【R18】熊の様な45歳の近衛隊長は、22歳の美貌の皇帝に欲しがられています。

DAKUNちょめ

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我慢の限界。

━━クッソ恥ずかしい!!…が……嫌じゃなかったんだよなぁ……なぁんでだろ?━━



「じゃ、ねえぇぇ!!!」


ガインは早朝から自室のベッドの上で、うつぶせ寝のまま拳で何度もベッドを叩いていた。


一晩色んな事を考えながら、そのまま眠りにつき朝を迎えたのだが、目が覚めた途端、昨夜の記憶がフラッシュバックされてしまった。

冷静になって考えてみれば自身の言動もおかしかったが、何より思考がおかしい。


「おかしいだろう!陛下の大事な所を握りながら、俺のイチモツを陛下に握らせて、嫌じゃなかったとか、気持ち良かったとか思っちまうとか!!」


枕に顔を押し付けて、大きな声が外に漏れない様に枕に声を吸わせる。

その状態で、散々ベッドを叩いて暴れてからクールダウン。

落ち着きを取り戻したガインは仰向けになり、ゆっくりと昨日の事を思い出していった。


ガインは性経験が無い。


世間では、少年兵は先輩兵士のそういう対象になる事が無くはないと聞いてはいたが、ガインは若い頃から他を圧倒するような体躯の持ち主であったし、当時王太子だったグレアムと親友だった事もあり、誰もガインを性処理の相手には選べなかった。


