普通の勇者とハーレム勇者

リョウタ

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5章 明かされる真実と『狂』の襲撃者

勝手に堕ちて行く男 〜雄星サイド〜

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~橘雄星視点~


孝志達とフェイルノートの激戦がひとまず終わった頃、ラクスール王国に残されたもう一人の男性勇者──橘雄星は相変わらず訓練をする事もなく、勇者特権を利用し好き放題遊び呆けていた。

だが今は城内の広々とした廊下で、彼は二人の女性と難しい顔で話し合いをしている。
どうやら彼らは何かを探している様子だ。


「──由梨、穂花は見つかったかい?」

──俺は昨日から全く姿の見えない穂花を探している。

一日程度なら見かけなくても大袈裟に騒ぐ必要はないが、流石に二日続けてとなると異常だ。
最近反抗期で何かと面倒くさいが、それでも血の繋がった妹だ……心配にもなると言うもの。

そして雄星の問いに由梨は静かに首を振る。


「ごめん雄星……何処を探しても見当たらないの……穂花ちゃん……本当に何処へ行ったのかしら……」

「……そうか……由梨は見つけられなかったのか……ミレーヌはどうだった」

雄星は由梨と別の場所を探していたミレーヌにも同じ事を確認した。

すると、ミレーヌも由梨と同様に首を横に振る。


「私の方も駄目です。どこにも見当たりませんでした」

「…………そうか」

……なんて使えない女共なんだ。
コイツら、ちゃんと探して無いだろ?
まぁ由梨は幼馴染だから多少使えなくても大目にみるが……ミレーヌは解ってるんだろうか?そんな体たらくじゃ、いつまでも俺の側に居られないぞ?


「悪いが二人とも、もう一度探しに行ってくれないか?」

「わ、わかった…!」

「え?もう隈なく探しましたよ?多分、城内から出られたと思いますよ?」

「………………」

雄星の指示に対し、二者からそれぞれ全く異なる言葉が返されるのだった。

雄星の性格を熟知している由梨は特に反論する事なく頷き、彼の求める解答をするのだが、出会ったばかりで雄星の事をあまり良く知らないミレーヌはつい無駄だと意見してしまう。

それは探しに行くのが面倒くさいと言う事では無く、本当に隈なく探したので城内をこれ以上探しても徒労だと考えての意見なのだが、この男にそんな正論なんて通用する訳がない。

雄星は自分に逆らったミレーヌに対し理不尽な怒りを抱く。


「──そうか……じゃあいいよ。無理をさせて悪かったね。もう帰ってくれて構わないよ」

「え?…………あっ、そそ、そう言う意味で言ったのではありませんでしたっ!ごめんなさいっ!」

直ぐに失言だと気付き謝罪の言葉を口にするも、これに対して雄星は面倒くさそうに返すだけだ。


「いや、だからもういいって……しつこいよ?」

「そ、そんな──」


ミレーヌは非常に焦った。
数時間前、美咲が見限られる場面を目撃しているが、まさか自分が同じ様な立場に立たされるとは思っても無かったのだ。
その時の事を鮮明に思い出し、焦りはますます加速して行く。

もちろん、焦る一番の理由は雄星に捨てられたくないと言う思いだが、ミレーヌの場合それだけではなかった。

雄星に見放されても美咲は勇者としての立場上、この男の側を離れたからと言って行き場に困る事は絶対にない。
彼女の場合、ラクスール王国に暮らしている限り勇者として丁重に扱われる。

しかも魔王も孝志が【落としている】ので、今回呼び出された勇者達は、既に安全で安心な生活を保証されているのだ。

──だが、ミレーヌの場合そうはいかない。

王宮に仕える高位メイドの身分にありながら、職務を放棄して雄星にべったり。
また、雄星がブローノを侮辱した際【橘雄星側】として最後までその場に立ち会って居たのだ。

しかも、同じように立ち会ったリーシャの方は、反王国派で公爵という相当な権力者の娘であるにも関わらず、後日ブローノへ直接謝罪へ出向いたが、ミレーヌはそれすら怠った。

