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断暮篇(たちぐらしへん)
神様からの贈り物
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「木葉、起きられる?」
「うん...おはよう」
「ご飯できてるよ」
体を起こすと、家の中に七海とは別の気配を感じとる。
「木葉...?」
「今誰か遊びに来てる?」
「えっと、その...美桜さんがいるよ」
予想外の答えに、ただそっかと返すことしかできない。
ひとり慌てていると、それは間違いなく遠くの柱からひょこっと顔を出した。
「前から思ってはいたけれど、本当に朝が苦手なんだね」
「美桜さん...」
彼女の方ならやってきたのは初めてで、やはり頭が状況に追いついていない。
ふらっと来ただけなのか、何か別の理由があるのか...。
もしかすると、追っ手が来ていることと関係があるのかもしれない。
もやもやと考えていても仕方がないので体を動かす。
「これ、ふたりで作ったの?」
「美桜さんに沢山手伝ってもらったんだ」
「私は特別なことは何もしていない」
僕が寝ている間に何があったのだろうか。
ふたりの表情はかなり柔らかいもので、和やかな時間を過ごせたことはすぐに分かった。
ただ、自分が起きられなかったことが少し悔やまれる。
「一緒に食べよう」
「ありがとう。...いただきます」
七海の声に誘われるようにして、ゆっくりと席につく。
そこにはいつも以上に品数が多い豪勢な昼食セットが並んでいて、両手を合わせるのも忘れてしまいそうになる。
「いつも美味しいけど、今日のもすごく美味しい...!」
「それならよかった。私はあなたの好みをよく知らないから、七海に聞きながら作った」
「美桜さんが作ってくれたんだね。ありがとう」
そんな様子を七海が少しだけ複雑そうな表情で見ていることに気づいてはっとする。
「七海もありがとう。ふたりでこんなに沢山作るのは大変だったでしょ?」
「作っていると途中から楽しくなったよ」
そうして少しずつ会話が進んだ頃、思いきって美桜さんに疑問をぶつけた。
「どうしてこの場所が分かったの?」
「七海の気配を辿った。それから、その子が教えてくれた」
美桜さんの視線の先には、得意げに翼をはためかせるノワールの姿があった。
本当に仲がいいのだとほっこりしてしまう。
「用事があるなら私がそっちに行ったのに...」
「怪我をしているのに無理はさせられない」
人を恨んでいてもおかしくないのに、やはり彼女は優しい。
ただ、肝心の用件を聞き出せていない...そう思っていると、ゆっくりと口を開いた。
「もしよければ何かに使えるかもしれないと思って、お守りを作ってきた。
いつもはひとりだから、時間は沢山ある。それに...ノワールから少しだけ聞いた」
七海は明らかに動揺していた。
僕も美桜さんにはまだ話すつもりはなかったのに、ノワールが先回りしてしまったらしい。
「聞かせて。どんな人たちに追われているのか」
「うん...おはよう」
「ご飯できてるよ」
体を起こすと、家の中に七海とは別の気配を感じとる。
「木葉...?」
「今誰か遊びに来てる?」
「えっと、その...美桜さんがいるよ」
予想外の答えに、ただそっかと返すことしかできない。
ひとり慌てていると、それは間違いなく遠くの柱からひょこっと顔を出した。
「前から思ってはいたけれど、本当に朝が苦手なんだね」
「美桜さん...」
彼女の方ならやってきたのは初めてで、やはり頭が状況に追いついていない。
ふらっと来ただけなのか、何か別の理由があるのか...。
もしかすると、追っ手が来ていることと関係があるのかもしれない。
もやもやと考えていても仕方がないので体を動かす。
「これ、ふたりで作ったの?」
「美桜さんに沢山手伝ってもらったんだ」
「私は特別なことは何もしていない」
僕が寝ている間に何があったのだろうか。
ふたりの表情はかなり柔らかいもので、和やかな時間を過ごせたことはすぐに分かった。
ただ、自分が起きられなかったことが少し悔やまれる。
「一緒に食べよう」
「ありがとう。...いただきます」
七海の声に誘われるようにして、ゆっくりと席につく。
そこにはいつも以上に品数が多い豪勢な昼食セットが並んでいて、両手を合わせるのも忘れてしまいそうになる。
「いつも美味しいけど、今日のもすごく美味しい...!」
「それならよかった。私はあなたの好みをよく知らないから、七海に聞きながら作った」
「美桜さんが作ってくれたんだね。ありがとう」
そんな様子を七海が少しだけ複雑そうな表情で見ていることに気づいてはっとする。
「七海もありがとう。ふたりでこんなに沢山作るのは大変だったでしょ?」
「作っていると途中から楽しくなったよ」
そうして少しずつ会話が進んだ頃、思いきって美桜さんに疑問をぶつけた。
「どうしてこの場所が分かったの?」
「七海の気配を辿った。それから、その子が教えてくれた」
美桜さんの視線の先には、得意げに翼をはためかせるノワールの姿があった。
本当に仲がいいのだとほっこりしてしまう。
「用事があるなら私がそっちに行ったのに...」
「怪我をしているのに無理はさせられない」
人を恨んでいてもおかしくないのに、やはり彼女は優しい。
ただ、肝心の用件を聞き出せていない...そう思っていると、ゆっくりと口を開いた。
「もしよければ何かに使えるかもしれないと思って、お守りを作ってきた。
いつもはひとりだから、時間は沢山ある。それに...ノワールから少しだけ聞いた」
七海は明らかに動揺していた。
僕も美桜さんにはまだ話すつもりはなかったのに、ノワールが先回りしてしまったらしい。
「聞かせて。どんな人たちに追われているのか」
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