キスを逆から言ってみて?

すずかけあおい

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キスを逆から言ってみて?《充視点》

キスを逆から言ってみて?《充視点》⑬

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もう三日目だ。
聡司さんは俺の腕の中で目を覚まして複雑な顔をしている。
やっぱり思い出したんだ。
新婚さんみたいな会話をしてから起きて朝ご飯を食べた。
“恋人の小峰”と名乗って電話もした。
聡司さんは今日は寝室に逃げ込んでしまった…照れてるんだ。

朝起きた時から聡司さんの目は俺を求めている。
でも本人がそれを認めていない。
どうやったら認めるだろう…堕ちてしまえば楽なのに。

俺も寝室に行くと聡司さんは視線を逸らしたまま背を向けてベッドに横になった。
わかりやすい。
もう一押しだ。
あと少しで堕ちる。
願ったものが眼前に迫っている。

「………聡司さん、覚悟を決めたほうがいいよ」

振り返った聡司さんはすぐまた顔を背けたけれど、頬に手を添えて強引に視線を絡ませる。
そして確信する。

堕ちた。

昂揚感に全身に巡る血液が沸き立つのがわかった。
聡司さんはそれでもまだ抵抗するけれど、俺も引かない。
視線を逸らさせないように絡ませていたら、どんどん聡司さんの瞳が蕩けていく。

ゆっくりと俺の首に腕を回した聡司さんは自分から唇を重ねてきた。
甘い甘いキス。
聡司さんのキスはこういう味がするんだ…。

「…聡司さん、俺が好き?」
「……わからない」
「好きじゃなくていいから『好き』って言ってみて」
「……」

まだ口に出そうとしない聡司さんの唇を指でなぞる。

「じゃあキスを逆から言ってみて?」

強張っていた身体から力が抜けて唇がゆっくり動く。

「…ス、キ?」

そうだよ。
聡司さんは俺が好きなんだよ。
認めて、信じて、受け入れて。

聡司さんの肌に触れて、性急に求める。
昂った魂が聡司さんを欲して燃えている。
肌を隠すものなんて必要ない。
唇を何度も重ねると聡司さんは、もっとと言うように貪欲に応えてくれて、それがまた俺を昂らせる。
誰も知らないところのない聡司さんのカラダだけど、聡司さんの魂まで愛しているのは俺だけ。
一晩限り、身体だけ繋がってきた男達とは違う。
俺は永遠に、全てで聡司さんと繋がる。

「っあ! ひぁ、ぅ…んっ! んぁあっ!」

弱い場所を刺激すると聡司さんはすぐに昇り詰めてイく。
続けて次の限界へと昇らせる。
聡司さんをうつ伏せにさせて、奥の奥まで挿入って、止まらない快感に大きく喘ぎ、ガクガクと身体を震わせ続ける姿に欲望が尽きない。
もっと愛したい。
もっと深く、もっと奥まで…心の奥底まで。

「愛してる、聡司さん…」
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