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激闘編
三日月党との激闘 三
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源心は月光院もしくは天英院を守りながらの戦いを予め予測済みで小太刀で対応していた。
小太刀は攻撃力が劣る分、防御に強い。
誰かを守りながらの戦いに適しているのが理由の一つ。
もう一つは三日月党の実力は未知数だが、仮に桜、泉凪と同等の実力を持つと想定した場合、剣術で劣る源心と左近ではまともに戦っては勝ち目がない。
堅い防御で持ち堪えて相手の焦りや疲労を誘いその隙に乗じて倒す。
これがあえて長刀〔攻撃〕を捨てて小太刀〔防御〕を選んだ理由であった。
飛燕は小太刀が防御性に優れている事をすぐに見抜き、剣を下段に構え直す。
「む。。」
源心は相手のこの構えの意図に気がつく。
下段からの逆袈裟斬りは防御しづらい。
飛燕は小太刀の攻撃力が弱い事を看破すると下段からの逆袈裟斬りを仕掛けてきたが、源心は刀を弾かれそうになりながらも何とかこの攻撃を耐えた。
「しぶといのう」
源心の防御に手を焼いていた飛燕はさすがに少し苛立って来た。
「これならばどうだ?」
飛燕が見せたのは突きの構えであった。
〔まずい。。〕
突きをかわせば後ろにいる月光院が危ない。
かといって防がなければ自分の身が危ない。
「秘剣四乃型時雨(ひけんよんのがたしぐれ)」
飛燕の突きが凄まじい速さで源心を襲う。
源心は飛燕の突きを小太刀の刀身で受けて弾いたがすぐに二撃目が来る。
飛燕が投じたのは連続の突き技であった。
一撃目の攻撃に集中していた源心は二撃目への対応が遅れた。
「くそ。。多少の傷はやむを得ない。。」
源心は強引に身体を捻り二撃目の突きを弾き返すが、僅かにかすった左脇腹が出血した。
それを見て驚いた月光院が声を上げる。
「源心!」
「月光院様、大丈夫でございます」
この辺はさすがに源心も一流の御庭番である。
咄嗟とは言え、うまく身体を捻り小太刀でわずかに突きの軌道を変えて致命傷となる急所への攻撃を何とかかわしたのだ。
とは言え出血をした以上、早めに勝負を決めて止血しなければ危うい。
その時、泉凪と時雨の戦いに決着がついた。
「これで目の前の敵に集中出来る。焦りは禁物。。冷静にならなきゃ」
泉凪は中段から脇構えの姿勢に変えた。
「ぬ。。」
これを見た時雨は泉凪が何を狙っているのか一瞬判断に迷った。
〔左半身を無防備にして誘い込む狙いか?いや、こやつがそんな単純な事を考えるとは思えぬ〕
時雨の迷いがほんの一瞬だけ動きを止める隙を作った。
その一瞬の隙を泉凪は狙っていた。
「鬼頭流一乃型明鏡(きとうりゅういちのがためいきょう)」
脇構えからの一文字斬りは時雨の予想を超えた速さであった。
「なんの!」
時雨は辛うじてこれを刀で受けたが、その刹那、時雨は見た。泉凪の左手に光る小太刀を。
「こやつ、まさか小太刀を抜くために。。」
「鬼頭流五乃型鶺鴒(きとうりゅうごのがたせきれい)」
二刀流から繰り出された泉凪の必殺技鶺鴒。
右一文字斬り、右袈裟斬り、真っ向斬り、左袈裟斬り、左一文字斬りという超神速の五連撃である。
脇構えにしたのは時雨から見えないように小太刀を抜くためであった。
「ぐあああ」
血飛沫と共に時雨の断末魔の叫びが飛ぶ。
「月光院様!」
時雨はその場に崩れ落ちたが、倒した事を確信した泉凪は時雨を顧みる事なく月光院を助けに急ぎ部屋へ戻った。
左腹部から出血している源心を見て泉凪は状況をすぐに把握した。
「源心殿、後は私が戦います。月光院様をお頼みします」
泉凪の声に飛燕が驚く。
「まさか、時雨がやられたのか?」
一人一殺のはずが、よもや時雨が倒されるとは飛燕も予想していなかった。
「ちっ。二対一では流石に分が悪い」
飛燕は源心が月光院を守ると見て標的を泉凪に絞った。
彼にしてみれば、予定外の出来事ばかりである。
月光院から源心。源心から泉凪と三度も標的を変更せざるを得ない状況であったからだ。
一気に勝負をつけた方が良さそうだと判断した飛燕は剣を八相に構えた。
