558 / 1,117
獣人国編~【勇者】アーク・ダンジョン『時の迷宮』~
【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】
しおりを挟む
ミシッ…
「ほいじゃあ坊、覚悟はええか?(バド)」
「うっ…えぇ、お願いします…」
「んじゃあ、ちんまい嬢ちゃん、ちゃんと坊を抑えとけよぅ?
んで、吸血鬼の嬢ちゃんは骨がピッタリ嵌まったら教えちょくれな。(バド)」
「はい。(ラインハード)」
「はい。(ヴァンディット)」
「むん!(バド)」
ミシミシミシッ!
「っぐぁあああうっ…『ミシッ…ミシミシ…』ふっ…ぐぅ…」
グリードによって村に連れて来られたノアは、早速治療に入ろうとしていたのだが、ヴァンディットの見立てでは、右腕の骨が折れ、しかもズレていたのだとか。
骨がズレた状態で治療した場合、後に支障が出たり、再び折れ易くなってしまうらしい。
なので元の位置に戻した上で治療を行うのだが、通常は麻酔か睡眠系の魔法を掛けるかのどちらかを選ぶ。
だが、現在森の奥では、ノアの力の根源でもある鬼神が戦闘を繰り広げている為、眠る訳にはいかない、とのノアの意見を受け、覚醒状態での荒療治となった訳である。
そこでノアの健康状態を常日頃見ているヴァンディットと、機兵製作の為人体の構造等に造詣の深いラインハード、【技士】でありながら医療関係も齧っているドワーフのバドが名乗りを上げた。
と言ってもやる事は至極単純で、一行の中でノアの次に力があるラインハードがノアを羽交い締めにし、バドが折れた腕を引っ張り、ヴァンディットが骨を元の位置に誘うのであった。
だがこのやり方はご想像通り、滅茶苦茶痛いのである。
ミシッ…グチッ…
「は、填まりました!もう大丈夫です!(ヴァンディット)」
「よぅ耐えたのぅ、坊。
普通じゃったら意識飛んどったぞ。(バド)」
「…っ、はぁっ、意識飛んだ方が…マシだったかも…<激痛耐性>持ってても痛いもんは痛い…」
「あ、あ、ノア君動かないで、まだ肩に木が刺さったままだよ…!(クロラ)」
「あ、ごめんなさい…」
痛みを我慢する為、身を捩ったり前屈みになったりしていると、優しくその行動を制してくる手が伸びる。
骨を元の位置に戻しただけで、それ以外は全く手を付けていない為、木が肩に刺さった傷口から痛々しく血が噴き出していた。
クロラは当初、数分でボロボロになって村に戻ってきたノアに対してボロボロ涙を流して説教していたが、直ぐに気持ちを切り替えて治療の為に動き始めた。
そんなクロラに対し、ノアはまだ少しおっかなびっくりであった。
ドォン…ズズン…ア″ア″ア″…
と、ノア達から少し離れた場所に居るハクアとユカリは、遠くから聞こえる轟音と呻き声を聞きつつ、疑問をポーラ達に投げ掛けていた。
「あ、あのさ…ノア君はここに居るけど、それだと奥で戦ってるのは誰なのかな…?(ハクア)」
「うーん…説明が難しいですけど、少年の″中の人″、だったり″力の根源″だったり…うーん…(ポーラ)」
「「″中の人″?(ハクア、ユカリ)」」
と、2人の頭が更に混乱した所で森の奥で異変が発生した。
〔ゴォオオオオオオオッ!〕
「「え!?」」
「な、何じゃこの声は!?」
「「新手か!?」」
「それと何この光…まるで太陽の様…」
轟音の様な鳴き声と共に、森の奥から目映い光が立ち昇っていた。
「団長!奥から高濃度の魔力の反応を感知!
