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取り敢えず南へ編
即落ち2時間
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~『カステロ』・正門~
「…なぁ、この″看板″どう思うよ…?(門兵1)」
「″『【鬼神】立入禁止』″はやり過ぎだと思うけどなぁ…ロスト伯の耳に…と言うかギルドにはどう説明するつもりなんだ?(門兵2)」
「つーか門の前に立てるか?普通…
ここの″領主代理″頭堅ぇからなぁ…俺知らねぇぞ…(門兵3)」
ノアがアンテイカーを発って数日経ったとある日の事、アンテイカーから5山離れた場所にあるここ『カステロ』の街へと続く門の前では、身分確認や通行許可を担う門兵3人が″領主代理″の指示で出した″看板″を見て心配そうな表情を浮かべていた。
「確かに【鬼神】の行く先々で色々と起こってはいるが、結果論に過ぎないだろ。
しかも殆ど自信が主だって解決してるし…(門兵1)」
「…取り敢えず、もう少し守衛所に向く様に立てよう。街にやって来た商人に見られたら噂が立つぞ…(門兵2)」
ズズズズ…(″『【鬼神】立入禁止』の看板″を移動。)
【鬼神】を不憫に思った門兵の1人が、門の者だけ確認出来る位置に移動させていた。
~『カステロ』内・領主館~
「取り敢えず、ギルドを通さず兵に指示は出しときましたぜ。」
「あぁ助かった。(シルヴィオ)」
「でも良いんですか?
ギルド所かロスト伯の耳にでも入ったら大目玉食らいますよ?」
「【鬼神】がこの街に来るであろうたかが1~2日だけだ、大丈夫だろ。
良いか?今この街は多大な額の投じて保養地として売り出そうとしている訳だ。
そんな矢先、訪れる先々で問題を起こしてきた【鬼神】がやって来るんだぞ?
立入を禁止してさっさと次の街へと向かって貰った方が良いだろう?(シルヴィオ)」
「いやー…そう上手くいきますかねぇ…」
「安心しろ、伊達に2年″領主代理″を務めとらんぞ。(シルヴィオ)」
(だから心配なんだよなぁ…)
~『カステロ』に向かっている途中のノア~
「僕ね~、この″リラクゼーション満載コース″っての体験してみたいな♪
″1時間で4時間分の寝心地″、″疲労根絶祭り″。
あぁ~、今から待ち遠しいよ~♪」
《契約者様はルンルンだね~。》
(普段あんなにカッコイイノア君がこんなに無邪気に…か、可愛いっちゃ…(ミダレ))
「ノア君の体、ヴァンちゃんがほぼ毎日解してるのにガッチガチだもんねぇ、専門職に解して貰った方が良いかもね。(ラインハード)」
「ぐぬぬ…だってノア様ずっと連戦続きだから体が休まる時が無いんですもの…(ヴァンディット)」
「そうですよ、逆に良く体壊しませんよね…(ミリア)」
「一応ケアはしてるのですがね…(クリストフ)」
「つーか先ず坊の場合は寝ろ。(バド)」
「この数日ちょこ寝しかしとらんくて合計1時間も寝とらんじゃろ?(ルド)」
「楽しみにしてたのは知っとるが、その前にぶっ倒れるど?(ロイ)」
アンテイカーを出て数日の一行。
教会主導で行われた成仏の儀を見届け、街を同時に発った為今回はドワーフ3人組も一緒である。
次に向かう街は『カステロ』という所で、保養地として売り出し中だとかで冒険者ギルドから勧められた街である。
獣人国を出てから連戦続きで体が休まる事も無く、悪霊騒ぎで過去のトラウマをほじくり返されてここ最近寝るのが億劫になってくたくたのノアにとって打って付けな場所なのだ。
ノアはギルドで貰った『カステロ』のパンフレットに、何処を回るかを事前に印を付ける程楽しみにしていた。
その様子は翌日の遠足を待ちわびる子供の様であった。
「大丈夫大丈夫。
街に着いたらゆっくりするし、美味しいものを食べてぐっすり寝る様にするさ♪」
~それから2時間後~
『【鬼神】立入禁止』ヌーン。
orz「…嘘だろ…」ガックリ…
「「「「「「「「えぇ…」」」」」」」」
(来ちゃった…絶対あの子だ…(門兵2))
(うわぁ来ちゃったよ…そこら辺の新人冒険者と変わらない年齢じゃないか…(門兵1))
