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敏感で鈍感な皇帝の愛するビースト女神。
「クカー……グォお……」
キリアンはガインの胸に顔を寄せたまま、大口を開けて眠るガインを見上げた。
積み重ねた枕に寄りかかって座る様にして眠るガインに身体を預けていたキリアンは、過去を思い出しつつ自身も夢を見る様に浅く眠りについていた様だ。
「初めてガインを抱きたい、繋がりたいと意識した日の夢か…
あれからの日々はガインと共に居る事が嬉しくて…幸せで……
…凄く辛かったな。」
既に小さな子どもでは無い大人のキリアンでも重いと感じもしないのだろう、キリアンを寄り掛からせたままイビキをかいて眠るガインの身体を、胸に頬を擦り寄せたキリアンがギュッと抱き締めた。
今、目の前にある幸せな現実を再確認して逃さぬように。
キリアンの両親である皇帝夫妻と仲が良かったガインは、皇帝グレアムからの親友としての親切心によって、幾度となく『良い縁談』を持ち掛けられていた。
両親からガインに縁談を勧めたと話を聞く度にキリアンは、心臓が握り潰され呼吸が止まり、そのまま自分は死んでしまうのではないかと思った。
今回こそは、今度こそは、もう駄目かも知れない。
ガインは自分以外の誰かと結ばれるかも知れない。
幼い頃は両親に隠れ師匠にも隠し、キリアンは何度も涙を流した。
だがガインは結局、それらの縁談を受ける事が無かった。
キリアンが15歳となり、自身の意見が大人の発言として通る様になる頃には、ガイン自身が縁談の話を持って来ないよう周りに断る様になっていた。
「キリアン、お前が悪鬼みたいな顔をしてグレアムを睨むからな。
剣の修業の時間が減るのが嫌だとグレアムに文句を言ったとも聞いたしよ。
まぁ俺も剣を振るのは楽しいし…確かにその時間が減るってのもな。」
ガインは自分に気を遣ってくれたのかも知れない。
キリアンはそう感じた。
恋慕されてるなどとは思って無いだろうが、息子の様な若い弟子が剣の修業の時間が減るのを嫌がっているのだと、聞いたままの通りに思いこんでくれた様だ。
だが、その頃からキリアンは
大人の男の肉体を持ち、ガインとひとつになる方法も知った状態で自身の欲望を隠して押し殺して、愛する人の隣で息子の様な弟子を演じ続ける辛さに苛まれる事となった。
「ガインと結ばれた今の状況を、皇帝になるための自分の努力があったから、なるべくしてなったなんて思わない……
これは、奇跡に等しい。」
今まで誰の物にもならず、自分の腕の中にストンと落ちて来た幸福は、神の仕業ではないかと思えるほどの奇跡だ。
「……ガイン……師匠は俺だけの女神だ……」
「ングぁー!……グォー……すぴー。ンガッ!」
獣の咆哮のごときイビキまで、ガインのすべてが愛おしい。
大きく口を開けて暗い洞窟のような喉の奥から大イビキをかくガインの口を、キリアンが覗き込んだ。
豪腕のガインは、実に丈夫な歯をしている。
強くなりたければ歯を大事にしろと、幼い頃からガインによく言われた事を思い出した。
「ホント、野獣みたいなんだよね…師匠は。」
カッパリ開いた口に並ぶ歯列をキリアンが指先で撫でた。
戯れに、そのまま口の中に指を入れてガインの舌の上を突く。
「ンガッ!!」
口中への不意の刺激に驚いたのか、ガインが寝たまま口を閉じた。
ガインの口に入れたキリアンの指先がガインの上下の歯で一瞬強く挟まれた。
「………いツッ………あー噛んだな。ああ、そうかガイン。
俺を欲しくなってくれたのか……
なんて可愛い、ねだり方をするんだろうね。」
キリアンはニッと笑み、ガインに噛まれた歯型の付いた指先を舐めた。
先ほどまで夢の中で幼い自分がガインを想いながら自慰行為をしていたが、うつつでの自分はまだ情欲を発散していない。
「そう言えば師匠って、殺気を感じない限りは目を覚まさないって豪語していたよな。」
沸々と、キリアンの中に試してみたい悪戯心がわいてくる。
どこまで気付かないのだろう?
