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獣人国編~ダンジョン『宝物庫』~
私の力を見せてあげるわ!
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〝"完全に破壊する"と言ったな!?
さっきまでの私とは思わない事ね、完全に機兵を支配した私の力を見せてあげるわ!〟
ビキンッ!ベキベキッ…
シュルルル…ガチッ!ガキンッ!
そうノアに言い放った直後、機兵の各パーツが換装、若しくは脱着を繰り返す。
金属製の触手が周囲を這い回り、次々と部品や未完成の機兵が取り込まれ、マディアの一部と化していく。
あくまで作業用の機兵としての機構しか備わっていなかった体が、破壊と再構築を繰り返し、徐々に洗練された姿へと変貌していく。
重量物を運搬する目的で太く、頑丈に作られた腕は、力はそのままに機能性を重視してか人間同様の細腕に。
足も人間同様のしなやかさを持たせてはいるが、形状が多少違く、膝から下が弧を描いており、俊敏性と跳躍力を備えていそうである。
そして先程、攻撃の主体であった金属製の触手は、指の太さまで細くなり、たなびく黒髪の様に頭から生やしている。
全体的に人間の女性的なフォルムをしているが、身長は2メル程で、表面は金属骨格である為、芸術作品の様な美しさがある。
まぁ中身がマディアなので、そんな感情は直ぐ様お帰り頂いたが…
そして最後に
『『ガションッ!』』『『ガゴンッ!』』
機兵の肩甲骨辺りに追加パーツとして巨腕が4本装着された。
これは勿論…
〝ふふ、先程の貴方の姿を真似させて貰ったわ。
これで貴方をじっくりゆっくりと破壊していってあげるわ♪〟
ノアのフォルムを真似した様で、具合を確かめる為か数回腕を振ったり拳を握ったりしている。
〝あら?さっきから静かだけど、絶望で声も出ないのかしら?〟
戦闘準備が整ったマディアは、先程叶わなかった挑発を交えてノアに問い掛ける。
対してノアはと言うと
ムグムグムグ…
「ぺっ!」ビチャッ!
カロッ…バリッボリッ…
「…よし、じわじわ傷が治ってきてるな。
毒も2回目で漸く抜けきったか…なかなか面倒臭いな…」
最近使っていなかった毒消しと回復玉を口に含み、毒抜きと手の治療を行っていた。
カロッ…バリッ…
「ん?ふぁんふぁいひまひふぁ?(ん?何か言いました?)」
(『ほらあれだ。
"俺らの姿を真似てみたけどどうだ?"って聞いてきてるみたいだけどどう思う?』)
(あぁ、なる程ね。)
ゴクン…
「良いんじゃない?
だけど洗練され過ぎてて彫像を見てる感じだな。
ラインハードさんが作るゴツッ、とした感じの機兵の方が僕的には好きですけどね。」
「わ、分かってくれますか!?(ラインハード)」
「うん。」
妙な所で気が合うラインハードとノアがデザインについて会話をし始めると、挑発したポーズのまま黙っていたマディアがキレる。
〝ふざけるなぁっ!私の美的センスにダメ出しした挙げ句、何和気藹々とくっちゃべってるんだぁっ!〟
「まぁ、美的センス?は人それぞれだから別に気にしなくて良いんじゃない?
ただ僕はその姿に何の感情も湧か〝それだ!その事を言ってんだよ!?〟
怒髪天を衝く様に怒り狂っている様子である。
「ふふ、でもその姿になって思わず笑っちゃいましたよ。」
〝あぁ?〟
「だって、さっき"人間に戻る事を止めた"何て言ってたから殺意剥き出しな姿にでもなるのかと思ったら、より人間の女性らしい姿になったんですもん。
何だかんだ言って結局は人間だった事を捨てきれてない中途半端な思考の持ちぬ〝うるせぇぞ糞ガキ、ぶっ殺してやるぁっ!〟ズドンッ!
ノアの煽りに怒りが頂点に達したマディアは居ても立っても居られず、放たれた矢の如く駆け出し、ノアに接近を図ってきた。
(煽り耐性0はそのままか…
さて、こちらも始めますか…)
ズズズッ…
バギッ!ガキッ!ガッ!ガシッ!メキッ!ミシッ!
赤黒いオーラを立ち昇らせ、腕を生成したノアは床に手を付き床に指をめり込ませ、マディアを見据える。
〝土下座のつもりかぁっ!?だが許すと思っているのかっ!?〟
(まぁこのポーズは土下座に見えなくも無いか…)
〝うぉおぉおおおらあっ!!〟
『『『『ブォンッ!』』』』
マディアは土下座の様な体勢を取ったノアへ向け、巨腕を放つ。
性能面が強化された様で、拳を振るう速度が上がっている様に思う。
が
ズドォンッ!
〝っ!?〟
ノアは<縮地>と<渾身>を発動して爆発的な超高速度で発射、足元の床は大きく捲り上がり、下の"石畳"が露出する程である。
目の前に居たハズのノアが爆発音と共に消えたが、駆け出してしまったマディアは止まれずに前進を続ける。
と
『食らえ、鉄山靠!』
ズドォオオオンッ!!