(あーあ、可哀想に…俺知らねぇぞ…(門兵3))
『カステロ』へと続く門に到着し、身分確認待ちの待機列に並ぶ一行。
その間もノアはルンルン気分でパンフレットに目を通していた。
何故か先頭で身分証明をし、通行許可を得ていた商人が近くの″立て看板″を見た後にノアの方を見ていたが、その事にノアが気付く事はなかった。
その後暫しして自分達の番になり、ノアが懐から冒険者カードを取り出そうとしつつ、ふと近くの″立て看板″を見、何度か目を擦った後で地面に崩れ落ちたのだった。
勿論他の者達や、その後ろの待機列の者達は何事かと思い、ノアが見ていた″立て看板″を見て困惑する事になった。
「…何じゃ、このピンポイントな名指しは…(バド)」
「まるで罪人扱いでねぇが?(ロイ)」
「おい、あんたら(門兵)、こりゃ一体どういうこっちゃ?(ルド)」
「そ、そういった反応をするのは無理も無いだろう…
その前に確認させて貰いたいのだが、そこで崩れ落ちている少年は【鬼神】で間違いないのか…?(門兵1)」
タタタ…
「どうぞ、身分確認ですぞ。(クリストフ)」
「キ、キノコ…!?あ、ありがとう…(門兵3)」
やはりといった反応が見られたので、即座にノア達の下へ向かった門兵達。
門兵達は、膝から崩れ落ちているノアを【鬼神】であると内心分かっているものの、職務上確認を取る。
すると小走りでやって来たクリストフは、ノアが取り落としたクリスタルブルーの冒険者カードを拾い、門兵に差し出した。
『中級冒険者″【鬼神】のノア″』
「ほ、本物だ…(門兵3)」
「あー…やっぱりか…(門兵1)」
「えーっとですね、これには訳が
『ガコォンッ!』(門の小扉が開く。)
「「「あ。」」」
「おぅ、【鬼神】は来たか?(シルヴィオ)」
ノアの身分確認をし終えた直後、『カステロ』へと続く門の小扉が開き、この街の″領主代理″であるシルヴィオが出て来た。
「あ、あの、丁度【鬼神】が来た所で…(門兵2)」
「む?この子供が【鬼神】だな!?(シルヴィオ)」
″領主代理″シルヴィオは【鬼神】の名を聞くなりorz 状態のノアを見て【鬼神】と判断。
「おい【鬼神】とやら!
こちとら広く集客力を上げようと事業改革を行ったばかりなのだ!
貴様の様に厄介事ばかり持ち込む輩を中に入れ、作り上げた街をぶち壊されては堪ったモノでは無い!
良いか?門兵!絶対に【鬼神】を通すんじゃないぞ!(シルヴィオ)」
『『バァンッ!』』(小扉閉。)
「「「「「「「えぇ…」」」」」」」
「…なぁ、この″看板″どう思うよ…?(門兵1)」
「″『【鬼神】立入禁止』″はやり過ぎだと思うけどなぁ…ロスト伯の耳に…と言うかギルドにはどう説明するつもりなんだ?(門兵2)」
「つーか門の前に立てるか?普通…
ここの″領主代理″頭堅ぇからなぁ…俺知らねぇぞ…(門兵3)」
ノアがアンテイカーを発って数日経ったとある日の事、アンテイカーから5山離れた場所にあるここ『カステロ』の街へと続く門の前では、身分確認や通行許可を担う門兵3人が″領主代理″の指示で出した″看板″を見て心配そうな表情を浮かべていた。
「確かに【鬼神】の行く先々で色々と起こってはいるが、結果論に過ぎないだろ。
しかも殆ど自信が主だって解決してるし…(門兵1)」
「…取り敢えず、もう少し守衛所に向く様に立てよう。街にやって来た商人に見られたら噂が立つぞ…(門兵2)」
ズズズズ…(″『【鬼神】立入禁止』の看板″を移動。)
【鬼神】を不憫に思った門兵の1人が、門の者だけ確認出来る位置に移動させていた。
~『カステロ』内・領主館~
「取り敢えず、ギルドを通さず兵に指示は出しときましたぜ。」
「あぁ助かった。(シルヴィオ)」
「でも良いんですか?
ギルド所かロスト伯の耳にでも入ったら大目玉食らいますよ?」
「【鬼神】がこの街に来るであろうたかが1~2日だけだ、大丈夫だろ。
良いか?今この街は多大な額の投じて保養地として売り出そうとしている訳だ。
そんな矢先、訪れる先々で問題を起こしてきた【鬼神】がやって来るんだぞ?