「ふふふ、人一倍敏感な身体をしている癖に簡単には目を覚まさないくらいの鈍感。
どちらが勝るのか気になるじゃないか。」
キリアンが顔を乗せて居た為に乱れ、はだけたガインのシャツの上から胸の尖りを指先でクンと押す。
「ンガっ!ッッ……ふっ……」
目を閉じ眠ったままで切なげに眉根を寄せてピクっと身体をわななかせたガインは、大の字に開いていた両腕をキュウっとしぼむ様に内側に寄せた。
「ああ、こんなに敏感に反応するのに起きないのだものね…。
そう言えば、俺が皇帝になった日も酔い潰れて眠った師匠は全裸にされても起きなかったよな。」
挙句の果てには、自分がキリアンを襲ったのだと大きな勘違いをしていた位だ。
キリアンは、あの日と同じ様にガインの衣服を剥いていく。
シャツの前を全て開いた状態にし、トラウザーズは硬い尻が柔らかいベッドに深く沈んで脱がせるのに苦戦したが、畑から芋を引き抜く様に強弱の段階をつけズルッと強引に丸太の様な足から引き抜いた。
ほぼ全裸に近い状態のままで寝ているガインを見ると、愛おしさと共に、なぜか笑いが込み上げてくる。
「はははっ!ガインって…凄いよね、本当に起きないんだ!
殺気には反応するってのも凄いけど、それ以外では目を覚まさないって…それも凄い才能だよね。」
キリアンは左手の平をガインの右胸に当て、イビキが収まり薄く開いたガインの唇に自分の唇を押し付けた。
その状態でガインの左胸の乳首を右手の指先でキュッと摘む。
「……ッつあ!…あ…!あ…!!」
キリアンの唇が重なったままで、薄く開いたガインの口から上擦った声が漏れ始めた。
「どんだけ弱いの。ココ。……でも起きないんだね、凄いよね。
敏感なんだか、鈍感なんだか、笑えるんだけど。」
唇を重ねたまま、話す際に漏れる吐息をガインの口内に送り込む。
右手の指先で摘んだガインの乳首を、指の腹で捏ねくりながら、漏れるガインの声を食んでゆく。
「ンく!…ぷぁ…!は…ぅあ…!」
「師匠…漏れる吐息の温度が高くなった気がする。
無意識なのに感じてしまってるの?なんてヤラシー身体をしてんの。」
キリアンは、ガインの乳首を弄んでいた右手の人差し指でガインの唇をなぞる。
ガインに噛まれた歯の痕が、青みがかってキリアンの白い指にクッキリと残った。
キリアンは、ガインがキリアンを自分の物だと印を刻んだように思えて悦びを感じる。
「こんなにクッキリと痕を残してくれるなんて、嬉しい。
俺もガインに俺の印を刻みたいけど……ガインのキレイな身体に傷を付けるなんて出来ないよ…。だから内側に……」
座る様な格好で寝ているガインの片膝を立てさせ、歯型の付いた人差し指をガインの後孔淵に這わせると、ヌプと浅く沈めた。
「ッッ!?ああ……?……はああ!!?何してんだ!」
「あ、さすがに中は気付くんだ?」
人差し指を浅く挿された状態で目を覚ましたガインは、瞬時に状況を把握して全身を真っ赤に染め上げた。
「な、なんで、こんな事になってんだよ!!」
「んーと、ガインが抱かれたくなったと俺の指を歯型が付くほど噛んだから、今度は下の口でも噛んで貰ってる。」
「はぁあ!?ナニ言ってやがんだ!!ひあ!う、動かすな!」
キリアンは浅く埋めた指をグヌぅと指の付け根まで埋め、ガインの内側の天井をトントンと叩く。
自身の置かれた状況を把握した時点で緩やかに硬度を増していたガインの巨木は、内側の天井を刺激された途端にブルンと頭を持ち上げた。
「んあぁ!や、やめ…!やめろ…キリアン!ここが何処か分かっていて…!!ああっ!!」
「何処でも関係無いよ。昔の事を思い出したら、ホント……俺って、結構頑張っていたよ?
