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遡暮篇(のぼりぐらしへん)
プチミッション
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「ねえ、木葉。私たちでシェリを笑顔にできないかな?」
「やっぱり考えてることは同じだったみたいだね」
シェリは悪くないとは言ったものの、きっと彼女なら自分を責めるような考え方をするだろう。
それを止めることはできなくても、元気になってほしいという気持ちは変わらない。
「シェリは甘いものが好きなのかな?」
「ちょっと待って。...1番詳しい人に聞いてみようと思う」
誰に連絡するんだろうと思いながら、返信がくるまではと飲み物を淹れ直して連絡を待ち続ける。
「寝てるってことはないはずなんだけど、あんまり連絡手段にこだわらない人だから...」
どうやら木葉が連絡したのはケイトさんだったらしい。
なかなかこないと苦笑しながら待っている姿を見て少し安心した。
「きた。...シェリはよくマカロンを食べてるって。あとは、蜂蜜が好きみたいだって書いてある」
「それならパンケーキがいいかな?クレープを食べてるとき、美味しそうにしてたし...」
「いいね!フルーツとか添えられて楽しいかも」
ふたりでそんな話をしながら星が見える部屋で横になる。
手を繋いで目を閉じると、意識はあっという間に落ちていた。
...翌朝、準備を始めようとしたところで台所から気配がする。
(誰かいるの...?)
木葉は動ける状態じゃないし、シェリもきっと同じような状態だろう。
何かがいたら私がなんとかするしかない、そう考えながら覗いてみると予想外の人物が立っていた。
「え、シェリ?」
「あ、あの、勝手に、借りて、」
「おはよう。台所を使うのは全然いいんだけど、体は大丈夫なの?」
「私は、早起き、できるから...いつも、してる」
「ごめんね、あんまり詳しくなくて...。ご飯、一緒に作ってもいい?」
シェリと作るご飯はとにかく新鮮な光景ばかりだった。
私よりも手捌きがよくて、なんだか何もかも負けているような気分になる。
「ごめん。寧ろ私がやらない方が早かったかもしれないね」
苦笑すると、シェリにがっしりと手を握られる。
「ふたりで、作るの...楽し、かった。また、やりたい」
「そう言ってもらえるのはありがたいな」
「あの、フルーツ、使って、」
「ごめん、それはちょっと予定があるものだから...」
これからあなたに食べてもらうために使うから、なんて言えるわけがない。
苦し紛れの言い訳をシェリは深く追及しないでいてくれた。
ほっとしながら、木葉と用意しておいた生地を見えないところに押しやる。
...見つからないように作るにはもう少し後じゃないとできそうにない。
「やっぱり考えてることは同じだったみたいだね」
シェリは悪くないとは言ったものの、きっと彼女なら自分を責めるような考え方をするだろう。
それを止めることはできなくても、元気になってほしいという気持ちは変わらない。
「シェリは甘いものが好きなのかな?」
「ちょっと待って。...1番詳しい人に聞いてみようと思う」
誰に連絡するんだろうと思いながら、返信がくるまではと飲み物を淹れ直して連絡を待ち続ける。
「寝てるってことはないはずなんだけど、あんまり連絡手段にこだわらない人だから...」
どうやら木葉が連絡したのはケイトさんだったらしい。
なかなかこないと苦笑しながら待っている姿を見て少し安心した。
「きた。...シェリはよくマカロンを食べてるって。あとは、蜂蜜が好きみたいだって書いてある」
「それならパンケーキがいいかな?クレープを食べてるとき、美味しそうにしてたし...」
「いいね!フルーツとか添えられて楽しいかも」
ふたりでそんな話をしながら星が見える部屋で横になる。
手を繋いで目を閉じると、意識はあっという間に落ちていた。
...翌朝、準備を始めようとしたところで台所から気配がする。
(誰かいるの...?)
木葉は動ける状態じゃないし、シェリもきっと同じような状態だろう。
何かがいたら私がなんとかするしかない、そう考えながら覗いてみると予想外の人物が立っていた。
「え、シェリ?」
「あ、あの、勝手に、借りて、」
「おはよう。台所を使うのは全然いいんだけど、体は大丈夫なの?」
「私は、早起き、できるから...いつも、してる」
「ごめんね、あんまり詳しくなくて...。ご飯、一緒に作ってもいい?」
シェリと作るご飯はとにかく新鮮な光景ばかりだった。
私よりも手捌きがよくて、なんだか何もかも負けているような気分になる。
「ごめん。寧ろ私がやらない方が早かったかもしれないね」
苦笑すると、シェリにがっしりと手を握られる。
「ふたりで、作るの...楽し、かった。また、やりたい」
「そう言ってもらえるのはありがたいな」
「あの、フルーツ、使って、」
「ごめん、それはちょっと予定があるものだから...」
これからあなたに食べてもらうために使うから、なんて言えるわけがない。
苦し紛れの言い訳をシェリは深く追及しないでいてくれた。
ほっとしながら、木葉と用意しておいた生地を見えないところに押しやる。
...見つからないように作るにはもう少し後じゃないとできそうにない。
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