立入を禁止してさっさと次の街へと向かって貰った方が良いだろう?(シルヴィオ)」
「いやー…そう上手くいきますかねぇ…」
「安心しろ、伊達に2年″領主代理″を務めとらんぞ。(シルヴィオ)」
(だから心配なんだよなぁ…)
~『カステロ』に向かっている途中のノア~
「僕ね~、この″リラクゼーション満載コース″っての体験してみたいな♪
″1時間で4時間分の寝心地″、″疲労根絶祭り″。
あぁ~、今から待ち遠しいよ~♪」
《契約者様はルンルンだね~。》
(普段あんなにカッコイイノア君がこんなに無邪気に…か、可愛いっちゃ…(ミダレ))
「ノア君の体、ヴァンちゃんがほぼ毎日解してるのにガッチガチだもんねぇ、専門職に解して貰った方が良いかもね。(ラインハード)」
「ぐぬぬ…だってノア様ずっと連戦続きだから体が休まる時が無いんですもの…(ヴァンディット)」
「そうですよ、逆に良く体壊しませんよね…(ミリア)」
「一応ケアはしてるのですがね…(クリストフ)」
「つーか先ず坊の場合は寝ろ。(バド)」
「この数日ちょこ寝しかしとらんくて合計1時間も寝とらんじゃろ?(ルド)」
「楽しみにしてたのは知っとるが、その前にぶっ倒れるど?(ロイ)」
アンテイカーを出て数日の一行。
教会主導で行われた成仏の儀を見届け、街を同時に発った為今回はドワーフ3人組も一緒である。
次に向かう街は『カステロ』という所で、保養地として売り出し中だとかで冒険者ギルドから勧められた街である。
獣人国を出てから連戦続きで体が休まる事も無く、悪霊騒ぎで過去のトラウマをほじくり返されてここ最近寝るのが億劫になってくたくたのノアにとって打って付けな場所なのだ。
ノアはギルドで貰った『カステロ』のパンフレットに、何処を回るかを事前に印を付ける程楽しみにしていた。
その様子は翌日の遠足を待ちわびる子供の様であった。
「大丈夫大丈夫。
街に着いたらゆっくりするし、美味しいものを食べてぐっすり寝る様にするさ♪」
~それから2時間後~
『【鬼神】立入禁止』ヌーン。
orz「…嘘だろ…」ガックリ…
「「「「「「「「えぇ…」」」」」」」」
(来ちゃった…絶対あの子だ…(門兵2))
(うわぁ来ちゃったよ…そこら辺の新人冒険者と変わらない年齢じゃないか…(門兵1))
(あーあ、可哀想に…俺知らねぇぞ…(門兵3))
『カステロ』へと続く門に到着し、身分確認待ちの待機列に並ぶ一行。
その間もノアはルンルン気分でパンフレットに目を通していた。
何故か先頭で身分証明をし、通行許可を得ていた商人が近くの″立て看板″を見た後にノアの方を見ていたが、その事にノアが気付く事はなかった。
その後暫しして自分達の番になり、ノアが懐から冒険者カードを取り出そうとしつつ、ふと近くの″立て看板″を見、何度か目を擦った後で地面に崩れ落ちたのだった。
勿論他の者達や、その後ろの待機列の者達は何事かと思い、ノアが見ていた″立て看板″を見て困惑する事になった。
「…何じゃ、このピンポイントな名指しは…(バド)」
「まるで罪人扱いでねぇが?(ロイ)」
「おい、あんたら(門兵)、こりゃ一体どういうこっちゃ?(ルド)」
「そ、そういった反応をするのは無理も無いだろう…
その前に確認させて貰いたいのだが、そこで崩れ落ちている少年は【鬼神】で間違いないのか…?(門兵1)」
タタタ…
「どうぞ、身分確認ですぞ。(クリストフ)」
「キ、キノコ…!?あ、ありがとう…(門兵3)」
やはりといった反応が見られたので、即座にノア達の下へ向かった門兵達。
門兵達は、膝から崩れ落ちているノアを【鬼神】であると内心分かっているものの、職務上確認を取る。
すると小走りでやって来たクリストフは、ノアが取り落としたクリスタルブルーの冒険者カードを拾い、門兵に差し出した。
『中級冒険者″【鬼神】のノア″』
「ほ、本物だ…(門兵3)」
「あー…やっぱりか…(門兵1)」
「えーっとですね、これには訳が
『ガコォンッ!』(門の小扉が開く。)
「「「あ。」」」
「おぅ、【鬼神】は来たか?(シルヴィオ)」
ノアの身分確認をし終えた直後、『カステロ』へと続く門の小扉が開き、この街の″領主代理″であるシルヴィオが出て来た。
「あ、あの、丁度【鬼神】が来た所で…(門兵2)」
「む?この子供が【鬼神】だな!?(シルヴィオ)」
″領主代理″シルヴィオは【鬼神】の名を聞くなりorz 状態のノアを見て【鬼神】と判断。
「おい【鬼神】とやら!
こちとら広く集客力を上げようと事業改革を行ったばかりなのだ!
貴様の様に厄介事ばかり持ち込む輩を中に入れ、作り上げた街をぶち壊されては堪ったモノでは無い!
良いか?門兵!絶対に【鬼神】を通すんじゃないぞ!(シルヴィオ)」
『『バァンッ!』』(小扉閉。)
「「「「「「「えぇ…」」」」」」」
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