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取り敢えず南へ編
【勇者】軍第7次部隊アラワ隊:造魔
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「囲め囲め!接近戦に持ち込め!弓を射たせるな!(ノーキン)」
『『『グォオオッ!』』』(3方向からノアに迫る音)
ヒュオンッ!ガッ!ゴッ!(ガントンファーを、相手の首に掛けて引き寄せると同時に膝蹴りを叩き込み)
「げふっ…!?」ドシャッ!
ゴロッ!『『パシッ!』』ドッ!ドヒュッ!(前方に転がりつつ地面に刺さっていた矢を2本引き抜いて起き上がり様に連射。)
「『ドズッ!』がぁっ!」
「『ブスッ!』っぐ!」
ノアが発射した矢は『脳金』メンバーの太腿とふくらはぎを突破。
2人はその場に崩れ落ちてしまった。
「射て!射て!攻撃に転じさせるな!」
ドヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッ!(矢の雨)
ドカ『ゴロッ!』カ『スッ…』カカ『ズザッ!』ッ!!(ノアを狙った矢が地面に次々と突き立つ立つ中、回避し続ける。)
ズザッ!
「木の後ろに隠れたぞ!」
「慎重に行け!」
「直ぐにカバー出来る様にしろ!」
降り注ぐ矢の雨を掻い潜り、ノアは木の陰に回り込んだ。
その木に向かってジワジワと距離を詰めていく。
が
「ぎゃぁあっ!」
「っがぁあっ!」
「痛でぇっ!?」
『『『バキバキ…!』』』
ドザッ!『『ドシャッ!』』
散開して樹上から矢を射続けていた者達悲鳴と共に次々と落下してきた。
見てみると、一様に腕や足に切り傷が付けられており、どうやら腱を断たれている様であった。
ドサッ!
「う、上だ!上に居るぞ!」
「新手か!?」
「違ぇだろ!気配で探れ!木を伝って上に上がりやがったんだ!(ノーキン)」
今までノアは矢が飛び交う中、地上で【勇者】軍第6次部隊ノーキン隊と戦闘を行っていたが、樹上も絡めた三次元的な戦法を取り各個撃破を開始したのだった。
しかも
ズ、ズリ…
「くそ!戦い難い所へ行『ガッ!』のわぁあああっ!?『ギャリィインッ!』『ゴリリッ!』『ゾリッ!』
ぐぁああああっ!?」
木を登ろうとしていた『脳金』メンバーの1人が、延びてきた腕に首を掴まれて樹上に引き摺り込まれてしまった。
その後金属で金属を斬り付ける様な音が響いた後、硬い体表を突破して両腕の腱を断たれ、地面に落下してきた。
どうやら『脳金』の者達は防御力が高い分、高所等への移動の際にもたついてしまい、そこを樹上に居るノアに狙われてしまった様だ。
「奴のテリトリーで戦おうとすんな!
持ち味を生かせ!(ノーキン)」
「でもどうします?
このままじゃ各個撃破されちまいますよ?」
と『脳金』メンバーがノーキンに問うと
「安心しろ、もう直ぐ″アラワ″がやって来てここら一帯を″更地″にするハズだ。そうすりゃもう少し戦い易くなるだろう。
ま、そん時に奴も一緒に消し炭になるだろうがな。(ノーキン)」
「え?″アラワ″さんが【勇者】軍第7次部隊引っ張ってんすか?」
ドッドドッ!
「ちょっとー!ノーキン!
