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取り敢えず南へ編
脱出
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~『美肌の湯』・休憩所~
『『『ズズンッ!』』』 『『メキメキメキメキッ!』』
「「「えっ!?」」」
「敵襲?(ミコト)」
「て、″手の者″が嗅ぎ付けて来たのでしょうか…?(シトラ)」
湯疲れで休んでいたシトラと共にミダレの帰りを待っていた一行の下に突如強い衝撃と轟音が襲う。
何が起こっているか分からないといったノア組の女性陣に対し、″敵襲″、″手の者″等不穏な単語が1発目に並ぶ辺り、ミコトとシトラにも何かしら背景がありそうだ。
「うわにゃ!?(猫獣人1)」
「何何何何!?(猫獣人2)」
「地震!?噴火!?噴火!?(猫獣人3)」
近くに居た猫獣人族の団体客も何事かと大慌てな様子。
『『『『ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』』
『『『ビキッ!』』』(建物にヒビが入る。)
「お嬢!(ミコト)」
「はい!(シトラ)」
「ブラッツ!(ヴァンディット)」
ギリッ…(ヴァンディットが指を噛み小さな傷を作る。)
「ミリアちゃん!(ラインハード)」
「は、はいぃっ!(ミリア)」
建物に亀裂が入った瞬間、各々が直ぐに行動を開始。
ミコトはシトラを。ラインハードはミリアを抱き寄せ、ヴァンディットは眷属のブラッツを呼びつつ指に血を滴らせる。
『『『ピシャァアアッ!』』』(細い根の様に形成させた血液が今にも崩れそうな壁に張り巡らせ。補強する。)
「獣人の方々!早く避難を!いつまで持つか分かりません!(ヴァンディット)」
「「「う、うにゃにゃっ!」」」
『『『シュババッ!』』』(猫獣人族の団体客が一斉に避難。)
「何それ凄いねヴァンちゃん!(ラインハード)」
「お見事です!(ミリア)」
「この前アンテイカーで悪霊に乗っ取られてからいつの間にか覚えてたの…<血液操作>の応用みたい…(ヴァンディット)」
ノアの直ぐ近くで戦闘を見続けてきたからか、自然と判断能力が付いていたヴァンディットの咄嗟の対応で猫獣人の団体客は本能的に逃げる方向を察知して大慌てで逃げていった。
『『『うじゅるじゅる…』』』(ひび割れた場所からジェル状の黒い物体が湧き出てくる。)
「「ぎゃー!何これー!(ラインハードとミリア)」」
「考えるな。取り敢えず、逃げ。(ミコト)」
「皆さん!ミコトの後に!(シトラ)」
「「「は、はい!」」」
現在も地下から断続的に何かが湧き出し、建物全体が崩壊を続けている。
そんな中ミコトは、落ち着いているのか素なのか定かで無い声音で避難指示を出す。
だが、どう考えても崩壊の方が早く、避難通路は既に歪み始めていた。
恐らくミコトだけであっても崩壊に巻き込まれる事になり、シトラを救う事も難しいだろう。
「ブラッツ!血液の壁を左右に展開!
少しで良い、時間を稼いで!(ヴァンディット)」
ヴォンッ!『『ゾワァッ!』』
「血…狼…?(ミコト)」
「ハーちゃん!″やって″!(ヴァンディット)」
ズボッ!(影の中からケース型の魔装鉄甲を取り出す。)
「そこの人(ミコト)!
ちょっとミリアちゃんをお願い出来ますか!?(ラインハード)」
「え?…り、了。(ミコト)」
「ミリアちゃん、直ぐに移って!