何かが出現したと言うよりか、召喚された模様!(騎士1)」
「先遣隊を向かわせ、状況を確認しましょう!(騎士2)」
「う、うん、そうで「待った。」
「「「「え?(騎士団一行)」」」」
森の奥で発生した異変に、直ぐ様行動を開始しようとした騎士達は、ノアの制止する声を受け、足を止めた。
「安心して下さい。これは恐らく…」
~森の奥~
『…こりゃまた凄ぇモンが出て来たなぁ…』
刻印から光が消えた荒鬼神ノ化身を手にした鬼神が上空を見詰めている。
そこには太陽の様に輝く直径20メルはあろう火球が宙に浮いていた。
ズズズ…ボワァッ!
ボッ!ボフッ!
その火球から溶けた鉄の様に光輝く鱗を持った龍の顔が姿を現し、肩口から炎を噴き上げ、まるで翼の様な形を取っていた。
ズズズ…
続いて龍鱗を纏った腕や足が姿を現すが、造りは完全に龍その物である。
鋭利な爪、どっしりとした足、強固な外殻、そのどれもが光輝き、思わず目が眩みそうであった。
ズロン…シュルルッ!
体高5メルを越す体躯の龍神だが、尾はその倍位長い。
火球から垂れてきた溶鉱の様な尻尾が地面を擦っただけで地面が赤熱していた。
『『ズシュゥウウウッ!』』ズンッ!ズンッ!
高温による光を放ちながら【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】が地面に降り立つと、瞬間的に蒸気が立ち上ったが直ぐに赤熱化してグズグズに溶け始めた。
〔ゴォオ…汝が召喚主か…?〕ボッ!ボフッ!
『いや、召喚主はこの先の村で治療中で、俺は代理だ。不服か?』
ボフッ!〔いや、初めての顔合わせ故会ってみたいと思ったまで…また何れ相見えた時の楽しみに取っておこう。〕ボフフッ!
【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】が言葉を発するだけで口の端々から炎が噴き上がる。
まるで鍛冶場の様だ。
ボワッ!〔おっと済まぬ、私を召喚したと言う事は倒すべき相手が居るのだったな…
して、その相手は何処に居られるのかな…?〕ボファッ!
『あー…悪い、アンタの足下で既に燃えているヤツだ。』
〔え?あぁ…〕ボッ!
鬼神と【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】が話していた直ぐ横では、既にボルボレートは火達磨と化しており、声にならない声を上げて苦しんでいた。
…ア″…ゥア″ア″…ア″… ボァアアアアッ!
〔…あの、コレですか…?
申し訳ありませんが、貴方でも倒すのは容易では…?〕ボフフッ!
『まぁな、だがこの剣が出来てからお前さんを召喚するのが初だったからな。
言ってしまえば、性能チェックだ。』
ブワッフォッ!〔なる程。
であれば、私の焼却能力を遺憾無く発揮してこの者を周辺地域諸とも消し飛ばして『ゴスッ。』『待て待て、遺憾無く発揮すんな、コイツだけ屠ってくれりゃ良い。』
妙にやる気になった様子の【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】の足を荒鬼神ノ化身で小突いて制止する鬼神。
小突かれた【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】は、足を擦りながら理由を尋ねる事にした。
『良いか?主は自分の両腕の骨をぶち壊してまでこの先にある村を守ったんだ。
お前さんの焼却能力がどの程度あるか知らんが、これ以上ここら辺を燃やすのは止めて貰おうか。』
こうやって2人(?)で話してる間にも【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】の発する熱で周囲が灼熱地獄と化していた。
幸い更地となっていた為、延焼していく心配は無いだろうが、時間の問題である。
〔なる程、私の主様は随分お優しい方なのですな。〕
『昔病気だった時のトラウマで、人が傷付いてる姿を見るのを異様に恐れてるんだ。
自分が傷付く事は何も思わないのが悩みの種だがな。』
〔分かりました。
私は本来広域殲滅型ですが、今回は小規模に止めておきましょう。〕ボワッ!
『宜しく頼むわ。
それと気になってたんだが、今の今まで眼を瞑っているのは何か訳があるのか?』
実は【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】が火球から出て来てから今の今までずーっと眼を瞑ったままなのである。
〔私は対象を直視してしまうと消し飛ばしてしまいますので、こうやって話す際は眼を瞑らせて頂いています。
あ、でも御心配無く、ちゃーんと貴方様の姿は見えておりますぞ。〕ボッ!