やっとの思いで手に入れたのに…遠慮なんてしてらんない。」
ガインの後孔から指を抜いたキリアンはガインの両膝に手の平を乗せ、足をガインの身体の方に押して見にくい位置にあったガインの孔を見える場所に晒させた。
「いっ、意味分からん!見んな!!昔!?昔ってなんだ!?」
「俺が、いつから師匠の事好きだったと思う?ずっと、こうなりたいと思っていたの……いつからだと思う?」
目の前に晒されたガインの後孔に、クチクチとキリアンが自身の性器の先端をなすりつける。
ソレはガインの窪みとの間にネチャリとした糸を引き、ガインの下の口の周りを濡らしてゆく。
いつ、挿入されるか分からない状態で、構えてしまうガインの予想に反して、いつまでも中に侵入って来ない。
「ぇあっ…!うっ…!いつ?…ッ」
「ずっと愛していたよ。15年前から愛していた。その頃は、まだ家族愛みたいな気持ちだったかも知れない。
でも、師匠と初めての野営の時に俺はガインを抱きたいって思った。」
ガインの孔の中央にペニスの頭を押し付け、グリグリと振動を加えて入り口の門を抉じ開けていく。
ニュプゥと性器の頭の部分が咥え込まれると、茎の部分は一気にズズんと根元まで埋め込んだ。
「ンはあぁ!!あ………ぅ…んん…!」
フルフルと言葉を紡げなくなった唇を小刻みに震わせるガインと繋がったまま、キリアンがガインの腹の底を上げる様にグンと腰を付き上げる。
「10歳だったかな。その頃から師匠とこうなりたかった。
だから父上がガインに縁談を勧めたりする度に、死にたくなるほど落ち込んで泣いたし、父上をぶっ殺してやろうかと思ったよ。」
「う、動くな…!!んん…!!…キリアンっ…んおっ!」
キリアンの腰がグンと前に押し出される度に漏れてしまう声を塞ぐ様に手の平で口を隠す。
「あ、父上が急逝したのは俺が仕組んだんじゃないからね?言っとくけど。」
「んな事思ってな…!だ、だから動かすなっ…!!あぁっ!ン!」
一旦根元まで埋め込まれたペニスがズリュと引き抜かれ掛け、再びズチュンと奥まで貫かれる。
その工程が繰り返される様になると、ズッチュズッチュと濡れた連続音が耳から入りガインの脳を刺激する。
「気持ち良さそうな音を立ててるね…そんなに俺が欲しかった?
