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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~街(前哨基地)建設~
ノア、キレる。
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~1分前~
(《…それにしても、ステラを肩に乗せている人族の子供は何とも得体が知れんな。
″全く気配を感じない。″
生きとし生ける者であれば多少なりとも己が気配を発するものだが…》)
〈あ、それは私も思ったのだわさ。〉
「ん?今何の話してるの?」
〈坊やから″全く気配が感じられないだわさ″って話だわさ。〉
「あー、その事ね。」
この地に登場した亜龍がステラの知り合いで、敵意が無いと判断した後、ふと亜龍が気になる事を口にした。
ノアから″全く気配を感じられない″。
ステラも同様な事を思っていたらしいがそこまで気掛かりでは無かったらしい。
勿論これには理由があり、現在のノアは″『鬼神』の力をフルに使う為『力の制御下』″にある。
『鬼神』から発せられる闘気や赤黒いオーラ等の諸々を内に留める事で、絶大な力を得る事が可能。(その結果、幾つかの【固有スキル】が消失する事になったが、ミダレを精気中毒に陥らせる事も無くなった。)
「…とまぁそんな感じ。
そう説明してくれるかな?」
〈良いのだわさ。
うんたら~、かんたら~(通訳中)。〉
《なる程、人族の中には器用な者も居るのだな。》
「まぁ今後も付き合いがあるだろうから、一度気配を覚えて貰った方が良いかな?」
『『『ズズズ…』』』(力の制御解除。)
〈おわー。〉
と、常時発動中の力の制御を一時的に解除し、自身の気配を認知して貰おうとした。
間近に居るステラは、ノアから発せられる気配に驚きを露にしていた。
対して亜龍は
『『パキィインッ!』』(肩の上のステラが氷の球体に包まれる。)
〈だわさ?〉
《貴様ぁっ!
″あの時″の…″10年前″の人族であったかぁっ!》
〈へ?〉
「へ?」
ゴォオッ!『『バチィイインッ!』』(大木の様な太い尻尾での薙ぎ払い。)
言語は分からないものの明確に怒り狂った亜龍はノアの気配を認知した瞬間、大木の様な太い尻尾による強烈な叩き付けをノアに見舞ったのだった。
《″あの時″の屈辱!晴らしてくれるわ!》
ゴッ!『『ガクンッ!』』
《ぬぅっ!?》
大きく吹き飛ばしたノアに追撃しようと唸り声を上げて発進した亜龍だが、それ以上先に進めなかった。
何故なら、″自身の尻尾をリヴァイアに掴まれ″、ピクリとも動けなかったからである。
「おい″亜龍″。
我が国では国賓クラスの恩人になりしてくれてんの?(リヴァイア)」
《喰われる覚悟あるんでしょうね?》
「あーもうダメね、戦争戦争。(アミスティア)」
「丁度良い。今晩の飯に亜龍肉が出るぞ。(レドリック)」
リヴァイアだけでなくグリードと両親共々絶賛怒髪中であった。
…ゥウウウ…『『ドガァンッ!』』(地面に着弾。)
「「「「きゃっ!?(サキュバス4人)」」」」
「お、おいおい…(カルル)」
「だ、大丈夫か!?(ルルイエ)」
大きく吹き飛ばされたノアは、後方に避難していたミダレ、サキュバス3人組、ルルイエ親子の直ぐ近くに着弾した。
コロンコロン。
〈のわー!〉
氷の球体に包まれたステラは、吹き飛ばされはしたものの、コロコロと転がるだけで球体に護られて無事な様子。
コロリン。
〈だわさ…
あ!じゃなかった、坊や!坊や!?大丈夫だわさ?あ、あのね!よく分からないのだけど、これは何かの間違い…〉
球体の中で体勢を戻したステラが隣に居るノアへ何かの間違いであると弁明し出すも、とてもそんな事を言ってられる状態では無かった。
ビチャビチャッ!『『ビタタッ…』』
「…っ…」
〈あ、ああ…血、血ぃがスゴいのだわさ…〉
氷の亜龍による尻尾の叩き付けによってノアの左半身の露出部には、オナモミの群生地を通った後の衣服の様に氷の針や棘が幾本も突き刺さり、肉を割り、流血を促していた。
尻尾の直撃を受ける寸前で防御を取ったのだろう左腕は、関節とは逆の方向に曲がり、反れ、力無くぶら下がっていた。
「あ、ノ、ノアく…(ミダレ)」
「「うっ…!?こ、これは酷い…(ラハラメとミダラ)」」
「か、回復!
せめて血を止めないと失血して
『『『『ズズズ…』』』』(全身から赤黒いオーラが噴き上がる。)
「「「「っ!?」」」」
〈ひぇ…〉
ノアの体に起こった惨状を目の当たりにしたサキュバス達は慌てながらも治療を施す様促す中、ノアの体から赤黒いオーラが噴き上がり、折れた左腕を包む。
今の今まで毛程の気配すら感じられなかったノアから鋭い殺気と共に強烈な威圧感が漏れ出し固まるサキュバス4人と短い悲鳴を上げるステラ。
ズズズ…『ガッ!』シャキィンッ!
