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旅立ち~オードゥス出立まで
受取りの手続き
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冒険者ギルドに到着したノアは一先ず解体依頼の報告を済ませ、続けて冒険者カード受取りの手続きを始める。
カウンターにエメラルダが入る。元々いた職員と2、3話しした後担当の交代を行った。
現在ギルド内には他の冒険者の姿は無くカウンター内に数人の職員と入り口付近で別の職員が何か作業をしているだけの様だ。
「では冒険者カードの手続きを始めます。登録に来た時同様水晶に手をかざして貰えますか?」
ノアが手をかざした後エメラルダが水晶の下にカードを置く。恐らくこれが自分のカードになるのだろう。
手をかざした直後から手から小さな光が出て下のカードに入っていく。
「…」
「…こんな長いモノですか?」
「あ~…スキルが多いと時間が掛かるのよね…」
少しして光が止む。水晶の下からカードを取り出しノアに手渡す。
カードには名前と<スキル>と<称号>の項目があり、カードを傾けると薄ら『10』という数字が見える。
カードの四隅に青い宝石が付いている。装飾だろうか。
「はい、手続きの完了です。続いて使い方の説明とレベルの話をさせて貰います。
今お持ちのカードの<スキル>と<称号>に触れた状態で『オープン』と唱えて下さい。すると現在お持ちの【適正】や<スキル>と<称号>が表示されます。
また王都にあるギルドの方で更新されますと<スキル>のレベルや熟練度等が表示されるようになります。」
試しにノアが『オープン』と唱えると【適正】と各<スキル>が表示される。
「これって周りの人から見えますか?」
「いえ、唱えた方のみとなります。」
なるほどと納得する。
「続いてレベルについて説明させて頂きます。現在ノアさんのレベルは『10』でございます。モンスターの討伐や貢献度によって上昇しますがギルドの規約で何をどれ位討伐したらですとか、何をしたら上昇するか、等はお伝えする事は出来ません。ご了承下さい。」
了解した意味を込め頷く。
「もし分からない事がありましたらいつでもお聞き下さい。」
説明が完了したのでギルドを出るノア。
そのままゆっくり道なりに進む。
(そうだ。伐採師の所に寄っとこう。)
そう思い立ち薬草小屋の方に向かう。猫の楽園に入りたい気持ちを抑え、隣の建物に入る。
「あら、いらっしゃい。木材の伐採依頼かしら?」
中に入ると1人の女性エルフが立っていた。
「はい、中層にある『魔竹』の伐採依頼です。」
するとそのエルフがぴくっと反応する。
「あの、あなたは1人かしら?パーティとかは組んで無いのかしら?」
「はい1人です。」
「…因みに依頼はいつ頃出す予定かしら?」
「早くて明後日ですね。」
「明日では無いのね?」
「はい、準備がありますので。」
「分かったわ、こちらもそれ相応の準備をして待ってるわね。」
「あ、そうだ。足に自信はありますか?」
「伐採依頼で下層まで下りる事あるから足腰には自信あるのよ。」
「多分中層まで走って行くと思いますので念のため聞いとこうかと。」
「種族的に森の中では補正が付くからその辺りは気にしなくて大丈夫よ。」
「分かりました。依頼の際はお願いします。」
そうして店を出るノア。寝るにはまだ早いのでおばさんの店で飯でも食べに行こうとした時だった。
「お~い。ノア君。」
聞き覚えのある声がした方に向くとそこにはジョーが立っていた。
「あー、ジョーさんじゃないですか。用事は済んだんですね?」
「そうなんだよ、それで寄ってみたらノア君がいてね。自分はこれから飯でも食べに行こうかと思ってるんだがどうだい?」
「であれば近くにあるおばさんの食堂が良いですよ。」
「あー何回か来た事あるがあそこの店安くて旨いんだよな。」
その後、場所をおばさんの食堂に移し、ノアは昨日別れてから今までの行動をジョーに話していた。
「ほー、昨日の今日でもう上層3階まで行って武器の製作依頼とは早いねー、普通だったら今日からダンジョン入り始め位だよ?」
「で、明日はとりあえず中層まで足を伸ばそうかな~って思ってます。『魔竹』って素材が必要なので。」
「『魔竹』か~、軽いし薄くてもかなり丈夫だ。王都じゃ『形状記憶素材』って言われてるよ。弓にでも使うのかい?」
「ええ。今の弓を本気で引くと壊れてしまうので…」
「本気で引っ張ってなくてあの威力かい…ん?だとすると剣はどうするんだい?生半可な金属じゃ厳しいだろう?」
「そうですね。『亀王の鉄』って素材で作って貰います。」
「き、『亀王の鉄』か…昔扱った事あるけど重い上に割と安いから需要があまり無いんだよね…」
「依頼受けた人も言ってましたねーそんな事。」
武器の製作依頼の話を続けていたがここでノアがある事を思い出す。
「そういえばジョーさんが持ってるあの鎌みたいなナイフってまだ持ってますか?」
「これの事かい?」
そう言って懐からナイフを取り出し、ノアに見せる。
「そうですこのナイフです。
ジョーさん、もし良ければこの後武器屋の依頼人にこのナイフ見せても良いですか?このナイフを作って貰いたいんです。」
「別に構わないよ。