〝ぅご…っ、ぉおっ…!?〟ゴォッ!
腹部に強烈な衝撃が走り、駆け出した時を上回る速度で後方へと吹き飛ばされた。
マディアは何をされたのか分かっていない様子であったが、考える暇を与えない様、ノアの攻勢は続く。
ドガァッ!
ドゴォッ!〝あぐっ!?
『どうやら変わったのはガワだけみたいだな、悪いがお前の相手をするのはもう飽きた。
とっとと破壊させて貰う、ぞっ!』ボッ!
鉄山靠で吹き飛ばされたマディアは、壁に叩き付けられた。
そこに急速接近を果たしたノアが首根っこを掴みつつ壁に押し付け、身動きを取れない様にし、<渾身>を乗せた拳を人間で言う鳩尾辺りに打ち込む。
が
ゴィンッ!『かった!』
赤黒いオーラで強化されたノアの拳を受けたマディアのボディは、多少凹みが出来た程度で他にダメージが入っている様子は無かった。
更に初撃で食らわせた、ここ最近のノアのお気に入りである鉄山靠も、衝撃こそはあった様だがこれもボディを見る限りダメージは入っていない様だ。
〝ふ、ふはは!
見たか!これが機兵を完全に支配した私の新しい力だ!
装甲を3重構造にし、耐久力を格段に上げた!
生半可な攻撃では私のボディを傷付ける事は難しいわ!〟
『え?装甲を固めただけ?』
〝は?〟
『いや、だから装甲を固めただけか?って聞いてるんだけど。』
〝そ、そうよ…〟
ポリポリ…
『…もういいや、壊〝言いたい事があるなら言えよ糞ガキが!〟
機兵を支配し、新しいボディに改良したにも関わらずマディアが行った事は『防御を上げただけ』だった事に拍子抜けしてしまったノア。
もうちょっとあるだろう、強化魔法を付与した、とかノアの防具同様、衝撃吸収機構を備えたとか。
だからと言ってマディアにその点をダメ出しすると、そこを強化してきそうだったのでこの場は口をつぐむ事にした。
〝ふ、だがどうするつもりだ?お前の攻撃は私に通用しない!
これからお前は私に蹂躙され『あ?俺の攻撃が通用しない?笑わせるな。』
〝は?〟
『簡単な話じゃないか、"生半可"な攻撃が通用しないなら"生半可じゃない"攻撃を与えりゃ良いだけじゃないか。』
〝ちょっ…何を言って…〟
『論より証拠、実際に今からお前を"バラシ"に掛かるから覚悟しておけ。』
そう言ってノアは【鎧袖一贖】を発動した。
さっきまでの私とは思わない事ね、完全に機兵を支配した私の力を見せてあげるわ!〟
ビキンッ!ベキベキッ…
シュルルル…ガチッ!ガキンッ!
そうノアに言い放った直後、機兵の各パーツが換装、若しくは脱着を繰り返す。
金属製の触手が周囲を這い回り、次々と部品や未完成の機兵が取り込まれ、マディアの一部と化していく。
あくまで作業用の機兵としての機構しか備わっていなかった体が、破壊と再構築を繰り返し、徐々に洗練された姿へと変貌していく。
重量物を運搬する目的で太く、頑丈に作られた腕は、力はそのままに機能性を重視してか人間同様の細腕に。
足も人間同様のしなやかさを持たせてはいるが、形状が多少違く、膝から下が弧を描いており、俊敏性と跳躍力を備えていそうである。
そして先程、攻撃の主体であった金属製の触手は、指の太さまで細くなり、たなびく黒髪の様に頭から生やしている。
全体的に人間の女性的なフォルムをしているが、身長は2メル程で、表面は金属骨格である為、芸術作品の様な美しさがある。
まぁ中身がマディアなので、そんな感情は直ぐ様お帰り頂いたが…
そして最後に
『『ガションッ!』』『『ガゴンッ!』』
機兵の肩甲骨辺りに追加パーツとして巨腕が4本装着された。
これは勿論…
〝ふふ、先程の貴方の姿を真似させて貰ったわ。
これで貴方をじっくりゆっくりと破壊していってあげるわ♪〟
ノアのフォルムを真似した様で、具合を確かめる為か数回腕を振ったり拳を握ったりしている。
〝あら?さっきから静かだけど、絶望で声も出ないのかしら?〟
戦闘準備が整ったマディアは、先程叶わなかった挑発を交えてノアに問い掛ける。
対してノアはと言うと
ムグムグムグ…
「ぺっ!」ビチャッ!
カロッ…バリッボリッ…
「…よし、じわじわ傷が治ってきてるな。
毒も2回目で漸く抜けきったか…なかなか面倒臭いな…」
最近使っていなかった毒消しと回復玉を口に含み、毒抜きと手の治療を行っていた。
カロッ…バリッ…
「ん?ふぁんふぁいひまひふぁ?(ん?何か言いました?)」
(『ほらあれだ。
"俺らの姿を真似てみたけどどうだ?"って聞いてきてるみたいだけどどう思う?』)
(あぁ、なる程ね。)
ゴクン…
「良いんじゃない?
