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【番外編⑤】Happy Christmas(終)
【番外編】Happy Christmas ⑫
「あ、ん」
藍流と流風がキスをくれて、唇にふたつの温もりが触れる。ふたりの寝間着を脱がせ、いつ見ても綺麗な肌にうっとりとする。白いシーツはまだひんやりとしていて、奏が手をつくとベッドが軋んだ。
「藍流、流風」
キスを繰り返し、ふたりの肌にも唇を寄せる。それだけで奏自身の肌が熱くなっていく。藍流と流風に触れていて、そうならないはずがない。
ふたりのつややかな黒髪を撫で、指をさし込んで乱す。頬を紅潮させた藍流と流風が奏の寝間着を脱がせ、ふたり同時に胸を撫でた。四つの手が肌を這い、息があがって耳まで熱を持つ。左右の胸の突起をそれぞれ口に含まれ、肩が跳ねた。
「あ、あっ」
舌で捏ねるようにねぶられ、背がしなる。まだ胸だけの愛撫なのに、下腹部はすっかり熱をこもらせている。流風が顔の位置をずらし、角度を変えた奏の昂ぶりにキスをした。
「流風……」
足のあいだに顔をうずめた流風に昂ぶりを深く咥え込まれる。腰が大きく震えて吐息が震えた。
流風の動きにばかり夢中になっていたら、藍流が胸の尖りを執拗に舌で転がし、流風が舐めていたほうも指でつまんだ。胸への刺激も下腹部への直接的な刺激も、眩暈がするほど気持ちいい。
「待って、流風……いきそう……っ」
制止の意味で流風の髪に触れたのに刺激が増して、短い息が唇を震わせる。丹念に昂ぶりを舐められ、唇で扱かれる。流風が顔を上下すれば突き抜けるような快感に欲望が弾けた。
「っ、う……」
がくん、と身体が強張る奏を、なお追い詰めるように流風は昂ぶりを吸いあげた。そのあいだも藍流は尖りをねぶり、甘噛みする。びりびりと痺れるような波が襲ってきて、足が突っ張った。
荒い呼吸を静めたくても、愛撫はやまない。されるだけでいるのが嫌で、奏も藍流と流風の肌を手でなぞった。
藍流と流風の紅潮した頬が色っぽい。情欲を孕んだ黒い瞳が奏を見つめる。ふたりの下腹部に触れ、猛りを手で扱きながら少し背を伸ばし、順番に口づけた。舌が絡み、熱い呼吸までひとつになり、キスが深まるほどにふたりの欲望は硬度を増していった。
「んぅ……」
ふたりの手が奏の背を撫で、腰に触れる。藍流の指と流風の指が一緒に後孔へ忍び込んだ。中でうごめく指が奏の弱いところに触れるのはすぐだった。脳まで快感に貫かれ、生理的な涙が零れる。
「藍流、流風……もう挿れて」
たしかな熱が早くほしくて、ふたりのうなじに手をまわすが、啄むキスをくれるだけで望むものが与えられない。ベッドに仰臥した奏に、じらすような愛撫だけが続いた。
「も、いいから」
指だけで追い詰められるけれど、それでは足りない。藍流と流風の下腹部を撫で、猛りに触れてもまだ指は抜かれなかった。
はしたないほどに藍流と流風がほしい。足を広げて見せても、ふたりは愛撫を続けるばかりだ。
「早く、ほしい」
胸の飾りをつまんだ藍流が綺麗に口角をあげる。どこか意地悪な笑みに、ぞくりと肌が甘く騒いだ。
「もう少し堪能したいな」
尖りを舌でつついた藍流がまた中の指を動かすのと同時に、流風にへそのまわりを舐められ、腰が大きく跳ねる。いつもより意地悪にじらすふたりに首をかしげる。
「ふたりとも、どうしたの?」
