ソウル・エモーション スーパーボーカル目指す

KIDOLOHKEN

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原始人が、太鼓を打っている。

説明:「人は、音楽が好きである。」

原始人が歌いだす。

説明:「中でも歌声は、誰もが持っている、自分が一番好きな楽器である。」

バケツをかぶって歌っている人。

説明:「人は、歌が上手くなりたくて、時には、とんでもない努力をする物である。」

そして、ここにもひとり・・・


大きな川の綺麗な堤防。

を、一人の男子高校生=岡本が、自転車に乗りながら歌っている。それは素晴らしいボーカルぶりだ。・・・しかし、この歌声は、本物ではない。岡本が、歌っているつもりの歌声だ。彼は、自分が、メチャメチャ上手いと信じ込んでいる。が、実は、超音痴である。
彼は、自分の歌に乗りまくっている。その乗り方は尋常ではない。まるで狂っている。・・・そう、可愛そうに、彼は、歌が死ぬほど好きなのである。

と、彼は、堤防に捨てられているエロ本を発見する。いきなり自転車から飛び降りると、勢い込んで拾いに行く。ススキの陰に持っていってむさぼるようにページをめくる。・・・と、女のあえぎ声が聞こえる。ススキを掻き分け、声のほうに進んでいくと、若い男女がカーセックスしているのが見える。もっと良く見ようと進んでいく。と、小石が飛んできて、頭に当たる。クラスメートの美穂が近づいてくる。
「おめー、こんなところで、何してるんだよー?」
岡本、美穂に、この辺は、岡本の通学ルートから外れていると指摘されてシドロモドロになる。ドロだらけのエロ本を背中に隠したりする。
岡本「お前こそ、何してるんだ?」
今度は、美穂が、シドロモドロになる。美穂は、この辺が、カーセックスの名所だと知っていて、のぞきに来たのだ。・・・車の中の女が、激しくあえぎだす。美穂、急に真っ赤になる。岡本の目つきが、怪しくなったのに、気づいて、突然逃げ出す。追いかける岡本。
堤防を走っていく二人。ちょうど、美穂のおふくろさんが、買い物袋をぶら下げてくるのに、行き会う。


美穂の家で、果物とか、食べている岡本。美穂のおふくろさんは、岡本をすっかり美穂の彼氏と思い込んで連れてきたのだ。・・・「ところで・・・」 と、突然話が切り替わる。
美穂「・・・で、さぁ、さっき、歌っていたのって、岡本・・・?」
「え?」 と、とぼける岡本。凄く上手い人・・・とか、言われるに違いないと思っている。
美穂のおふくろさん「死ぬほど音痴な奴がいて、毎日、堤防で歌っているのよ!」
捕まえてやろうと思って、ワザと、歩きで買い物に行っているのだと言う。
岡本は、まさか、俺のことじゃないだろうなと思う。


場面変わって、とあるライブハウス。

コンサートが盛り上がっている。
ステージの氷川「じゃ、ここで、ギタータイム・・」
といって、楽屋に行く。壁に穴があいていて、観客の様子が良く見える。
氷川「さて、今夜はどのコとHしようかな?」
その間ステージでは、真田が、ギターソロ演奏している。

コンサートが終わり、ピックアップしたコ達を楽屋に入れる氷川。ウハウハする氷川。でも、この子達は全員作曲者兼ギタリストの真田のファンだった。ムカつく氷川。
真田に難癖つけて、もうギターソロは止めろとか、作曲は、俺って事にしろとか言う。あまり強く逆らわない真田。氷川がいなくなった後で、ドラマーが「何故、言いなりなんだ?」 と、訊く。真田は、本当は自分でも歌ってみたいのだが、自分は音痴で、氷川は死ぬほど上手く、その歌唱力は尊敬していると答える。


翌日の学校。

休み時間。ギターを奏でる真田。同じクラスに、岡本と美穂。岡本、歌いだす。
真田、笑う。「お前はほんとに下手だなー」
そこへ、氷川が、怒鳴り込んでくる。「おめー!今度のあの臭い新曲・・・誰かに歌わせるつもりなのかよー?」 堤防で聞いた奴がいるんだ、だいたい学校にギター持ってくるなといっただろうが!カッコつけるな!言いたい放題、言って、真田が何か言いかけると、いきなりギターをぶち壊して
「その野郎、見つけ出して、潰してやるからな!」
 と、いきまいて去っていく。