俺もだよ、ガイン。」
「ち、違っ…あンン!…やめろ…こ、声が漏れっ…クッん…よその城っ…」
声を殺す為に口を押さえた手の平の内側で、モゴモゴと訴える声はキリアンには届かず、たが口元が隠されたガインの情けなく下がった眉と、その下の潤んだ目、真っ赤になった肌は充分に扇情的で、キリアンは口を隠すガインの手を掴んで自分の方に寄せた。
「師匠、手の平がヨダレでビチャビチャ。
俺に挿れられたのが嬉しくて感じ過ぎて止まらなかった?」
ガインの手の平をヌルゥと舐めて、キリアンが微笑む。
「夕方の、情欲を叩き込む様に後ろから繋がるのもいいけど……妻として抱くなら、こうやって顔を見れるのがいいな…。
愛しているよガイン。
たくさん子種を注いであげるから、今夜は俺の子をたくさん孕んでね。」
ガインの唾液を舐め取った自身の唇を親指で拭うキリアンの様は、美しく蠱惑的で
悪魔の様だった。
ガインがヒクッと口元を引き攣らす。
━━色んな意味で、無理ィィ!!!!━━
キリアンはガインの胸に顔を寄せたまま、大口を開けて眠るガインを見上げた。
積み重ねた枕に寄りかかって座る様にして眠るガインに身体を預けていたキリアンは、過去を思い出しつつ自身も夢を見る様に浅く眠りについていた様だ。
「初めてガインを抱きたい、繋がりたいと意識した日の夢か…
あれからの日々はガインと共に居る事が嬉しくて…幸せで……
…凄く辛かったな。」
既に小さな子どもでは無い大人のキリアンでも重いと感じもしないのだろう、キリアンを寄り掛からせたままイビキをかいて眠るガインの身体を、胸に頬を擦り寄せたキリアンがギュッと抱き締めた。
今、目の前にある幸せな現実を再確認して逃さぬように。
キリアンの両親である皇帝夫妻と仲が良かったガインは、皇帝グレアムからの親友としての親切心によって、幾度となく『良い縁談』を持ち掛けられていた。
両親からガインに縁談を勧めたと話を聞く度にキリアンは、心臓が握り潰され呼吸が止まり、そのまま自分は死んでしまうのではないかと思った。
今回こそは、今度こそは、もう駄目かも知れない。
ガインは自分以外の誰かと結ばれるかも知れない。
幼い頃は両親に隠れ師匠にも隠し、キリアンは何度も涙を流した。
だがガインは結局、それらの縁談を受ける事が無かった。
キリアンが15歳となり、自身の意見が大人の発言として通る様になる頃には、ガイン自身が縁談の話を持って来ないよう周りに断る様になっていた。
「キリアン、お前が悪鬼みたいな顔をしてグレアムを睨むからな。
剣の修業の時間が減るのが嫌だとグレアムに文句を言ったとも聞いたしよ。
まぁ俺も剣を振るのは楽しいし…確かにその時間が減るってのもな。」
ガインは自分に気を遣ってくれたのかも知れない。
キリアンはそう感じた。
恋慕されてるなどとは思って無いだろうが、息子の様な若い弟子が剣の修業の時間が減るのを嫌がっているのだと、聞いたままの通りに思いこんでくれた様だ。
だが、その頃からキリアンは
大人の男の肉体を持ち、ガインとひとつになる方法も知った状態で自身の欲望を隠して押し殺して、愛する人の隣で息子の様な弟子を演じ続ける辛さに苛まれる事となった。
「ガインと結ばれた今の状況を、皇帝になるための自分の努力があったから、なるべくしてなったなんて思わない……
これは、奇跡に等しい。」
今まで誰の物にもならず、自分の腕の中にストンと落ちて来た幸福は、神の仕業ではないかと思えるほどの奇跡だ。
「……ガイン……師匠は俺だけの女神だ……」
「ングぁー!……グォー……すぴー。ンガッ!」
獣の咆哮のごときイビキまで、ガインのすべてが愛おしい。
大きく口を開けて暗い洞窟のような喉の奥から大イビキをかくガインの口を、キリアンが覗き込んだ。
豪腕のガインは、実に丈夫な歯をしている。
強くなりたければ歯を大事にしろと、幼い頃からガインによく言われた事を思い出した。
「ホント、野獣みたいなんだよね…師匠は。」
カッパリ開いた口に並ぶ歯列をキリアンが指先で撫でた。
戯れに、そのまま口の中に指を入れてガインの舌の上を突く。
「ンガッ!!」
口中への不意の刺激に驚いたのか、ガインが寝たまま口を閉じた。
ガインの口に入れたキリアンの指先がガインの上下の歯で一瞬強く挟まれた。
「………いツッ………あー噛んだな。ああ、そうかガイン。
俺を欲しくなってくれたのか……
なんて可愛い、ねだり方をするんだろうね。」
キリアンはニッと笑み、ガインに噛まれた歯型の付いた指先を舐めた。
先ほどまで夢の中で幼い自分がガインを想いながら自慰行為をしていたが、うつつでの自分はまだ情欲を発散していない。
「そう言えば師匠って、殺気を感じない限りは目を覚まさないって豪語していたよな。」
沸々と、キリアンの中に試してみたい悪戯心がわいてくる。
どこまで気付かないのだろう?
