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【番外編⑤】Happy Christmas(終)
【番外編】Happy Christmas ③
十二月第二週の土曜日、イルミネーションを見にいく当日は朝から曇っていた。前日は雨がぱらついていたし、すっきりしない天気だ。
「晴れるかなあ」
奏が窓から空を見あげると、藍流も流風も噴き出した。言いたいことはわかる。
「それ何回目?」
「……」
流風の問いに、ほらね、と思う。朝から同じことを繰り返しているのだから奏自身も呆れるが、気になるのだ。天気予報では午後から晴れてくると言っていたけれど、昼前でもまだ空はどんよりとしている。それも、今にも雨が降り出しそうなどんより具合だ。
天気を心配しているのは奏だけで、藍流も流風も平然としている。何度も窓に近づいては空を確認する奏と違い、ふたりはずっとのんびりした様子だ。
「藍流と流風は天気心配じゃないの?」
振り向く奏に、藍流と流風はしっかりと頷く。
「奏がいい子にしてるのに晴れないわけがないからね」
「そうそう。俺や藍流と違って、奏はすごくいい子だから」
言いきれる理由がわからないけれど、藍流と流風がそう言うのだったら晴れる気がする。奏がいい子だったからではなく、ふたりが言ってそうならないはずがない、と思えるのが不思議だ。
謎の説得力にほっとしながらもう一度窓の外を見ると、本当に陽が出てきた。
「そろそろ出ようか」
流風が立ちあがり、コートを着せてくれる。藍流もマフラーをぐるぐるに巻いてくれたが、顔が半分隠れた。
「これ、息できないよ」
奏が巻き直すとふたりが笑ったので、たぶんわざとやったのだ。もしかしたら藍流と流風も浮かれているのかもしれない。それがわかったら嬉しくて口もとが緩んだ。浮かれたっていい。デートなのだから浮かれないほうがおかしい。いつまで経っても藍流と流風とデートをするのは嬉しいし、わくわくする。浮かれすぎて躓くくらいだ。
「奏は放っておけないな」
「目が離せない」
藍流と流風がすぐに身体を支えてくれて転ばずに済んだ。ふたりがずっと見ていてくれるなら放っておけないままでいたい、なんて甘えすぎかもしれない。反省しながら差し出された手を握った。
「晴れるかなあ」
奏が窓から空を見あげると、藍流も流風も噴き出した。言いたいことはわかる。
「それ何回目?」
「……」
流風の問いに、ほらね、と思う。朝から同じことを繰り返しているのだから奏自身も呆れるが、気になるのだ。天気予報では午後から晴れてくると言っていたけれど、昼前でもまだ空はどんよりとしている。それも、今にも雨が降り出しそうなどんより具合だ。
天気を心配しているのは奏だけで、藍流も流風も平然としている。何度も窓に近づいては空を確認する奏と違い、ふたりはずっとのんびりした様子だ。
「藍流と流風は天気心配じゃないの?」
振り向く奏に、藍流と流風はしっかりと頷く。
「奏がいい子にしてるのに晴れないわけがないからね」
「そうそう。俺や藍流と違って、奏はすごくいい子だから」
言いきれる理由がわからないけれど、藍流と流風がそう言うのだったら晴れる気がする。奏がいい子だったからではなく、ふたりが言ってそうならないはずがない、と思えるのが不思議だ。
謎の説得力にほっとしながらもう一度窓の外を見ると、本当に陽が出てきた。
「そろそろ出ようか」
流風が立ちあがり、コートを着せてくれる。藍流もマフラーをぐるぐるに巻いてくれたが、顔が半分隠れた。
「これ、息できないよ」
奏が巻き直すとふたりが笑ったので、たぶんわざとやったのだ。もしかしたら藍流と流風も浮かれているのかもしれない。それがわかったら嬉しくて口もとが緩んだ。浮かれたっていい。デートなのだから浮かれないほうがおかしい。いつまで経っても藍流と流風とデートをするのは嬉しいし、わくわくする。浮かれすぎて躓くくらいだ。
「奏は放っておけないな」
「目が離せない」
藍流と流風がすぐに身体を支えてくれて転ばずに済んだ。ふたりがずっと見ていてくれるなら放っておけないままでいたい、なんて甘えすぎかもしれない。反省しながら差し出された手を握った。
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