クラスメート、再び真田の周りに集まってくる。
美穂「・・・で、そいつ、上手かったの?」
真田「死ぬほど音痴だったらしい・・・クソッ!」


放課後、氷川たちと一緒に帰ろうとする真田。
氷川に「お前は、サッさと帰って、クソ曲でも書け!」
と、帰されてしまう。
・・・岡本がやってくる。「なぁ・・真田・・・上手くいってないなら・・俺に歌わせてくれよ!」
「遠慮してくれよ・・・お前、音痴だし・・・」「俺、本当は、超上手いんだぜ!」「いや、本当も嘘も音痴は音痴だ!」
岡本「・・・俺が音痴?・・・」

再び堤防で歌っている岡本。自分が上手いか音痴が疑問が生じたらしく、片手を耳にあてがって自分の声を聞き取ろうとしている。美穂の、おふくろさんとバッタリ出会う。

美穂の家。
美穂がいる。妙に緊張した雰囲気が漂っている。少しそわそわする岡本。
美穂「これ、誰が歌っているか分かる?」
テープを聴く岡本。その、あまりの下手さに大笑いする。「これ、真田だろ?」
いや!それはお前だ!と言われても、容易に信じない岡本。


「あー・・・・・・・」 闇に落ちていく岡本。


翌日。放課後。ブラスバンドの活動をストップさせて、音楽の先生に食い下がっている岡本。仕方無しにボイストレーニングをしている先生。そのあまりの下手さに爆笑するブラスバンド部員「キーボードで、音程の訓練でもするんだな・・・」

夜。美穂の家。キーボード借りに来る岡本。

学校。真田に悩みを打ち明ける岡本。
真田「歌が上手くなる方法なんて、俺が聞きたいよ!」

橋の下。美穂と仲間が、シンナー吸いながらたむろしている。(美穂は、とめようとしている)「教材屋のセールスマンとお袋が、やっていた・・・」とか、話している。
突然、現れる岡本。驚く一同。
岡本「ハスキーボイスになりたい!」 と、シンナーを奪って吸い込む。ぶっ倒れる岡本を、見つめる美穂。


美穂のママがやっているスナック。

開店前、カラオケをさせてもらっている岡本。
(美穂の)ママから、「あら、上手じゃないの。」とか言われて、その気になってくる岡本。
点数が出る。・・・意外な高得点だ。・・・しかし、それは、裏で美穂が、操作したせいだ。
そうと知らず喜ぶ岡本。そこへ、客達が入ってくる。ママが、止めさせようとしても、調子に乗って、マイクを放さない岡本。あまりの音痴さに唖然とする客達。
岡本「?」・・・カラオケ、フェードアウトして、終わってしまう。
客達の話で、裏操作を知る。
岡本、顔が歪む「ウウ・・騙したな!・・調子に乗せて歌わせて、金取るつもりだったんだろう・・」
皆に励まされ、逆にいじけてくる。
岡本「ウオー!もう、歌なんか、歌うもんか!・・・歌うもんかーっ!!」
美穂、怒る。「岡本!なんて甘いの?喉ってのは、楽器と同じなのよ!・・・3日やそこらでピアノ弾ける人がいるっ?!」
岡本、美穂に借りた、キーボードをぶち壊すと泣きながら店を飛び出す。


とある、教材屋のオフィス。
怪しげな教材をかばんに詰め込み、大学生に成りすましている岡本。「これ売ると、僕、いくらもらえるんでしたっけ?」声「キーボードはいくらだったって?」「5万です。」「じゃぁ・・・」

下町。
岡本「ええ・・・と、このへんかな?・・」手に、住所を書いた紙切れと地図。どこからとも無く歌声が聞こえている。とても上手い。思わず、一緒に歌ってしまう岡本。
「いかん、いかん・・・歌は、もう、止めたんだ。」

