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旅立ち~オードゥス出立まで
67頭
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結局群れ狼は67頭出現した。
最後の1頭の首をへし折った所で辺りには静寂が響く。
最初に討伐した群れ狼を急いで回収する。
なぜなら飢餓ミミズが出現しており食われる一歩手前だったからだ。
急いで撥ね飛ばした頭等をかき集め飢餓ミミズに献上する。
最終的に60頭分の頭部を捧げた所で満足したのかお帰りになられた。
ちなみに回収出来なかった7頭はそこら辺に落ちていた吸血樹の種の餌食になった。
「あのー。もうこちらに来ても大丈夫ですよ?」
ノアが声をかけた方向には調査隊員数名がこちらの様子を窺っていた。
(あ、巨鳥の上で締め上げた人達だ。)
「す、すまない。盗み見るつもりは無かったのだが…」
「まぁ僕がど真ん中で戦ってたからしょうがないですよ。」
一応冒険者間には危機的状況でも無い限りは人の狩猟中は手出ししてはならないという暗黙のルールがある。
調査隊員も同様にこの暗黙のルールをしっかり守っていた為ノアの狩猟中は手を出せず、かといって2階のど真ん中で戦っていたノアの邪魔をしないよう迂回する事も出来ない為見守っていた。
「ここには調査に来たんですか?」
「あ、ああ…念の為時間を空けて再確認をしにね。」
「そうですか、自分は少し食事休憩を取るのでお先にどうぞ。」
「ああ、君も気を付けてね。」
調査隊員がノアの横を通り先を進む。
残ったノアはアイテムボックスから携行食を取り出し囓る。
少しして探索を再開するノア。
今更だが<気配放出>を発動しっぱなしだった事に気付き直ぐに止める。
(…ん?)
気掛かりな事があったノアは歩きつつ木の陰に入った瞬間に<気配遮断><忍び足><木登り上手>を発動し樹上に上がる。
少しすると別の調査隊員の姿が見えた。
<あれ?対象はどこ行った?>
<いや、こっちには来てないぞ。>
<急に気配が消えた、対象は【隠密】持ちか?>
<いや【ソロ】とか言う聞いたこと無い適正のハズだ。>
<おい、アガタ、探索スキル総動員して探して貰えるか?このままじゃ報告が遅れる。>
アガタ、と呼ばれた隊員はノアが潜んでいる所の真下にいる。
ノアは鉄串を取り出し、隊員達の少し後ろの茂みに投げる。
カサッ
<<<<<ん?>>>>>
全員の視線が茂みに移った瞬間に<気配遮断><忍び足><木登り上手>を発動したまま真下にいる隊員の背後に降り、口を掴んだまま再び樹上に飛び上がる。
「…!?…!…!?」
「しーっ…静かにしてて下さい。変な動きを見せたら鼻の下がグシャグシャになりますからね?」
手の力を強めて同意を求める。なす術が無い隊員はコクコクと頷く。
<あれ?アガタ?>
<アガタ!アガタ!どこ行った?>
ノアは隊員の口を掴んだまま<縦横無尽>を発動し枝を伝い2階の端まで連れていく。
「よく聞いてください。
口元から手を外して喉をギリギリ喋れる位迄絞ります。
変な動きをしたら潰しますから変な行動は取らないようにして下さい。」
コクコク
ギリギリッ…
「質問しますよ?今の会話は何ですか?僕に何の用事ですか?」
「そ、それは、言え、な、い」
「今僕の手には吸血樹の種があります。
あなたならこの種の危険性はご承知ですね?