藍流と流風は顔を見あわせてから奏に微笑みを向ける。意地悪のスイッチが入っている微笑に、腰の奥が疼いた。ふたりはどんな表情でも色っぽくて困る。
「ちょっと高校のときを思い出したんだ」
「あっ」
藍流が胸を甘噛みし、ぴりっと小さな痺れが走る。じんじんと腰を重くする愛撫に高められるが、奏がほしいのはそれではない。
「高校のとき、って? あ、んっ」
流風に脇腹を撫でられ、過敏に反応してしまう。
「俺と藍流でふたり占めしてる奏に、手を出した悪い子のことを、ね。思い出したんだ」
もしかして。
「桜弥くん……?」
でも食事のときには藍流も流風も、穏やかに彼の話をしていた。
「せ、成長して、あっ、……嫉妬、は、しないんじゃないの?」
休みなく胸を甘噛みされ、窄まりが中にあるふたりの指を食い締める。それぞれの指の形をしっかりと感じ取り、さらに息があがって頬が火照る。
「成長して顔に出さなくなっただけだよ」
子どもに教えてあげるような、ゆっくりとはっきりとした流風の口調さえ肌を舐めまわす。「内面はそうそう変わるものじゃないんだよ」
藍流の低くかすれた声も耳に吹き込まれ、指でも声でも視線でも追い込まれる。藍流と流風の熱い瞳にすべてを暴かれ、なにもかもを知られている。
仰向けの状態の奏にふたりが覆いかぶさり、両の耳に熱い息が触れる。
「可愛い奏」
「俺たちの奏」
甘い毒のような低い声が、血液とともに体内を巡る。つま先まで鼓動を打つ興奮に、奏は陶然とした。
「藍流、流風、お願い……早くちょうだい」
自分で膝の裏を持ち、腰をあげる。
欲望が沸き立って抑えられない。熱い楔で穿ってほしい。
藍流と流風の瞳の奥に宿る熱が増すのが見て取れる。藍流の昂ぶりが窄まりに押し当てられ、それだけで血液が沸騰するのを感じた。
「あっ……あ、藍流……っ」
腰を揺らめかした藍流に揺さぶられ、吐息が押し出される。流風の手を取り、昂ぶりへと導く。
「流風、触って」
「奏はおねだりが上手だね」
濡れそぼった昂ぶりに長い指が絡んで扱く。先端のくぼみを指でこすられて腰が跳ね、快感を増長させるように藍流が最奥を突いた。視界が明滅し、喘ぐ声も出ないほどにふたりに翻弄される。
「待って、いく……!」
「じゃあ待とうかな」
藍流も流風も動きを止め、奏の髪を撫でる。突然刺激がやみ、絶頂直前のもどかしさが身体の奥に湧きあがった。
「や、動いて」
「奏はわがままだなあ」
艶然と笑んだ藍流が抽挿を再開し、流風も昂ぶりを愛撫する。しとどに濡れたものを扱かれるたびに濡れた音が響くのに、羞恥なんて感じない。
「ずっと俺と藍流にだけ、わがまま言ってね」
指の腹で先端のくぼみを開かれ、喉が震える。藍流が身を震わせるのを感じたときには、奏の腹には自分の白濁が散っていた。
「奏、まだだよ」
奏が息を整えるのを待つこともせず、流風が腰を進めた。達したばかりで鋭敏な内壁を抉るようにこすられ、背が大きく反る。
「流風は意地悪だね」
自身の意地悪をなかったことのようにして藍流が微笑み、何度も腰が跳ねる奏の下腹部に手を添えて濡れたものを口に含んだ。
「ひ、あっ」
音を立ててしゃぶられ、目の前が白く瞬いた。藍流の口淫と流風の抽挿に追いやられ、あっという間に限界が近づく。
舌で丹念に昂ぶりを舐められ、先端から零れるしずくを吸い取られる。唇で扱かれるとあられもない声が出た。
「藍流だって意地悪だよね」
どっちも変わらない。
ふたりの黒髪を引っ張ると、藍流も流風も笑みを深くした。
