最強魔王の背後霊

のぞ

文字の大きさ
5 / 36
背後霊、家主とともに

魔王、レベルの低下に驚く。

しおりを挟む
僕が通っているのは、国立 天魔法学校高等部、県内ではトップクラスの魔法科学校で、僕は歴代最低の魔法成績でこの春に入学したんだ。魔法がほぼ使えない僕でも、筆記で満点、イメージ力のテストで歴代最高評価を貰って無事に入学できたんだけど、入学後の魔法力検査でひどい成績を取ってしまったんだ。

今回の登校は、そんな魔法力検査から丸々1週間休んでのもので、なかなか落ち着かないものであった。

 (今日は午前中から魔法実習の授業だ!みんなの前で魔法を使って驚かせてやる!)

 「おはよー!弘太君!1週間も何で休んでいたの?」
朝、学校へ行き、教室へ入ると入学式の時に仲良くなった犬神瞬が話しかけてきた。

 「おはよう、瞬。車にひかれてしまって、意識を失っていたらしいんだ。一昨日、意識を取り戻して、昨日退院できたんだけどね。」

 「それは大変だったね・・・。この前の魔法力検査で悪すぎて、不登校になったかと思ったよ。」
僕の、心でも見透かしたような発言に、少しげんなりしてしまう。

 「うっ・・・。少し憂鬱だったけど、もう大丈夫!」

 「なんかいいことでもあったのか?」

 「僕、やっと魔法を扱えるようになったんだ。」

 「なにを言ってるんだ?魔法なら威力が弱いだけで前から使えているじゃないか。俺は弘太の魔法好きだけどな。」

 「まぁ、授業を楽しみにしていてよ。ちょうど一限目は魔法実習だからね!」
僕は、昨日の真っ暗な空間でのことを思い出しながら、ドヤ顔でそう伝えると、朝から二人で大笑いした。







 「それでは、魔法実習を行う。今日は、赤魔法についてだ。赤魔法と言えば、火を生み出す魔法だが、イメージをしっかりするとこのように、火以外の形にもなる。」
担任の早雲先生はそういうと、魔法を使った。

 < 赤魔法  流火水 >
その瞬間、先生の目の前には、マグマが発生していた。
 「さらにこうすると!」
 < 赤魔法変化式  流火雨 >
その魔法により、マグマは上空から雨のように降り注いだ。

「おぉ~・・・」
「 すげぇ!!!」
「 俺らにもあんなことができるのかな?」
クラスのみんなは、先生の変化式の魔法に驚愕したり、尊敬の念を抱いていた。



 <あれ如きがすごいとは、やはり魔法のレベルは落ちているようだな。>

(ルシ様基準だったらそうなるでしょう・・・。あの人は、早雲先生って言ってこの国でも上位10%の実力者なんですよ。過去には、国内の魔法大会でベスト16にまで残ったこともあるんですから。)

 <おまえにもすぐ、あのくらいできるようになるさ・・・>

 「それじゃあ、みんなに一度、それぞれのできる最大の赤魔法を使ってもらおうと思う。」

 < 赤魔法 火球 >


 < 赤魔法 火弓 >

みなそれぞれに、様々な赤魔法を早雲先生に見せていた。


 < 赤魔法 炎拳 >
その呪文と共に、術者の拳は炎に包まれていた。

 「お!伊達は装備魔法を使えるのか!そこまでコントロールできているのであれば、変化式もすぐに使えるようになるさ。」

 「ありがとうございます。先生。」

 「じゃあ次は、犬神瞬、やってみてくれ。」

 「はい!いきます!」

 < 赤魔法 赤狗 >
 瞬の目の前には、5匹の燃え盛る狗がいた。

 「火で生物を生み出すか。かなりハイレベルな技術だ。」

 「まだですよ。赤き狗たちよ。さらなる進化を遂げよ!」

 < 赤魔法変化式 炎狗 >
 瞬の目の前にいた狗たちは、ひとつの大きな狗に合体していた。

 「すでに、変化式まで使えるとは・・・素晴らしい才能だ・・・。」

 「伊達君みたいに纏うことはできないけど、変化させるだけなら、炎の移り変わりをイメージすればすぐできますよ。」

 (俺なんかより全然すげぇじゃないか・・・。俺が拳にまとうコントロールをするまでにどれだけの時間と鍛錬が必要だったと思っている・・・。そのコントロールでも、変化なんて全然できないんだぞ・・・。)

伊達は、犬神の言葉に苛立ちを覚えていた。

 「まぁ、犬神は、この授業については十分だから、好きにしていていいぞ。」

 「それじゃあ次、織田弘太、できるか?」

 「はい!」(やっと俺の番だな。俺のとびっきりでみんなを驚かせてやる!)
俺は、昨日の感覚を思い出しながら、入学してから一番いい声で返事をした

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

処理中です...