ヴァンちゃんはブラッツに乗って!″飛んで″突破するよ!(ラインハード)」
『『『ガシャガシャッ!』』』(ラインハードの体に魔装鉄甲装着。)
チキチキチキ…(肩にガトリング砲移動。)
「わ、わぁぁ…(シトラ)」
「き、奇天烈…(ミコト)」
ラインハードの変形・変化に驚きつつも崩れ行く通路を進む一行。
その後ヴァンディットは体の側面に血の盾を展開したブラッツに乗り込み、ミコトからはミリアを受け取っていよいよ脱出の手筈を整える。
「ミコトさんはしっかりとシトラさんを抱き抱えてて!ミリアちゃんもよ!(ラインハード)」
「り、了。(ミコト)」
ギュゥウ…(ミコト、シトラ双方抱き付く腕に力を入れる。)
ヒィイイイン…『『バシュゥウッ!』』(魔装鉄甲に溜まった衝撃力を使って飛翔。)
ガシッ!(ミコトを魔装鉄甲で掴む。)
『『ガガガガガッ!』』(ブラッツの盾で側面からの瓦礫を防ぐ。)
通路は全体的に台形に歪み、いつ崩壊するか分からない状態であったが、ラインハードはそこをミリアとミコトを抱えた状態で飛行していた。
が
~女性陣から30メル先~
ギギッ!ギィッ!
「にょぁあっ!扉が変形してるにょ!(猫獣人3)」
「階段で…!(猫獣人2)」
「間に合わないにゃ!どうすっかにゃ!(猫獣人1)」
備え付けの非常口はあったが変形して使い物にならず、かといって階段から外に向かっては時間的に厳しく頭を抱える猫獣人族の団体客。
そこに
『『『ゴガガガガガガガガガガッ!』』』(ガトリング砲。)
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
「「「うにょぉおおおおおっ!?」」」
通路の奥から、飛行しながらガトリング砲をぶっ放すラインハードの魔力弾が扉所かその周りの壁を破壊。
外へと通じる大穴を形成した。
『『ゴォオオオオオオッ!』』
「皆さん!早く!そこからっ!(ラインハード)」
「「「「うにゃにゃにゃにゃーっ!」」」」
今更だが、休憩所があるのは建物の3階付近。
にも関わらず猫獣人の団体客は次々と飛び降りていった。(この世界の猫獣人族は建物の8階から飛び降りても割と平気。)
『『ゴォオオオオオオッ!』』
「っそぉおおーーい!(ラインハード)」
『『『バシュゥウッ!』』』
ヴォウッ!
猫獣人族の団体客が飛び降りた直後、魔装鉄甲装備のラインハードとミリア、掴まれていたミコトとシトラ、ブラッツに乗ったヴァンディット全員が建物の外に脱出したのであった。
~それと同時刻・正門前~
「クリストフ!様子を見てくるからミダレとニャーゴを頼む!」
「畏まり!(クリストフ)」
「ミダレはここに居ろ!良いな!」
「は、はひ…(ミダレ)」
スラッ、バシュンッ!(腰から抜いた荒鬼神ノ化身を真上にぶん投げて転移。)
轟音と地響きから、街の中心辺りからのモノと判断したノアは、街を囲む防壁よりも更に上、約30メルの高さまで転移。
ざっくりと街の中心まで見渡せる位置まで移動し、次々に行動を開始。
(こんな形で街の中を見る事になるとは…
砂埃が立っているあそこだな、よし…<猿叫>発動。)
″「あ″あ″っ″!」″(<猿叫>による衝撃波混じりの大声が響く。)
(<エコーロケーション(反響定位)>発動。)
キィイイイイン…(<猿叫>による自身の大声の反響音を聞いて街の地形、道、建物や人の位置を大雑把に確認。)
(…よし、大体分かった…
それよりも砂埃で殆ど見えない…頼む…皆避難しててくれ…)