『『ズズズ…』』『『スラッ…』』
「はぁ…」ゴキリ…
続けて全身に纏ったオーラが背中の辺りに集束、折れた腕の代わりなるかの様に赤黒い腕を左に2本、右に1本生成し、全ての手に荒鬼神ノ化身を握り、溜め息混じりに首を鳴らす。
「…″殺す″か。」
『『『『『ゾッ…』』』』』
短い付き合いではあるものの、ノアが持つ桁違いの戦闘力の一端を知るミダレは当たり前として、本日ノアとは初対面のサキュバス3人とステラは、ノアが虚勢では無く、本当に″殺る″つもりであると感じていた。
それだけ彼の纏う殺気や威圧感、自身の状態を露程も気に掛けていない態度からして、そう予感させていた。
と、そこに
『『ズボッ!』』スタッ!
《主様、大丈夫ですか!?》
『あぁ…グリード…』
前方約3メル位の地面から、勢い良くグリード(人間形態)が飛び出してノアの下に舞い降りた。
どうやら安否確認に来たらしい。
《私と″アレ(亜龍)″とでは言葉が通じませんでしたので、リヴァイアさんにお任せしました。
ただお申し付けて頂ければ″アレ(亜龍)″を直ぐにでもペロリ『グリード。』はい…?》
『アイツは″俺のみ″を狙ってきた。
つまり狙いは″俺″だ。
だからグリード、今回は手を出すな、アイツは″俺の獲物″だ。良いな?』
《は、はい…》
ノアはグリードの方を見もせずそう告げる。
余程頭にきたのか、ノアは亜龍から一切視線を動かす事無く睨み付けていた。
『皆(サキュバス4人とステラ)は森に入り、180メル先に居るクリストフと合流しろ。
アイツが居ればどうとでもなるだろう。良いね?』
「「「「は、はい…」」」」
〈あ、あの坊
『ステラさん、この一連の行動を見過ごす訳にはいかない。
これは明らかな敵対行為、これに関しては厳しく対応させて貰いますよ。』
〈で、でも
『良いですね?』
〈…は、はい…なのだわさ…〉
完全に亜龍側の問題なのだが、どうにかして許しを得ようとするステラ。
だがノアからの有無を言わさぬ殺気と怒気に当てられたステラは、従わざるを得ない状態であった。
(《…それにしても、ステラを肩に乗せている人族の子供は何とも得体が知れんな。
″全く気配を感じない。″
生きとし生ける者であれば多少なりとも己が気配を発するものだが…》)
〈あ、それは私も思ったのだわさ。〉
「ん?今何の話してるの?」
〈坊やから″全く気配が感じられないだわさ″って話だわさ。〉
「あー、その事ね。」
この地に登場した亜龍がステラの知り合いで、敵意が無いと判断した後、ふと亜龍が気になる事を口にした。
ノアから″全く気配を感じられない″。
ステラも同様な事を思っていたらしいがそこまで気掛かりでは無かったらしい。
勿論これには理由があり、現在のノアは″『鬼神』の力をフルに使う為『力の制御下』″にある。
『鬼神』から発せられる闘気や赤黒いオーラ等の諸々を内に留める事で、絶大な力を得る事が可能。(その結果、幾つかの【固有スキル】が消失する事になったが、ミダレを精気中毒に陥らせる事も無くなった。)
「…とまぁそんな感じ。
そう説明してくれるかな?」
〈良いのだわさ。
うんたら~、かんたら~(通訳中)。〉
《なる程、人族の中には器用な者も居るのだな。》
「まぁ今後も付き合いがあるだろうから、一度気配を覚えて貰った方が良いかな?」
『『『ズズズ…』』』(力の制御解除。)
〈おわー。〉
と、常時発動中の力の制御を一時的に解除し、自身の気配を認知して貰おうとした。
間近に居るステラは、ノアから発せられる気配に驚きを露にしていた。
対して亜龍は
『『パキィインッ!』』(肩の上のステラが氷の球体に包まれる。)
〈だわさ?〉
《貴様ぁっ!