そっちにはヒュブラスカも居るのになーんで私が呼ばれる訳ー?」
「噂をすればって奴だな。(ノーキン)」
2人が″アラワ″と言う人物の事を話していると、森の奥から半透明の狼に跨がったローブ姿の女性が不満げな表情でやって来た。
グルルル…
「オオカミくん、どーも。
で、アレ?″【鬼神】じゃないけど【鬼神】みたいな奴″ってのは。(アラワ)」
「あぁ、ヒュブラスカは不意打ちを食らったらしいが、今も奴は俺の隊とクラン連中相手に攻撃を凌いでやがる。
というかこの短時間の間に圧し始めやがった。
″裏″に居りゃ″表″の情報が大分入ってくるモンだが、奴に合致する特徴を持つのはいねぇ。(ノーキン)」
「薬使って姿変えてるんじゃないの?(アラワ)」
「その線も考えたが、″最高品質の『変身薬』″でも効果時間は3分程だ。
奴がここに来て20分程だが、飲む気配も素振りも見せなかったからまず違うだろう。(ノーキン)」
「【鬼神】じゃないんだったらさっさと殺っちゃいなさいよ。(アラワ)」
「だから俺達が″足止め″させてたんじゃないか。(ノーキン)」
「″貸し″だがらね。(アラワ)」ズリ…(腕捲り)
「あいよ。(ノーキン)」
アラワは徐に腕を捲ると、その下からビッシリと多種の魔法陣が描かれた両腕が露となる。
コォオオ…バチッ、バチバチッ!
「″『造魔:稲妻武者』″私等に仇なす野郎を消し炭にしてやんなさい!(アラワ)」
『『『バヂュンッ!』』』
アラワの両腕に魔力が集束、紫電が走った後、強烈な光と共に高濃度の魔力の塊が発射されたのであった。
バヒュンッ!ドッ!(矢が足に突き立つ)
「ぅごぁっ!『ガッ!「むがっ」ギュルッ!』(頭が下がった所に相手の首に足を絡めて腰を捻る。)
ズドッ!「おわっ!?」(ノアに接近していた『脳金』メンバーに向かって首投げ。
ぶつけて転かす事に成功。)
バシュッ!バシュッ!(転かした2人に向かって矢を放ち)
パリッ…
「!『『『ビシャァアアアアアッ!』』』
自身が放った矢に、僅かに紫電が走ったのが見えた。
直後、目の前に巨大な稲光が着弾した。
ノアの視界は真っ白に染められ、爆音と衝撃波が全身を叩く。
(あ、あぶねー…矢が避雷針になってくれたからか、直撃しないで済ん『ズバァッ!』
スカッ!(雷で形成された刀が頭上を素通りする音。)
「ひぇ。」
〔ぬ?〕
突如目の前の稲妻から雷で形作られた刀が延び、ノアの首に迫る。
流石に反応出来ず、刀はノアの首に叩き込まれた…ハズだったのだが、実際はノアの頭上を素通りしていった。
これには稲妻の中から刀を振るった″存在″も困惑してしまった。
今更だがノアは現在身バレ防止の為、″見た目のみ″10年後の姿となっている。
成長期真っ盛りのノアは、10年後には+20セメル程身長が延びる様で、今回はそれに助けられた形である。
シャキィンッ!『ズバァッ!』(腰の荒鬼神ノ化身を抜き、刀を振るった″存在″の腕を斬り飛ばす。)
〔ぬぅっ!?〕『バヂヂヂヂヂヂヂヂッ!』
(【鬼鎧殻】発動!)『ズガガガガガガッ!』
腕を斬り落とされた″存在″は、反対の手から雷撃を放つ。
が、【鬼鎧殻】を展開した腕を盾にし、何とか直撃は免れたが雷撃によって大きく後退してしまった。
「あーあ、間が悪かったな。
放った矢に雷が吸われて直撃を免れ、2撃目は何故か攻撃が届かず、3撃目の雷撃は防がれちまったな。(ノーキン)」
「でぇーっ!何でアレを避けられんのよー!
