【R18】熊の様な45歳の近衛隊長は、22歳の美貌の皇帝に欲しがられています。

DAKUNちょめ

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ミーシャの告白。

「おお、ミーシャ。よく来た。」


「キリアン皇帝陛下、ご機嫌麗しゅう御座います。」



キリアンがガインの義娘ミーシャを専属侍女にすると告げた翌日。

玉座の間にて、戦争にて疲弊した国を立て直すべく国家の中枢となる者達を集めての話し合いの場に、ベテランの侍女頭に連れられて新米の侍女になるミーシャが通された。

玉座の間、皇帝の御前に一侍女が立つ事など、異例の事である。


「さて…皆にも紹介しておこう。
何度か城に来ているから、知っている者も多いだろうがガインの義娘のミーシャ嬢だ。
本日より私専属の侍女とする事にした。……彼女は特別だ。いいな?」


国の中枢を担う、国の重鎮達に皇帝自らが念を押した紹介をする。

くれぐれも他の侍女と同じようには扱うな、との含みを入れて。

それはガインも含め、その場に居る者全てに対して、彼女は皇帝のお手付きになるのでは?と思わせる事となる。


「畏れながら!陛下!!も、もっと…他にも、美しい女性は居るでしょう!!」


ガインが床に片膝をつき、キリアンに進言するように言うが、キリアンはそんなガインの前に行き、跪くガインの肩に手を乗せた。


「自分の義娘を美しくないと言うのか?それではミーシャが可哀相だろう?」


「そ、そうではありませんが!」


顔を上げてキリアンを見上げたガインの、困る様が楽しいと言うかの様に笑みを浮かべる皇帝に、他の者も困惑気味にキリアンに尋ね始めた。


「畏れながら陛下、いくらガイン隊長殿のご息女とは言え、ミーシャ嬢は新参の侍女となります。

この様に陛下が特別に御目を掛けられては、やっかみも御座いましょうし…辛く当たられる事も……。」


「何の為にミーシャをこの場に連れて来たと思っている。

それをさせない為に、お前達に紹介したんじゃないか。」


キリアンがガインの肩から頬骨のラインを指先でなぞりながら手を移動させ、最後に耳の縁に触れてガインから離れた。

玉座に深く腰掛けて足を組み、目の前で膝をついたままのガインを見てほくそ笑む。


ミーシャの事で頭が一杯な本人も、そして回りも気付いて無いようだが、キリアンだけは気付いていた。


キリアンの指先が肌に触れた為に、敏感なガインの目の下と耳の縁がゾクッとする程に赤く染まっている事に。


「……ああ……まるで花が咲いた様だな……。」


キリアンがガインの姿を見て、うっとりと呟いた。

回りに居た者は、それがミーシャに向けられた言葉だと思い、侍女服を着て立つミーシャに視線を注ぐ。


ミーシャは

ガインと同じ黒髪を持つ。

長い黒髪を無造作に三つ編みにし、化粧っ気は無く、そばかすもある。

眼鏡を掛けており、常に仏頂面の彼女はあまり笑わない。

顔の造りは決して悪くないが、本人が女を磨くという事に全く興味が無く、愛想を振り撒く事もしない。


━━━花が咲いた様!?これが!?━━━


皆がそんな顔をして、ぬぼーんと立つミーシャを見た。

視線が集まる中、ミーシャはペコリと頭を下げる。


「………皆様、ミーシャです。よろしくお願い致します。」


「ミーシャ!!俺はまだ…!!」


「うん、決まり。皆も彼女の事は大切に扱う様に。」


ガインの制止を聞き入れる事も無く、ミーシャは皇帝陛下の専属侍女となった。

皆は、それが皇帝の趣味ならば…と、渋々ではあるが納得せざるを得ない。

新しい皇帝に取り入ろうと身内の中から美しい娘を探していた者も渋い顔をする。

何にしろ、武神と名高いガインの義娘であり、皇帝のお気に入りならば城から追い出すなど下手に手を出す事は出来ない。


「今からミーシャを私の部屋に連れて行く。これからの仕事についても話しておきたい事がある。