「秘剣三乃型天空(ひけんさんのがたてんくう)」
八相からの左袈裟斬りに泉凪は刀の構えを見て瞬時に察知する。
〔これは力で強引に鎧兜ごと叩き斬る自源流(じげんりゅう)の蜻蛉(とんぼ)に類似している。まともに受けてはダメだ。ならば。。〕
泉凪は飛燕の剣が振り下ろされるか否かの瞬間に持っていた小太刀を飛燕の顔目掛けて投げつける。
これには飛燕も意表を突かれて思わずのけぞる。
その瞬間、背後から源心が袈裟斬りで飛燕を斬りつけた。
「ぐあ。。」
この隙を逃す泉凪ではない。
「鬼頭流一乃型明鏡(きとうりゅういちのがためいきょう)」
泉凪の一文字斬りが飛燕を斬り裂き勝負がついた。
血飛沫と共に倒れる飛燕。
「はあ。。はあ。。」
強敵との二連戦にさすがの泉凪も肩で荒い息をする。
「泉凪、源心。二人とも無事で良かった」
「月光院様もご無事で何よりでございます」
二人は膝をつき月光院に頭を下げるが、月光院はそれを静止する。
「そのような事をしている時ではなかろう。二人とも傷の手当てをせねば。誰か!医師を呼んで参れ!」
三日月党六人衆が二人倒されて月光院の御座の間にようやく平穏が戻り、女中たちがかけつけて源心の脇腹と泉凪の腕の傷に手当てが施された。
「桜は無事であろうか」
「桜なら必ず返り討ちにしましょう。また新手の敵が現れる可能性があり、私はここを離れる訳には参りません。桜を信じて待つのみでございます」
「そうじゃな」
⭐︎⭐︎⭐︎
桜はどう倒すか戦いながら思案していた。
(首から上は鎧がない。そこを狙うしか無さそうだが。。)
桜の身長は五尺三寸〔約一六〇センチ弱〕。
普通に戦っていたのでは顔に攻撃が届かないし、不知火は自身の身長も利用して戦っている。
容易に隙など作ってはくれなかった。
「食らえ!」
不知火が金砕棒(かなさいぼう)を鋭く振ると、棒の先端が外れて鎖に繋がれた鉄球が桜に襲いかかる。
「く。。」
間一髪で鉄球の攻撃を避けたが、状況は芳しくない。
〔速度は私の方が上。足を使って左右前後に揺さぶりを掛けてみるか〕
桜は不知火の間合いに入らないギリギリのところで左右に動き飛んでくる鉄球をかわす。
「ちょこまかと目障りな」
桜は戦いながら不思議な感覚を感じていた。
相手の動きが少しずつ遅く感じるように見えてきたのだ。
〔見える。。さっきまで予測で読んでいた相手の動きがはっきりと。。〕
桜は自分が相手の動きに慣れてきたのだと思っていた。
これは現代では「ゾーンに入る」と表現されるが、桜はこの時まさしくゾーンに入っていた。
不知火の攻撃がまるで止まっているかのようにゆっくり感じられた。
研ぎ澄まされた集中力により、脳が考えなくても身体が自然に動くようになり、桜の持つ身体能力が極限にまで発揮された状態である。
桜はその場で軽く跳躍を何回か繰り返しながら不知火の攻撃を最小限の動きでかわしていく。
これには不知火も焦りを覚えていた。
鉄球攻撃を止め、再び金砕棒で桜に襲い掛かるが、不知火の攻撃は虚しく空を切るだけで桜に当たる事はなかった。
「くそ。。どうなってやがる」
桜はさらに神経を研ぎ澄まし、極限まで集中させた。
そして二刀流の構えから不知火の攻撃の合間を縫って一気に前に出た。
「銀龍牙(しろがねのりょうが)」
「ばかめ!この鋼鉄の鎧を忘れたか」
右一文字斬り、右袈裟斬り、真っ向斬り、左袈裟斬り、左一文字斬り、突き。
超神速の六連撃が不知火を斬り裂く。
「な。。」
桜の突きが鉄の鎧を貫通して不知火の胸を貫くと、鉄の鎧ごと不知火の身体を斬り裂いていた。
真っ向切りを防いだはずの金砕棒をも真っ二つにして。
「鉄の鎧を斬り裂くとは。。」
ドスンという地響きのような音と共に不知火は崩れ落ちた。
「出来た。。」
桜は刀で鉄の鎧を斬るという離れ業をやってのけた。
しかし極限にまで高めた集中は僅かな時間しか持続出来ず、凄まじい体力を消耗する。
桜は大量の汗をかき、肩で荒い息をしていた。
「私が襲われたと言う事はおそらく月光院様や天英院様たちにも刺客が来ているはず。急がなくては。。」
桜は呼吸を整えながら考えていた。
月光院様には泉凪がついている。
であれば自分は天英院様の元へ向かうべきであろうと。