初見殺しの″稲妻武者″を送り込んだのにぃーっ!(アラワ)」
ノアを早々に始末しようとした【勇者】軍第7次部隊のリーダー兼″ただ1人の部隊″、″【召喚造魔士】″のアラワだったが、運と海洋種からのお土産と自前の反射神経に助けられたノアに愕然としていた。
『『『グォオオッ!』』』(3方向からノアに迫る音)
ヒュオンッ!ガッ!ゴッ!(ガントンファーを、相手の首に掛けて引き寄せると同時に膝蹴りを叩き込み)
「げふっ…!?」ドシャッ!
ゴロッ!『『パシッ!』』ドッ!ドヒュッ!(前方に転がりつつ地面に刺さっていた矢を2本引き抜いて起き上がり様に連射。)
「『ドズッ!』がぁっ!」
「『ブスッ!』っぐ!」
ノアが発射した矢は『脳金』メンバーの太腿とふくらはぎを突破。
2人はその場に崩れ落ちてしまった。
「射て!射て!攻撃に転じさせるな!」
ドヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッ!(矢の雨)
ドカ『ゴロッ!』カ『スッ…』カカ『ズザッ!』ッ!!(ノアを狙った矢が地面に次々と突き立つ立つ中、回避し続ける。)
ズザッ!
「木の後ろに隠れたぞ!」
「慎重に行け!」
「直ぐにカバー出来る様にしろ!」
降り注ぐ矢の雨を掻い潜り、ノアは木の陰に回り込んだ。
その木に向かってジワジワと距離を詰めていく。
が
「ぎゃぁあっ!」
「っがぁあっ!」
「痛でぇっ!?」
『『『バキバキ…!』』』
ドザッ!『『ドシャッ!』』
散開して樹上から矢を射続けていた者達悲鳴と共に次々と落下してきた。
見てみると、一様に腕や足に切り傷が付けられており、どうやら腱を断たれている様であった。
ドサッ!
「う、上だ!上に居るぞ!」
「新手か!?」
「違ぇだろ!気配で探れ!木を伝って上に上がりやがったんだ!(ノーキン)」
今までノアは矢が飛び交う中、地上で【勇者】軍第6次部隊ノーキン隊と戦闘を行っていたが、樹上も絡めた三次元的な戦法を取り各個撃破を開始したのだった。
しかも
ズ、ズリ…
「くそ!戦い難い所へ行『ガッ!』のわぁあああっ!?『ギャリィインッ!』『ゴリリッ!』『ゾリッ!』
ぐぁああああっ!?」
木を登ろうとしていた『脳金』メンバーの1人が、延びてきた腕に首を掴まれて樹上に引き摺り込まれてしまった。
その後金属で金属を斬り付ける様な音が響いた後、硬い体表を突破して両腕の腱を断たれ、地面に落下してきた。
どうやら『脳金』の者達は防御力が高い分、高所等への移動の際にもたついてしまい、そこを樹上に居るノアに狙われてしまった様だ。
「奴のテリトリーで戦おうとすんな!
持ち味を生かせ!(ノーキン)」
「でもどうします?
このままじゃ各個撃破されちまいますよ?」
と『脳金』メンバーがノーキンに問うと
「安心しろ、もう直ぐ″アラワ″がやって来てここら一帯を″更地″にするハズだ。そうすりゃもう少し戦い易くなるだろう。
ま、そん時に奴も一緒に消し炭になるだろうがな。(ノーキン)」
「え?″アラワ″さんが【勇者】軍第7次部隊引っ張ってんすか?」
ドッドドッ!
「ちょっとー!ノーキン!
