という男が呼ばれた。
不寝番(ねずばん)とは表向きは灯油の油が切れないように継ぎ足して回る仕事だが、それと同時に遊女の様子、客の様子をそれとなく見張るのが役目で、これにより心中や足抜、自害などの兆しを見つけるのである。
「彦蔵、桜花を部屋に案内してやっておくれ」
「へい。わかりやした。桜花さん、どうぞこちらへ」
桜は妓楼(ぎろう)の一階にある居住区の一室に案内された。
妓楼の一階は下級遊女の張見世部屋が唯一の営業スペースであとは雇人の生活空間となっていて、二階が客を迎えるスペースで高級遊女の部屋が並んでいた。
桜が案内された部屋に入ると外からちらりと桜を覗く顔が見えた。
「へへ。こんちには」
「あら、こんにちは。あなたは?」
「わっちは朝霧姐さんの禿(かむろ)でおしのでありんす」
「おしのちゃんね。私は桜花。よろしくね」
「芸者さんはわっちとかありんすって言わないんですね。深川芸者は男勝りでカッコいい人が多いと聞いておりんすが、桜花さんもそんな雰囲気がするでござりんす」
おしのにそう言われて、私は男っぽいって事か?と首をかしげる。
これでも桜は自分は普段はおしとやかで仕事の時だけちょっとばかりお転婆な女の子だと思っている。
そんな桜の心情は知らず、おしのは笑顔を向けてくるので桜も笑顔で答えた。
「おしのちゃん色々わからない事があると思うから教えてね」
「あい」
⭐︎⭐︎⭐︎
桜は桜花という芸名で接待するが、その美貌と話術であっという間に店の人気者となった。
特に三味線の腕前は一級品で、初披露目から桜花の人気はうなぎのぼりで、中には芸者である桜花が目当ての客すら出てくるようにまでなり、吉原でもちょっとした有名人になりつつあった。
こうなると面白くないのは遊女たち。
桜の任務はあくまでも阿片の密売を抑えるための潜入捜査であって芸者として名を得るためではないのだが、極秘裏ゆえに遊女たちから睨まれる事となる。
そんなある日、見世で朝霧に次ぐ二番手大夫の紅玉が桜に食ってかかってくる。
「たかだか芸者が随分と調子に乗っているでありんすね」
「いえ、そんな事ありませんが。。」
そういう桜の足をギリギリと踏みつける紅玉。
「ここはお前のような田舎娘の来なんすところじゃござりんせん。痛い目見たくなくば、早よ田舎に帰るんでござりんすね」
その言葉に桜の目が光る。
「あ、紅玉姐さん。お袖に埃が。。」
と言って腕を掴み上げる。
「痛!何するでありんすか」
「痛い目とはこういう事ですか?」
「桜花、芸者風情がわっちにこんな事してただで済むと。。」
「どうなるんですかね?ぜひ見てみたいのですが」
桜はそう言って紅玉の腕をへし折れんばかりにねじ上げ、紅玉は悲鳴を上げる。
桜が殺気の目を向けると紅玉は震え上がった。
彼女とてベテランの遊女。
これまで何人もの荒くれ侍を相手にした事があるが、桜の殺気はその連中とは比較にならない鋭さであった。
「姐さん、二度と私に迂闊な事は言わないようにね。さもないと次はこの程度じゃ済まさないよ。それに私は別に姐さんたちの仕事を奪うつもりはない」
桜はそれだけ言うとその場を立ち去った。
その様子を影で見ていた人物がいた。
朝霧である。
「あの胆力と腕っぷし。やっぱりあの子、只者ではありんせんな」
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