「奏、藍流に抱っこしてもらいなよ」
「おいで」
流風が奏を藍流の胸の上に伏させ、背後から激しく貫いてくる。背が反るほどの動きに藍流にしがみつくと、藍流が何度もキスをくれる。甘く吐息を絡め取られて思考が蕩け、力が抜けた。
藍流の腹に昂ぶりがこすれて下腹部がじくじくする。最奥を穿たれるたびに体液が零れ落ち、藍流の肌を汚す。
流風が背中に吸いつき、藍流が円を描くように指で撫でる。くすぐったいのか気持ちいいのかわからなくなり、身が引き攣った。
「いく、も……だめ……っ」
衝撃が激しく、藍流の肩にしがみついて達する。流風の猛りがいっそう膨らんで欲を吐き出すの感じ、奏は力を抜いた。
「意地悪」
流風が奏の背に覆いかぶさり、藍流と流風に挟まれる。苦しいのに落ちついて、思わず目を閉じた。
「嫌い?」
藍流に前髪を撫でられ、首を横に振る。答えなんてわかっているだろうにそんなことを聞くのは、まだ意地悪モードだからだ。
「好き」
ふたりの汗ばんだ肌がくっつくのが気持ちいい。藍流と流風の火照った肌を感じていると、流風も奏の髪を撫でた。
「奏が好きだから、俺も藍流も一生嫉妬するよ」
「嫉妬したらいじめちゃうかも」
「意地悪」
唇を尖らせて、ふたりの腕に身体を委ねる。
奏がふたりの嫉妬も意地悪も好きなことを知っているから、そう言いきれるのだろう。本当に奏が嫌がるならしない――はず。思わず笑いが込みあげた。
「クリスマスなのに。聖夜は甘いものじゃないの?」
もう、とまた唇を尖らせて見せると、ふたりは奏を前後から抱きしめた。完全にサンドイッチ状態だ。
「じゃあ甘い聖夜もしようか」
「まだ時間はたっぷりあるしね」
藍流と流風からのキスが合図のように甘い時間がはじまる。外の寒さなんて嘘のように熱い夜が更けていった。
(終)
藍流と流風がキスをくれて、唇にふたつの温もりが触れる。ふたりの寝間着を脱がせ、いつ見ても綺麗な肌にうっとりとする。白いシーツはまだひんやりとしていて、奏が手をつくとベッドが軋んだ。
「藍流、流風」
キスを繰り返し、ふたりの肌にも唇を寄せる。それだけで奏自身の肌が熱くなっていく。藍流と流風に触れていて、そうならないはずがない。
ふたりのつややかな黒髪を撫で、指をさし込んで乱す。頬を紅潮させた藍流と流風が奏の寝間着を脱がせ、ふたり同時に胸を撫でた。四つの手が肌を這い、息があがって耳まで熱を持つ。左右の胸の突起をそれぞれ口に含まれ、肩が跳ねた。
「あ、あっ」
舌で捏ねるようにねぶられ、背がしなる。まだ胸だけの愛撫なのに、下腹部はすっかり熱をこもらせている。流風が顔の位置をずらし、角度を変えた奏の昂ぶりにキスをした。
「流風……」
足のあいだに顔をうずめた流風に昂ぶりを深く咥え込まれる。腰が大きく震えて吐息が震えた。
流風の動きにばかり夢中になっていたら、藍流が胸の尖りを執拗に舌で転がし、流風が舐めていたほうも指でつまんだ。胸への刺激も下腹部への直接的な刺激も、眩暈がするほど気持ちいい。
「待って、流風……いきそう……っ」
制止の意味で流風の髪に触れたのに刺激が増して、短い息が唇を震わせる。丹念に昂ぶりを舐められ、唇で扱かれる。流風が顔を上下すれば突き抜けるような快感に欲望が弾けた。
「っ、う……」
がくん、と身体が強張る奏を、なお追い詰めるように流風は昂ぶりを吸いあげた。そのあいだも藍流は尖りをねぶり、甘噛みする。びりびりと痺れるような波が襲ってきて、足が突っ張った。
