897 / 1,117
取り敢えず南へ編
鬼神も知らない【固有スキル】
しおりを挟む
「な、何ですかあの″巨大な魔石″は…!?
物凄い魔力を放っておりますぞ!(クリストフ)」
「何だあれは…
…いや、あれと同じ物を俺は見た事がある…あっ!
クリストフ殿!ノア殿を頼むっ!(ヒュージャ)」
ダンッ!
「え?は?(クリストフ)」
盛り土の様な場所に浮かぶ″巨大な魔石″に心当たりがあった様子のヒュージャは、大慌てで走り出し、携えていた剣を抜いて上段に構える。
ゴボゴボゴボ…
「おぉおおおおおおおおぁっ!(ヒュージャ)」
ゴッ!『『ゴボァッ!』』(剣の振り下ろしと同時に″巨大な魔石″から黒い液体が噴出。)
ビョルルンッ!(黒い液体が黒い腕に変化。)
「ぬっ!?『ドガァッ!』ぅぐぁあああっ!(ヒュージャ)」
噴出した黒い液体は腕を形成すると、斬り掛かってきていたヒュージャを思いっ切り吹き飛ばした。
『『ベギャァッ!』』ガラガラガラ…!
余程の力だったのか、ヒュージャは後方の廃墟に突っ込み、倒壊していた。
ガラガラ…
「ぶはっ!
クリストフ殿!あれはただの″巨大な魔石″ではない『ダンジョンコア』だ!
急いであれを破壊しないと、ここら辺一帯はダンジョンとなってしまう!(ヒュージャ)」
「な、何ですと!?(クリストフ)」
「くっ…ダンジョンの…『コア』…?
あの″巨大な魔石″がか…?」
受け身を取ったのか、瓦礫の中から転がり出てきたヒュージャは取り敢えず無事な様子。
彼の言う事が正しければ、黒い液体が湧き出している″巨大な魔石″は『ダンジョンコア』と呼ばれるものであるという。
「俺らの故郷がダンジョン化する際に同じ様な″巨大な魔石″が出現していた!
その″巨大な魔石″の出現時期は分からんが、故郷と同じであれば、大体2日~3日位でダンジョン化するだろうっ!(ヒュージャ)」
「…っ、そう言えばそんな事言っていたな…」
~タイトル『覚悟をキメる』より抜粋~
「我々3人は元々東にあるとある島の生まれで
、島が丸々一島ダンジョンと化し、孤児として各地を転々としていたのだ。
とても冒険者云々を目指す等言ってられない状態だったのでね。
色々と死に物狂いだった訳さ。(ヒューガ)」
「ダンジョン化が成されてしまえばここら一帯に甚大な被害が出てしまう!
君ですら精神的にやられたそこの悪霊と同じものがウジャウジャと出現してしまうぞっ!(ヒュージャ)」
「な、何ですと…!(クリストフ)」
「…それならさっさとアレを壊
『『『ドバァッ!』』』(″巨大な魔石″(『ダンジョンコア』)から黒い液体が瀑布の様に噴出。)
『『『『ザバァアアアッ!』』』』(<浄化>で霧散させた黒い液体が再び地面に流れ込む。)
「むぉっ!?(クリストフ)」
「ぅがっ!」
足下に再び黒い液体が流れ込み、強烈な『恐怖』『萎縮』『威圧』が2人を襲う。
特に先程黒い液体を浴びて精神的にやられたノアは、クリストフ以上に精神ダメージが入る。
「ぉ、あ″あ″あ″あああああっ!」ズラッ!
ダンッ!
「っ!?ノア殿!?(クリストフ)」
殆どの魔力を消費し、支えられていたノアが咆哮を発しながら荒鬼神ノ化身を手に『ダンジョンコア』へと駆け出す。
バシャッ!パシャァッ!