短時間で呼吸を整え、すぐさま天英院のいる部屋へと向かった。
「天英院様、錦小路様。どうかご無事で」
小太刀は攻撃力が劣る分、防御に強い。
誰かを守りながらの戦いに適しているのが理由の一つ。
もう一つは三日月党の実力は未知数だが、仮に桜、泉凪と同等の実力を持つと想定した場合、剣術で劣る源心と左近ではまともに戦っては勝ち目がない。
堅い防御で持ち堪えて相手の焦りや疲労を誘いその隙に乗じて倒す。
これがあえて長刀〔攻撃〕を捨てて小太刀〔防御〕を選んだ理由であった。
飛燕は小太刀が防御性に優れている事をすぐに見抜き、剣を下段に構え直す。
「む。。」
源心は相手のこの構えの意図に気がつく。
下段からの逆袈裟斬りは防御しづらい。
飛燕は小太刀の攻撃力が弱い事を看破すると下段からの逆袈裟斬りを仕掛けてきたが、源心は刀を弾かれそうになりながらも何とかこの攻撃を耐えた。
「しぶといのう」
源心の防御に手を焼いていた飛燕はさすがに少し苛立って来た。
「これならばどうだ?」
飛燕が見せたのは突きの構えであった。
〔まずい。。〕
突きをかわせば後ろにいる月光院が危ない。
かといって防がなければ自分の身が危ない。
「秘剣四乃型時雨(ひけんよんのがたしぐれ)」
飛燕の突きが凄まじい速さで源心を襲う。
源心は飛燕の突きを小太刀の刀身で受けて弾いたがすぐに二撃目が来る。
飛燕が投じたのは連続の突き技であった。
一撃目の攻撃に集中していた源心は二撃目への対応が遅れた。
「くそ。。多少の傷はやむを得ない。。」
源心は強引に身体を捻り二撃目の突きを弾き返すが、僅かにかすった左脇腹が出血した。
それを見て驚いた月光院が声を上げる。
「源心!」
「月光院様、大丈夫でございます」
この辺はさすがに源心も一流の御庭番である。
咄嗟とは言え、うまく身体を捻り小太刀でわずかに突きの軌道を変えて致命傷となる急所への攻撃を何とかかわしたのだ。
とは言え出血をした以上、早めに勝負を決めて止血しなければ危うい。
その時、泉凪と時雨の戦いに決着がついた。
「これで目の前の敵に集中出来る。焦りは禁物。。冷静にならなきゃ」
泉凪は中段から脇構えの姿勢に変えた。
「ぬ。。」
これを見た時雨は泉凪が何を狙っているのか一瞬判断に迷った。
〔左半身を無防備にして誘い込む狙いか?いや、こやつがそんな単純な事を考えるとは思えぬ〕
時雨の迷いがほんの一瞬だけ動きを止める隙を作った。
その一瞬の隙を泉凪は狙っていた。
「鬼頭流一乃型明鏡(きとうりゅういちのがためいきょう)」
脇構えからの一文字斬りは時雨の予想を超えた速さであった。
「なんの!」
時雨は辛うじてこれを刀で受けたが、その刹那、時雨は見た。泉凪の左手に光る小太刀を。
「こやつ、まさか小太刀を抜くために。。」
「鬼頭流五乃型鶺鴒(きとうりゅうごのがたせきれい)」
二刀流から繰り出された泉凪の必殺技鶺鴒。
右一文字斬り、右袈裟斬り、真っ向斬り、左袈裟斬り、左一文字斬りという超神速の五連撃である。
脇構えにしたのは時雨から見えないように小太刀を抜くためであった。
「ぐあああ」
血飛沫と共に時雨の断末魔の叫びが飛ぶ。
「月光院様!」
時雨はその場に崩れ落ちたが、倒した事を確信した泉凪は時雨を顧みる事なく月光院を助けに急ぎ部屋へ戻った。
左腹部から出血している源心を見て泉凪は状況をすぐに把握した。
「源心殿、後は私が戦います。月光院様をお頼みします」
泉凪の声に飛燕が驚く。
「まさか、時雨がやられたのか?」
一人一殺のはずが、よもや時雨が倒されるとは飛燕も予想していなかった。
「ちっ。二対一では流石に分が悪い」
飛燕は源心が月光院を守ると見て標的を泉凪に絞った。
彼にしてみれば、予定外の出来事ばかりである。
月光院から源心。源心から泉凪と三度も標的を変更せざるを得ない状況であったからだ。
一気に勝負をつけた方が良さそうだと判断した飛燕は剣を八相に構えた。
「秘剣三乃型天空(ひけんさんのがたてんくう)」
八相からの左袈裟斬りに泉凪は刀の構えを見て瞬時に察知する。
〔これは力で強引に鎧兜ごと叩き斬る自源流(じげんりゅう)の蜻蛉(とんぼ)に類似している。まともに受けてはダメだ。ならば。。〕