これが偶然あなたの口の中に入ったらどうなるかは分かりますよね?」
「き、君、みたいな、少、年が、そんなこ、と出来る訳が」
ノアはまた少し喉を締め上げ、開いた口に種を押し込む。
咄嗟に隊員は歯で種の侵入を防ぐ。
「ま、まっへ、まっへふれ。はなふ、はなふから。」
力を緩め、呼吸を楽にさせる。が、手は外さない。
「き、君を対象にした調査だ。」
「誰が指示しました?ベルドラッドさんですか?」
「ち、違う。自分達の班の独断だ。」
「このままじゃ報告が遅れる、って言ってましたよね?誰にです?」
「そ、それは…」
ギリリ…
「う、ぐ、が、ご…」
ノアは隊員の左手に触れる。
隊員は何をしているか分からないと言った顔をする。
「へー、結婚してるんですねー。」
「!?ま、待ってくれ…」
「アガタさん、でしたっけ?王都に詳しい人が知り合いにいるので奥様の元へはしっかり届けておきます。ご心配なさらず。」
「待って、待ってく、れ」
「他の隊員から聞きますのでもう良いです。」
「お、王都、の上層か、らの指示、だ、女鏖、蜂、討伐者、の素性、等を、ち、調査しろ、と」
「そーですか。信用出来るか分からないので他の人にも聞いてみます。」
「本当!本、当だ!嘘じゃ、ない」
もうノアは隊員の方は見ておらず別の隊員の方を向いていた。
ノアは徐々に締める力を強くする。
空気を求めて隊員の口は無意識に開いていく。
そんな隊員の口にノアは種を近付ける。
「母さんも言ってました。人間は最期の最期まで嘘をつくと。」
「嘘じゃ、ない、本当、に…」
「お仕事お疲れ様でした。」
「こんだけ探していないってどういう事だ?」
「どこ行ったんだあいつは…」
調査隊員4名が3階への坂の前でうんうん唸っていると背後から
「何かお困りですか?」
「おわっ!」
「な、何だ、君か…」
「いやぁ、仲「調査対象の僕が急にいなくなったからスキル使って探そうとしたら消えたんですよね?」
ノアの言葉に調査隊の背中から嫌な汗が噴き出す。
「な、何故それを?」
「その反応…あー、アガタさんが言ってた事は正解だったんですねぇー…」
「き、君、アガタは今どこにいるんだ?」
「それよりもアガタさんが言ってた事は本当ですか?」
「君!こっちは真剣に聞いてるんだ!」
隊員の1人がノアに掴み掛かろうとした手を素早く掴み、ミシミシと締め上げる。
「ぐぁあああ!」
「こっちだって真面目に聞いてるんですよ。
本人に断りもなく隠れて跡をつけて来てくれちゃって。」
言葉の端々に怒気をはらんだノアの目が徐々に赤黒く染まっていく。
隊員達はベルドラッドの件を知ってる為迂闊な行動は取らず、ノアからの質問に答える。
「…アガタが言ったことは本当だ。君の素性を調査しろと上から指示があったんだ。」
「それで尾行して来たんですね?言ってくれれば協力しましたのに。」
「秘密裏にという事だったのでね。」
「あれで、ですか…?」
「うっ…」
「そ、それでアガタは…」
「彼なら奥でぐったりしてますよ。」
ノアの言葉を聞いた隊員達は急いで現場に向かう。
現場に着くとたアガタが口内で回復玉を転がしぐったりと木に凭れ掛かっていた。
「ぶ、無事なのか?アガタ…」
「…ええ、お陰様で…」
「てっきり始末されたかと…」
「嫌だなー、殺す訳無いじゃないですか。
なかなか喋らないので少し脅しただけですよ。
交渉術の一貫で母さんから尋問・拷問の指南も受けてたので試しただけですよ。」
「ど、どんな家庭だ…」
「でも尾行するなら今度からは一言言ってからにして下さいね?」
「ああ。」
「ベルドラッドさんには今の事は話させて貰いますね。」
「ああ…」
「僕はこのまま3階向かいますがどうしますか?」
隊員達は少し話合った後
「では君の戦い振りを見させて貰うよ。」
最後の1頭の首をへし折った所で辺りには静寂が響く。
最初に討伐した群れ狼を急いで回収する。
なぜなら飢餓ミミズが出現しており食われる一歩手前だったからだ。
急いで撥ね飛ばした頭等をかき集め飢餓ミミズに献上する。
最終的に60頭分の頭部を捧げた所で満足したのかお帰りになられた。
ちなみに回収出来なかった7頭はそこら辺に落ちていた吸血樹の種の餌食になった。
「あのー。もうこちらに来ても大丈夫ですよ?」
ノアが声をかけた方向には調査隊員数名がこちらの様子を窺っていた。
(あ、巨鳥の上で締め上げた人達だ。)
「す、すまない。盗み見るつもりは無かったのだが…」
「まぁ僕がど真ん中で戦ってたからしょうがないですよ。」
一応冒険者間には危機的状況でも無い限りは人の狩猟中は手出ししてはならないという暗黙のルールがある。
調査隊員も同様にこの暗黙のルールをしっかり守っていた為ノアの狩猟中は手を出せず、かといって2階のど真ん中で戦っていたノアの邪魔をしないよう迂回する事も出来ない為見守っていた。
「ここには調査に来たんですか?」
「あ、ああ…念の為時間を空けて再確認をしにね。」
「そうですか、自分は少し食事休憩を取るのでお先にどうぞ。」
「ああ、君も気を付けてね。」
調査隊員がノアの横を通り先を進む。
残ったノアはアイテムボックスから携行食を取り出し囓る。
少しして探索を再開するノア。
今更だが<気配放出>を発動しっぱなしだった事に気付き直ぐに止める。
(…ん?)