皆は各々の仕事に戻れ。ミーシャ、ついて来い。」


「はい、陛下。」


「へ、陛下!!お待ちを!!ミーシャ!!」


床に片膝をついたままのガインが慌てて立ち上がり、陛下の護衛としてキリアンの後を追う。

他の臣下の者達だけを部屋に残して、三人は玉座の間から皇帝の私室に向かった。



無言で三人が廊下を歩いて行く。

ガインはミーシャに言いたい事、尋ねたい事が多くあったが護衛としての任務中は勝手に口を開く事等出来ない。


やがて皇帝の私室に着くと、キリアンは部屋にミーシャを迎え入れた。


「さあ、入れミーシャ。ガインは廊下にて待機するように。」


「ハッ。」


これ以上の言葉を発せない。

部屋に招き入れられるミーシャを、ガインが不安げに見る。


自分のせいで、大事な従姉妹の忘れ形見であるミーシャが…皇帝の慰み物になってしまったら…

いや、キリアンは出来た男だ…師匠と弟子の関係で長年接して来た自分の目に狂いは無い筈だ。

だが、自分は皇帝になったキリアンの……皇帝であるキリアンの自尊心プライドを深く傷付けてしまったかも知れない。


不安を隠せない表情のガインの前で、意味ありげに微笑む皇帝が、私室の扉を閉めた。





「ごめんね、ミーちゃん。こんな利用するような真似をして…。居心地悪く無い?」


「構わないわ、キリお兄ちゃんの頼みならバッチ来いよ。」


無表情なままミーシャが、グッと親指を立てサムズアップのポーズを取る。


「かわりに、約束通り仕事はあまりしないわよ?執筆活動に力を入れたいから。

お給金も少なくていいから、衣食住だけ保証して。」


ガインが王城に駐留している間、ミーシャは邸に引きこもり、ガインには内緒で延々と小説を書いていた。

未婚の貴族女性が邸に閉じ籠もりきりで小説を書いているなど、あまり体裁の良い話ではないのだが、キリアンだけは幼い頃からミーシャの理解者であった。


「所で…本格的にパパを落とす行動を開始したお兄ちゃんに聞くけど、お兄ちゃんが童貞って本当?」


「うん。本当。俺は、好きでも無い奴と肌を重ねたくないんだよね。それが美女だろうが美男子だろうが。」


「なるほど……どんな美女でも美男子でも興味無し…と。一途って事ね?」


ミーシャはさりげなく、キリアンの言葉をメモしていく。

まるでインタビュアーの様である。


「そんな事メモして何か役に立つ?」


「今後、何かのネタの役に立つかも知れないじゃない。その内、キリお兄ちゃんとパパをモデルにした小説を書いたりするかも知れないじゃない?」


キリアンが頬を赤く染めた。

自分とガインの愛の軌跡を書き留める。

それは……悪くないかも知れない。


「……悪くないなぁ、それ……。」


「パパもああ見えて、童貞だからね。いい歳こいて。」


ミーシャの衝撃の告白に、キリアンが驚き過ぎてミーシャの顔を二度見する。「ウソ!!」と、声が出せず、キリアンは口をパクパクさせた。


「嘘じゃないわよ。見てたら分かるもの。

昔は回りがお見合いさせようって話もあったみたいだけど仕事バカな所あるから話が流れて流れて、もうエエ歳に。

真面目過ぎて女性と遊んだ事も無いし、娼館にも行った事も無い。

だからいまだに女性とは距離を置くし、自分は生涯独身のままって言ってたわ。

だから、キリお兄ちゃんがパパを落としたら、初めて同士ってワケね。」


淡々と説明していくミーシャに反して、顔を真っ赤にしたキリアンが嬉しさの余り、興奮し過ぎてテーブルをバンバン叩く。


自分の初めてはガインだと決めていたが、まさかガインの初めてをも自分のモノに出来るとは、と。


「ミーちゃん、ヤバい。嬉し過ぎて暴れたい。」


「いや、暴れんといて下さいよ。ドアの前で待機しているパパが部屋に飛び込んで来るから。

……執筆活動する前に、部屋を片付けたいから行くわね?