それなりの年になった頃に、女性や見目麗しい少年や青年がガインを「お慰め致します」と寝所に来る事もあったが、ガインはそれらを「断る!」と一切相手をしなかった。


それなりの年になるまで性経験をしなかったゆえか、最初の相手は心底好きになった相手がいいと、乙女の様な幻想を持ち始め、だったら妻になった女性と……

と思っていたのだが縁に恵まれず。

この歳まで童貞という大賢者ばりの熊が出来上がってしまった。


自慰をした事は、あるにはあるが……

なにしろ想像力が乏しく、その対象とするべき「オカズ」が思い当たらない為に、なんとなく的な自慰しか経験が無い。

回数自体少なく、握った手を上下させるしか方法を知らない。


妄想の中で、ガツガツと色んなシチュエーションでガインを食いまくっていたキリアンとは自慰の経験にもかなり差が出る。





だから、今になって思った。


「俺、本当に、キリアンを抱こうとしたのか?」


キリアンは美しい。

誰が見てもキリアンは、女性に喩えられる程に美しい。


ガインに至っては、弟子であった可愛さと、敬愛すべき皇帝陛下というオプションが付いてしまい、美しい女性を遥か越えて、キリアンを女神の様だと思っている。

崇拝対象にも近い感情なら持ってないとは言わないが、性的に欲情するなど…。


「……いかん、分からん。」


考えるのが苦手なガインはベッドから起き上がり、フラリと部屋の外に出た。

昨夜遅くまで中庭の警らの仕事をしていたガインは今日は非番で、ベッドから出たままの姿で兵士達の為の食堂に向かう。


朝食の時間をとうに過ぎた食堂はガランとしており、昼食の仕度をする料理人のバネッサと、料理人見習いの青年の二人だけが居た。


「アラ!ガイン隊長!どうしました!?今日は非番でしょ!?」


料理人のバネッサは50歳の肥えた女性で、農家を営んでいる夫が居る。

夫が城の皇族、貴族用の厨房に野菜を届け、余った野菜や傷みかけの野菜を引き取り妻のバネッサに届け、バネッサが兵士達のお腹を満たす料理を作るのだ。

見掛けた事は無いが、息子が精肉店を営んでるらしく、兵士用の肉はバネッサの夫が余ったくず肉を届けてくれている。


「腹が減ってな、目が覚めちまった。何か軽く腹を満たすもんないかな?」


「騎士様、僕の作ったサンドイッチですが良かったらどうぞ。」


料理人見習いの青年が、木の皿に乗った肉厚のサンドイッチをガインに差し出した。


「おお、すまん!これは旨そうだ!」


差し出されたサンドイッチに、その場でガブリとかぶり付く。

豪快な食べっぷりに、バネッサと青年がホッコリと微笑んだ。


「……騎士様、シャツのボタンが……」


「あ?」


青年の指摘に、サンドイッチを食べながらガインが自身の衣服を見下ろす。

騎士の制服だけ脱いで、白いシャツとトラウザーズ姿で寝てしまったガインは、ボタンが全て無くなったシャツ姿でその場に立っていた。

喉元から胸板、腹筋、臍まで、毛に覆われた肌が見えている。


「お!おわ!!」


「あっはっは!年頃の娘さんじゃあるまいし、何を照れてんだい!隊長さん!」


兵士達が上半身裸のままで訓練所や食堂をうろつく事も珍しくはない。

ガインもよく裸で食堂をうろつく、そういう事をしているのだが、自身の肌を見た瞬間昨夜の事を思い出して思わず前を隠してまった。

単純で正直者なガインは、それがそのまま焦りとして顔に出てしまい、肌を晒していた事に取り乱した様な態度を取ってしまった。


「い、いやぁなに、ちょっと驚いてしまってな…ははは。」


「……騎士様、僕がボタン、付けて差し上げましょうか?」


青年の手がのび、ガインのシャツの端を摘まむ。

ガインは青年と目を合わせ、少し黙りこんでしまった。


「いや、いーわ。このシャツは、このままで。ありがとうな、坊主!サンドイッチ旨かった!見習い、頑張れよ!?」


ガインはニカッと歯を見せて微笑み、青年の頭をぽんぽんと叩いた。


「もう一眠りするわ、バネッサ邪魔をしたな。」


手を振るバネッサと青年のいる食堂を後にし、ガインは自室の方に向かった。

非番の日は寝て過ごす事が多い。

特に昨日は、色々考え過ぎて熟睡した感じがしない。


自室のドアを開けながら、ガインが大きなアクビをした。


「くぁあ……もう、一眠り……。」


バンッッ!!!


部屋に入った途端、強くドアが閉められた。

ドアを背にして立ち尽くしたガインの両肩の上に腕が延び、ガインは狭い檻に囚われてしまった。


ドアドン。扉ドン状態。


「…………へ、陛下……?」


囚われた状態で、自身の目線より少し下にあるキリアンの顔を見下ろす。

キリアンはキツイ目付きでガインを睨め上げている。


「な、何か知らんが…怒ってます?…陛下…。」


キリアンがガインに対して怒りをあらわにする時は


子どもの様に拗ねた顔をする事が多い。

時折、スウっと冷たさを帯びて本当の怒りをあらわにする事もあるが……


皇帝になってからのキリアンは、長く共に居たガインですら見た事の無い表情をたくさん見せる様になっていた。


今、目の前に居るキリアンの表情もその一つだ。

戦場に居る時でさえ見せなかった、強い怒り。


冷たく凍り付いた表情で、焦げ付く程に熱く激しい怒りを身に纏う。


「………お前はなぜ、俺以外の者に色目を使う。」


色目!?色目を使う!?色目って何だ!?


「な、何の事だ!?俺は色目なんて使っちゃおらん!」


そもそもが、色目を使う相手なんぞおらん!!


「お前は俺の物だ!!そう、約束しただろう!!」


「ちょ!ちょっと待て!!色々、待て!!」


頭の中が整理出来てない。

色目を使う?色目を使った?俺が?誰に?それ、いつよ。

それに俺、キリアンの物……いや、ある意味それは間違いではない。

我が身は魂共々、皇帝陛下に忠誠を誓い、捧げた。


俺だけではない。

この国の、特にこの城の臣下、側近、兵士全てがそうであろう。

…………未婚の者は、陛下の許し無く恋をしてはいけないとか?