『そ、そうか…』
「ほいじゃあ坊、覚悟はええか?(バド)」
「うっ…えぇ、お願いします…」
「んじゃあ、ちんまい嬢ちゃん、ちゃんと坊を抑えとけよぅ?
んで、吸血鬼の嬢ちゃんは骨がピッタリ嵌まったら教えちょくれな。(バド)」
「はい。(ラインハード)」
「はい。(ヴァンディット)」
「むん!(バド)」
ミシミシミシッ!
「っぐぁあああうっ…『ミシッ…ミシミシ…』ふっ…ぐぅ…」
グリードによって村に連れて来られたノアは、早速治療に入ろうとしていたのだが、ヴァンディットの見立てでは、右腕の骨が折れ、しかもズレていたのだとか。
骨がズレた状態で治療した場合、後に支障が出たり、再び折れ易くなってしまうらしい。
なので元の位置に戻した上で治療を行うのだが、通常は麻酔か睡眠系の魔法を掛けるかのどちらかを選ぶ。
だが、現在森の奥では、ノアの力の根源でもある鬼神が戦闘を繰り広げている為、眠る訳にはいかない、とのノアの意見を受け、覚醒状態での荒療治となった訳である。
そこでノアの健康状態を常日頃見ているヴァンディットと、機兵製作の為人体の構造等に造詣の深いラインハード、【技士】でありながら医療関係も齧っているドワーフのバドが名乗りを上げた。
と言ってもやる事は至極単純で、一行の中でノアの次に力があるラインハードがノアを羽交い締めにし、バドが折れた腕を引っ張り、ヴァンディットが骨を元の位置に誘うのであった。
だがこのやり方はご想像通り、滅茶苦茶痛いのである。
ミシッ…グチッ…
「は、填まりました!もう大丈夫です!(ヴァンディット)」
「よぅ耐えたのぅ、坊。
普通じゃったら意識飛んどったぞ。(バド)」
「…っ、はぁっ、意識飛んだ方が…マシだったかも…<激痛耐性>持ってても痛いもんは痛い…」
「あ、あ、ノア君動かないで、まだ肩に木が刺さったままだよ…!(クロラ)」
「あ、ごめんなさい…」
痛みを我慢する為、身を捩ったり前屈みになったりしていると、優しくその行動を制してくる手が伸びる。
骨を元の位置に戻しただけで、それ以外は全く手を付けていない為、木が肩に刺さった傷口から痛々しく血が噴き出していた。
クロラは当初、数分でボロボロになって村に戻ってきたノアに対してボロボロ涙を流して説教していたが、直ぐに気持ちを切り替えて治療の為に動き始めた。
そんなクロラに対し、ノアはまだ少しおっかなびっくりであった。
ドォン…ズズン…ア″ア″ア″…
と、ノア達から少し離れた場所に居るハクアとユカリは、遠くから聞こえる轟音と呻き声を聞きつつ、疑問をポーラ達に投げ掛けていた。
「あ、あのさ…ノア君はここに居るけど、それだと奥で戦ってるのは誰なのかな…?(ハクア)」
「うーん…説明が難しいですけど、少年の″中の人″、だったり″力の根源″だったり…うーん…(ポーラ)」
「「″中の人″?(ハクア、ユカリ)」」
と、2人の頭が更に混乱した所で森の奥で異変が発生した。
〔ゴォオオオオオオオッ!〕
「「え!?」」
「な、何じゃこの声は!?」
「「新手か!?」」
「それと何この光…まるで太陽の様…」
轟音の様な鳴き声と共に、森の奥から目映い光が立ち昇っていた。
「団長!奥から高濃度の魔力の反応を感知!
何かが出現したと言うよりか、召喚された模様!(騎士1)」
「先遣隊を向かわせ、状況を確認しましょう!(騎士2)」
「う、うん、そうで「待った。」
「「「「え?(騎士団一行)」」」」
森の奥で発生した異変に、直ぐ様行動を開始しようとした騎士達は、ノアの制止する声を受け、足を止めた。
「安心して下さい。これは恐らく…」
~森の奥~
『…こりゃまた凄ぇモンが出て来たなぁ…』
刻印から光が消えた荒鬼神ノ化身を手にした鬼神が上空を見詰めている。
そこには太陽の様に輝く直径20メルはあろう火球が宙に浮いていた。
ズズズ…ボワァッ!
