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旅立ち~オードゥス出立まで
申し訳ありません
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「野盗だと勘違いしてました申し訳ありませんでした!」
3人パーティの弓持ちだと分かったノアは直ぐ様鉄串を懐にしまい、深々と頭を下げる。後ろから来たジョーは弓持ちの顔を見ると直ぐナイフを懐にしまう。
とりあえず色々聞きたい事もあったので半泣きの彼女を落ち着かせつつ焚き火の所まで連れていく。
数分して落ち着きを取り戻した彼女にノアは質問した。
「何故1人で行動してたんですか?さっきの、あの連れは…?」
「解散しました。」
「「あれま。」」
弓持ち話を要約するとこうなる。
・横取りした獲物に剣士2人が襲われたが運良く全身打撲で済む。
・弓持ちが2、3矢撃ち込みなんとか倒したが剣士2人が完全に戦意喪失。故郷に帰ると言い出す。
・元々このパーティに嫌気がさしていたので解散したが土地勘が無いので路頭に迷う←今ココ
「それで彷徨う様に歩いてたら焚き火が見えたので夜だけでも御一緒させて貰おうとしたら」
「ノア君に襲われたと…」
「はい…」
「ジョーさんその言い方やめて…」
「道分からないし、真っ暗で何も分からないし、色んな方向から何かの鳴き声がして怖いし、お腹空いたし…」
緊張感が切れたのか出るわ出るわ…ふとジョーさんが聞く。
「食糧は持ってないのかい?」
「あいつら大して仕事しない癖に食い意地だけは人一倍なんですよ!それで今日の朝には底つきました。」
(ああ、だからあんな必死に横取りしてきたのか…ん?)
「あれ?あのモンスターは?肉捌いたり皮取ったり…」
「解体したこと無くて…」
「えぇ…」
困惑しているノアにジョーさんが耳元で囁く。
「これ位の年齢だと大体皆こんな感じだよ。冒険者ギルドに登録した後に講習を受けて覚えたりするのが普通かな…あとあんなに生傷多いんじゃ買い取りなかなかされないぞ。」
何かウチの家庭と世間とのズレを感じた所ではあるがもう既に夜中というのもあり、彼女の飯については明るくなってから考える事にする。各々色々あって眠い。念の為スキルは発動して寝る。
「くぁ~あっ…よく寝た~…のか?」
自問自答しつつ起床、空はまだ薄ら白み始めた程度。ジョーさんも弓持ちさん(名前聞いてなかった)もまだ寝ている。
「やっぱり寝れてなかったな…2度寝し(きゅううううぅ~っ)
音の鳴った方を見るとスヤスヤ(?)眠る弓持ちさんからだった。
昨日の朝以降何も食べてないことを思い出す。
ノアは徐に目をぎゅうっと瞑り、カッと見開く。
「よし。目ぇ覚めた。(覚めてない)」
弓と矢筒を背中に背負い、ショートソードを腰に下げる。2人を起こさない様、<忍び足>を発動。近くの川へ向かう。
数分歩くと川のせせらぎが聞こえて来たので駆け足で向かう。
バシャバシャ「うー…冷てぇー…」
手で水を掬い、顔を洗う。川の水はキンキンに冷えてる為完全に目を覚まし、ぼやけていた思考もハッキリしていく。
「さて…と…」
手頃な動物はいないかと周囲を探る。
(いた。)
川辺で水を飲みに来た一頭の鹿を見付ける。
<忍び足>を使いなるべく近付くが川辺には遮蔽物が無い、その上早朝だ。聞こえてくるのは川のせせらぎのみ。<忍び足>を使ったとしても確実にばれる。
背中の弓を取り、静かに矢を番える。
鹿が水面に口を着けた瞬間を狙い
ヒュボッ!
ドッ バシャッ
見事首に命中。強目に射った為勢いそのままに鹿が川の中に倒れ込む。駆け寄って痙攣しているのを確認し直ぐ様ショートソードを抜き首をはねる。
暫く川の水に晒して血が抜けるのを待つか…
「簡単に首はねてたのもそうだけど弓の威力…ありゃ何だい…?弓であんな音なかなか聞かないよ…」
後ろには欠伸しながら問いかけるジョーさんが立っていた。
「おはようございます、ジョーさん。早いですね。(まただ…)」
挨拶を返しつつも心の中では焦りを隠せないノア。
「おあよぉ…いつもこれ位の時間に起きるんだよ。そしたら狩りに行く君を見付けたから後を追いかけて来たんだ。」
そう言い、川の水で顔を洗うジョーの後ろ姿を眺めるノアは心の中で考える。
(…ジョーさんは一体何者なんだ?…)
3人パーティの弓持ちだと分かったノアは直ぐ様鉄串を懐にしまい、深々と頭を下げる。後ろから来たジョーは弓持ちの顔を見ると直ぐナイフを懐にしまう。
とりあえず色々聞きたい事もあったので半泣きの彼女を落ち着かせつつ焚き火の所まで連れていく。
数分して落ち着きを取り戻した彼女にノアは質問した。
「何故1人で行動してたんですか?さっきの、あの連れは…?」
「解散しました。」
「「あれま。」」
弓持ち話を要約するとこうなる。
・横取りした獲物に剣士2人が襲われたが運良く全身打撲で済む。
・弓持ちが2、3矢撃ち込みなんとか倒したが剣士2人が完全に戦意喪失。故郷に帰ると言い出す。
・元々このパーティに嫌気がさしていたので解散したが土地勘が無いので路頭に迷う←今ココ
「それで彷徨う様に歩いてたら焚き火が見えたので夜だけでも御一緒させて貰おうとしたら」
「ノア君に襲われたと…」
「はい…」
「ジョーさんその言い方やめて…」
「道分からないし、真っ暗で何も分からないし、色んな方向から何かの鳴き声がして怖いし、お腹空いたし…」
緊張感が切れたのか出るわ出るわ…ふとジョーさんが聞く。
「食糧は持ってないのかい?」
「あいつら大して仕事しない癖に食い意地だけは人一倍なんですよ!それで今日の朝には底つきました。」
(ああ、だからあんな必死に横取りしてきたのか…ん?)
「あれ?あのモンスターは?肉捌いたり皮取ったり…」
「解体したこと無くて…」
「えぇ…」
困惑しているノアにジョーさんが耳元で囁く。
「これ位の年齢だと大体皆こんな感じだよ。冒険者ギルドに登録した後に講習を受けて覚えたりするのが普通かな…あとあんなに生傷多いんじゃ買い取りなかなかされないぞ。」
何かウチの家庭と世間とのズレを感じた所ではあるがもう既に夜中というのもあり、彼女の飯については明るくなってから考える事にする。各々色々あって眠い。念の為スキルは発動して寝る。
「くぁ~あっ…よく寝た~…のか?」
自問自答しつつ起床、空はまだ薄ら白み始めた程度。ジョーさんも弓持ちさん(名前聞いてなかった)もまだ寝ている。
「やっぱり寝れてなかったな…2度寝し(きゅううううぅ~っ)
音の鳴った方を見るとスヤスヤ(?)眠る弓持ちさんからだった。
昨日の朝以降何も食べてないことを思い出す。
ノアは徐に目をぎゅうっと瞑り、カッと見開く。
「よし。目ぇ覚めた。(覚めてない)」
弓と矢筒を背中に背負い、ショートソードを腰に下げる。2人を起こさない様、<忍び足>を発動。近くの川へ向かう。
数分歩くと川のせせらぎが聞こえて来たので駆け足で向かう。
バシャバシャ「うー…冷てぇー…」
手で水を掬い、顔を洗う。川の水はキンキンに冷えてる為完全に目を覚まし、ぼやけていた思考もハッキリしていく。
「さて…と…」
手頃な動物はいないかと周囲を探る。
(いた。)
川辺で水を飲みに来た一頭の鹿を見付ける。
<忍び足>を使いなるべく近付くが川辺には遮蔽物が無い、その上早朝だ。聞こえてくるのは川のせせらぎのみ。<忍び足>を使ったとしても確実にばれる。
背中の弓を取り、静かに矢を番える。
鹿が水面に口を着けた瞬間を狙い
ヒュボッ!
ドッ バシャッ
見事首に命中。強目に射った為勢いそのままに鹿が川の中に倒れ込む。駆け寄って痙攣しているのを確認し直ぐ様ショートソードを抜き首をはねる。
暫く川の水に晒して血が抜けるのを待つか…
「簡単に首はねてたのもそうだけど弓の威力…ありゃ何だい…?弓であんな音なかなか聞かないよ…」
後ろには欠伸しながら問いかけるジョーさんが立っていた。
「おはようございます、ジョーさん。早いですね。(まただ…)」
挨拶を返しつつも心の中では焦りを隠せないノア。
「おあよぉ…いつもこれ位の時間に起きるんだよ。そしたら狩りに行く君を見付けたから後を追いかけて来たんだ。」
そう言い、川の水で顔を洗うジョーの後ろ姿を眺めるノアは心の中で考える。
(…ジョーさんは一体何者なんだ?…)
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