精一杯のエゴイスト

宮内

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 次は行かないが、私達も帰り支度をはじめお会計に出口に向かうと既にお会計は済まされていた。
安定のモテメンぶりに感心し
「おいくらでしたか?」
店を出て尋ねると
「今日は大丈夫かな。僕ら二人で」
と爽やかに岡山さんが言った。
「そんなわけにはいかないです。」
自分たちの分かなと思う金額をふたりで差し出すと
「楽しかったから、よかったらまた飲みにいきましょうよ。その時ご馳走してください。」
ひらひらと手を振りながら決して出されたお金を受け取ろうとしない。
「いえ。とっていただかないと、次、来られなくなっちゃいます。」
出来ればこんなみっともないことを店先でしたくない。このいくらでもかわいくて若い子が群がりそうなモテメン達にごちそうされるメリットが自分にあると到底思えず、まして私に次はないからとってもらわないと気になって仕方ない。
「じゃぁもう一件つきあってくださいよ。」
軽やかに誘われ隣を見ると和泉が行きたいと目で訴えてくる。私のバックの端を引っ張る同級生の恋心を応援すべく覚悟を決めた。

「じゃ、次はお支払いさせて下さいね。」
帰る電車のことが気になりながらも彼らの後をついて行った。
「直江さん帰り大丈夫?」
振り向きながら訪ねた岡山さんに、
「彼女は、今日はうちに泊まるんです。」
と和泉が即答し
「そっか。じゃあゆっくりできそうだね。」
岡山さんは和泉の家を知っているのだとぼんやり思った。
「じゃぁ、お前も俺の家泊まれよ。」
と岡山さんは三島さんに振り返って言った。すると三島さんは少しめんどくさそうに
「まぁいいけど。」
と不服そうに返事をした。
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