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傍若無人な若き王?改めアンドリュー。
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地味な侍女が現れてアンドリューを浴室に案内する。
アンドリューは浴室に着くと血まみれになった衣装を脱ぎ、浴室に入った。
浴室と言うよりは浴場。
広い浴室は一度に十人以上が余裕で入れる程広い。
浴槽も大きく、泳ぐ事も出来そうだ。
アンドリューは浴槽の縁に腰を下ろして考える。
身体の洗い方がよく分からない。
いつもは侍女達に身体を洗わせている。
全裸で湯に足だけ浸かりながら、ボンヤリしてみる。
人の気配を感じ振り返ると、褐色の肌に赤い髪の女版オブザイアみたいな大きな女が全裸で立っていた。
「あら、やだ、人いるじゃん!」
女は特に恥じらう様子も無く、アンドリューを全く気にしてもないようで、ズカズカと浴室に入って来て身体を洗い始めた。
アンドリューはその様子をジッと眺め始めた。
女はアンドリューの視線に気付き、クスリと艶のある笑みを浮かべた。
「あら…ふふ、なあに?アタイに興味あるの?」
「いや、まったく無い。
身体の洗い方が分からなくて、参考にと見てただけなんで。」
「…あ、そ…」
色気も素っ気もなく即答され、女はつまらなさそうに再び身体を洗い始めた。
女が身体を洗う様子をぼんやりと見ていたアンドリューが、ハッと目を輝かせて浴室の入口を見た。
「オブザイア殿!!」
「おう、アンドリュー!」
腰に大きめのタオルを一枚巻いた姿のオブザイアが浴室に来ると、アンドリューの目が輝く。
「オブザイア殿!!会いたかった!!」
浴槽の縁から立ち上がったアンドリューは、全裸のままで今にもオブザイアに抱き付く勢いだ。
オブザイアは、ちょっと引いた。
「お、おう、アンドリュー!
俺は今夜、お前を抱くぞ!」
「はい!喜んで!」
オブザイアは焦った。
アンドリューの真意を探ろうとして、試す為に言ってみたのだ。
傍若無人の王と呼ばれた男は常に女を侍らせており、男と肌を重ねた経験はないはず。
なら、不意に言われて一瞬でも嫌悪の表情が見えれば、「彼の国」に入り込む為にオブザイアに惚れている芝居をしているだけかも知れない。
結局のところ、気持ちいい位に即答だった訳で。
女をここに来させたのも、もしかしたら欲望を発散させたがるような姿を見せるのではないかと試したのだ。
あまりにもキッパリと即答されてしまい、カマを掛けた筈のオブザイアの方が焦ってしまった。
「ち、違った!
俺、こう見えて実は抱かれたいタイプでな!」
熊みたいな大きな身体で恥ずかしい事を言っている自覚はある。
だが、色々と引っ込みがつかない。
「喜んで抱きます!頑張りますよ!
だからもう、俺以外には抱かれないで下さいね!?」
オブザイアは足元がグラついた。
立ちくらみだ…
いかん今まで生きてきた中で、こんなに恐ろしい奴に会った事が無い。
褐色の肌に赤い髪の女は腹に手を当て大爆笑している。
「アンドリューだっけ?あんた、この国じゃ捕虜だよ?
いいのかい?
ボロを着せられ鎖に繋がれ、奴隷のように扱われても。」
褐色の肌に赤い髪の女がアンドリューに言った。
「構いません!
この国を追い出され、オブザイア殿と離れる位なら!
離れる位なら…
いっそ…オブザイア殿の手で俺の命を絶って下さい!」
オブザイアはアンドリューの相手を赤髪の女に任せ、冷水シャワーを浴び続けていた。
熱が出そうだ。
「その時は正面から…
オブザイア殿の姿を、死の瞬間まで見つめていたい…!