歌は、岡本が、教材を売りにいく家からだった。
ドアを開けると、二階から、言い争う声がする。
岡本、はじめ、おどおどしているが、すぐ、痺れを切らして怒鳴る。「コンニチハーッ!!」
二階から、奥様が降りてくる。「ア、教材屋さんね!」
大変な教育ママで、娘(中学生)が、音楽に夢中で、勉強しないと、岡本に文句を言い出す。奥様は、2階に向かって、教材の説明があるから降りてきなさいと言うが、来ないので、自分から上がっていく。待っている岡本、玄関に娘のピアノコンクールのトロフィーがある。2回で、言い争う声が激しくなったので、上がっていく。
2回では、奥様と、娘が、補聴器を取り合っている。部屋は、CDや、テープがいっぱい並んでいる。
奥様は、とうとう娘から補聴器と、ラジカセを奪い取った。補聴器が無いと、娘は、何も聞こえないらしい。わけの分からない言葉で泣き喚いている。
「もう、英語の聞き取りのときしか、渡しません。」
岡本「それは、酷い!」と、思わず割って入る。「だって、この子は、こんなに音楽が・・・!」しかし、奥様の腕力は思いのほか強く、ラジカセと補聴器は、勢いあまって、窓から捨てられてしまう。
岡本「ウオォォ・・・・・!もう、怒ったぞーッ・・・よし、そうだ!今から君をカラオケに連れて行ってやる!」
岡本、娘にパフォーマンスで、それを知らせる。娘、喜ぶ。岡本、娘の手を取って逃げる。

補聴器を拾って逃げる二人、追いかけてくる奥様。電気屋に隠れる。
出て来た時には、娘の手に、安物のCDラジカセが握られている。
娘「どうして、買ってくれたんですか?」「だって、君は、歌が好きだから!」「あなたも?」「そうさ!・・・俺も歌が好きだ!俺は、歌が好きだ!・・・俺は歌が大好きだーッ!!」


美穂の家。夜。岡本の下手な歌が聞こえてくる。美穂、何故か、嬉しくなる。


音楽室。ブラスバンド部に土下座している岡本。音楽の先生から、10分間トレーニングを受ける。

1年の歳月が流れる。

音楽室、キーボードを持った、美穂が、歌っている岡本の隣にいる。
歌の最初のフレーズの一番高音のところで声が裏返ってしまう。構わず、歌い続ける。トレーニングしまくる岡本。
いつの間にか、もう一人、ギターを持った奴がいて、何故か、ドラムまであって、ページが変わると、そこは、体育館で、今、岡本のバンドが、文化祭のパフォーマンスを終えたところだ。岡本たち楽屋に戻る。「アンコールは無かったな・・・声、裏返っちゃったし・・・」
でも、観客達は、割と満足そうにしている。
美穂「(独白)・・・もうすぐよ、きっと貴方は、スーパーボーカルになれるわよ!」


ライブハウス。
に、コンサートへのエントリーの申し込みに来ている岡本。真田の曲をやりたいと言う。オーナーは、ちょっと渋るが、文化祭での評判が、まぁまぁと聞いてOKを出す。

コンサートでは、真田たちのバンドがトリをやるので、久々に合えるね、と話す岡本たち。
オーナーから、真田の近況を聞かされる。

真田が、氷川とともに学校を辞めたのは、氷川のわなで、才能ある真田を、自分から離さないためだ。氷川は、真田の心理を操るのが上手く、バンドが人気あるのは、ひとえに氷川の才能のおかげだと思わせている。デビューもほぼ決まりになって、プロデューサーも、氷川とばかり喋る。真田は、氷川の言いなりである。


氷川たちの練習スタジオ。
岡本たちが、真田の曲をやると聞いて、荒れている氷川。真田に、何とかしろと命令するが、
ドラマー「あの曲の著作権は、ライブハウスのオーナーに譲ってあるからには、どうしようもない。」
氷川、激怒して、お前の女とやらせないなら、メンバーから外す!と、凄む。
真田が「気にするなよ・・・」とか、言うと、殴りつける。氷川、何かわめきながら出て行く。
ドラマー「お前は、才能がある。氷川無しでもやっていけるさ。・・・自身持てよ。・・・俺は・・・」
真田は、自分が抜けたら、他のメンバーの夢が壊れるのを気にしている。
ドラマー「・・・デビュー諦めてもいいんだ・・・」


