ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~

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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~万死一生~

流星蝶→竜征趙

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『『『ドガァアアアッ!』』』(地面より出現)

《主様をよくも焼き焦がしやがったな虫ケラがぁっ!
龍の炎で以て直々に焼いてくれるわぁっ!》


ノアが焼かれて頭に来ていたのはクリストフだけではなく、グリードも参戦。
地下から強烈なプラズマレーザーを発射して謎の蝶を潰しに掛かる。

が、一連の件が終結した後だから言える事なのだが、この時にプラズマレーザーでなく食い殺していれば被害も少なく、もっと早く終結したとも言えただろう。



『『『ジュゥウウウウッ!』』』ジリジリジリ…

ア″ア″…ア″…ア″ア″ア″…(徐々に焼かれる謎の蝶)



形態変化中の謎の蝶は、プラズマレーザーによって焼かれながらも、貫かれる事無く上空へと打ち上げられていく。


ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ア″ッ!

『『『ギュォオオオオオンッ!』』』(急速再生&形態変化)


すると胸部の辺りが強く発光。
プラズマレーザーに焼かれながらも恐ろしい早さで再生。
形態変化も相まって蝶の姿からはドンドンと変貌していった。



『『『『バサァアッ!』』』』(曼陀羅模様の巨大な竜翅)

『『『ギラッ!』』』(全身を覆う竜鱗)

ズルン…(竜を思わせる長大な尾)

ゴォオオオオオオオオオッ!(竜の様な咆哮と衝撃波をもたらす強く凶悪な顎)

『『『ジュァアアアアアアア…ギギギギギィイインッ!』』』(竜鱗の発達と共に弾かれるプラズマレーザー)



『『『ゥウウウウッ!』』』バフッ!(プラズマレーザー発射終了)

《嘘でしょ!私の炎が効かないなんて!》


今まで謎の蝶を焼き続けていたプラズマレーザーが弾かれた事で、攻撃を中断して驚愕の声を上げるグリード。


ゴォオオオオオオオオオッ!

『『『ドシュゥッ!』』』(元謎の蝶、直上に向かって大きく飛翔)


〔に、逃がすな!負え!負えーっ!(チュルチー)〕

ゴッ!『『ゴォッ!』』ゴッ!ゴッ!(元謎の蝶を追い掛け飛翔するハーピー族群)


形態変化が完了し、天を貫く程の速度で飛翔した元謎の蝶を追跡する為に散開していたハーピー族達が一斉に飛翔する。

だが元謎の蝶は恐ろしい速度でグングンと加速し、あっという間に分厚い雲に突っ込んでいった。



『『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』』

〔くそっ!何て速さだ!(シッチャカ)〕
〔空という場で我等を凌駕するなんて!(ヤンチャラット)〕

〔くっ!加速よ加速!絶対に逃がすな!
洗浄に引き戻すのよ!(チュルチー)〕


遅れる事数秒、ハーピー族達も上空の分厚い雲手前まで到達し、元謎の蝶の追跡を続ける。

だが、別に逃げた訳では無く、地獄の2日間の始まりを告げる開幕行動であった。





だがその前に、ずっとこのまま『元謎の蝶』ではしっくり来ないので、そろそろこの蝶″型″モンスターの正体を明かす事としよう。



(巨大な繭内潜伏時)

『流星蝶(リュウセイチョウ)』…正体・分類不明の謎多きモンスター。
蝶の見た目をしているが、生態・体内構造・特性等は全くの別物である為、一説ではこのモンスターの祖先は地球外から飛来してきたのでは?と言われている。

このモンスターの恐ろしい所は″環境適応能力″にある。

自身の″利″となる要素は獲得し、不要となった要素は容赦無く排除していく事が可能。
獲得する方法は色々あり、物理的・間接的に体内に取り込む事が出来れば体内構成を変化させて獲得する。

(獲得効果)

・強力な魔法の行使→繭内の巨魔石からの魔力吸収&体骨格の魔石化により実現。

・強烈な熱波→『龍神邪火』の放熱により獲得。+炎耐性(大)。



(現在)

『竜征趙(リュウセイチョウ)』…『流星蝶』が様々な要素を獲得し、形態変化した姿。

(獲得効果)