「お″お″お″おおおおおっ!」
ゴボッ…
〔殺して…〕
「っ!?」
高速で迫るノアが大上段に剣を構え、一刀の下に破壊に向かうが、突然『ダンジョンコア』から先程の女性ではなく、″黒い涙を流したガリガリに痩せ細った幼女″が出現。
ノアは思わず動きを止めてしまった。
〔殺して…それできみの気が晴れるならワタシヲ『ボクヲ』ワタシタチを、『『『殺して』』』。〕
「っ、ぅ、ああ…『ドシュゥッ!』げぇあっ…」
ドシャァッ!
動きが止まったノアの首に強い衝撃が走る。
見てみると首の一部が抉れて出血しており、ノアはそのまま転倒してしまった。
〔…あら?殺ったと思ったのに…〕
「くっ…ぐぅう…」
幼女姿の悪霊が首を傾げる。
どうやら本人はノアを殺すつもりで攻撃したらしいが、ノアは無意識的に致命傷を避けた様であった。
〔まぁ良いわ。
きみは″この姿″だと攻撃出来ないみたいだしね。
何せ″昔の自分そっくり″なんだもの。
うふふ…この『コア』は壊させない…
漸くここまで漕ぎ着けたんだもの…絶対に完遂してやるわ…〕
幼女姿の悪霊は『ダンジョンコア』を優しく抱擁し、うっとりとした表情で愛でていた。
『『『ポォオオオ…』』』
「取り敢えず回復は済ませました。
魔力と体力の回復に勤しんで下され。(クリストフ)」
「あぁ、先ずはそれが先決だな…」
「<ヒール>が掛からないとは、君の適正は中々に厄介だな…(ヒュージャ)」
首をやられたノアの治療に、クリストフから提供されたヒールダストマッシュルームを使用。
何とか出血と傷の治療は完了したが、魔力の回復がまだな為、それに専念する事に。
「では私は時間稼ぎに向かいますぞ。(クリストフ)」
「俺もだ、子供に先陣を任すのとやられっ放しは御免だ。(ヒュージャ)」
クリストフが『時間稼ぎ』と言っている辺り、ここまで規模の大きい悪霊に対して決定打を持っていない事を、暗に示しているものだと思われる。
「待ってろ…直ぐに…戻る…」
『『ババッ!』』(2人が悪霊の下へ。)
ノアからの言葉を聞き終える前に2人は悪霊の下へと向かっていった。
(…とは言ったものの、こちらに手があるかと言われればあまり無い…
赤熱状態の荒鬼神ノ化身で焼き斬れると思うがあの規模では…
あとは【龍神邪火】で広域的に焼く…くそっ、剣1本分ですら魔力が溜まってない…
ここから溜めるのは骨だぞ…
というか、俺に″アレ″が攻撃出来るのか…?
悪霊と分かってて斬り付けにいって体が硬直してしまったアイツを…)
ノアは悪霊の殲滅方法を模索しつつ、そもそも今の状態で攻撃自体行えるのか自問自答する。
カタカタ…
(…確かに悪霊の″あの姿″は昔の俺と同じ姿だ…
今でも夢に出ては魘されているというのに、目と鼻の先に立っていたらこれ程までに自身の自由を奪うか…)
荒鬼神ノ化身を握る右手が僅かに震えている。
悪霊を斬る。と少し想像しただけでこれだ、実際に斬れるかどうかすら怪しいだろう。
(昔に比べたら強くなったと思ったんだけどなぁ…
ハハ…鬼神も何とか言ってくれよ…)
(『……。』)
(ん?鬼神?)
(『ん?あぁ済まん、聞いてなかった。』)
(んだよぉ…)
中に居る鬼神に呼び掛けるノアだが応答がない。再度呼び掛けると我に返った様に返事を返してきた。
(こんな時に無視なんて酷いんじゃない?)
(『いや、済まん。
″俺の知らない【固有スキル】″の『取説』を読んでたんだ、どうやらこの状況を打破出来る代物らしいからな。』)
(は?)
