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皇帝陛下の忠臣ガインに問う。
翌朝、キリアンの部屋のベッドで目が覚めたガインは慌てる様に身体を起こし、自身の身体を撫で確認した。
白眼を剝いて意識を失うまで、自分の身体はあらゆる体液にまみれた状態だった。
それらを綺麗にしないと着替える事も出来ない。
「…お?……キレイになってんな。
シーツも真新しいし…。」
「おはよう起きたんだね、ガイン。」
広い部屋の隅から現れたキリアンは両手にカップを持ち、ガインが居るベッドに自身も腰掛けるとサイドテーブルに2つのカップを置いた。
「朝の支度をするにはまだ時間があるから、用意したお茶でも飲んで。」
「キリ…いや、陛下に茶を淹れさせるなど…。
それに、この新しいシーツや俺の身体がキレイになってんのは…。」
「茶くらい淹れるよ。
後始末をしたのも俺だけど。
ガイン、二人の時は俺を皇帝だと思わないでよ。
陛下呼びも駄目。」
ベッドの上で上体を起こしたガインの隣に行ったキリアンが、ガインの頬やこめかみにチュッチュッと啄むキスの雨を降らせる。
ピョンと跳ねたガインの硬い黒髪の寝癖を指先で寝かせては、またピョンと跳ねるのを面白がり、何度も指先で押さえる。
「そうは言うけどな、なんだかんだ言ってもお前は皇帝陛下なんだから。
皇帝陛下1人に雑用を押し付けたとなると気が引けるっつーか。」
「夫婦が愛し合った後の後始末くらい、夫の俺に任せてくれていいよ。
手伝ってくれる気があるのは嬉しいけど…きっと、足腰立たないと思うよ?」
ガインが「うっ」と声を詰まらせた。
確かに……意識があったとしても、ベッドから下りる事すら出来ないかも知れない。
全身ガクガクになっていそうだ。
「それに……動けたとして、俺の前でガインがシーツを新しい物に替える姿なんか見ていたら……」
キリアンの発言に容易に想像が出来た自分の姿に、ガインは無言で項垂れた。
「全裸のまま、ベッドに手をついて可愛いお尻を突き出されたら……
もう、誘ってるとしか思えないよね。
まだクニュクニュの柔らかなオンナのコの孔をこう拡げて……」
「言わんでいい!いらん事をすんな!」
人差し指の先と親指の先を一旦くっつけて離すジェスチャーをされ、項垂れさせた顔を真っ赤にして上げたガインが、キリアンの言葉を大声で遮った。
ガインの照れた態度が可愛く見えて仕方が無いキリアンは、ガインの顔を自分の胸に押し付ける様にして頭を抱く。
「可愛い!……ガイン。
俺…ガインを見ていたら抱きたい、繋がりたいって思わずにはいられないんだ。」
「そんなもん、いまさら言われんでも知っとる!
どんだけ絶倫なんだと思うわ!」
「うん、でも……勘違いだけはしないでねガイン。
俺は、ガインが好き過ぎてガインを欲しがる事を止められない。
でもガインを抱く事だけが全てではないんだ。
例えガインを抱けなくなっても俺の心はガイン1人のものだから。」
キリアンの胸に顔を埋めさせられたガインは、キリアンの表情を見る事が出来ない。
何だかキリアンらしくない弱気な言葉を聞いた気がしてキリアンの表情が気になるガインは顔を離そうとするが、キリアンが解放してくれない。
「俺…ガインを抱いてると気持ちが止まらなくなって…
もっともっとって暴走してしまう。
後になっていつも無理させてるよなって気付いて…。
嫌われたらどうしようって。」
なんと、らしくない事を言うのだろう。
皇帝として我が国の城内においては、常に威風堂々たる佇まいを崩さないキリアンが弱気になる事は珍しい。
だが無理をさせてる自覚はあったのかと、ガインが苦笑した。
「おいおい何年、俺を見てきたんだ。
多少無理をされても壊れちまうほど俺はそんなにヤワじゃねぇよ。
それに、こんな事くらいで嫌いになるかよ。
お前が惚れた男を見くびるなよ。」
ガインがキリアンの背中をパンッと叩き、その弾みでキリアンの腕から力が抜け胸から顔を離せたガインがキリアンを見上げた。
昨夜の飢えた雄の様なキリアンとは違う、随分と幼い表情を見せるキリアンの頭をワシャワシャと撫で回したガインは、先ほど受けたキスを返す様にキリアンの顔にチュッチュッと啄む様なキスの雨を降らせた。
ひと晩で伸びたガインの無精ひげがチクチクとキリアンの絹の様に滑らかな肌を刺激し、キリアンが擽ったそうに肩を竦める。
「小さい頃から一途に俺を見続けていたんだろ?