<ゴガガガガガガッ…>
<よぉおっし!出れましたよぉお!(ラインハード)>
<<やったー!>>
<<<うにゃにゃにゃにゃーっ!>>>
(よ、良かった…)
祈る思いで<聞き耳>を立て続けたノアの耳に、街に残っていた女性陣達と猫獣人の団体客の声が響くのだった。
『『『ズズンッ!』』』 『『メキメキメキメキッ!』』
「「「えっ!?」」」
「敵襲?(ミコト)」
「て、″手の者″が嗅ぎ付けて来たのでしょうか…?(シトラ)」
湯疲れで休んでいたシトラと共にミダレの帰りを待っていた一行の下に突如強い衝撃と轟音が襲う。
何が起こっているか分からないといったノア組の女性陣に対し、″敵襲″、″手の者″等不穏な単語が1発目に並ぶ辺り、ミコトとシトラにも何かしら背景がありそうだ。
「うわにゃ!?(猫獣人1)」
「何何何何!?(猫獣人2)」
「地震!?噴火!?噴火!?(猫獣人3)」
近くに居た猫獣人族の団体客も何事かと大慌てな様子。
『『『『ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』』
『『『ビキッ!』』』(建物にヒビが入る。)
「お嬢!(ミコト)」
「はい!(シトラ)」
「ブラッツ!(ヴァンディット)」
ギリッ…(ヴァンディットが指を噛み小さな傷を作る。)
「ミリアちゃん!(ラインハード)」
「は、はいぃっ!(ミリア)」
建物に亀裂が入った瞬間、各々が直ぐに行動を開始。
ミコトはシトラを。ラインハードはミリアを抱き寄せ、ヴァンディットは眷属のブラッツを呼びつつ指に血を滴らせる。
『『『ピシャァアアッ!』』』(細い根の様に形成させた血液が今にも崩れそうな壁に張り巡らせ。補強する。)
「獣人の方々!早く避難を!いつまで持つか分かりません!(ヴァンディット)」
「「「う、うにゃにゃっ!」」」
『『『シュババッ!』』』(猫獣人族の団体客が一斉に避難。)
「何それ凄いねヴァンちゃん!(ラインハード)」
「お見事です!(ミリア)」
「この前アンテイカーで悪霊に乗っ取られてからいつの間にか覚えてたの…<血液操作>の応用みたい…(ヴァンディット)」
ノアの直ぐ近くで戦闘を見続けてきたからか、自然と判断能力が付いていたヴァンディットの咄嗟の対応で猫獣人の団体客は本能的に逃げる方向を察知して大慌てで逃げていった。
『『『うじゅるじゅる…』』』(ひび割れた場所からジェル状の黒い物体が湧き出てくる。)
「「ぎゃー!何これー!(ラインハードとミリア)」」
「考えるな。取り敢えず、逃げ。(ミコト)」
「皆さん!ミコトの後に!(シトラ)」
「「「は、はい!」」」
現在も地下から断続的に何かが湧き出し、建物全体が崩壊を続けている。
そんな中ミコトは、落ち着いているのか素なのか定かで無い声音で避難指示を出す。
だが、どう考えても崩壊の方が早く、避難通路は既に歪み始めていた。
恐らくミコトだけであっても崩壊に巻き込まれる事になり、シトラを救う事も難しいだろう。
「ブラッツ!血液の壁を左右に展開!
少しで良い、時間を稼いで!(ヴァンディット)」
ヴォンッ!『『ゾワァッ!』』
「血…狼…?(ミコト)」
「ハーちゃん!″やって″!(ヴァンディット)」
ズボッ!(影の中からケース型の魔装鉄甲を取り出す。)
「そこの人(ミコト)!
ちょっとミリアちゃんをお願い出来ますか!?(ラインハード)」
「え?…り、了。(ミコト)」
「ミリアちゃん、直ぐに移って!