確かにこのナイフは現物を見て貰わないと説明が難しいからね。すいませーん、お会計良いですかー?」
会計を済ませ、店を出た2人は再びデオの店に向かう事となった。
カウンターにエメラルダが入る。元々いた職員と2、3話しした後担当の交代を行った。
現在ギルド内には他の冒険者の姿は無くカウンター内に数人の職員と入り口付近で別の職員が何か作業をしているだけの様だ。
「では冒険者カードの手続きを始めます。登録に来た時同様水晶に手をかざして貰えますか?」
ノアが手をかざした後エメラルダが水晶の下にカードを置く。恐らくこれが自分のカードになるのだろう。
手をかざした直後から手から小さな光が出て下のカードに入っていく。
「…」
「…こんな長いモノですか?」
「あ~…スキルが多いと時間が掛かるのよね…」
少しして光が止む。水晶の下からカードを取り出しノアに手渡す。
カードには名前と<スキル>と<称号>の項目があり、カードを傾けると薄ら『10』という数字が見える。
カードの四隅に青い宝石が付いている。装飾だろうか。
「はい、手続きの完了です。続いて使い方の説明とレベルの話をさせて貰います。
今お持ちのカードの<スキル>と<称号>に触れた状態で『オープン』と唱えて下さい。すると現在お持ちの【適正】や<スキル>と<称号>が表示されます。
また王都にあるギルドの方で更新されますと<スキル>のレベルや熟練度等が表示されるようになります。」
試しにノアが『オープン』と唱えると【適正】と各<スキル>が表示される。
「これって周りの人から見えますか?」
「いえ、唱えた方のみとなります。」
なるほどと納得する。
「続いてレベルについて説明させて頂きます。現在ノアさんのレベルは『10』でございます。モンスターの討伐や貢献度によって上昇しますがギルドの規約で何をどれ位討伐したらですとか、何をしたら上昇するか、等はお伝えする事は出来ません。ご了承下さい。」
了解した意味を込め頷く。
「もし分からない事がありましたらいつでもお聞き下さい。」
説明が完了したのでギルドを出るノア。
そのままゆっくり道なりに進む。
(そうだ。伐採師の所に寄っとこう。)
そう思い立ち薬草小屋の方に向かう。猫の楽園に入りたい気持ちを抑え、隣の建物に入る。
「あら、いらっしゃい。木材の伐採依頼かしら?」
中に入ると1人の女性エルフが立っていた。
「はい、中層にある『魔竹』の伐採依頼です。」
するとそのエルフがぴくっと反応する。
「あの、あなたは1人かしら?パーティとかは組んで無いのかしら?」
「はい1人です。」
「…因みに依頼はいつ頃出す予定かしら?」
「早くて明後日ですね。」
「明日では無いのね?」
「はい、準備がありますので。」
「分かったわ、こちらもそれ相応の準備をして待ってるわね。」
「あ、そうだ。足に自信はありますか?」
「伐採依頼で下層まで下りる事あるから足腰には自信あるのよ。」
「多分中層まで走って行くと思いますので念のため聞いとこうかと。」
「種族的に森の中では補正が付くからその辺りは気にしなくて大丈夫よ。」
「分かりました。依頼の際はお願いします。」
そうして店を出るノア。寝るにはまだ早いのでおばさんの店で飯でも食べに行こうとした時だった。
「お~い。ノア君。」
聞き覚えのある声がした方に向くとそこにはジョーが立っていた。
「あー、ジョーさんじゃないですか。用事は済んだんですね?」
「そうなんだよ、それで寄ってみたらノア君がいてね。自分はこれから飯でも食べに行こうかと思ってるんだがどうだい?」
「であれば近くにあるおばさんの食堂が良いですよ。」
「あー何回か来た事あるがあそこの店安くて旨いんだよな。」
その後、場所をおばさんの食堂に移し、ノアは昨日別れてから今までの行動をジョーに話していた。
「ほー、昨日の今日でもう上層3階まで行って武器の製作依頼とは早いねー、普通だったら今日からダンジョン入り始め位だよ?」
「で、明日はとりあえず中層まで足を伸ばそうかな~って思ってます。『魔竹』って素材が必要なので。」
「『魔竹』か~、軽いし薄くてもかなり丈夫だ。王都じゃ『形状記憶素材』って言われてるよ。弓にでも使うのかい?」
「ええ。今の弓を本気で引くと壊れてしまうので…」
「本気で引っ張ってなくてあの威力かい…ん?だとすると剣はどうするんだい?生半可な金属じゃ厳しいだろう?」
「そうですね。『亀王の鉄』って素材で作って貰います。」
「き、『亀王の鉄』か…昔扱った事あるけど重い上に割と安いから需要があまり無いんだよね…」
「依頼受けた人も言ってましたねーそんな事。」
武器の製作依頼の話を続けていたがここでノアがある事を思い出す。
「そういえばジョーさんが持ってるあの鎌みたいなナイフってまだ持ってますか?」
「これの事かい?」
そう言って懐からナイフを取り出し、ノアに見せる。
「そうですこのナイフです。
ジョーさん、もし良ければこの後武器屋の依頼人にこのナイフ見せても良いですか?このナイフを作って貰いたいんです。」
「別に構わないよ。
確かにこのナイフは現物を見て貰わないと説明が難しいからね。すいませーん、お会計良いですかー?」
会計を済ませ、店を出た2人は再びデオの店に向かう事となった。
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