物凄い魔力を放っておりますぞ!(クリストフ)」
「何だあれは…
…いや、あれと同じ物を俺は見た事がある…あっ!
クリストフ殿!ノア殿を頼むっ!(ヒュージャ)」
ダンッ!
「え?は?(クリストフ)」
盛り土の様な場所に浮かぶ″巨大な魔石″に心当たりがあった様子のヒュージャは、大慌てで走り出し、携えていた剣を抜いて上段に構える。
ゴボゴボゴボ…
「おぉおおおおおおおおぁっ!(ヒュージャ)」
ゴッ!『『ゴボァッ!』』(剣の振り下ろしと同時に″巨大な魔石″から黒い液体が噴出。)
ビョルルンッ!(黒い液体が黒い腕に変化。)
「ぬっ!?『ドガァッ!』ぅぐぁあああっ!(ヒュージャ)」
噴出した黒い液体は腕を形成すると、斬り掛かってきていたヒュージャを思いっ切り吹き飛ばした。
『『ベギャァッ!』』ガラガラガラ…!
余程の力だったのか、ヒュージャは後方の廃墟に突っ込み、倒壊していた。
ガラガラ…
「ぶはっ!
クリストフ殿!あれはただの″巨大な魔石″ではない『ダンジョンコア』だ!
急いであれを破壊しないと、ここら辺一帯はダンジョンとなってしまう!(ヒュージャ)」
「な、何ですと!?(クリストフ)」
「くっ…ダンジョンの…『コア』…?
あの″巨大な魔石″がか…?」
受け身を取ったのか、瓦礫の中から転がり出てきたヒュージャは取り敢えず無事な様子。
彼の言う事が正しければ、黒い液体が湧き出している″巨大な魔石″は『ダンジョンコア』と呼ばれるものであるという。
「俺らの故郷がダンジョン化する際に同じ様な″巨大な魔石″が出現していた!
その″巨大な魔石″の出現時期は分からんが、故郷と同じであれば、大体2日~3日位でダンジョン化するだろうっ!(ヒュージャ)」
「…っ、そう言えばそんな事言っていたな…」
~タイトル『覚悟をキメる』より抜粋~
「我々3人は元々東にあるとある島の生まれで
、島が丸々一島ダンジョンと化し、孤児として各地を転々としていたのだ。
とても冒険者云々を目指す等言ってられない状態だったのでね。
色々と死に物狂いだった訳さ。(ヒューガ)」
「ダンジョン化が成されてしまえばここら一帯に甚大な被害が出てしまう!
君ですら精神的にやられたそこの悪霊と同じものがウジャウジャと出現してしまうぞっ!(ヒュージャ)」
「な、何ですと…!(クリストフ)」
「…それならさっさとアレを壊
『『『ドバァッ!』』』(″巨大な魔石″(『ダンジョンコア』)から黒い液体が瀑布の様に噴出。)
『『『『ザバァアアアッ!』』』』(<浄化>で霧散させた黒い液体が再び地面に流れ込む。)
「むぉっ!?(クリストフ)」
「ぅがっ!」
足下に再び黒い液体が流れ込み、強烈な『恐怖』『萎縮』『威圧』が2人を襲う。
特に先程黒い液体を浴びて精神的にやられたノアは、クリストフ以上に精神ダメージが入る。
「ぉ、あ″あ″あ″あああああっ!」ズラッ!
ダンッ!
「っ!?ノア殿!?(クリストフ)」
殆どの魔力を消費し、支えられていたノアが咆哮を発しながら荒鬼神ノ化身を手に『ダンジョンコア』へと駆け出す。
バシャッ!パシャァッ!