荒い呼吸を静めたくても、愛撫はやまない。されるだけでいるのが嫌で、奏も藍流と流風の肌を手でなぞった。
藍流と流風の紅潮した頬が色っぽい。情欲を孕んだ黒い瞳が奏を見つめる。ふたりの下腹部に触れ、猛りを手で扱きながら少し背を伸ばし、順番に口づけた。舌が絡み、熱い呼吸までひとつになり、キスが深まるほどにふたりの欲望は硬度を増していった。
「んぅ……」
ふたりの手が奏の背を撫で、腰に触れる。藍流の指と流風の指が一緒に後孔へ忍び込んだ。中でうごめく指が奏の弱いところに触れるのはすぐだった。脳まで快感に貫かれ、生理的な涙が零れる。
「藍流、流風……もう挿れて」
たしかな熱が早くほしくて、ふたりのうなじに手をまわすが、啄むキスをくれるだけで望むものが与えられない。ベッドに仰臥した奏に、じらすような愛撫だけが続いた。
「も、いいから」
指だけで追い詰められるけれど、それでは足りない。藍流と流風の下腹部を撫で、猛りに触れてもまだ指は抜かれなかった。
はしたないほどに藍流と流風がほしい。足を広げて見せても、ふたりは愛撫を続けるばかりだ。
「早く、ほしい」
胸の飾りをつまんだ藍流が綺麗に口角をあげる。どこか意地悪な笑みに、ぞくりと肌が甘く騒いだ。
「もう少し堪能したいな」
尖りを舌でつついた藍流がまた中の指を動かすのと同時に、流風にへそのまわりを舐められ、腰が大きく跳ねる。いつもより意地悪にじらすふたりに首をかしげる。
「ふたりとも、どうしたの?」
藍流と流風は顔を見あわせてから奏に微笑みを向ける。意地悪のスイッチが入っている微笑に、腰の奥が疼いた。ふたりはどんな表情でも色っぽくて困る。
「ちょっと高校のときを思い出したんだ」
「あっ」
藍流が胸を甘噛みし、ぴりっと小さな痺れが走る。じんじんと腰を重くする愛撫に高められるが、奏がほしいのはそれではない。
「高校のとき、って? あ、んっ」
流風に脇腹を撫でられ、過敏に反応してしまう。
「俺と藍流でふたり占めしてる奏に、手を出した悪い子のことを、ね。思い出したんだ」
もしかして。
「桜弥くん……?」
でも食事のときには藍流も流風も、穏やかに彼の話をしていた。
「せ、成長して、あっ、……嫉妬、は、しないんじゃないの?」
休みなく胸を甘噛みされ、窄まりが中にあるふたりの指を食い締める。それぞれの指の形をしっかりと感じ取り、さらに息があがって頬が火照る。
「成長して顔に出さなくなっただけだよ」
子どもに教えてあげるような、ゆっくりとはっきりとした流風の口調さえ肌を舐めまわす。「内面はそうそう変わるものじゃないんだよ」
藍流の低くかすれた声も耳に吹き込まれ、指でも声でも視線でも追い込まれる。藍流と流風の熱い瞳にすべてを暴かれ、なにもかもを知られている。
仰向けの状態の奏にふたりが覆いかぶさり、両の耳に熱い息が触れる。
「可愛い奏」
「俺たちの奏」
甘い毒のような低い声が、血液とともに体内を巡る。つま先まで鼓動を打つ興奮に、奏は陶然とした。
「藍流、流風、お願い……早くちょうだい」
自分で膝の裏を持ち、腰をあげる。
欲望が沸き立って抑えられない。熱い楔で穿ってほしい。
藍流と流風の瞳の奥に宿る熱が増すのが見て取れる。藍流の昂ぶりが窄まりに押し当てられ、それだけで血液が沸騰するのを感じた。
「あっ……あ、藍流……っ」
腰を揺らめかした藍流に揺さぶられ、吐息が押し出される。流風の手を取り、昂ぶりへと導く。
「流風、触って」
「奏はおねだりが上手だね」