「ふふふ、人一倍敏感な身体をしている癖に簡単には目を覚まさないくらいの鈍感。
どちらが勝るのか気になるじゃないか。」
キリアンが顔を乗せて居た為に乱れ、はだけたガインのシャツの上から胸の尖りを指先でクンと押す。
「ンガっ!ッッ……ふっ……」
目を閉じ眠ったままで切なげに眉根を寄せてピクっと身体をわななかせたガインは、大の字に開いていた両腕をキュウっとしぼむ様に内側に寄せた。
「ああ、こんなに敏感に反応するのに起きないのだものね…。
そう言えば、俺が皇帝になった日も酔い潰れて眠った師匠は全裸にされても起きなかったよな。」
挙句の果てには、自分がキリアンを襲ったのだと大きな勘違いをしていた位だ。
キリアンは、あの日と同じ様にガインの衣服を剥いていく。
シャツの前を全て開いた状態にし、トラウザーズは硬い尻が柔らかいベッドに深く沈んで脱がせるのに苦戦したが、畑から芋を引き抜く様に強弱の段階をつけズルッと強引に丸太の様な足から引き抜いた。
ほぼ全裸に近い状態のままで寝ているガインを見ると、愛おしさと共に、なぜか笑いが込み上げてくる。
「はははっ!ガインって…凄いよね、本当に起きないんだ!
殺気には反応するってのも凄いけど、それ以外では目を覚まさないって…それも凄い才能だよね。」
キリアンは左手の平をガインの右胸に当て、イビキが収まり薄く開いたガインの唇に自分の唇を押し付けた。
その状態でガインの左胸の乳首を右手の指先でキュッと摘む。
「……ッつあ!…あ…!あ…!!」
キリアンの唇が重なったままで、薄く開いたガインの口から上擦った声が漏れ始めた。
「どんだけ弱いの。ココ。……でも起きないんだね、凄いよね。
敏感なんだか、鈍感なんだか、笑えるんだけど。」
唇を重ねたまま、話す際に漏れる吐息をガインの口内に送り込む。
右手の指先で摘んだガインの乳首を、指の腹で捏ねくりながら、漏れるガインの声を食んでゆく。
「ンく!…ぷぁ…!は…ぅあ…!」
「師匠…漏れる吐息の温度が高くなった気がする。
無意識なのに感じてしまってるの?なんてヤラシー身体をしてんの。」
キリアンは、ガインの乳首を弄んでいた右手の人差し指でガインの唇をなぞる。
ガインに噛まれた歯の痕が、青みがかってキリアンの白い指にクッキリと残った。
キリアンは、ガインがキリアンを自分の物だと印を刻んだように思えて悦びを感じる。
「こんなにクッキリと痕を残してくれるなんて、嬉しい。
俺もガインに俺の印を刻みたいけど……ガインのキレイな身体に傷を付けるなんて出来ないよ…。だから内側に……」
座る様な格好で寝ているガインの片膝を立てさせ、歯型の付いた人差し指をガインの後孔淵に這わせると、ヌプと浅く沈めた。
「ッッ!?ああ……?……はああ!!?何してんだ!」
「あ、さすがに中は気付くんだ?」
人差し指を浅く挿された状態で目を覚ましたガインは、瞬時に状況を把握して全身を真っ赤に染め上げた。
「な、なんで、こんな事になってんだよ!!」
「んーと、ガインが抱かれたくなったと俺の指を歯型が付くほど噛んだから、今度は下の口でも噛んで貰ってる。」
「はぁあ!?ナニ言ってやがんだ!!ひあ!う、動かすな!」
キリアンは浅く埋めた指をグヌぅと指の付け根まで埋め、ガインの内側の天井をトントンと叩く。
自身の置かれた状況を把握した時点で緩やかに硬度を増していたガインの巨木は、内側の天井を刺激された途端にブルンと頭を持ち上げた。
「んあぁ!や、やめ…!やめろ…キリアン!ここが何処か分かっていて…!!ああっ!!」
「何処でも関係無いよ。昔の事を思い出したら、ホント……俺って、結構頑張っていたよ?