ライブハウス。
荒れまくって文句を言いに来る氷川。岡本と鉢合わせする。以前と、声や、何かしら雰囲気まで変わっている岡本をみて、少々戸惑う。
何故か、氷川バンドのプロデューサーまでいる。ペコペコする氷川。プロデューサーとオーナーが、何を喋っていたか、どうしても気になる氷川。


ライブ当日。既に前座がやっている。
プロデューサーが撮影スタッフを連れてきている。
氷川、感動して「お、俺のデビューの為の・・・?」
プロデューサー「(冷たく)そう・・・リスクを犯してまでデビューさせる価値があるバンドかどうかを見極めたい。」
氷川愕然とする。「リスク?」
プロデューサー「私にしてみればこのバンドは、テロリストを乗せた旅客機のような物だ。・・・ところで、岡本君と言うのは真田君と仲がいいそうじゃないか。」

楽屋。
すっ飛んできて、真田に食って掛かる氷川。
「お前、言いたいことがあるなら、直接、俺に言えよ!!」
真田、答えない。
氷川、態度を少し変える。「言ってくれよ。」
オーナーが、あせった様子でやってくる。
オーナー「岡本君たちを見なかったか?!」
部屋をチラッと見ると、時計を気にしながら出て行く。
氷川、時計を見て、ニヤッとする。

堤防。
岡本を待っている美穂。時間を気にしている。遠くのほうに、岡本の姿を発見する。

そこ。
岡本、派手ななりで、ダッシュで自転車をこいでいる。・・・ぬっと氷川の放った刺客たちが現れる。喧嘩が始まる。

ライブハウス。
岡本たちの時間が来て、客が騒ぎ出したので、どうしようかと言う話になっている。
氷川バンドを先にやって、岡本バンドをトリにするわけにはいかない。
岡本バンドは、止めにして、氷川バンドのデビュー記念として、2ステージ分やりましょう・・・と、氷川が提案する。
ドラマー「・・・真田・・・ソロやれよ!曲、有るんだろ?15分くらい・・・」
猛烈に反対する氷川。が、結局、1曲終わったところで、アンコールがあれば、15分間ソロ。無ければ即、氷川バンドの出番、と、いうことになる。

一人、ステージに上がる真田。・・・弾きはじめる。客席が、シーンと静まり返る。

ライブハウスの前。
美穂ママのスナックで、見かけた客の車から降りる美穂。続いて、ぼろぼろの岡本。よろける。ライブハウスの中へ・・・真田のソロが聞こえてくる。

ステージ。
真田の演奏、終わる。アンコールは起きない。喜ぶ氷川。真田、礼をして、ステージから去ろうとする・・・と、どこからとも無く沸き起こる拍手。やがて怒涛のアンコールとなる。

客席の一番前に姿を現す岡本。
「真田ー!元気かー?」
真田「(観衆に)みんなぁー・・・ステージに遅れてくるつわものを紹介するぜー!・・・俺の高校の友達・・・Mr岡本だーーっ!!」
真田に引っ張りあげられる岡本。ボロボロのなりが、大うけする。真田、岡本にマイクを渡し、ステージから去ろうとする。途端に大ブーイングが起きる。
真田「こうなったらしゃぁねー・・・じゃ、ジョイントするかー!」
真田がギターを弾くと、美穂、その他のメンバーが、ステージに現れる。
岡本の第一声にワーッと沸きあがる会場。最初のフレーズの一番高音のところで、超カッコいい声が出る。
大歓声。
岡本、思わず美穂と目を見合わせて、ガッツポーズする。

ステージ裏。
プロデューサー「ほう!」
氷川、がっくり膝をつく。

ステージ。
狂ったように、ノリノリで歌いまくる岡本。その姿は、以前、堤防で、自転車こぎながら歌っていた姿にそっくりだ。でも彼は今、自分の本当の歌声を聞いている。


                                           おわり。

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