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断暮篇(たちぐらしへん)
神様からの警告
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知られてしまったからにはちゃんと話すしかない。
「...お母さんの親戚に見つかっちゃったみたいなんだ。
どうして今さら追いかけてくるのかは分からないけど、とにかくできるだけ家にいるようにはしてる」
震えてしまう手を、隣に座っていた木葉が握ってくれる。
その手を握りかえしながら、深呼吸をして話を続けていく。
「今のところ接触は1回だけ。それからは見つかってないけど、目的が見えない分怖いんだ」
「...そう」
「美桜さん、あの人たちってどういう能力が使える人なの?」
木葉の言葉の意味がいまひとつ理解しきれていない私は、ただ黙っていることしかできない。
美桜さんは少し黙りこんだ後、内緒話をするように教えてくれた。
「視える人間はかなり少なくなってきている。特段何か力が使える人間がいるわけではなかったけれど、このままでは後継ぎがいなくなってしまう。
...私と会話できる存在がほしいと思っているのかもしれない。基本的に『ミコ』以外は姿を視ることさえできなくなっていたから」
いるのかどうかさえも分かっていない存在に縋ろうとしているということだろうか。
自分たちが欲しい力を持っている子どもが生まれなくなったから、今まで私に悪意を向けていた人間が狙ってくる...。
どうして人間というものは、こんなにも平然と掌を返すことができるのだろう。
「七海。僕が側にいて絶対に護るからひとりで抱えこまないで」
「木葉...。気持ちは嬉しいけど、私だって木葉のことを護りたい」
そんな話をしている様子を、神様はぼんやりと見つめていた。
「...怪我の手当て道具だけでは足りないみたい。今はこれしかないけど、よければ使って」
美桜さんに手渡されたそれは、石楠花が縫いあわされているお守りと香袋だった。
「いいの?大切なものなんじゃ...」
「お互いが護りあえるほど仲がいいのだから、私にできることは何だってやってみたい。
困ったときにそれを持っていれば、どんなことがおこるかすぐ分かるから」
「...?うん、ありがとう」
木葉は少し複雑そうな表情で美桜さんを見つめている。
どうしてそんな顔をするのか、私には分からない。
(でも、周りにあるもの全てを護りきってみせる)
小さな私に愛を注いでくれていた神様に、今の私に1番近くで愛をくれる大切な人。
他にも、今まで関わってきた人たちにふりかかる災厄があるならそれを全部祓いたい。
...私にできるだろうか。
「大丈夫だとは思うけど、もし捕まったらどうなるか分からない。...気をつけて」
その言葉に体がこわばってしまう私を木葉が支えてくれる。
日常が心ない人たちによって壊されてしまうことだけは絶対に止めたい。
「...お母さんの親戚に見つかっちゃったみたいなんだ。
どうして今さら追いかけてくるのかは分からないけど、とにかくできるだけ家にいるようにはしてる」
震えてしまう手を、隣に座っていた木葉が握ってくれる。
その手を握りかえしながら、深呼吸をして話を続けていく。
「今のところ接触は1回だけ。それからは見つかってないけど、目的が見えない分怖いんだ」
「...そう」
「美桜さん、あの人たちってどういう能力が使える人なの?」
木葉の言葉の意味がいまひとつ理解しきれていない私は、ただ黙っていることしかできない。
美桜さんは少し黙りこんだ後、内緒話をするように教えてくれた。
「視える人間はかなり少なくなってきている。特段何か力が使える人間がいるわけではなかったけれど、このままでは後継ぎがいなくなってしまう。
...私と会話できる存在がほしいと思っているのかもしれない。基本的に『ミコ』以外は姿を視ることさえできなくなっていたから」
いるのかどうかさえも分かっていない存在に縋ろうとしているということだろうか。
自分たちが欲しい力を持っている子どもが生まれなくなったから、今まで私に悪意を向けていた人間が狙ってくる...。
どうして人間というものは、こんなにも平然と掌を返すことができるのだろう。
「七海。僕が側にいて絶対に護るからひとりで抱えこまないで」
「木葉...。気持ちは嬉しいけど、私だって木葉のことを護りたい」
そんな話をしている様子を、神様はぼんやりと見つめていた。
「...怪我の手当て道具だけでは足りないみたい。今はこれしかないけど、よければ使って」
美桜さんに手渡されたそれは、石楠花が縫いあわされているお守りと香袋だった。
「いいの?大切なものなんじゃ...」
「お互いが護りあえるほど仲がいいのだから、私にできることは何だってやってみたい。
困ったときにそれを持っていれば、どんなことがおこるかすぐ分かるから」
「...?うん、ありがとう」
木葉は少し複雑そうな表情で美桜さんを見つめている。
どうしてそんな顔をするのか、私には分からない。
(でも、周りにあるもの全てを護りきってみせる)
小さな私に愛を注いでくれていた神様に、今の私に1番近くで愛をくれる大切な人。
他にも、今まで関わってきた人たちにふりかかる災厄があるならそれを全部祓いたい。
...私にできるだろうか。
「大丈夫だとは思うけど、もし捕まったらどうなるか分からない。...気をつけて」
その言葉に体がこわばってしまう私を木葉が支えてくれる。
日常が心ない人たちによって壊されてしまうことだけは絶対に止めたい。
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