あの頃はどんな頃

柏木 凛

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連休

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大型連休は嬉しい。
でも、休みもあっという間に過ぎていよいよ明日から仕事となると憂鬱な気分になる。
子供が羨ましい。だって長期休みがある。私も待ち望んでいた幼少期。何しようかなと心ウキウキ弾ませていた。朝顔の栽培セットや習字のセットなど両手に溢れんばかりの荷物を持ち帰り両肩には数キロレベルの教科書など入ったランドセル。それでも足取りは軽やかだった。ただ、今考えるとタブレットも無い時代なので持ち帰る荷物が多いし、重いし身長が伸びないのではないかと本気で心配したこともある。
休み中はダラダラと日々を過ごし、宿題をロクにやらずに最後の方で焦る。もちろん某アニメキャラクターみたく家族は手伝ってくれるわけもなく途方に暮れる長期休暇。結局適当に答えを書いて空欄を埋めたり、答えがわからないってことでそのまま放置することにする。最終的手段として友達のを丸写しさせてもらうことも度々あった。
ただ、私の母は習字に関して再三確認が入る。休み入る前から言い始めるので休み初日に済ませるのが恒例だ。長期休みになると子供達は休みだが母親業は年中無休な上に子供達の世話を始め、毎日の3食のご飯作りが始まる。大変を超えて不機嫌な時も多かった母なので習字を早めに終わらせてドヤ顔で「終わった」と報告をすることにしている。その時だけ母も安心した顔をしていた。
日々の宿題もやることに関して意味が見出せないのに長期休みにはドリルや〇〇帳が名のつく問題集が配布されてうんざりする。夜更かしが癖ついて生活リズムも乱れ切った後の残りわずかな休みの現実を突きつけられた時には「学校行きたくないな」と思う。そして大量の宿題と真剣に向き合わなきゃいけない。ただ、現実逃避で明日からやろうと心を入れ替えて寝るとする。こんなこと休みの度にやってれば誰でも呆れるし、自分自身も喝をいれる以前問題である。神経の太さを疑われるかもしれないがそういう時に限ってよく寝れる。熟睡からの爆睡。もう布団と仲良しで布団から私に離れたくないと言ってるかのような妄想が始まる。そう、暖かく包み込んでくれるのは布団であった。お陰様ですくすく成長をして平均身長より縦に大きく育った。長期休みの荷物の持ち帰りの時の身長が伸びないって心配してたのも無駄だったのかもしれない。そりゃそうだ。勉強もやらずに寝てるから頭の中身は育たなかったけど身長だけは伸びた。
小学生の頃遥か昔にMRIを撮ったことがある。医者が母にこう言った。
「勉強をいっぱいして下さい」と。
どうやら脳のシワが少なかったらしい。勉強する人はシワシワらしいが私はツルツルだったみたいだ。

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