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ハジマリ
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私は普通とは少し違った。
私は伯爵家の長女で、見た目は中の上ぐらい。頭は良くもなく、悪くもなく。所謂平凡な人間なのだ。
そんな私が普通と違うそれは、痛めつけられて欲しいと思っていることだ。
はじめは私も、この感情は当たり前の感情だと思っていた。
でも貴族が入る学園で友人ができて、友人にこの事を話すと不思議がられた。
そして私は気づいた。この感情は普通じゃないと。「おかしい」感情なのだと。
私はこの感情を一生隠して生きるんだ、そう思った。
私に婚約者ができることになった。
相手は一つ年上の伯爵家次男だ。
聞いたところによると、彼は頭が良く、顔もいいらしい。そして剣も得意らしい。文武両道とはこのことをいうのだろう。
彼と私は釣り合わない。釣り合うところというのなら家の位だけだろう。
そして彼は私と同じ学園に所属しており、いろんな生徒たちに人気らしい。
ファンクラブもあるとか。
そんな彼と婚約すると聞いて、ファンクラブの方にいじめられるかも。そう思った。
だが、いじめられることはなかった。
正直、いじめられたかった。
この感情を隠そうとは思った。
でもいじめてもらえるなら、いじめて欲しい。
そして時が経ち、私は学園を卒業し、結婚することになった。
彼の実家、伯爵家は長男が継ぎ、私の実家の伯爵家には男の子どもが生まれなかったため、彼に継いでもらうことになる。
そして初夜を迎える日となった。
彼はヤバかった。
彼と肌を重ね、私は悟った。彼は多分、私とは正反対の人種だ。
つまり、いじめて快感を得る人。
彼は私が痛がっているにも関わらず、笑っていた。今まで見てきた中で一番の笑顔だった気がする。
私は彼に思いきって話してみた。
一生隠すと思っていた感情を。
彼は何も言わず、ただ「そうか」というような表情をしていた。
*******
僕は見てしまった。
お母様が、お父様に痛めつけられているのを。
でもお母様は喜んでいた。
お父様は言った。
「私は君を、とても愛しているよ」
と。
*──────*
お読み頂きありがとうございます。
1話と2話のお父様は同一人物ではありません。
私は伯爵家の長女で、見た目は中の上ぐらい。頭は良くもなく、悪くもなく。所謂平凡な人間なのだ。
そんな私が普通と違うそれは、痛めつけられて欲しいと思っていることだ。
はじめは私も、この感情は当たり前の感情だと思っていた。
でも貴族が入る学園で友人ができて、友人にこの事を話すと不思議がられた。
そして私は気づいた。この感情は普通じゃないと。「おかしい」感情なのだと。
私はこの感情を一生隠して生きるんだ、そう思った。
私に婚約者ができることになった。
相手は一つ年上の伯爵家次男だ。
聞いたところによると、彼は頭が良く、顔もいいらしい。そして剣も得意らしい。文武両道とはこのことをいうのだろう。
彼と私は釣り合わない。釣り合うところというのなら家の位だけだろう。
そして彼は私と同じ学園に所属しており、いろんな生徒たちに人気らしい。
ファンクラブもあるとか。
そんな彼と婚約すると聞いて、ファンクラブの方にいじめられるかも。そう思った。
だが、いじめられることはなかった。
正直、いじめられたかった。
この感情を隠そうとは思った。
でもいじめてもらえるなら、いじめて欲しい。
そして時が経ち、私は学園を卒業し、結婚することになった。
彼の実家、伯爵家は長男が継ぎ、私の実家の伯爵家には男の子どもが生まれなかったため、彼に継いでもらうことになる。
そして初夜を迎える日となった。
彼はヤバかった。
彼と肌を重ね、私は悟った。彼は多分、私とは正反対の人種だ。
つまり、いじめて快感を得る人。
彼は私が痛がっているにも関わらず、笑っていた。今まで見てきた中で一番の笑顔だった気がする。
私は彼に思いきって話してみた。
一生隠すと思っていた感情を。
彼は何も言わず、ただ「そうか」というような表情をしていた。
*******
僕は見てしまった。
お母様が、お父様に痛めつけられているのを。
でもお母様は喜んでいた。
お父様は言った。
「私は君を、とても愛しているよ」
と。
*──────*
お読み頂きありがとうございます。
1話と2話のお父様は同一人物ではありません。
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