・『龍神邪火』の至近距離放熱→危機的状況の経験→再生力・生命力大幅上昇。

・繭内部の召喚陣回収→曼陀羅模様(召喚陣)の獲得。

・炭化モンスターの補食→体躯の大型化→巨魔石の体内吸収→有限的な再生力・生命力の獲得
、有限的な高火力魔法攻撃能力の獲得。

・『倒虫火葬』の補食→凶暴性獲得、体躯の更なる肥大化。

・グリードのプラズマレーザー攻撃(龍の炎)→竜鱗の獲得、物理防御力更に上昇。炎属性攻撃無効化。

・飛行能力の大幅な向上。

尚も成長中。





~街・塹壕内~


トテトテ…

「ヴァンディットさーん、アロエリアの補充から戻りました。(ミリア)」

「おーぅ坊主、治療が済んだんだってな。(ガーラ)」
「武器は大丈夫だろうが、防具の補修、出来たらやってやるぜ?(デオ)」


クリストフやノアの両親が最前線へ向かって暫しして、塹壕内には買い出しに街の方まで向かっていた商人見習いのミリアと、武器防具職人のデオとガーラがやって来た。

のだが


『安静中』

「……(ヴァンディット)」
「……(ミダレ)」

「むー。むー。(縛られているノア)」ゴロゴロ…


「っと、目を瞑ってな嬢ちゃん、君にはまだ早ぇ!(デオ)」

「?(ミリア)」

「お前なぁ、時と場所を選べよ…(ガーラ)」

「むー!むーっ!(何かを必死に訴えるノア)」


申し訳なさそうな表情のヴァンディットとミダレの傍らには、手足を縛られ、声を漏らさない様に布切れを咥えさせられ、その上『安静中』の木札を下げられたノアが転がっていた。

これは先程安静に、と言われて安静にしなかったノアに対する両親からのささやかな施し(緊縛)である。

それを見たデオとガーラは幼いミリアに見せてはいけないと咄嗟に目を覆い、ガーラは公で趣味に興じるなと叱る。

「そんな訳無いだろう!」と言いたげなノアは、むーむーと発して転がる事しか出来なかった。





シュルシュルリ。(解)

「ぷは…
…もぅミダレさんもヴァンディットさんも放っとくなんて酷いじゃないか…」

「う、うん…ご両親も見てないから良いかなと思ったっちゃけど…(ミダレ)」

「解いたら飛び出して行っちゃいそうでしたので…(ヴァンディット)」

「前科ありますものね。(ミリア)」

「……。(言い返せないノア)」


取り敢えず縛られていたノアは解放され、デオとガーラには誤解も解いて貰った。


「ちょ、おま、右腕の殆んど焼け爛れたのか…?(デオ)」

「えぇまぁ…
でも治療して貰ったので安静にしてれば治りは早


『『『ゴォオオオオオオオッ!(遠くから竜の様な咆哮と衝撃波をもたらす強く凶悪な咆哮)』』』


「「「「「「っ!?」」」」」」

「…この咆哮…最前線の方からだよな…?(ガーラ)」
「どういう事だ?もう繭は焼け落ちて残すは残党狩りのハズじゃ無かったのか?(デオ)」


クリストフやノアの両親が向かって行った最前線の方から、今までのモンスターとは異なる咆哮が響いてきた。

この咆哮によって頭上の防壁上は俄に騒がしくなり、終結を見越して撤収を始めようとしていた兵士達や冒険者、戦闘職や有志の者達が再配置し始めていた。


「…ヴァンディットさん、ミリアちゃん、ミダレさん。通路を辿って急ぎ街へ。」

「ノア様今のは…(ヴァンディット)」

「…多分さっき話した奴だろう。
くそっ、『龍神邪火』の炎で燃え尽きなかったのか…?」


咆哮、防壁上の騒ぎ等から最前線ではただ事ではない事が起こっていると察したノアは、ヴァンディット、ミリア、ミダレに街に戻る様に指示。

先程の<虫の知らせ>も相まって″奴″が猛威を奮っていると確信したのだろう。


「さぁ皆、早く。」

「は、はい。(ミリア)」

「…ノア君…(ミダレ)」

「大丈夫。今度は油断しないから。」


不安がるミダレやミリアを安心させる様に促し、その後ヴァンディットの影の中に入って共に街へと向かって行った。


「さ、デオさんもガーラさんも…」

「なぁ坊主、お前さん″右腕ヤッてないか″?(ガーラ)」

「……。」

「だよなぁ?お前さんならさっきの拘束程度簡単に抜けられるだろ。(デオ)」

「…あの、この事は皆には内緒に…」

「バーカ、嬢ちゃん(ミリア)はどうか知らないが他の皆は気付いてるだろうさ。(デオ)」

「だから両親の場合、縛り付けてでもここに置いてったんだろうぜ。」


ノアへの影響は表面的なモノだけ(といっても重傷)と思われていたが、内部的にも影響は出ており、力が入り難くなっていた。

具体的には、愛刀である荒鬼神ノ化身を腰から抜く事が出来ず、支持する事も現状難しいという。

恐らく『竜征趙』が放った熱波で皮膚のみならず筋にもそれなりのダメージを与えられたのだと思われる。


「…それでも、こうなった以上悠長に休んでいる訳にはいかない。
腕1本使えない程度で戦闘不能になる程柔じゃありませんよ。」

「…そうか。(デオ)」
「…無茶すんじゃないぞ。(ガーラ)」


思う所は一杯ある様子だが、デオとガーラは何とか飲み込んでノアを送り出すのだった。

ノアは街へと戻っていく2人を見送った後、塹壕を登り最前線の方を見やる。

すると丁度最前線上空へ飛翔するハーピー族達が、何かを追っている光景を目の当たりにするのだった。





~最前線上空~


『『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』』

〔間も無く雲の内部に侵入する!
待ち伏せているやも知れん!油断するなよ!(チュルチー)〕

〔〔〔〔〔〔〔〔〔ハッ!〕〕〕〕〕〕〕〕〕


飛翔した『竜征趙』を追うハーピー族達は遅れて雲の手前に到達。
チュルチーが用心する様声を上げつつ突入しようとした時だった。


『『『『『『ズズズズズズ…』』』』』』(淡い閃光&多数のモンスターの反応)