泉凪は飛燕の剣が振り下ろされるか否かの瞬間に持っていた小太刀を飛燕の顔目掛けて投げつける。
これには飛燕も意表を突かれて思わずのけぞる。
その瞬間、背後から源心が袈裟斬りで飛燕を斬りつけた。
「ぐあ。。」
この隙を逃す泉凪ではない。
「鬼頭流一乃型明鏡(きとうりゅういちのがためいきょう)」
泉凪の一文字斬りが飛燕を斬り裂き勝負がついた。
血飛沫と共に倒れる飛燕。
「はあ。。はあ。。」
強敵との二連戦にさすがの泉凪も肩で荒い息をする。
「泉凪、源心。二人とも無事で良かった」
「月光院様もご無事で何よりでございます」
二人は膝をつき月光院に頭を下げるが、月光院はそれを静止する。
「そのような事をしている時ではなかろう。二人とも傷の手当てをせねば。誰か!医師を呼んで参れ!」
三日月党六人衆が二人倒されて月光院の御座の間にようやく平穏が戻り、女中たちがかけつけて源心の脇腹と泉凪の腕の傷に手当てが施された。
「桜は無事であろうか」
「桜なら必ず返り討ちにしましょう。また新手の敵が現れる可能性があり、私はここを離れる訳には参りません。桜を信じて待つのみでございます」
「そうじゃな」
⭐︎⭐︎⭐︎
桜はどう倒すか戦いながら思案していた。
(首から上は鎧がない。そこを狙うしか無さそうだが。。)
桜の身長は五尺三寸〔約一六〇センチ弱〕。
普通に戦っていたのでは顔に攻撃が届かないし、不知火は自身の身長も利用して戦っている。
容易に隙など作ってはくれなかった。
「食らえ!」
不知火が金砕棒(かなさいぼう)を鋭く振ると、棒の先端が外れて鎖に繋がれた鉄球が桜に襲いかかる。
「く。。」
間一髪で鉄球の攻撃を避けたが、状況は芳しくない。
〔速度は私の方が上。足を使って左右前後に揺さぶりを掛けてみるか〕
桜は不知火の間合いに入らないギリギリのところで左右に動き飛んでくる鉄球をかわす。
「ちょこまかと目障りな」
桜は戦いながら不思議な感覚を感じていた。
相手の動きが少しずつ遅く感じるように見えてきたのだ。
〔見える。。さっきまで予測で読んでいた相手の動きがはっきりと。。〕
桜は自分が相手の動きに慣れてきたのだと思っていた。
これは現代では「ゾーンに入る」と表現されるが、桜はこの時まさしくゾーンに入っていた。
不知火の攻撃がまるで止まっているかのようにゆっくり感じられた。
研ぎ澄まされた集中力により、脳が考えなくても身体が自然に動くようになり、桜の持つ身体能力が極限にまで発揮された状態である。
桜はその場で軽く跳躍を何回か繰り返しながら不知火の攻撃を最小限の動きでかわしていく。
これには不知火も焦りを覚えていた。
鉄球攻撃を止め、再び金砕棒で桜に襲い掛かるが、不知火の攻撃は虚しく空を切るだけで桜に当たる事はなかった。
「くそ。。どうなってやがる」
桜はさらに神経を研ぎ澄まし、極限まで集中させた。
そして二刀流の構えから不知火の攻撃の合間を縫って一気に前に出た。
「銀龍牙(しろがねのりょうが)」
「ばかめ!この鋼鉄の鎧を忘れたか」
右一文字斬り、右袈裟斬り、真っ向斬り、左袈裟斬り、左一文字斬り、突き。
超神速の六連撃が不知火を斬り裂く。
「な。。」
桜の突きが鉄の鎧を貫通して不知火の胸を貫くと、鉄の鎧ごと不知火の身体を斬り裂いていた。
真っ向切りを防いだはずの金砕棒をも真っ二つにして。
「鉄の鎧を斬り裂くとは。。」
ドスンという地響きのような音と共に不知火は崩れ落ちた。
「出来た。。」
桜は刀で鉄の鎧を斬るという離れ業をやってのけた。
しかし極限にまで高めた集中は僅かな時間しか持続出来ず、凄まじい体力を消耗する。
桜は大量の汗をかき、肩で荒い息をしていた。
「私が襲われたと言う事はおそらく月光院様や天英院様たちにも刺客が来ているはず。急がなくては。。」
桜は呼吸を整えながら考えていた。
月光院様には泉凪がついている。
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短時間で呼吸を整え、すぐさま天英院のいる部屋へと向かった。
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