だったら俺が、自分で決めた事を簡単に反故にするような男じゃないと解ってるよな。
キリアンを愛してると自分から言ったんだ。
愛し続けるし、愛し通す覚悟もある。
お前の師匠を信じろ。」
ガインの言葉はキリアンにとっては神託と同義だ。
疑う余地が無い。信じない選択も無い。
父の大切な友人としてガインを知った幼い日から、師匠となり自分を導いてくれて、誰よりも信頼出来る家臣となってくれて
キリアンの中でガインが何者にも代えがたい愛する人となって早15年以上。
絶対に信じ抜くと決めたガインの口から改めて聞かされた愛の言葉にキリアンが一筋の涙を流した。
「えっ!?ちょ、どうしたよキリアン!
師匠!お前の師匠って言ったからか!?
お前の妻だって言えば良かったのか!?」
自分の言い回しがキリアンを傷付けたのかと焦るガインにキリアンが首を緩く振った。
「違う……もう、ガインが好き過ぎて……堪らない。
子どもの頃から、ずっと好きだった。
この気持ちは、この先も絶対に変わらない。
もう、離したくないし離れたくない。
離れる事も許さない……。」
キリアンの目から流れた一筋の涙をガインが親指の腹で拭いながら、どう声を掛けて良いか分からずに無言で相槌を打ち続けた。
ガインの腕を掴み、キリアンが訊ねる。
「父上の代より、皇帝陛下の忠実な家臣でもあるガイン。
ガインは、俺が皇帝陛下でなくても愛せるのか?」
▼
▼
▼
「ノーザン副隊長殿、兵舎の食堂のバネッサさんは中々の巨乳なんですが。」
「見れば分かる。
……いや、語弊がある言い方をしたな……。
バネッサさんの胸に注視した訳ではない、あの方は体格の立派な女性だ。
だから、胸もそれなりに………」
言い方を直したつもりが逆に、太ってるからなと悪い言い回しになっている気がしたノーザンは途中で口をつぐみ、何を言わせるんだとばかりにギャリーを睨んだ。
第一、バネッサがこの城で一番胸が大きいとは前にも言っていた。
今更改めて話す事ではない。
ギャリーは連れだって城の中を歩けば隣で胸の話ばかりしている。
いくら、おっぱいマスターと呼ばれているとは言え、少々オツムが足りないのではないかと、さすがに冷静さが売りのノーザンでも苛立ちが募りつつあった。
「ところでノーザン副隊長殿、俺ねぇ隠れ巨乳ちゃん見つけちゃったんですよ。
その子に声を掛けたいんで、付き合ってもらえませんか?」
少し照れた様に頬を掻いて言うギャリーに、ノーザンがイラッとした。
「なぜ私がそんな事に付き合わなければならん。
声を掛けたければ1人で掛ければ良いだろうに。」
「だってノーザン副隊長殿って、モテるじゃないですか。
顔もいいし優しいし、騎士としての実力もある。
さすがミーシャ嬢が惚れただけはあるなぁって。」
━━ミーシャ嬢に惚れられる……より先に、自分の方がミーシャ嬢に惚れた気がする。
だが…そう言われてみれば悪い気はしない。━━
「そ、そうだろうか……だが、まぁ……
一対一で告白されるより、第三者の私が中立的な立場でいれば、相手のご令嬢の警戒も解けるかも知れないしな。」
「中立的な立場で、ですか?