そっちにはヒュブラスカも居るのになーんで私が呼ばれる訳ー?」
「噂をすればって奴だな。(ノーキン)」
2人が″アラワ″と言う人物の事を話していると、森の奥から半透明の狼に跨がったローブ姿の女性が不満げな表情でやって来た。
グルルル…
「オオカミくん、どーも。
で、アレ?″【鬼神】じゃないけど【鬼神】みたいな奴″ってのは。(アラワ)」
「あぁ、ヒュブラスカは不意打ちを食らったらしいが、今も奴は俺の隊とクラン連中相手に攻撃を凌いでやがる。
というかこの短時間の間に圧し始めやがった。
″裏″に居りゃ″表″の情報が大分入ってくるモンだが、奴に合致する特徴を持つのはいねぇ。(ノーキン)」
「薬使って姿変えてるんじゃないの?(アラワ)」
「その線も考えたが、″最高品質の『変身薬』″でも効果時間は3分程だ。
奴がここに来て20分程だが、飲む気配も素振りも見せなかったからまず違うだろう。(ノーキン)」
「【鬼神】じゃないんだったらさっさと殺っちゃいなさいよ。(アラワ)」
「だから俺達が″足止め″させてたんじゃないか。(ノーキン)」
「″貸し″だがらね。(アラワ)」ズリ…(腕捲り)
「あいよ。(ノーキン)」
アラワは徐に腕を捲ると、その下からビッシリと多種の魔法陣が描かれた両腕が露となる。
コォオオ…バチッ、バチバチッ!
「″『造魔:稲妻武者』″私等に仇なす野郎を消し炭にしてやんなさい!(アラワ)」
『『『バヂュンッ!』』』
アラワの両腕に魔力が集束、紫電が走った後、強烈な光と共に高濃度の魔力の塊が発射されたのであった。
バヒュンッ!ドッ!(矢が足に突き立つ)
「ぅごぁっ!『ガッ!「むがっ」ギュルッ!』(頭が下がった所に相手の首に足を絡めて腰を捻る。)
ズドッ!「おわっ!?」(ノアに接近していた『脳金』メンバーに向かって首投げ。
ぶつけて転かす事に成功。)
バシュッ!バシュッ!(転かした2人に向かって矢を放ち)
パリッ…
「!『『『ビシャァアアアアアッ!』』』
自身が放った矢に、僅かに紫電が走ったのが見えた。
直後、目の前に巨大な稲光が着弾した。
ノアの視界は真っ白に染められ、爆音と衝撃波が全身を叩く。
(あ、あぶねー…矢が避雷針になってくれたからか、直撃しないで済ん『ズバァッ!』
スカッ!(雷で形成された刀が頭上を素通りする音。)
「ひぇ。」
〔ぬ?〕
突如目の前の稲妻から雷で形作られた刀が延び、ノアの首に迫る。
流石に反応出来ず、刀はノアの首に叩き込まれた…ハズだったのだが、実際はノアの頭上を素通りしていった。
これには稲妻の中から刀を振るった″存在″も困惑してしまった。
今更だがノアは現在身バレ防止の為、″見た目のみ″10年後の姿となっている。
成長期真っ盛りのノアは、10年後には+20セメル程身長が延びる様で、今回はそれに助けられた形である。
シャキィンッ!『ズバァッ!』(腰の荒鬼神ノ化身を抜き、刀を振るった″存在″の腕を斬り飛ばす。)
〔ぬぅっ!?〕『バヂヂヂヂヂヂヂヂッ!』
(【鬼鎧殻】発動!)『ズガガガガガガッ!』
腕を斬り落とされた″存在″は、反対の手から雷撃を放つ。
が、【鬼鎧殻】を展開した腕を盾にし、何とか直撃は免れたが雷撃によって大きく後退してしまった。
「あーあ、間が悪かったな。
放った矢に雷が吸われて直撃を免れ、2撃目は何故か攻撃が届かず、3撃目の雷撃は防がれちまったな。(ノーキン)」
「でぇーっ!何でアレを避けられんのよー!
初見殺しの″稲妻武者″を送り込んだのにぃーっ!(アラワ)」
ノアを早々に始末しようとした【勇者】軍第7次部隊のリーダー兼″ただ1人の部隊″、″【召喚造魔士】″のアラワだったが、運と海洋種からのお土産と自前の反射神経に助けられたノアに愕然としていた。
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