同じ事をやらかして居ても、リーシャの事後処理と比べると彼女のヤバさが際立つ。


加えて、雄星と結ばれる為に婚約者へ対し一方的な婚約破棄まで突き付けたのだ……その所為で実家からも絶縁を言い渡されている。

つまりこのミレーヌ、セルフで背水の陣を背負っており、ここで雄星に見限られる事は言葉通りの破滅を意味していた。


──だから此処で見捨てられる訳には行かず、しつこく縋り付いているのだが……

……このタイミングで、二人よりも遠くのエリアを探しに行ってたリーシャが遅れてこの場に現れるのだった。


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~リーシャ視点~


「──ミレーヌ。何をしているの?騒々しいわね…」

「ッ!!リーシャさん!!あ、あの…私どうすれば…」

ミレーヌは半べそをかきながらリーシャの下へ駆け寄り、事の経緯を説明した。

そして説明を最後まで律儀に聞くリーシャだったが、その内容があまりにもしょうもなく、思わずため息を吐きそうになる。

早い話、ただの喧嘩なのだ。

だが雄星はともかく、ミレーヌの方は此処で雄星に縁を切られてしまうと後が無いとリーシャは知っているので、自身が仕入れた橘穂花に関する情報を土産に雄星の機嫌を取る事にした。

正直言ってミレーヌを見捨ててもリーシャになんら被害は無いのだが、彼女は案外人が良く、簡単に見捨てる事が出来なかった様だ。


本当はもう少し落ち着いた状況で話すつもりでいたが、橘穂花に関する情報をこの場で話し始めた。


「──橘雄星……橘穂花の情報を掴んできたわ。良ければここで話したいのだけれど……いいかしら?」

「……おお!流石リーシャだ!公爵…だっけ?それが何なのかはあまり良く知らないけど、偉そうな肩書きを持つだけの事はあるね……見直したよ!」

「……………………どういたしまして」

雄星から余りにも上から目線の言葉を浴び、一瞬、本気で殺そうかと思ったリーシャだったが、そうした場合のリスクが余りに大き過ぎる為、なんとか踏み止まるのだった。

そして殺意を堪えながらリーシャは話を進める。


「──どうやら、橘穂花……ブローノ王子、バカたれユリウスやオーティスと『獣人国』へ向かったみたいよ?」

「獣人国?何故そんなとこに?」

「さぁ?詳しい事は分かりませんけど」

もちろん嘘だ。リーシャは詳しい事情を知っている。
だが、此処で『貴方の所為で獣人国へ向かっているのよ?』……等と言えば話がややこしくなりそうなので、あえて知らないフリをして橘穂花の居場所のみを伝えた。

それともう一つ、言い忘れた人物の存在を更に付け加える。

「ああ、そうそう。どうやら貴方達と別行動しているもう一人の勇者、松本孝志も同行しているらしいわ」

「………………はぁあ??」

あまりにも予想外な人物の話題に、マヌケな返事を返してしまう雄星だったが、みるみる恨色の表情を顕にする。


「今の話、本当か?ほんとに松本と穂花が一緒に行動しているんだな?」

「……ええ。それは本当よ」

雄星の形相を観て、余計な事を言ってしまったと後悔するリーシャだったが、今更誤魔化した所でもう遅い。
やむ終えず聞かれた事には正直に、そして出来るだけ当たり障りの無いように返す事にした。

「実はこの松本という男、この世界に来てから穂花にしつこく付き纏って居てね。穂花が困っている様だったから一度注意したんだけど……どうやら聞き入れて貰えてなかったみたいだ」

「……そうだったのねー」

──いや、完全に橘穂花が松本孝志に付き纏って居るように見えたんだけど?

当然この事は口には出さず、心でツッコミながらリーシャは適当に返事を返す。


「因みに、そのオーティスと言う奴の性別は?」

「男性だけど?」

「──ッチ!完全に逆ハーレムじゃないか!何をやってるんだ穂花は!」

──逆ハーレム?……向こうの世界の言葉かしら?
良く分からないけど、これに関してはあまり深く聞かない方が良さそう……後は、松本孝志の話もあまり良くないみたいだし、別の話題に持っていった方が良さそうね。

「──けど、彼らは王国でも屈指の実力だから、彼等が一緒という事は身の安全は保証されたも同然でしょう……だけど、王国三大戦力の二人を連れて行かせるとは、国王も思い切りましたね」