酷くないすか?
そこは応援して下さいよー!」
「いやいや、相手の方がお前を振る可能性もあるだろ。
そうした時に、潔く身を引く事も大事だからな。」
「え?押し倒す気、満々ですが!だって巨乳ッすよ!」
「押し倒すだと!?」
ノーザンは頭が痛くなった気がして額に手を当てた。
コイツは1人で放置しちゃいけない奴だ…
性犯罪者になる危険性を孕んだ危うい奴だ。
告白の際には絶対に1人では行かせない様にしなくては……。
そう把握したノーザンがギャリーに訊ねた。
「で、いつ声を掛ける気だ?
私が空いてる時にしてくれないと困るが。」
「今すぐ行きます。」
ノーザンが無言で目を剥いた。
「今!?こんな朝っぱらから?」と目だけで訴える。
「巨乳ちゃんは兵舎の朝食の時間、兵舎と治療院を繋ぐ裏の細い道を通るんですよ!
待ち伏せしましょう!!」
ヤル気満々、ノリノリで拳を上に上げた阿呆みたいなギャリーにノーザンが固まった。
巨乳のお嬢さんを細い裏道で待ち伏せし告白。
告白が失敗したら、その場で巨乳ちゃんを押し倒すと明言。
固まったノーザンが冷や汗をタラリと流す。
これは……性犯罪の片棒を担げと言われているのだろうか……
ミーシャ嬢との正式な婚約をするために叙爵されたい自分が?
犯罪の手助けを?
いやいやいやいや!駄目だろう!有り得ないだろう!
だが、そこから始まる恋もあるのか?
この城には、婚姻相手に飢えたお嬢様方も多いし……
押し倒されて芽生える恋!?
恋愛に疎いノーザンが混乱状態に陥った。
「ノーザン副隊長殿、巨乳ちゃんが居なくなる前に行かないと!」
先に兵舎の方に向かい歩を勧めたギャリーがノーザンを急かす様にバタバタとその場で足踏みをした。
「わ、分かった、今行く!」
ギャリーの危ない計画を聞いた以上、なおさら1人で行かせる訳にはいかない。
いざとなったら自分がギャリーを止めればいい。
そう決めてノーザンは、ギャリーの後を追って兵舎の裏に向かった。
白眼を剝いて意識を失うまで、自分の身体はあらゆる体液にまみれた状態だった。
それらを綺麗にしないと着替える事も出来ない。
「…お?……キレイになってんな。
シーツも真新しいし…。」
「おはよう起きたんだね、ガイン。」
広い部屋の隅から現れたキリアンは両手にカップを持ち、ガインが居るベッドに自身も腰掛けるとサイドテーブルに2つのカップを置いた。
「朝の支度をするにはまだ時間があるから、用意したお茶でも飲んで。」
「キリ…いや、陛下に茶を淹れさせるなど…。
それに、この新しいシーツや俺の身体がキレイになってんのは…。」
「茶くらい淹れるよ。
後始末をしたのも俺だけど。
ガイン、二人の時は俺を皇帝だと思わないでよ。
陛下呼びも駄目。」
ベッドの上で上体を起こしたガインの隣に行ったキリアンが、ガインの頬やこめかみにチュッチュッと啄むキスの雨を降らせる。
ピョンと跳ねたガインの硬い黒髪の寝癖を指先で寝かせては、またピョンと跳ねるのを面白がり、何度も指先で押さえる。
「そうは言うけどな、なんだかんだ言ってもお前は皇帝陛下なんだから。
皇帝陛下1人に雑用を押し付けたとなると気が引けるっつーか。」
「夫婦が愛し合った後の後始末くらい、夫の俺に任せてくれていいよ。
手伝ってくれる気があるのは嬉しいけど…きっと、足腰立たないと思うよ?」
ガインが「うっ」と声を詰まらせた。
確かに……意識があったとしても、ベッドから下りる事すら出来ないかも知れない。
全身ガクガクになっていそうだ。
「それに……動けたとして、俺の前でガインがシーツを新しい物に替える姿なんか見ていたら……」
キリアンの発言に容易に想像が出来た自分の姿に、ガインは無言で項垂れた。
「全裸のまま、ベッドに手をついて可愛いお尻を突き出されたら……
もう、誘ってるとしか思えないよね。
まだクニュクニュの柔らかなオンナのコの孔をこう拡げて……」
「言わんでいい!いらん事をすんな!」
人差し指の先と親指の先を一旦くっつけて離すジェスチャーをされ、項垂れさせた顔を真っ赤にして上げたガインが、キリアンの言葉を大声で遮った。
ガインの照れた態度が可愛く見えて仕方が無いキリアンは、ガインの顔を自分の胸に押し付ける様にして頭を抱く。
「可愛い!……ガイン。
俺…ガインを見ていたら抱きたい、繋がりたいって思わずにはいられないんだ。」
「そんなもん、いまさら言われんでも知っとる!