濡れそぼった昂ぶりに長い指が絡んで扱く。先端のくぼみを指でこすられて腰が跳ね、快感を増長させるように藍流が最奥を突いた。視界が明滅し、喘ぐ声も出ないほどにふたりに翻弄される。
「待って、いく……!」
「じゃあ待とうかな」
藍流も流風も動きを止め、奏の髪を撫でる。突然刺激がやみ、絶頂直前のもどかしさが身体の奥に湧きあがった。
「や、動いて」
「奏はわがままだなあ」
艶然と笑んだ藍流が抽挿を再開し、流風も昂ぶりを愛撫する。しとどに濡れたものを扱かれるたびに濡れた音が響くのに、羞恥なんて感じない。
「ずっと俺と藍流にだけ、わがまま言ってね」
指の腹で先端のくぼみを開かれ、喉が震える。藍流が身を震わせるのを感じたときには、奏の腹には自分の白濁が散っていた。
「奏、まだだよ」
奏が息を整えるのを待つこともせず、流風が腰を進めた。達したばかりで鋭敏な内壁を抉るようにこすられ、背が大きく反る。
「流風は意地悪だね」
自身の意地悪をなかったことのようにして藍流が微笑み、何度も腰が跳ねる奏の下腹部に手を添えて濡れたものを口に含んだ。
「ひ、あっ」
音を立ててしゃぶられ、目の前が白く瞬いた。藍流の口淫と流風の抽挿に追いやられ、あっという間に限界が近づく。
舌で丹念に昂ぶりを舐められ、先端から零れるしずくを吸い取られる。唇で扱かれるとあられもない声が出た。
「藍流だって意地悪だよね」
どっちも変わらない。
ふたりの黒髪を引っ張ると、藍流も流風も笑みを深くした。
「奏、藍流に抱っこしてもらいなよ」
「おいで」
流風が奏を藍流の胸の上に伏させ、背後から激しく貫いてくる。背が反るほどの動きに藍流にしがみつくと、藍流が何度もキスをくれる。甘く吐息を絡め取られて思考が蕩け、力が抜けた。
藍流の腹に昂ぶりがこすれて下腹部がじくじくする。最奥を穿たれるたびに体液が零れ落ち、藍流の肌を汚す。
流風が背中に吸いつき、藍流が円を描くように指で撫でる。くすぐったいのか気持ちいいのかわからなくなり、身が引き攣った。
「いく、も……だめ……っ」
衝撃が激しく、藍流の肩にしがみついて達する。流風の猛りがいっそう膨らんで欲を吐き出すの感じ、奏は力を抜いた。
「意地悪」
流風が奏の背に覆いかぶさり、藍流と流風に挟まれる。苦しいのに落ちついて、思わず目を閉じた。
「嫌い?」
藍流に前髪を撫でられ、首を横に振る。答えなんてわかっているだろうにそんなことを聞くのは、まだ意地悪モードだからだ。
「好き」
ふたりの汗ばんだ肌がくっつくのが気持ちいい。藍流と流風の火照った肌を感じていると、流風も奏の髪を撫でた。
「奏が好きだから、俺も藍流も一生嫉妬するよ」
「嫉妬したらいじめちゃうかも」
「意地悪」
唇を尖らせて、ふたりの腕に身体を委ねる。
奏がふたりの嫉妬も意地悪も好きなことを知っているから、そう言いきれるのだろう。本当に奏が嫌がるならしない――はず。思わず笑いが込みあげた。
「クリスマスなのに。聖夜は甘いものじゃないの?」
もう、とまた唇を尖らせて見せると、ふたりは奏を前後から抱きしめた。完全にサンドイッチ状態だ。
「じゃあ甘い聖夜もしようか」
「まだ時間はたっぷりあるしね」
藍流と流風からのキスが合図のように甘い時間がはじまる。外の寒さなんて嘘のように熱い夜が更けていった。
(終)
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