〔っ!?待てっ!新たな反応だ!
散開して迎撃準備!(チュルチー)〕

〔っ!新手!?(ハーピー1)〕
〔何で!?繭はもう無いのに!(ハーピー2)〕
〔ドンドン増えてる!モンスターは奴だけのハズでしょ!?(ハーピー3)〕


雲の中に光が走ったかと思うと、多数のモンスターの反応が急に出現。
突然の事態に困惑したが、直ぐに仲間達を散開させ戦闘準備を整わせた。

その直後



~第12波~

・ドラゴギュラウス×20
・ドラゴネウラ・アルマ×2000


『『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』』

『『『『ギュォオオオオオオオオオオオッ!』』』』(ドラゴギュラウスの群れ)

『『『ガギガガガギグガッ!』』』(ドラゴネウラ・アルマの大群)


〔…まだ終わってなかったという事なの…?(チュルチー)〕


ドラゴネウラ(トンボの様なモンスター)シリーズを大幅強化した様な個体の『ドラゴネウラ・アルマ』が空を埋め尽くさんばかりの数飛来してきたかと思えば、その更に上空から上位個体の『ドラゴギュラウス』が20体程飛来。

眼下のハーピー族に狙いを付けて降下してきたのだった。


ギュォオオオオッ!

ボッ、ボァッ!『『ジュボォアアアアアアッ!』』(火炎放射)


〔炎!?仲間諸ともだぞイカれているのか!?(チュルチー)〕

〔全員風の障壁を張り自身の保護を最優先!
速度で翻弄し各個撃破!
この大群を拡散させるな!(ヤンチャラット)〕


〔〔〔〔〔〔〔は、はいっ!〕〕〕〕〕〕〕


上位種『ドラゴギュラウス』は眼下の『ドラゴネウラ・アルマ』諸とも巻き込む形で火炎放射を発射。


『『『『ヒュィイインッ!』』』』(風付与により<速度(大)><受け流し(大)>)

『『『『ゴォッ!』』』』(火炎放射回避&通過)

ボッ!『『ボボッ!』』ボッ!(回避直後急上昇)


〔図体がデカいなら貼り付いてジワジワとダメージを与えよ!(チュルチー)〕

〔気を引いて同士討ちさせるのも手かもな!(ヤンチャラット)〕


『ドラゴギュラウス』の火炎放射到達前に自身に風属性支援魔法を付与させたハーピー族達は各々回避しつつ早期殲滅の為急上昇し接近を図る。

上位種『ドラゴギュラウス』は、見境無しに攻撃する程度の知性しか持ち合わせていない為、同士討ちさせるのも手だと判断したが



『『『ボファッ!』』』

『『『『『ゲギャガガガグゲギッ!』』』』』(炎の中から無数の『ドラゴネウラ・アルマ』)

〔なっ!?『ザンッ!』ッアッ!?(チュルチー)〕


炎の中から無傷の『ドラゴネウラ・アルマ』が出現、全くの想定外であったチュルチーは、そのまま激突。

自身の翼に強烈な痛みが走った事から、風の障壁を突破して翼を大きく切り裂かれてしまったのだった。


〔『ドガァッ!』っあぅっ!〕
〔『ゾリッ!』きゃあっ!〕
〔『ズガッ!』っがっ!〕


自身の周りでも似た様な状況になっており、炎を突破してきた『ドラゴネウラ・アルマ』に衝突して墜落していく者が多々見受けられた。


ギュォオオオオオオオッ!

『『グバァアッ!』』(大きな口を開く)

〔…ヒッ…(チュルチー)〕


自身はというと、『ドラゴギュラウス』の群れの1体が大口を開けて降下してくる中、翼が機能しない為、丸呑みされるのをただただ待つしか無い状況であった。


タァン…





『『ダガァンッ!』』ギュガァアッ!

〔…え?(チュルチー)〕


街の方向から放たれた魔力貫通弾が降下する『ドラゴギュラウス』の頭部に命中。
食い殺される寸前であったチュルチーは難を逃れた。

だが


『『『シュゥウウウウ…』』』

グルルルルルル…


距離があるとは言え、鎧王富獄蟲以外楽々突破していた魔力貫通弾は『ドラゴギュラウス』の頭部を破壊するに至らず、敵視は街の方に向いてしまったのだった。
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