どんだけ絶倫なんだと思うわ!」
「うん、でも……勘違いだけはしないでねガイン。
俺は、ガインが好き過ぎてガインを欲しがる事を止められない。
でもガインを抱く事だけが全てではないんだ。
例えガインを抱けなくなっても俺の心はガイン1人のものだから。」
キリアンの胸に顔を埋めさせられたガインは、キリアンの表情を見る事が出来ない。
何だかキリアンらしくない弱気な言葉を聞いた気がしてキリアンの表情が気になるガインは顔を離そうとするが、キリアンが解放してくれない。
「俺…ガインを抱いてると気持ちが止まらなくなって…
もっともっとって暴走してしまう。
後になっていつも無理させてるよなって気付いて…。
嫌われたらどうしようって。」
なんと、らしくない事を言うのだろう。
皇帝として我が国の城内においては、常に威風堂々たる佇まいを崩さないキリアンが弱気になる事は珍しい。
だが無理をさせてる自覚はあったのかと、ガインが苦笑した。
「おいおい何年、俺を見てきたんだ。
多少無理をされても壊れちまうほど俺はそんなにヤワじゃねぇよ。
それに、こんな事くらいで嫌いになるかよ。
お前が惚れた男を見くびるなよ。」
ガインがキリアンの背中をパンッと叩き、その弾みでキリアンの腕から力が抜け胸から顔を離せたガインがキリアンを見上げた。
昨夜の飢えた雄の様なキリアンとは違う、随分と幼い表情を見せるキリアンの頭をワシャワシャと撫で回したガインは、先ほど受けたキスを返す様にキリアンの顔にチュッチュッと啄む様なキスの雨を降らせた。
ひと晩で伸びたガインの無精ひげがチクチクとキリアンの絹の様に滑らかな肌を刺激し、キリアンが擽ったそうに肩を竦める。
「小さい頃から一途に俺を見続けていたんだろ?
だったら俺が、自分で決めた事を簡単に反故にするような男じゃないと解ってるよな。
キリアンを愛してると自分から言ったんだ。
愛し続けるし、愛し通す覚悟もある。
お前の師匠を信じろ。」
ガインの言葉はキリアンにとっては神託と同義だ。
疑う余地が無い。信じない選択も無い。
父の大切な友人としてガインを知った幼い日から、師匠となり自分を導いてくれて、誰よりも信頼出来る家臣となってくれて
キリアンの中でガインが何者にも代えがたい愛する人となって早15年以上。
絶対に信じ抜くと決めたガインの口から改めて聞かされた愛の言葉にキリアンが一筋の涙を流した。
「えっ!?ちょ、どうしたよキリアン!
師匠!お前の師匠って言ったからか!?