″あの時″の…″10年前″の人族であったかぁっ!》
〈へ?〉
「へ?」
ゴォオッ!『『バチィイインッ!』』(大木の様な太い尻尾での薙ぎ払い。)
言語は分からないものの明確に怒り狂った亜龍はノアの気配を認知した瞬間、大木の様な太い尻尾による強烈な叩き付けをノアに見舞ったのだった。
《″あの時″の屈辱!晴らしてくれるわ!》
ゴッ!『『ガクンッ!』』
《ぬぅっ!?》
大きく吹き飛ばしたノアに追撃しようと唸り声を上げて発進した亜龍だが、それ以上先に進めなかった。
何故なら、″自身の尻尾をリヴァイアに掴まれ″、ピクリとも動けなかったからである。
「おい″亜龍″。
我が国では国賓クラスの恩人になりしてくれてんの?(リヴァイア)」
《喰われる覚悟あるんでしょうね?》
「あーもうダメね、戦争戦争。(アミスティア)」
「丁度良い。今晩の飯に亜龍肉が出るぞ。(レドリック)」
リヴァイアだけでなくグリードと両親共々絶賛怒髪中であった。
…ゥウウウ…『『ドガァンッ!』』(地面に着弾。)
「「「「きゃっ!?(サキュバス4人)」」」」
「お、おいおい…(カルル)」
「だ、大丈夫か!?(ルルイエ)」
大きく吹き飛ばされたノアは、後方に避難していたミダレ、サキュバス3人組、ルルイエ親子の直ぐ近くに着弾した。
コロンコロン。
〈のわー!〉
氷の球体に包まれたステラは、吹き飛ばされはしたものの、コロコロと転がるだけで球体に護られて無事な様子。
コロリン。
〈だわさ…
あ!じゃなかった、坊や!坊や!?大丈夫だわさ?あ、あのね!よく分からないのだけど、これは何かの間違い…〉
球体の中で体勢を戻したステラが隣に居るノアへ何かの間違いであると弁明し出すも、とてもそんな事を言ってられる状態では無かった。
ビチャビチャッ!『『ビタタッ…』』
「…っ…」
〈あ、ああ…血、血ぃがスゴいのだわさ…〉
氷の亜龍による尻尾の叩き付けによってノアの左半身の露出部には、オナモミの群生地を通った後の衣服の様に氷の針や棘が幾本も突き刺さり、肉を割り、流血を促していた。
尻尾の直撃を受ける寸前で防御を取ったのだろう左腕は、関節とは逆の方向に曲がり、反れ、力無くぶら下がっていた。
「あ、ノ、ノアく…(ミダレ)」
「「うっ…!?こ、これは酷い…(ラハラメとミダラ)」」
「か、回復!
せめて血を止めないと失血して
『『『『ズズズ…』』』』(全身から赤黒いオーラが噴き上がる。)
「「「「っ!?」」」」
〈ひぇ…〉
ノアの体に起こった惨状を目の当たりにしたサキュバス達は慌てながらも治療を施す様促す中、ノアの体から赤黒いオーラが噴き上がり、折れた左腕を包む。
今の今まで毛程の気配すら感じられなかったノアから鋭い殺気と共に強烈な威圧感が漏れ出し固まるサキュバス4人と短い悲鳴を上げるステラ。
ズズズ…『ガッ!』シャキィンッ!
『『ズズズ…』』『『スラッ…』』
「はぁ…」ゴキリ…
続けて全身に纏ったオーラが背中の辺りに集束、折れた腕の代わりなるかの様に赤黒い腕を左に2本、右に1本生成し、全ての手に荒鬼神ノ化身を握り、溜め息混じりに首を鳴らす。
「…″殺す″か。」
『『『『『ゾッ…』』』』』
短い付き合いではあるものの、ノアが持つ桁違いの戦闘力の一端を知るミダレは当たり前として、本日ノアとは初対面のサキュバス3人とステラは、ノアが虚勢では無く、本当に″殺る″つもりであると感じていた。
それだけ彼の纏う殺気や威圧感、自身の状態を露程も気に掛けていない態度からして、そう予感させていた。
と、そこに
『『ズボッ!』』スタッ!
《主様、大丈夫ですか!?》
『あぁ…グリード…』
前方約3メル位の地面から、勢い良くグリード(人間形態)が飛び出してノアの下に舞い降りた。
どうやら安否確認に来たらしい。
《私と″アレ(亜龍)″とでは言葉が通じませんでしたので、リヴァイアさんにお任せしました。
ただお申し付けて頂ければ″アレ(亜龍)″を直ぐにでもペロリ『グリード。』はい…?》
『アイツは″俺のみ″を狙ってきた。
つまり狙いは″俺″だ。
だからグリード、今回は手を出すな、アイツは″俺の獲物″だ。良いな?』
《は、はい…》
ノアはグリードの方を見もせずそう告げる。
余程頭にきたのか、ノアは亜龍から一切視線を動かす事無く睨み付けていた。
『皆(サキュバス4人とステラ)は森に入り、180メル先に居るクリストフと合流しろ。
アイツが居ればどうとでもなるだろう。良いね?』
「「「「は、はい…」」」」
〈あ、あの坊
『ステラさん、この一連の行動を見過ごす訳にはいかない。
これは明らかな敵対行為、これに関しては厳しく対応させて貰いますよ。』
〈で、でも
『良いですね?』
〈…は、はい…なのだわさ…〉
完全に亜龍側の問題なのだが、どうにかして許しを得ようとするステラ。
だがノアからの有無を言わさぬ殺気と怒気に当てられたステラは、従わざるを得ない状態であった。
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