「王国三大戦力?」

「ええ、橘雄星も出会っている筈よ?クソッたれユリウスにオーティス……それと麗しのアリアン嬢──」

「──ひぃっ!?ア、アリアン……!?」

「どうかしたの……?」

「……すまない……発作的なものだ……悪いが僕の前で、アリアンの名前を出すのは辞めてくれ……あの時の事を思い出してしまうんだ……」

雄星はその時の事を思い出し震え上がる。

──そう……雄星は今でも夢に見てしまうのだ。
ユリウスを馬鹿にされた事に怒り狂ったアリアンが、自分をボコボコにしたあの時の事を……

いや、もはやボコボコという可愛らしい表現で済ませられる出来事ではなかった。
今は回復魔法で全快に至ったものの、全身の骨が折れて動けないで居るのにも構わず、自分に馬乗りになって笑いながら顔面を繰り返し強打してきたアリアン。

あの時以来、『アリアン』という言葉は彼にとっての禁止ワードとなってしまったのだ。


そして、リーシャも震える雄星の姿を見てあの事件の事を思い出す。


──ああ、確か何日か前に王宮内で騒ぎになっていた【アリアン嬢の勇者暴行事件】の話ね。
あと数分回復魔法が遅ければ死んで居たという話だったけど……死ねば良かったのに。

事情を察したリーシャは、これ以上話を蒸し返さない事にした。
というより話を続けた所為で精神的に参った雄星を自分が慰める……なんて事になるのだけは絶対に避けたい悪夢なのである。


「変な事を聞いて悪かったわ」

「全くだ、気を付けてくれよ?」

「………………」


──ああ殺したい。


ここまで二人の話を黙って聞いていた由梨が、突如リーシャから発せられた異様な殺気を肌で感じ取り、仲裁するかの様に二人へと話し掛ける。


「え、え~と、穂花ちゃんの居場所を見付けてくれてありがとうリーシャさん。じゃあ、穂花ちゃんの居場所が分かった事だし、気を取り直して甘いものでも食べに行かない?」

「そうだな。僕も少し心を落ち着かせたいしね」

そう言うと雄星はアリアンの幻影を振り払うように大きく首を横へ振り、気晴らしも兼ねて宮殿内に用意されている喫茶店を目指すことにした。


──そしてリーシャの思惑通り、雄星のミレーヌへ対する怒りはいつのまにか消えたようだ。

ミレーヌはその事をリーシャに心から感謝するのだった。


♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


~橘雄星視点~

四人は喫茶店を目指して廊下を歩いている。
あれから数分近く歩いて居るが、目的地へ到着するにはもう少し掛かりそうだ。

なんせ、この城は恐ろしく広い。
端から端へ移動するのにも数十分の時間を費やす程なのだ。

そして時折メイドとすれ違うが、最初の頃に比べて若い子が減ったと雄星は感じた。
その事を疑問に思いつつ、レッドカーペットの上を歩き続ける雄星だが、今まさに通り過ぎようとしている部屋から二人の男女が姿を表した。

その二人とはラクスール王国第一王女ネリーと、その親衛隊隊長ルードである。

互いに鉢合わせとなってしまった為、雄星とネリーはバッチリと目が合うが、先を急いでいたネリーはそれを無視し、代わりにルードが軽い会釈をした。
その後、二人は何事も無かったかの様に立ち去ろうと移動を開始する。

しかし、ネリーの姿を見つけた雄星は爽やかな面持ちで彼女へと近付いて行く。

誰の目から見ても忙しそうに見える王女とその従者だが、当然、この男はそんな事情など気にも留めない。
急ぐ二人を引き止める様に、ネリー王女へのみ声を掛けるのだった。


「やぁネリー。昨日は会いに来てくれなかったけど……忙しかったのかな?」

声を掛けられたネリーは仕方ないといった感じで振り返り、目を細めながら雄星を見据えた。


「……ああ、貴方でしたのね。昨日は忙しかったので、お会い出来ませんでしたわ。相変わらず顔は良いですわね」

「そうか!ありがとう!君も王国一の美しさだよ!」

「……………」

この時、能天気に話し掛けられたネリーの心に、ある感情が芽生えるのだった。


──私はこんなに忙しい思いをしていると言うのに、暇そうで羨ましいですわ。
……それに、昨日までは思いもしませんでしたが、この男の能天気な振る舞いを見ているとムカつきますわ。

本当に良いのは顔だけね……

私はいったいこんな男の何処が良かったのかしら?