「お″お″お″おおおおおっ!」
ゴボッ…
〔殺して…〕
「っ!?」
高速で迫るノアが大上段に剣を構え、一刀の下に破壊に向かうが、突然『ダンジョンコア』から先程の女性ではなく、″黒い涙を流したガリガリに痩せ細った幼女″が出現。
ノアは思わず動きを止めてしまった。
〔殺して…それできみの気が晴れるならワタシヲ『ボクヲ』ワタシタチを、『『『殺して』』』。〕
「っ、ぅ、ああ…『ドシュゥッ!』げぇあっ…」
ドシャァッ!
動きが止まったノアの首に強い衝撃が走る。
見てみると首の一部が抉れて出血しており、ノアはそのまま転倒してしまった。
〔…あら?殺ったと思ったのに…〕
「くっ…ぐぅう…」
幼女姿の悪霊が首を傾げる。
どうやら本人はノアを殺すつもりで攻撃したらしいが、ノアは無意識的に致命傷を避けた様であった。
〔まぁ良いわ。
きみは″この姿″だと攻撃出来ないみたいだしね。
何せ″昔の自分そっくり″なんだもの。
うふふ…この『コア』は壊させない…
漸くここまで漕ぎ着けたんだもの…絶対に完遂してやるわ…〕
幼女姿の悪霊は『ダンジョンコア』を優しく抱擁し、うっとりとした表情で愛でていた。
『『『ポォオオオ…』』』
「取り敢えず回復は済ませました。
魔力と体力の回復に勤しんで下され。(クリストフ)」
「あぁ、先ずはそれが先決だな…」
「<ヒール>が掛からないとは、君の適正は中々に厄介だな…(ヒュージャ)」
首をやられたノアの治療に、クリストフから提供されたヒールダストマッシュルームを使用。
何とか出血と傷の治療は完了したが、魔力の回復がまだな為、それに専念する事に。
「では私は時間稼ぎに向かいますぞ。(クリストフ)」
「俺もだ、子供に先陣を任すのとやられっ放しは御免だ。(ヒュージャ)」
クリストフが『時間稼ぎ』と言っている辺り、ここまで規模の大きい悪霊に対して決定打を持っていない事を、暗に示しているものだと思われる。
「待ってろ…直ぐに…戻る…」
『『ババッ!』』(2人が悪霊の下へ。)
ノアからの言葉を聞き終える前に2人は悪霊の下へと向かっていった。
(…とは言ったものの、こちらに手があるかと言われればあまり無い…
赤熱状態の荒鬼神ノ化身で焼き斬れると思うがあの規模では…
あとは【龍神邪火】で広域的に焼く…くそっ、剣1本分ですら魔力が溜まってない…
ここから溜めるのは骨だぞ…
というか、俺に″アレ″が攻撃出来るのか…?
悪霊と分かってて斬り付けにいって体が硬直してしまったアイツを…)
ノアは悪霊の殲滅方法を模索しつつ、そもそも今の状態で攻撃自体行えるのか自問自答する。
カタカタ…
(…確かに悪霊の″あの姿″は昔の俺と同じ姿だ…
今でも夢に出ては魘されているというのに、目と鼻の先に立っていたらこれ程までに自身の自由を奪うか…)
荒鬼神ノ化身を握る右手が僅かに震えている。
悪霊を斬る。と少し想像しただけでこれだ、実際に斬れるかどうかすら怪しいだろう。
(昔に比べたら強くなったと思ったんだけどなぁ…
ハハ…鬼神も何とか言ってくれよ…)
(『……。』)
(ん?鬼神?)
(『ん?あぁ済まん、聞いてなかった。』)
(んだよぉ…)
中に居る鬼神に呼び掛けるノアだが応答がない。再度呼び掛けると我に返った様に返事を返してきた。
(こんな時に無視なんて酷いんじゃない?)
(『いや、済まん。
″俺の知らない【固有スキル】″の『取説』を読んでたんだ、どうやらこの状況を打破出来る代物らしいからな。』)
(は?)
35
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる