【R18】熊の様な45歳の近衛隊長は、22歳の美貌の皇帝に欲しがられています。

DAKUNちょめ

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目の老い危ぶまれる知的美人。

朝より開始予定の軍会議━━

本来始まる時間よりも一時間以上遅れて、皇帝であるキリアンが会議室に現れた。

文句など誰も言えるハズも無く、ドアが開くと同時に皆が席を立ち、胸を手に当て頭を垂れる。

皇帝が席に着き、合図をした後に皆も着席した。

悠々と現れ席に着いたキリアンの傍らには、近衛騎士の隊長であるガインが立つ。

皆が席に着いてから、会議参加者のガインも皇帝の隣の席に着いた。

皇帝の背後には、別の騎士が立って控える。



「遅れてすまない。
部屋で朝食を取っていたら、夢中になって。
この様な時間になってしまったのだ。」



皆が一様に、朝食に夢中になるなんて存外、子供っぽい所があるもんだと、呆れを含んだやれやれ的な表情や、幼い者を慈しむ様な大人目線をキリアンに向けたが、

ノーザンだけが、キリアンの含む様な物言いにピンときてしまった。



「いや、しかし珍しい。
軍会議は我の独壇場とばかりに、常に一番乗りのガイン殿まで遅れて来るとは。」



席に着き「ふぅ」と溜め息をついた所で不意に話を振られたガインが、少しばかり慌てた様に顔を上げた。



「えぁっ!?それは…
…私が……キ……陛下の朝食中だったので…。」



ガインの謎の言い回しに、皆が「?」と疑問を浮かべた表情をした。



「フッ……」



可愛い奴だと言いたげなキリアンの含み笑いを見たノーザンが、口を覆ってバッと机の下に顔を向けて思わず「ブフッ」と噴き出す。

キリアンとガインの言葉を噛み合わせたら、皇帝を夢中にさせるほどの朝食が何だったのかノーザンにだけ解ってしまった。

ガインが、キリアンの朝食役をやっていたのだと。



「なるほど、ガイン殿は陛下の朝食がお済みになられるのを待っておられたのですな。
陛下のお部屋の中で。」



「………ガインが俺の部屋の中でと言うか……
俺がガインの中でと言うか……。」



臣下に呟く様に答えたキリアンの足を、隣のガインが思わず軽く小突き、要らんこと言うなとばかりに首をブルルッと凍えた際の様に小刻みに横に振る。



「フフッ、まぁ良い。
会議を始めようか。」



二人のやり取りに気付いたノーザンだけがハラハラと事の成り行きを見守っていたが、会議が始まりホッと胸を撫で下ろした。
━━心臓に悪い…━━
そう思いつつ。






会議の内容は、いつもと変わらず国境の砦に関わる建築や、国境警備隊の編成や規模など。

大国であり、強国でもあるベルゼルト皇国ではあるが、王都を離れれば、離れるほどまだ戦後の傷跡も多く、不穏な動きをする者や国も少なくはない。



その中でも今一番警戒するべき国が、キリアンの義母カリーナの出生国のリスクィートだと名前が挙がる。



カリーナ皇妃の輿入れの際に、侍女や従者としてリスクィートからベルゼルトにカリーナと共に来てベルゼルトの民となった者も居る。

それらの者の全てが疑わしい訳では無い。



「先ほどノーザンから報告があったが、再びリスクィートの刺客が城内に潜伏していたらしい。
賊は捕らえて牢に繋いである。」



サラッと軽く言ってのけたキリアンに対し、青ざめたガインが机を拳で叩いて立ち上がった。



「何だと!?陛下また命を狙われたのか!?
いつだ!!側に居た俺が気付かないなんて……!」



「落ち着けガイン。
狙われたのは私ではないからな。
そやつは、私の側に近付く事は無かった。
ガインが気付かぬのも当然と言えよう。」



キリアンに害を及ぼす事が無い事を知っていて、セドリックの率いる暗部が賊をわざと泳がせ黙認していた事もキリアンは知っていた。

その上で、賊が行動に出たのを見計らって動くのは、セドリックの部下でありながらも暗部には所属していない別の者とも聞いていたのだが。



「まさか、おっぱいマスターがヴィーヴル国の者とはな…。」



キリアンはガインにも届かない小さな呟きを漏らした。
絶対的な信頼を寄せられる国ヴィーヴルが主体の組織。
その中におっぱいマスターが名を連ねるとは思ってもみなかった。
だが改めて思えば、通りでちゃらんぽらんに見える割には優秀なワケだと。



「陛下を狙ったのでないなら…
じゃあ…その賊は、何の為に誰を狙ったってんだ。」



「そこは、まだ調べ中だ。
口封じを理由に命を狙われる可能性に心当たりのある者は、用心すべきだな。
だが、こちらも悠長な事はして居られない様だ。」



まだキリアンの力の及ばぬ部分を残す広い国土を早々に平定する必要がある。

国を揺らぐ事の無い強国にする為には、優秀かつ忠義を重んじる配下を揃えなければならない。

それこそが急務だと思っていたのに


「リスクィート…
現国王は、義母上の実兄だったか…。
色々と舐めた真似をしてくれる。」









会議は昼食を挟み夕方まで続けられ、枝分かれした細部については今後各々で話を詰めて行き、最終案をガインに提出、決定を下すのは皇帝陛下となった。


「書類の山が出来るな…。
苦手なんだよな、俺、小さい字を目で追うの。
ノーザンに読んで貰うかな。」



「まさか老眼?
フフッ、書類なら俺が読んであげるよ。」



「老眼じゃねぇ。
いや、キリアンはキリアンで、メチャクチャ書類に目を通さなきゃならねーじゃん。
仕事、増やさせたくねぇからな。」



会議が終わり、夕食を取る為に食堂へキリアンを送った後にガインも急ぎで兵舎に行き、夕食を済ませた。

キリアンはガインに、共に食堂にて食事をと言ったが、ガインは小洒落たお上品なディナーより、兵舎の食堂のガッツリ飯でないと食った気がせん!と兵舎食堂にて夕飯をかきこんで、キリアンの居る食堂に戻って来た。


二人共に夕飯が終わりキリアンを自室に送り届けたガインは、そんな話をしながら会議が終わり一番最初に提出された書類を見てボヤく。



「……にしても、提出が早いな。」



「早いね。
こちら側の国境は古くからの友好国との境だし、取り立てて難しい案を出す事も無いからか。」



ガインが書類に目を近付けたり離したりしながら、微妙に位置を探る。
ベストポジションを探している様だ。

キリアンがクスリと笑って、ガインの手から書類を取った。



「座って、読むから。
ああ、彼の字は確かに小さいね。えーと…」



キリアンの部屋から出て行くつもりだったガインが、キリアンの部屋の椅子にストンと座らされた。

座ったガインの肩にキリアンの手が置かれる。



「隣国ベルヘルム国との国境線及び、砦について…。」



「……陛下、近い。
報告書は、耳元で囁くように読むモンじゃねぇ。」



椅子に座るガインの背後に立ち、肩の上から両手を出してキリアンがガインを抱き締める。

その態勢でガインの前に書類を出し、ガインの耳元で囁きながら耳を唇で食んだ。



「だからぁっ!!いらん事をすんな!!
自分で読むわ!コレ位!」



顔を赤くし、耳を押さえてキリアンの腕をバッと振り払って椅子から立ち上がったガインがキリアンの手から書類を奪う。

そして再び書類に目をやり、ピントを合わせる様に顔を離したり寄せたりを繰り返している。


振り払われて残念そうな表情をしたキリアンだが、昨夜から今朝に至るまでガインには散々無理をさせたので、今夜は仕方ないかと諦めて、可愛いガインを部屋から放流する事にした。



「ああガイン、俺のお祖父様の使っていた眼鏡があるよ。
使ってみない?」



「先々代皇帝陛下の眼鏡?何だか畏れ多いな…。
ああ、そういやぁ読書なさる時とかだけ掛けてらしたな。
いつも掛けっぱなしのミーシャやノーザンの眼鏡とは違うんだっけ。」