いやいや、いくらなんでも。

ますます頭が混乱してくる。


「と、とりあえずだな、俺は確かにキリアン、お前のモンだ!だがな、俺は色目を使った記憶なんざ無えし、お前が何でそんなに怒ってんのか分かんね……」


ガインの頭にキリアンが手を当て強引に顔を下に向けられ、

ガインの言葉を遮る様にキリアンの口が覆い被さった。

唇が触れるだけでは足りないと、キリアンの口が噛み付く様にガインの口を覆い、口の中の空気さえ奪おうとする。

口を閉じれず口内の唾液を飲み込めない辛さから咽頭を上げ萎縮したガインの舌先が、キリアンの舌と唇で噛み付く様に引き摺り出される。


呼吸がままならない、唾液が飲み込めない、かなり苦しい。


やっと口が解放されたガインは荒い呼吸で戸惑った状態のまま、困った様に眉尻を下げてキリアンを見下ろす。


「はぁはぁ…ッ…キリアン…どうした?何をそんな…焦って…んだ…」


ガインは自身の口にした問いを耳にして「え?焦って?」と自問する。

ガインはキリアンに、何をそんな怒っているんだと尋ねるつもりだった。

だが、考えるより先に口から出たキリアンへの問いは、焦っているのか?だった。


「もう我慢ならないし、待てない!!」


ガインの肩が掴まれ、大きな身体が部屋の中に引っ張られる。

キリアンは細身で、衣装を身に付けて居ると華奢に見えて分かりにくいが、その身体には無駄無く筋肉が付いている。

騎士として見事な体躯をしている彼は、武芸にも秀でており、力もある。


そのキリアンに、不意をつかれて引き回されたガインの大きな身体は、そのままガインの部屋にある小さなテーブルの上にうつ伏せに押し付けられた。


「何しやがる!キリアン!」


ガインの胴体しか乗らない小さなテーブルにうつ伏せに寝た背中を上から押さえつけられて、宙に浮いたままのガインの両腕は掴まる場所が無く身体を起こす事が出来ない。

そして、ここまでの状態になれば鈍いガインでも、その後に続く行為に想像がつく。

想像がつくのだが、そんな事は有り得ないだろ?とも思わずにはいられない。


世間で噂される、美貌の皇帝は女役だとの心無い声をたくさん聞いて来た。


同時に、美しい皇帝が誰かを愛するならば、それはよほど美しい者なのであろうと。

ガインの中でも「そうかもな」位に思っていたのだが……


うつ伏せにされたままで、トラウザーズの腰部分が掴まれ、そのままズルッとずり下げられた。


「ま、待て!キリアン!誤解だ!俺は誰にも色目なんか……ぐあああっ!!」


何の前触れも無しに、後ろから杭が打ち込まれた。


強く結ばれた秘肉の結び目を、開き易い様にほぐす事も無く、傍若無人な行いにより乱暴に侵略されてしまった。


「っ……てぇ…ッキリアン…何して……」


声を出すのも辛い。ガインは宙に浮いた両手に拳を握り、裂かれた痛みと、初めて経験した内側からの圧迫の辛さに耐える。

キリアンは何も語らず、ゆっくりと埋めた杭を引き抜きかけ、再び深くガインの中に埋め込んだ。


「うくっ!!ッた、な、き、キリアン!!ってぇ…!」


その工程が何度も繰り返される。

受け入れる器の方が馴染んで来て抵抗が少なくなったのか、ガインの感じる痛みは消えないが抽挿の速度が増す。

やがて、ズチュズチュと硬い肉が粘膜を擦りながら出入りする音が聞こえる様になった。


「っは…あっ…くっ…!ってぇ…」


ガインは痛みを堪えながら、背後の見えないキリアンの様子をうかがう。


今まで、分からなかった事が少しずつ分かって来た。

キリアンが何を欲しがっていたのか、何を自分に求めていたのか。

そんな事があるわけ無いと否定するのは容易いし、楽だ。

だが、それではいつまで経っても答えを知る事が出来ない。


「………しょ………」


繋がったままでガインの背中にキリアンが覆い被さる。


「………師匠………好きなんです……好きなんです………」


背中越しに聞こえたキリアンの声は、か細く消え入りそうな程に弱々しい声だった。


「もう……我慢できない……辛い……………」


痛みに耐え、うつ伏せのまま拳を握っているガインが苦笑した。


「……俺より痛そうな声を出しやがって………」


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