最強魔王の背後霊

のぞ

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背後霊、家主とともに

魔王、魔法を使う。

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「えっ!ルシ様って魔王だったんですか!?ってことは、僕は魔王と契約をしてしまったってことですか?」

魔法はあるが、魔族や、ましては魔王なんて概念がないこの世界において、その言葉は衝撃だった。

 「まぁ、そうなるな。だが気にするな。別に弘太や弘太の家族に害をなすことはしない。ただ、この世界において倒さないといけない相手がいて、その協力をしてほしいだけなのだ。」

 「その倒したい相手って誰なのですか?」

 「女神だ。」

 「・・・・・・・・・」
 「何を言ってるんですか?女神なんているわけないじゃないですか。」

 「今のこの世界においては、魔王も女神も伝説上のものだろう。魔王がいたなら女神がいてもおかしくはあるまい。」

 「たしかにそうですね・・・・。でも、なんで魔王様が女神さまを倒すんですか。」

 「やつが遊びで奪ってきたものを取り戻すためだ。これ以上は話せん。」

そう語る魔王の顔は先ほどにくらべ何倍も威圧的なものであった。

 「分かりました、ルシ様に救っていただいたこの命、ルシ様を助けるために使います。」

「弘太の才能があれば、いくらでも、どこまでも強くなれるさ。」

魔王のその言葉に弘太は違和感を感じながら魔王を強く見つめた。

 「それでは、今から魔法の使い方を教えてやろう。魔法とは、自分の中の魔力と、大気中の魔力を魔力反応させて起こすことというのは知っておるか?」

 「えっ?僕は、自分の魔力をイメージで変換して放つものだと学びました。まぁ、僕の場合、魔力量が少なすぎてイメージしてもうまく変換できないですけど・・・」


 「少し見ておれ。」

 < 黄魔法 雷球 >
 一瞬の輝きの後、帯電した拳台のボールが10個ほど発生していた。
 「これが、イメージによる魔法だ。次に行くぞ。」

 < 雷魔法 雷球 >
 闇に包まれたように真っ暗だったこの空間が、光に包まれ、ルシの周りには、人が全身包まれるような大きさの球が数十個も発生していた。
 「どちらも使っている魔力の量は同じだが、ここまでの差が出るのだ。」

 「す、すごい。僕にもこれが使えるんですか?」

 「もちろんだ。弘太の得意な魔法はなんだ?」

 「火魔法が少し使えるだけで他の魔法は使えないんです。魔力が少ないのもあって・・・。」

 「使える魔法に魔力量は関係ない。魔力量は回数と大きさ、威力の問題だけだ。属性も変化のさせ方で変わっているだけで行うことは同じ、弘太には無限の可能性がある。」

 「無限の可能性・・・・」

 「今から、魔法を使うイメージをしてみろ。弘太のイメージを弘太の魔力で魔法にしてやる。」

 「やってみます。炎が竜の形になって、僕のイメージ通りに動き出す!」

  <炎魔法  操炎竜  >
 僕はただ、炎でできた竜をイメージしただけであった。だけど、僕の目の前にはそれは巨大な竜が現れた。

 「これが僕の魔法・・・・」
今まで、手のひらサイズの火を出すのがやっとだった今までとは雲泥の差のその魔法に動揺を隠すことはできなかった。

 「そうだ。弘太の魔力で弘太のイメージで作り出した魔法だ。」

 「ほんとうにこれが・・・・・」

 「そろそろこの空間を解くぞ。」

 <暗黒魔法  孤独牢  >解
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