キリアンは仕事用の机の横にあるキャビネットから、意匠の美しい眼鏡箱から黒いフレームの眼鏡を取り出してガインに手渡した。



「二人の眼鏡とはレンズの仕様が異なるらしいね。
眼鏡のレンズを作るには高度な技術が必要らしいし、作れる者も少人数。
ルーペで事足りるからと、老眼用は後回しにされてるらしいよ。」



「老眼、老眼うるせぇな。
ちょっと眼が疲れてるだけだろ。」



世間一般的に老眼用の眼鏡が普及してない中、キリアンの祖父である先々代皇帝が特注した品であるとの事で、眼鏡ケースが何だか豪華だ。

だが眼鏡自体は至ってシンプルな黒ブチ眼鏡。

モノは試しだと、ガインは眼鏡を掛けてみた。

掛けて、キリアンの方を向くと視界がボヤける。



「おい、ボヤけてるぞ。」



「………それは、近くのモノを見る用だから離れてるモノは逆に見づらいよ。」



ガインの目に、レンズの向こうのボヤけたキリアンが近付いて来た。

ボヤけたキリアンの輪郭が鮮明になるほど顔が近付き、そのまま唇が重ねられる。



「!?な、何だ!いきなり!!」



「ちょっ…あー無理!
今夜は逃してあげようと思っていたけど、無理だ!
眼鏡を掛けた知的なガイン、何かもう美人過ぎて無理!」



ガインの背後に回ったキリアンはガインの両脇に手を入れ、ガインを羽交い絞めする様にして後方に引っ張り出した。



「あー!無理!俺も無理だ!
眼鏡も返すから!今夜は勘弁してくれ!
とにかく無理だ!!」



ドサッとベッドに身体が投げ出され、ベッドに沈んだガインの身体を縫い留めるように、キリアンがすぐに上から覆いかぶさる。



「眼鏡掛けただけじゃねぇか!
こんなもん、知的でも美人でもネェわ!!」



「いやいや、これは普段の野性味溢れるカッコ可愛いガインとは別物だよ?
知的でクール、凛々しく美しい……はぁ……
メチャクチャにしたい……。

メチャクチャにしたいから……縛らせて?」



意味分かんねぇえ!!!!



ガインの上に跨がるキリアンが、腰に巻いたベルトを外して一部を手に巻きピンっと張った。

鞭みたいにも見え、ゾゾッとする。



「眼鏡美人と、縛るのは無関係だろ!
ワケの分からん事をすんな!」



「たまには倒錯的な行為もしてみたいなと。
こんな模範的な美人を穢していく冒涜的な行為もまた…見知らぬガインの新しい美しさを開花させそうで…。」



普段の行為を倒錯的では無いと言うキリアンに対してガインの目が点になる。

模範的な美人て何だ。
キリアンがおかしな事をのたまい出した。

いや、これ眼鏡外せば終わる話じゃねぇのか?



ガインが眼鏡を外そうと両手を目の横に上げた所で、キリアンにガシッと両手を掴まれた。

そのまま両手の平を合わせる様にして頭の上で手首が縛られる。



「なっ!」



「ほらね、こうやって縛っておかないとガインはすぐオイタをするだろ?
さぁ、今夜は美しく乱れて貰おうかな。」



「………いや、あのな……実際、何にも変わらんぞ?」



眼鏡を掛けた位で、感じ方や態度が変わるワケでは無し。

何かしらの変化を期待しているのならば、逆に悪いなぁとガインが思ったりする。



「フフッ大丈夫だよ。
俺に申し訳無さ気な態度をする今のガインだってもう知的美人らしく思えるよ。
全ては俺の妄想の糧となる。
さぁ、もっと見せて。」



「ほっ本当にするのかよ!無理だって言ってんだろ!
どわぁあ!!」



ガバッとシャツが胸の上までたくし上げられ、ツンと尖ったガインの両の乳首が現れた。



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