だけど洗練され過ぎてて彫像を見てる感じだな。
ラインハードさんが作るゴツッ、とした感じの機兵の方が僕的には好きですけどね。」
「わ、分かってくれますか!?(ラインハード)」
「うん。」
妙な所で気が合うラインハードとノアがデザインについて会話をし始めると、挑発したポーズのまま黙っていたマディアがキレる。
〝ふざけるなぁっ!私の美的センスにダメ出しした挙げ句、何和気藹々とくっちゃべってるんだぁっ!〟
「まぁ、美的センス?は人それぞれだから別に気にしなくて良いんじゃない?
ただ僕はその姿に何の感情も湧か〝それだ!その事を言ってんだよ!?〟
怒髪天を衝く様に怒り狂っている様子である。
「ふふ、でもその姿になって思わず笑っちゃいましたよ。」
〝あぁ?〟
「だって、さっき"人間に戻る事を止めた"何て言ってたから殺意剥き出しな姿にでもなるのかと思ったら、より人間の女性らしい姿になったんですもん。
何だかんだ言って結局は人間だった事を捨てきれてない中途半端な思考の持ちぬ〝うるせぇぞ糞ガキ、ぶっ殺してやるぁっ!〟ズドンッ!
ノアの煽りに怒りが頂点に達したマディアは居ても立っても居られず、放たれた矢の如く駆け出し、ノアに接近を図ってきた。
(煽り耐性0はそのままか…
さて、こちらも始めますか…)
ズズズッ…
バギッ!ガキッ!ガッ!ガシッ!メキッ!ミシッ!
赤黒いオーラを立ち昇らせ、腕を生成したノアは床に手を付き床に指をめり込ませ、マディアを見据える。
〝土下座のつもりかぁっ!?だが許すと思っているのかっ!?〟
(まぁこのポーズは土下座に見えなくも無いか…)
〝うぉおぉおおおらあっ!!〟
『『『『ブォンッ!』』』』
マディアは土下座の様な体勢を取ったノアへ向け、巨腕を放つ。
性能面が強化された様で、拳を振るう速度が上がっている様に思う。
が
ズドォンッ!
〝っ!?〟
ノアは<縮地>と<渾身>を発動して爆発的な超高速度で発射、足元の床は大きく捲り上がり、下の"石畳"が露出する程である。
目の前に居たハズのノアが爆発音と共に消えたが、駆け出してしまったマディアは止まれずに前進を続ける。
と
『食らえ、鉄山靠!』
ズドォオオオンッ!!
〝ぅご…っ、ぉおっ…!?〟ゴォッ!
腹部に強烈な衝撃が走り、駆け出した時を上回る速度で後方へと吹き飛ばされた。
マディアは何をされたのか分かっていない様子であったが、考える暇を与えない様、ノアの攻勢は続く。
ドガァッ!
ドゴォッ!〝あぐっ!?
『どうやら変わったのはガワだけみたいだな、悪いがお前の相手をするのはもう飽きた。
とっとと破壊させて貰う、ぞっ!』ボッ!
鉄山靠で吹き飛ばされたマディアは、壁に叩き付けられた。
そこに急速接近を果たしたノアが首根っこを掴みつつ壁に押し付け、身動きを取れない様にし、<渾身>を乗せた拳を人間で言う鳩尾辺りに打ち込む。
が
ゴィンッ!『かった!』
赤黒いオーラで強化されたノアの拳を受けたマディアのボディは、多少凹みが出来た程度で他にダメージが入っている様子は無かった。
更に初撃で食らわせた、ここ最近のノアのお気に入りである鉄山靠も、衝撃こそはあった様だがこれもボディを見る限りダメージは入っていない様だ。
〝ふ、ふはは!
見たか!これが機兵を完全に支配した私の新しい力だ!
装甲を3重構造にし、耐久力を格段に上げた!
生半可な攻撃では私のボディを傷付ける事は難しいわ!〟
『え?装甲を固めただけ?』
〝は?〟
『いや、だから装甲を固めただけか?って聞いてるんだけど。』
〝そ、そうよ…〟
ポリポリ…
『…もういいや、壊〝言いたい事があるなら言えよ糞ガキが!〟
機兵を支配し、新しいボディに改良したにも関わらずマディアが行った事は『防御を上げただけ』だった事に拍子抜けしてしまったノア。
もうちょっとあるだろう、強化魔法を付与した、とかノアの防具同様、衝撃吸収機構を備えたとか。
だからと言ってマディアにその点をダメ出しすると、そこを強化してきそうだったのでこの場は口をつぐむ事にした。
〝ふ、だがどうするつもりだ?お前の攻撃は私に通用しない!
これからお前は私に蹂躙され『あ?俺の攻撃が通用しない?笑わせるな。』
〝は?〟
『簡単な話じゃないか、"生半可"な攻撃が通用しないなら"生半可じゃない"攻撃を与えりゃ良いだけじゃないか。』
〝ちょっ…何を言って…〟
『論より証拠、実際に今からお前を"バラシ"に掛かるから覚悟しておけ。』
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