お前の妻だって言えば良かったのか!?」
自分の言い回しがキリアンを傷付けたのかと焦るガインにキリアンが首を緩く振った。
「違う……もう、ガインが好き過ぎて……堪らない。
子どもの頃から、ずっと好きだった。
この気持ちは、この先も絶対に変わらない。
もう、離したくないし離れたくない。
離れる事も許さない……。」
キリアンの目から流れた一筋の涙をガインが親指の腹で拭いながら、どう声を掛けて良いか分からずに無言で相槌を打ち続けた。
ガインの腕を掴み、キリアンが訊ねる。
「父上の代より、皇帝陛下の忠実な家臣でもあるガイン。
ガインは、俺が皇帝陛下でなくても愛せるのか?」
▼
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「ノーザン副隊長殿、兵舎の食堂のバネッサさんは中々の巨乳なんですが。」
「見れば分かる。
……いや、語弊がある言い方をしたな……。
バネッサさんの胸に注視した訳ではない、あの方は体格の立派な女性だ。
だから、胸もそれなりに………」
言い方を直したつもりが逆に、太ってるからなと悪い言い回しになっている気がしたノーザンは途中で口をつぐみ、何を言わせるんだとばかりにギャリーを睨んだ。
第一、バネッサがこの城で一番胸が大きいとは前にも言っていた。
今更改めて話す事ではない。
ギャリーは連れだって城の中を歩けば隣で胸の話ばかりしている。
いくら、おっぱいマスターと呼ばれているとは言え、少々オツムが足りないのではないかと、さすがに冷静さが売りのノーザンでも苛立ちが募りつつあった。
「ところでノーザン副隊長殿、俺ねぇ隠れ巨乳ちゃん見つけちゃったんですよ。
その子に声を掛けたいんで、付き合ってもらえませんか?」
少し照れた様に頬を掻いて言うギャリーに、ノーザンがイラッとした。
「なぜ私がそんな事に付き合わなければならん。
声を掛けたければ1人で掛ければ良いだろうに。」
「だってノーザン副隊長殿って、モテるじゃないですか。
顔もいいし優しいし、騎士としての実力もある。
さすがミーシャ嬢が惚れただけはあるなぁって。」
━━ミーシャ嬢に惚れられる……より先に、自分の方がミーシャ嬢に惚れた気がする。
だが…そう言われてみれば悪い気はしない。━━
「そ、そうだろうか……だが、まぁ……
一対一で告白されるより、第三者の私が中立的な立場でいれば、相手のご令嬢の警戒も解けるかも知れないしな。」
「中立的な立場で、ですか?
酷くないすか?
そこは応援して下さいよー!」
「いやいや、相手の方がお前を振る可能性もあるだろ。
そうした時に、潔く身を引く事も大事だからな。」
「え?押し倒す気、満々ですが!だって巨乳ッすよ!」
「押し倒すだと!?」
ノーザンは頭が痛くなった気がして額に手を当てた。
コイツは1人で放置しちゃいけない奴だ…
性犯罪者になる危険性を孕んだ危うい奴だ。
告白の際には絶対に1人では行かせない様にしなくては……。
そう把握したノーザンがギャリーに訊ねた。
「で、いつ声を掛ける気だ?
私が空いてる時にしてくれないと困るが。」
「今すぐ行きます。」
ノーザンが無言で目を剥いた。
「今!?こんな朝っぱらから?」と目だけで訴える。
「巨乳ちゃんは兵舎の朝食の時間、兵舎と治療院を繋ぐ裏の細い道を通るんですよ!
待ち伏せしましょう!!」
ヤル気満々、ノリノリで拳を上に上げた阿呆みたいなギャリーにノーザンが固まった。
巨乳のお嬢さんを細い裏道で待ち伏せし告白。
告白が失敗したら、その場で巨乳ちゃんを押し倒すと明言。
固まったノーザンが冷や汗をタラリと流す。
これは……性犯罪の片棒を担げと言われているのだろうか……
ミーシャ嬢との正式な婚約をするために叙爵されたい自分が?
犯罪の手助けを?
いやいやいやいや!駄目だろう!有り得ないだろう!
だが、そこから始まる恋もあるのか?
この城には、婚姻相手に飢えたお嬢様方も多いし……
押し倒されて芽生える恋!?
恋愛に疎いノーザンが混乱状態に陥った。
「ノーザン副隊長殿、巨乳ちゃんが居なくなる前に行かないと!」
先に兵舎の方に向かい歩を勧めたギャリーがノーザンを急かす様にバタバタとその場で足踏みをした。
「わ、分かった、今行く!」
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