ヴァンちゃんはブラッツに乗って!″飛んで″突破するよ!(ラインハード)」
『『『ガシャガシャッ!』』』(ラインハードの体に魔装鉄甲装着。)
チキチキチキ…(肩にガトリング砲移動。)
「わ、わぁぁ…(シトラ)」
「き、奇天烈…(ミコト)」
ラインハードの変形・変化に驚きつつも崩れ行く通路を進む一行。
その後ヴァンディットは体の側面に血の盾を展開したブラッツに乗り込み、ミコトからはミリアを受け取っていよいよ脱出の手筈を整える。
「ミコトさんはしっかりとシトラさんを抱き抱えてて!ミリアちゃんもよ!(ラインハード)」
「り、了。(ミコト)」
ギュゥウ…(ミコト、シトラ双方抱き付く腕に力を入れる。)
ヒィイイイン…『『バシュゥウッ!』』(魔装鉄甲に溜まった衝撃力を使って飛翔。)
ガシッ!(ミコトを魔装鉄甲で掴む。)
『『ガガガガガッ!』』(ブラッツの盾で側面からの瓦礫を防ぐ。)
通路は全体的に台形に歪み、いつ崩壊するか分からない状態であったが、ラインハードはそこをミリアとミコトを抱えた状態で飛行していた。
が
~女性陣から30メル先~
ギギッ!ギィッ!
「にょぁあっ!扉が変形してるにょ!(猫獣人3)」
「階段で…!(猫獣人2)」
「間に合わないにゃ!どうすっかにゃ!(猫獣人1)」
備え付けの非常口はあったが変形して使い物にならず、かといって階段から外に向かっては時間的に厳しく頭を抱える猫獣人族の団体客。
そこに
『『『ゴガガガガガガガガガガッ!』』』(ガトリング砲。)
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
「「「うにょぉおおおおおっ!?」」」
通路の奥から、飛行しながらガトリング砲をぶっ放すラインハードの魔力弾が扉所かその周りの壁を破壊。
外へと通じる大穴を形成した。
『『ゴォオオオオオオッ!』』
「皆さん!早く!そこからっ!(ラインハード)」
「「「「うにゃにゃにゃにゃーっ!」」」」
今更だが、休憩所があるのは建物の3階付近。
にも関わらず猫獣人の団体客は次々と飛び降りていった。(この世界の猫獣人族は建物の8階から飛び降りても割と平気。)
『『ゴォオオオオオオッ!』』
「っそぉおおーーい!(ラインハード)」
『『『バシュゥウッ!』』』
ヴォウッ!
猫獣人族の団体客が飛び降りた直後、魔装鉄甲装備のラインハードとミリア、掴まれていたミコトとシトラ、ブラッツに乗ったヴァンディット全員が建物の外に脱出したのであった。
~それと同時刻・正門前~
「クリストフ!様子を見てくるからミダレとニャーゴを頼む!」
「畏まり!(クリストフ)」
「ミダレはここに居ろ!良いな!」
「は、はひ…(ミダレ)」
スラッ、バシュンッ!(腰から抜いた荒鬼神ノ化身を真上にぶん投げて転移。)
轟音と地響きから、街の中心辺りからのモノと判断したノアは、街を囲む防壁よりも更に上、約30メルの高さまで転移。
ざっくりと街の中心まで見渡せる位置まで移動し、次々に行動を開始。
(こんな形で街の中を見る事になるとは…
砂埃が立っているあそこだな、よし…<猿叫>発動。)
″「あ″あ″っ″!」″(<猿叫>による衝撃波混じりの大声が響く。)
(<エコーロケーション(反響定位)>発動。)
キィイイイイン…(<猿叫>による自身の大声の反響音を聞いて街の地形、道、建物や人の位置を大雑把に確認。)
(…よし、大体分かった…
それよりも砂埃で殆ど見えない…頼む…皆避難しててくれ…)
<ゴガガガガガガッ…>
<よぉおっし!出れましたよぉお!(ラインハード)>
<<やったー!>>
<<<うにゃにゃにゃにゃーっ!>>>
(よ、良かった…)
祈る思いで<聞き耳>を立て続けたノアの耳に、街に残っていた女性陣達と猫獣人の団体客の声が響くのだった。
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