私の部屋、この部屋の3つ隣だったわね?」


「うん、ミーちゃんは人質扱いで、俺のお手付き候補扱いだから近くにしといた。

あからさま過ぎて、誰も悪さを出来ないと思う。」


ミーシャはキリアンとガインが酒宴を開いた時の椅子に座っていたが、自身の座っていた椅子を引き摺って行き、隠す様に部屋の隅に置いた。

ミーシャの行動を不思議そうに見ていたキリアンの方を向いたミーシャが、ぬぼーんとした無表情のまま手を振る。


「じゃあ、部屋を片付けに行くわ。

パパがキリお兄ちゃんに話したい事あるみたいだから、呼ぶわよ。」


皇帝の私室の扉を開けたミーシャは、キリアンに対してカーテシーをした。


「皇帝陛下、失礼致しました。

……お義父様、陛下がお呼びです。」


「み、ミーシャ……」


何もされなかったか?などと聞ける訳も無く、用意された自室に向かうミーシャの背中を見送ったガインは、一礼をして皇帝の部屋に入った。


「陛下、失礼致します。……畏れながら陛下、義娘のミーシャの事ですが……」


酒宴をした時のテーブルに肘をついて椅子に腰掛けていたキリアンが、部屋に入って来たガインを見てほぅ…と溜息を漏らす。


そうか、ガインは童貞か…勿論、男とも経験は無いだろうし、清い身のままのデッカイ熊さん……。

「うん、話しを聞こう。座るが良い。」


「ハッ、失礼しま…………陛下、椅子が御座いませんが……まさか……。」


ガインはこれは罰で、空気椅子をしろと言っているのかと少し怪訝な顔をした。

キリアンは一瞬「椅子が無い?何で?」とキョトンとした表情をしたが、ふるふると小刻みに震え出し、口角を上げ唇を舐めて濡らす。

今初めて、ミーシャの行動の意味が分かった。


「ガイン、俺の膝に座れ。」


キリアンはテーブルをどかし、椅子に座ったまま自身の膝をパンパンと叩く。

幼い日に、父のグレアムがキリアンを膝に呼んだ時の様に。


「なっ!!何を言っておられる!!皇帝陛下の膝を尻の下に敷く等!出来る筈が無いだろう!!」


「ガイン、これは命令だ。幼い頃と逆の立場をしてみたい。俺の我が儘に付き合え。ガイン。」


椅子に座ったキリアンが、遥か高い位置にあるガインの顔を見上げる。

皇子の頃は皆から、キリアン殿下は無欲だと言われていたが、ガインだけは愛弟子だったキリアンが一度言い出したら聞かない我の強い意地っ張りだと知っていた。


だから、ガインが折れるまで膠着状態が続く事も予想がつく。


「……少しだけ……ですよ?重かったら言って下さい。すぐ下ります。」


ガインは、顔を合わせての向かい合わせは流石に無理だと、キリアンを椅子に見立てるように同じ方を向いてキリアンの膝に腰を下ろした。


「……ッッ!!!」


キリアンの目の前に壁の様なガインの背中が視界を塞ぎ、キリアンの大腿部の上にずっしりと、重くカチカチでありながら、ムッチリとしたガインの尻が乗る。


━━━うわ…うわぁッッ!!師匠の尻が…すご…感触すご…!

重い、圧迫感すご!いい…すごくいい…!あ、師匠…師匠の大きな背中、いい、師匠の香りがすごい…うわぁ………━━━


熱が下半身に集まって行くのが分かる。ズクンと疼くのが分かる。

頭の中がガインの事で一杯になり、もうアホの様に「うわぁ」とか「すご」とか「いい」しか言葉が思い付かない。


━━童貞…で、処女なんだ…俺のガインの…この尻が……━━


キリアンの手がスゥっとガインの前に動いた。


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