やっとの思いで手に入れたのに…遠慮なんてしてらんない。」
ガインの後孔から指を抜いたキリアンはガインの両膝に手の平を乗せ、足をガインの身体の方に押して見にくい位置にあったガインの孔を見える場所に晒させた。
「いっ、意味分からん!見んな!!昔!?昔ってなんだ!?」
「俺が、いつから師匠の事好きだったと思う?ずっと、こうなりたいと思っていたの……いつからだと思う?」
目の前に晒されたガインの後孔に、クチクチとキリアンが自身の性器の先端をなすりつける。
ソレはガインの窪みとの間にネチャリとした糸を引き、ガインの下の口の周りを濡らしてゆく。
いつ、挿入されるか分からない状態で、構えてしまうガインの予想に反して、いつまでも中に侵入って来ない。
「ぇあっ…!うっ…!いつ?…ッ」
「ずっと愛していたよ。15年前から愛していた。その頃は、まだ家族愛みたいな気持ちだったかも知れない。
でも、師匠と初めての野営の時に俺はガインを抱きたいって思った。」
ガインの孔の中央にペニスの頭を押し付け、グリグリと振動を加えて入り口の門を抉じ開けていく。
ニュプゥと性器の頭の部分が咥え込まれると、茎の部分は一気にズズんと根元まで埋め込んだ。
「ンはあぁ!!あ………ぅ…んん…!」
フルフルと言葉を紡げなくなった唇を小刻みに震わせるガインと繋がったまま、キリアンがガインの腹の底を上げる様にグンと腰を付き上げる。
「10歳だったかな。その頃から師匠とこうなりたかった。
だから父上がガインに縁談を勧めたりする度に、死にたくなるほど落ち込んで泣いたし、父上をぶっ殺してやろうかと思ったよ。」
「う、動くな…!!んん…!!…キリアンっ…んおっ!」
キリアンの腰がグンと前に押し出される度に漏れてしまう声を塞ぐ様に手の平で口を隠す。
「あ、父上が急逝したのは俺が仕組んだんじゃないからね?言っとくけど。」
「んな事思ってな…!だ、だから動かすなっ…!!あぁっ!ン!」
一旦根元まで埋め込まれたペニスがズリュと引き抜かれ掛け、再びズチュンと奥まで貫かれる。
その工程が繰り返される様になると、ズッチュズッチュと濡れた連続音が耳から入りガインの脳を刺激する。
「気持ち良さそうな音を立ててるね…そんなに俺が欲しかった?
俺もだよ、ガイン。」
「ち、違っ…あンン!…やめろ…こ、声が漏れっ…クッん…よその城っ…」
声を殺す為に口を押さえた手の平の内側で、モゴモゴと訴える声はキリアンには届かず、たが口元が隠されたガインの情けなく下がった眉と、その下の潤んだ目、真っ赤になった肌は充分に扇情的で、キリアンは口を隠すガインの手を掴んで自分の方に寄せた。
「師匠、手の平がヨダレでビチャビチャ。
俺に挿れられたのが嬉しくて感じ過ぎて止まらなかった?」
ガインの手の平をヌルゥと舐めて、キリアンが微笑む。
「夕方の、情欲を叩き込む様に後ろから繋がるのもいいけど……妻として抱くなら、こうやって顔を見れるのがいいな…。
愛しているよガイン。
たくさん子種を注いであげるから、今夜は俺の子をたくさん孕んでね。」
ガインの唾液を舐め取った自身の唇を親指で拭うキリアンの様は、美しく蠱惑的で
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