気掛かりな事があったノアは歩きつつ木の陰に入った瞬間に<気配遮断><忍び足><木登り上手>を発動し樹上に上がる。
少しすると別の調査隊員の姿が見えた。
<あれ?対象はどこ行った?>
<いや、こっちには来てないぞ。>
<急に気配が消えた、対象は【隠密】持ちか?>
<いや【ソロ】とか言う聞いたこと無い適正のハズだ。>
<おい、アガタ、探索スキル総動員して探して貰えるか?このままじゃ報告が遅れる。>
アガタ、と呼ばれた隊員はノアが潜んでいる所の真下にいる。
ノアは鉄串を取り出し、隊員達の少し後ろの茂みに投げる。
カサッ
<<<<<ん?>>>>>
全員の視線が茂みに移った瞬間に<気配遮断><忍び足><木登り上手>を発動したまま真下にいる隊員の背後に降り、口を掴んだまま再び樹上に飛び上がる。
「…!?…!…!?」
「しーっ…静かにしてて下さい。変な動きを見せたら鼻の下がグシャグシャになりますからね?」
手の力を強めて同意を求める。なす術が無い隊員はコクコクと頷く。
<あれ?アガタ?>
<アガタ!アガタ!どこ行った?>
ノアは隊員の口を掴んだまま<縦横無尽>を発動し枝を伝い2階の端まで連れていく。
「よく聞いてください。
口元から手を外して喉をギリギリ喋れる位迄絞ります。
変な動きをしたら潰しますから変な行動は取らないようにして下さい。」
コクコク
ギリギリッ…
「質問しますよ?今の会話は何ですか?僕に何の用事ですか?」
「そ、それは、言え、な、い」
「今僕の手には吸血樹の種があります。
あなたならこの種の危険性はご承知ですね?
これが偶然あなたの口の中に入ったらどうなるかは分かりますよね?」
「き、君、みたいな、少、年が、そんなこ、と出来る訳が」
ノアはまた少し喉を締め上げ、開いた口に種を押し込む。
咄嗟に隊員は歯で種の侵入を防ぐ。
「ま、まっへ、まっへふれ。はなふ、はなふから。」
力を緩め、呼吸を楽にさせる。が、手は外さない。
「き、君を対象にした調査だ。」
「誰が指示しました?ベルドラッドさんですか?」
「ち、違う。自分達の班の独断だ。」
「このままじゃ報告が遅れる、って言ってましたよね?誰にです?」
「そ、それは…」
ギリリ…
「う、ぐ、が、ご…」
ノアは隊員の左手に触れる。
隊員は何をしているか分からないと言った顔をする。
「へー、結婚してるんですねー。」
「!?ま、待ってくれ…」
「アガタさん、でしたっけ?王都に詳しい人が知り合いにいるので奥様の元へはしっかり届けておきます。ご心配なさらず。」
「待って、待ってく、れ」
「他の隊員から聞きますのでもう良いです。」
「お、王都、の上層か、らの指示、だ、女鏖、蜂、討伐者、の素性、等を、ち、調査しろ、と」
「そーですか。信用出来るか分からないので他の人にも聞いてみます。」
「本当!本、当だ!嘘じゃ、ない」
もうノアは隊員の方は見ておらず別の隊員の方を向いていた。
ノアは徐々に締める力を強くする。
空気を求めて隊員の口は無意識に開いていく。
そんな隊員の口にノアは種を近付ける。
「母さんも言ってました。人間は最期の最期まで嘘をつくと。」
「嘘じゃ、ない、本当、に…」
「お仕事お疲れ様でした。」
「こんだけ探していないってどういう事だ?」
「どこ行ったんだあいつは…」
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「おわっ!」
「な、何だ、君か…」
「いやぁ、仲「調査対象の僕が急にいなくなったからスキル使って探そうとしたら消えたんですよね?」
ノアの言葉に調査隊の背中から嫌な汗が噴き出す。
「な、何故それを?」
「その反応…あー、アガタさんが言ってた事は正解だったんですねぇー…」
「き、君、アガタは今どこにいるんだ?」
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「君!こっちは真剣に聞いてるんだ!」
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「ぐぁあああ!」
「こっちだって真面目に聞いてるんですよ。
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言葉の端々に怒気をはらんだノアの目が徐々に赤黒く染まっていく。
隊員達はベルドラッドの件を知ってる為迂闊な行動は取らず、ノアからの質問に答える。
「…アガタが言ったことは本当だ。君の素性を調査しろと上から指示があったんだ。」
「それで尾行して来たんですね?言ってくれれば協力しましたのに。」
「秘密裏にという事だったのでね。」
「あれで、ですか…?」
「うっ…」
「そ、それでアガタは…」
「彼なら奥でぐったりしてますよ。」
ノアの言葉を聞いた隊員達は急いで現場に向かう。
現場に着くとたアガタが口内で回復玉を転がしぐったりと木に凭れ掛かっていた。
「ぶ、無事なのか?アガタ…」
「…ええ、お陰様で…」
「てっきり始末されたかと…」
「嫌だなー、殺す訳無いじゃないですか。
なかなか喋らないので少し脅しただけですよ。
交渉術の一貫で母さんから尋問・拷問の指南も受けてたので試しただけですよ。」
「ど、どんな家庭だ…」
「でも尾行するなら今度からは一言言ってからにして下さいね?」
「ああ。」
「ベルドラッドさんには今の事は話させて貰いますね。」
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