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旅立ち~オードゥス出立まで
旅は道連れ
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どこかの国では「旅は道連れ世は情け」なんて言葉がある。
意味は1人で旅するより同行者がいた方が心強い様に世を渡る際は人情や思いやりを持って接することが大切だ。だったか。
【ソロ】の適正を持ってるが故、1人で旅するぞと意気込んでいたが村を出て早々に同行者が出来た。といってもある程度素材を調達出来たらまた別行動をとる訳だが…
とりあえず皮はジョーさんに適正価格で買い取って貰い肉は近くに生えていた大きな木の葉でくるみ、ジョーさんの背負子で担いで貰っている。
途中道で出会したメチャクチャ食べそうな6人パーティに1頭と半分を安目に買い取って貰った。残りは夜に食べるとしよう。
形式的に護衛依頼と似た様なもんだからと、皮の買い取り金とは別に報酬を払うと言って来た。ノアは断ったがジョーさんは譲らなかった。
「それにしてもノア君は歩くの速いね…、早くも歳かなぁ…」
実際ジョーさんは元冒険者だけあって普通の人よりは歩く速度は速い。が【ソロ】の補正が掛かった自分の方が更に速い。今後は同行者に合わせないとな、と思うノア。
ちなみにノアはジョーさんに自分の適正が【ソロ】だとは伝えていない。
「俺の父さんとよく狩りとか村の手伝いしてましたから鍛えられてるんです。」
「確かにさっきの狩りを見る限り<スキル>も色々持ってそうだしね。」
(ええ。1人で旅するわけですから父さんと母さんに色々仕込まれましたとも。)
なんて会話をしていると視界の端にどこかのパーティの戦闘をとらえる。
「あれは猪ですかね。」
「いや、通常の猪より体型が大きいからモンスターに片足突っ込んでるな。」
この世界はドラゴンや妖精等の高位の存在、亜人等を抜かせば大体、生物・モンスター・魔獣に分類される。
・生物…昆虫、動物、植物等々
・モンスター…前述の生物の体躯若しくは体の一部が大型化した存在。共通して気性が荒い。
・魔獣…前述のモンスターが魔素により強化された存在。知能も上がる。形状も変化する個体もいる。
「よく見るとあの個体頭の前面が通常より大きいですね。ただでさえ石頭なのに生半可な武器じゃ通りませよ。」
「で、対するパーティの編成は…」
遠目ではあるが観察すると男性剣士が2名武器はショートソードと弓持ちの女性1人の3人パーティだ。
「「大丈夫かなぁ…」」
2人同時に呟く。こんな言葉が出るのも仕方のないことで
・剣士2人がモンスターを囲む形で対応しているが2人共おっかなびっくりで決定打を与えられていない。
・弓持ちは機敏に動いて隙を見て矢を射ろうとするが悉く剣士が射線に入ってくる。
・ショートソードの切っ先が当たる程度の攻撃しか出来ていない→生傷でモンスターが怒る→更におっかなびっくり→援護を要請する→でも射線は塞ぐ。という悪い連携だ。
これは助太刀に入るべきかと考えていると剣士2人がこちらに気付いた、と同時にこちらに駆け出す。弓持ちは突然の事で一瞬動きを止めたが色々察したのだろう、複雑な顔をして剣士の後を追う。
「ノア君…これはもしかすると…」
「あぁ…」
意味は1人で旅するより同行者がいた方が心強い様に世を渡る際は人情や思いやりを持って接することが大切だ。だったか。
【ソロ】の適正を持ってるが故、1人で旅するぞと意気込んでいたが村を出て早々に同行者が出来た。といってもある程度素材を調達出来たらまた別行動をとる訳だが…
とりあえず皮はジョーさんに適正価格で買い取って貰い肉は近くに生えていた大きな木の葉でくるみ、ジョーさんの背負子で担いで貰っている。
途中道で出会したメチャクチャ食べそうな6人パーティに1頭と半分を安目に買い取って貰った。残りは夜に食べるとしよう。
形式的に護衛依頼と似た様なもんだからと、皮の買い取り金とは別に報酬を払うと言って来た。ノアは断ったがジョーさんは譲らなかった。
「それにしてもノア君は歩くの速いね…、早くも歳かなぁ…」
実際ジョーさんは元冒険者だけあって普通の人よりは歩く速度は速い。が【ソロ】の補正が掛かった自分の方が更に速い。今後は同行者に合わせないとな、と思うノア。
ちなみにノアはジョーさんに自分の適正が【ソロ】だとは伝えていない。
「俺の父さんとよく狩りとか村の手伝いしてましたから鍛えられてるんです。」
「確かにさっきの狩りを見る限り<スキル>も色々持ってそうだしね。」
(ええ。1人で旅するわけですから父さんと母さんに色々仕込まれましたとも。)
なんて会話をしていると視界の端にどこかのパーティの戦闘をとらえる。
「あれは猪ですかね。」
「いや、通常の猪より体型が大きいからモンスターに片足突っ込んでるな。」
この世界はドラゴンや妖精等の高位の存在、亜人等を抜かせば大体、生物・モンスター・魔獣に分類される。
・生物…昆虫、動物、植物等々
・モンスター…前述の生物の体躯若しくは体の一部が大型化した存在。共通して気性が荒い。
・魔獣…前述のモンスターが魔素により強化された存在。知能も上がる。形状も変化する個体もいる。
「よく見るとあの個体頭の前面が通常より大きいですね。ただでさえ石頭なのに生半可な武器じゃ通りませよ。」
「で、対するパーティの編成は…」
遠目ではあるが観察すると男性剣士が2名武器はショートソードと弓持ちの女性1人の3人パーティだ。
「「大丈夫かなぁ…」」
2人同時に呟く。こんな言葉が出るのも仕方のないことで
・剣士2人がモンスターを囲む形で対応しているが2人共おっかなびっくりで決定打を与えられていない。
・弓持ちは機敏に動いて隙を見て矢を射ろうとするが悉く剣士が射線に入ってくる。
・ショートソードの切っ先が当たる程度の攻撃しか出来ていない→生傷でモンスターが怒る→更におっかなびっくり→援護を要請する→でも射線は塞ぐ。という悪い連携だ。
これは助太刀に入るべきかと考えていると剣士2人がこちらに気付いた、と同時にこちらに駆け出す。弓持ちは突然の事で一瞬動きを止めたが色々察したのだろう、複雑な顔をして剣士の後を追う。
「ノア君…これはもしかすると…」
「あぁ…」
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