自分が忙しい立場に追われてから初めて気が付く事もある。
職務とは違うが、マリアの潔白を晴らす為に動き回ってるネリーは、初めて王族としての立場から物事が観れるようになった。

その所為なのか、今はとにかく目の前に居る男が煩わしく仕方ないので、ストレス解消のため思いっきり引っ叩こうかと考えるネリーだったが、ランディを叩いてスッキリしており、残念な事に此処は我慢する事が出来てしまったのだ。


──そして何故、雄星がネリーに対してこんなにも愛想が良いのかと言うと、今まで雄星が出会って来た女性達の中で群を抜いて美しいと思える女性の一人がこのネリーなのだ。

他にもマリア、アリアンと言った同レベルの美しさを誇る女性も居るのだが……

マリアに関しては接点がなく、何度か会いに王宮へ向かうも忙しいと言って取り次いで貰えず、王宮内を探しても姿を発見する事が出来なかった。

そしてもう一人の方は論外。

なので現在、雄星の一番のお気に入りはこのネリーである。


「それで?どうしましたの?」

「ん?何を言ってるんだ?君の方が僕に会いに来てくれたんだろ?」

「はぁ?そんな訳ないでしょう?私は松本孝志の部屋に用があって来たのですわ……現に今も彼の部屋から出て来たでしょう?」

「な、何だって?松本孝志だとぉ?」

雄星は再びの衝撃を受ける。

お気に入りのネリーが、自分以外の男に会いに来たと言う事実と、それがよりにもよってこの世で一番憎らしい松本だった事が雄星は許せなかった。


──しかも今まで部屋に居たって……何であんな奴の部屋に……と言うか──


「いま彼は獣人国へ出掛けている筈だけど?不在な奴の部屋へ入ってどうするつもりだい?」

「…………なんだって良いでしょうに。私はいま松本孝志の事で頭がスカスカですのよ──って、勘違いしない様に言っておきますけど、あんなの別に大好きですからねっ!」

「…………はぁ?……松本が好きだと……?」

「~~~~ッッ!!……くっ、またいつものヤツね…!ルード!とっととずらかりますわよ!!」

「はっ!了解です!」

またいつものように、言った筈とは違う言葉を口にさせられたネリーは、唖然とする雄星を放置し、足早にこの場を去って行くのだった。

そしてルードはこう思った……ずらかるってなんか山賊みたいな言い方で嫌だな、と。


──去り行く二人を見送りながら立ち尽くす雄星が気になり、由梨は心配そうに声を掛ける。

「雄星……だ、大丈夫?」

「…………あ、ああ」


──他の男が好きだと…?しかもよりによって相手があのムカツク松本…?

穂花を無理やり連れ出しただけに留まらず、ネリーまで強引に口説き落として居たとは……
※被害妄想で事実とは異なります※


いや、あんな男に堕とされるあの女もあの女だ…!
顔がズバ抜けて良いからお気に入りにしてやったのに……もうあんな女の事なんてどうでもいい…!

それよりも問題はあの松本孝志だ……!
アイツ、向こうでも散々俺の事をイラつかせておいて、この世界に来てからも同じ事を繰り返すとは……

一人孤独でいい気味だったから、特に何もせず穂花の件以外は無視をしていたが……流石にもう許さない。
獣人国から帰ってきたら覚悟しておけよ…?

雄星はこれまでの仕返しを目論見ながら、彼の帰りを待つ事にした。




──因みに、ネリーが孝志の部屋から出て来た理由は、マリアと親交のあった孝志が、もしかしたら彼女の反逆罪疑惑に関わってる可能性があるとルードが疑っての事だった。

調べた結果はもちろん白だったが、この結果に一番安心したのはネリーだったと言う。

──また、彼女がルードの目を盗んで孝志の使用済Tシャツをこっそりと持ち帰った事は、ココだけの話である。

何故この様な犯行に及んだのか……本人さえも分かってないのだから……






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