この生が終る時、最期に目に映すのはオブザイア殿の姿で…。」
「ダハハハハハ!!!」
褐色の肌に赤い髪の女は我慢出来なくなったのか、床を叩いて大爆笑し始めた。
「ならば…しばらくは捕虜って事で…牢に繋いどくか…」
冷水を浴びて濡れネズミ状態で、巨躯を折り曲げ項垂れたオブザイアは何だか小さくなったように見える。
「オブザイア殿、どこで抱きましょうか!?」
「抱かんでいい!冗談だ!」
血を洗い流せてないアンドリューに、桶を掴んだオブザイアがザッパザッパと頭から湯を掛ける。
血まみれになった身体を湯で洗い流すと、アンドリューを連れて浴室から出た。
ボロではないが、簡素な服を渡して着ろと促す。
「自分では…着れないのです。
いつも侍女にやらせていたので。」
「おこちゃまかよ!!だぁ~!めんどくせぇ!」
オブザイアはアンドリューに乱暴に服を着せてやった。
そして、牢に繋ぐと言ったものの敵を生かす事を滅多にしないこの国の城には牢が無い。
よって、これまた滅多に使う事が無い貴賓室にアンドリューを入れた。
暫く様子を見ようと。
会った初日にコレだが、死から助かったショックでオブザイアが英雄のように見えているだけかも知れない。
数日もすれば、熱が冷めて本来の傍若無人な王に戻るだろう。
その時にこそ、傍若無人な若き王と呼ばれた男の本質を知る事が出来る。
その時に、王を待つのは生なのか死なのか………。
アンドリューは浴室に着くと血まみれになった衣装を脱ぎ、浴室に入った。
浴室と言うよりは浴場。
広い浴室は一度に十人以上が余裕で入れる程広い。
浴槽も大きく、泳ぐ事も出来そうだ。
アンドリューは浴槽の縁に腰を下ろして考える。
身体の洗い方がよく分からない。
いつもは侍女達に身体を洗わせている。
全裸で湯に足だけ浸かりながら、ボンヤリしてみる。
人の気配を感じ振り返ると、褐色の肌に赤い髪の女版オブザイアみたいな大きな女が全裸で立っていた。
「あら、やだ、人いるじゃん!」
女は特に恥じらう様子も無く、アンドリューを全く気にしてもないようで、ズカズカと浴室に入って来て身体を洗い始めた。
アンドリューはその様子をジッと眺め始めた。
女はアンドリューの視線に気付き、クスリと艶のある笑みを浮かべた。
「あら…ふふ、なあに?アタイに興味あるの?」
「いや、まったく無い。
身体の洗い方が分からなくて、参考にと見てただけなんで。」
「…あ、そ…」
色気も素っ気もなく即答され、女はつまらなさそうに再び身体を洗い始めた。
女が身体を洗う様子をぼんやりと見ていたアンドリューが、ハッと目を輝かせて浴室の入口を見た。
「オブザイア殿!!」
「おう、アンドリュー!」
腰に大きめのタオルを一枚巻いた姿のオブザイアが浴室に来ると、アンドリューの目が輝く。
「オブザイア殿!!会いたかった!!」
浴槽の縁から立ち上がったアンドリューは、全裸のままで今にもオブザイアに抱き付く勢いだ。
オブザイアは、ちょっと引いた。
「お、おう、アンドリュー!
俺は今夜、お前を抱くぞ!」
「はい!喜んで!」
オブザイアは焦った。
アンドリューの真意を探ろうとして、試す為に言ってみたのだ。
傍若無人の王と呼ばれた男は常に女を侍らせており、男と肌を重ねた経験はないはず。
なら、不意に言われて一瞬でも嫌悪の表情が見えれば、「彼の国」に入り込む為にオブザイアに惚れている芝居をしているだけかも知れない。
結局のところ、気持ちいい位に即答だった訳で。
女をここに来させたのも、もしかしたら欲望を発散させたがるような姿を見せるのではないかと試したのだ。
あまりにもキッパリと即答されてしまい、カマを掛けた筈のオブザイアの方が焦ってしまった。
「ち、違った!
俺、こう見えて実は抱かれたいタイプでな!」
熊みたいな大きな身体で恥ずかしい事を言っている自覚はある。
だが、色々と引っ込みがつかない。
「喜んで抱きます!頑張りますよ!
だからもう、俺以外には抱かれないで下さいね!?」
オブザイアは足元がグラついた。
立ちくらみだ…
いかん今まで生きてきた中で、こんなに恐ろしい奴に会った事が無い。
褐色の肌に赤い髪の女は腹に手を当て大爆笑している。
「アンドリューだっけ?あんた、この国じゃ捕虜だよ?
いいのかい?
ボロを着せられ鎖に繋がれ、奴隷のように扱われても。」
褐色の肌に赤い髪の女がアンドリューに言った。
「構いません!
この国を追い出され、オブザイア殿と離れる位なら!
離れる位なら…
いっそ…オブザイア殿の手で俺の命を絶って下さい!」
オブザイアはアンドリューの相手を赤髪の女に任せ、冷水シャワーを浴び続けていた。
熱が出そうだ。
「その時は正面から…
オブザイア殿の姿を、死の瞬間まで見つめていたい…!
この生が終る時、最期に目に映すのはオブザイア殿の姿で…。」
「ダハハハハハ!!!」
褐色の肌に赤い髪の女は我慢出来なくなったのか、床を叩いて大爆笑し始めた。
「ならば…しばらくは捕虜って事で…牢に繋いどくか…」
冷水を浴びて濡れネズミ状態で、巨躯を折り曲げ項垂れたオブザイアは何だか小さくなったように見える。
「オブザイア殿、どこで抱きましょうか!?」
「抱かんでいい!冗談だ!」
血を洗い流せてないアンドリューに、桶を掴んだオブザイアがザッパザッパと頭から湯を掛ける。
血まみれになった身体を湯で洗い流すと、アンドリューを連れて浴室から出た。
ボロではないが、簡素な服を渡して着ろと促す。
「自分では…着れないのです。
いつも侍女にやらせていたので。」
「おこちゃまかよ!!だぁ~!めんどくせぇ!」
オブザイアはアンドリューに乱暴に服を着せてやった。
そして、牢に繋ぐと言ったものの敵を生かす事を滅多にしないこの国の城には牢が無い。
よって、これまた滅多に使う事が無い貴賓室にアンドリューを入れた。
暫く様子を見ようと。
会った初日にコレだが、死から助かったショックでオブザイアが英雄のように見えているだけかも知れない。
数日もすれば、熱が冷めて本来の傍若無人な王に戻るだろう。
その時にこそ、傍若無人な若き王と呼ばれた男の本質を知る事が出来る。
その時に、王を待つのは生なのか死なのか………。
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