ボッ!ボフッ!
その火球から溶けた鉄の様に光輝く鱗を持った龍の顔が姿を現し、肩口から炎を噴き上げ、まるで翼の様な形を取っていた。
ズズズ…
続いて龍鱗を纏った腕や足が姿を現すが、造りは完全に龍その物である。
鋭利な爪、どっしりとした足、強固な外殻、そのどれもが光輝き、思わず目が眩みそうであった。
ズロン…シュルルッ!
体高5メルを越す体躯の龍神だが、尾はその倍位長い。
火球から垂れてきた溶鉱の様な尻尾が地面を擦っただけで地面が赤熱していた。
『『ズシュゥウウウッ!』』ズンッ!ズンッ!
高温による光を放ちながら【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】が地面に降り立つと、瞬間的に蒸気が立ち上ったが直ぐに赤熱化してグズグズに溶け始めた。
〔ゴォオ…汝が召喚主か…?〕ボッ!ボフッ!
『いや、召喚主はこの先の村で治療中で、俺は代理だ。不服か?』
ボフッ!〔いや、初めての顔合わせ故会ってみたいと思ったまで…また何れ相見えた時の楽しみに取っておこう。〕ボフフッ!
【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】が言葉を発するだけで口の端々から炎が噴き上がる。
まるで鍛冶場の様だ。
ボワッ!〔おっと済まぬ、私を召喚したと言う事は倒すべき相手が居るのだったな…
して、その相手は何処に居られるのかな…?〕ボファッ!
『あー…悪い、アンタの足下で既に燃えているヤツだ。』
〔え?あぁ…〕ボッ!
鬼神と【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】が話していた直ぐ横では、既にボルボレートは火達磨と化しており、声にならない声を上げて苦しんでいた。
…ア″…ゥア″ア″…ア″… ボァアアアアッ!
〔…あの、コレですか…?
申し訳ありませんが、貴方でも倒すのは容易では…?〕ボフフッ!
『まぁな、だがこの剣が出来てからお前さんを召喚するのが初だったからな。
言ってしまえば、性能チェックだ。』
ブワッフォッ!〔なる程。
であれば、私の焼却能力を遺憾無く発揮してこの者を周辺地域諸とも消し飛ばして『ゴスッ。』『待て待て、遺憾無く発揮すんな、コイツだけ屠ってくれりゃ良い。』
妙にやる気になった様子の【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】の足を荒鬼神ノ化身で小突いて制止する鬼神。
小突かれた【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】は、足を擦りながら理由を尋ねる事にした。
『良いか?主は自分の両腕の骨をぶち壊してまでこの先にある村を守ったんだ。
お前さんの焼却能力がどの程度あるか知らんが、これ以上ここら辺を燃やすのは止めて貰おうか。』
こうやって2人(?)で話してる間にも【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】の発する熱で周囲が灼熱地獄と化していた。
幸い更地となっていた為、延焼していく心配は無いだろうが、時間の問題である。
〔なる程、私の主様は随分お優しい方なのですな。〕
『昔病気だった時のトラウマで、人が傷付いてる姿を見るのを異様に恐れてるんだ。
自分が傷付く事は何も思わないのが悩みの種だがな。』
〔分かりました。
私は本来広域殲滅型ですが、今回は小規模に止めておきましょう。〕ボワッ!
『宜しく頼むわ。
それと気になってたんだが、今の今まで眼を瞑っているのは何か訳があるのか?』
実は【龍神邪火(リュウジンジャッカ)】が火球から出て来てから今の今までずーっと眼を瞑ったままなのである。
〔私は対象を直視してしまうと消し飛ばしてしまいますので、こうやって話す際は眼を瞑らせて頂いています。
あ、でも御心配無く、ちゃーんと貴方様の姿は見えておりますぞ。〕ボッ!
『そ、そうか…』
70
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった
海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。
ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。
そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる